ノートパソコンに外付けキーボードを接続したのに、内蔵キーボードに誤って触れて意図しない入力が発生してしまう。
キーボードが故障して勝手に文字が入力される。
小さな子どもやペットが誤ってキーボードを押してしまう。
こうした状況では、内蔵キーボードを一時的または完全に無効化したいと考える方が多いはずです。
この記事では、Windowsでキーボードを無効化する方法と、無効化したキーボードを再び有効にする方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
一時的な無効化から完全な無効化まで、状況に応じた複数の方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
キーボードを無効化する前の重要な注意点

キーボードの無効化を実行する前に、必ず以下の点を確認してください。
外付けキーボードを先に接続する
内蔵キーボードを無効化する前に、必ず外付けキーボード(USBまたはBluetooth)を接続し、正常に動作することを確認してください。
キーボードが使えない状態になると、操作が困難になります。
外付けキーボードの接続方法:
- USB接続:キーボードをUSBポートに接続するだけで自動認識されます
- Bluetooth接続:設定→デバイス→Bluetoothとその他のデバイス→デバイスの追加で接続します
復元ポイントの作成を推奨
特にレジストリを編集する方法を使う場合は、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくことを強く推奨します。
復元ポイント作成手順:
- スタートメニューで「復元ポイントの作成」と検索
- 「作成」ボタンをクリック
- 復元ポイントに名前を付けて作成
これにより、問題が発生した場合でも以前の状態に戻すことができます。
無効化の種類を理解する
キーボードの無効化には、大きく分けて2種類あります:
一時的な無効化(再起動で復元)
- デバイスマネージャーからの無効化
- 再起動すると自動的に有効化される
- 手軽だが、毎回設定が必要
完全な無効化(再起動後も継続)
- レジストリ編集による無効化
- BIOSからの無効化
- 再起動後も無効化が継続される
- 設定は複雑だが、永続的
目的に応じて適切な方法を選択してください。
方法1: デバイスマネージャーから無効化する(一時的・推奨)
最も一般的で安全な方法です。
再起動すると自動的に有効化されるため、一時的に無効化したい場合に適しています。
無効化の手順
- Windowsキー + Xを同時に押す
- メニューから「デバイスマネージャー」を選択
- 「キーボード」の項目をクリックして展開
- 内蔵キーボードを右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択
- 確認ダイアログで「はい」をクリック
内蔵キーボードの識別方法:
- 「標準 PS/2 キーボード」
- 「HID キーボードデバイス」
- メーカー名付きのキーボード(例:「HP キーボード」)
複数のキーボードが表示される場合、外付けキーボードを一時的に取り外すと、内蔵キーボードを特定しやすくなります。
無効化の確認
デバイスマネージャーで、無効化したキーボードのアイコンに下向き矢印が表示されていれば、無効化に成功しています。
実際にキーボードを押しても反応しないことを確認してください。
注意点
Windowsは起動時に自動的にキーボードドライバーを再インストールするため、この方法では再起動後に元に戻ります。
永続的に無効化したい場合は、後述の方法2または方法3を使用してください。
方法2: レジストリ編集で完全に無効化する(上級者向け)
レジストリを編集してキーボードドライバーのサービスを無効化する方法です。
この方法は再起動後も無効化が継続されますが、システムに重大な影響を与える可能性があるため、自己責任で実行してください。
重要な警告
レジストリの編集を誤ると、Windowsが正常に起動しなくなる可能性があります。
この方法を実行する前に、必ず以下を行ってください:
- システムの復元ポイントを作成
- 重要なデータをバックアップ
- 外付けキーボードが正常に動作することを確認
手順1: デバイスマネージャーからキーボードをアンインストール
まず、方法1で説明したデバイスマネージャーを開き、内蔵キーボードを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
再起動はまだ行わないでください。
手順2: コマンドプロンプトでレジストリを編集
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- UACの確認が表示されたら「はい」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
sc config i8042prt start= disabled
注意: start= の後ろには必ず半角スペースが必要です。
- 「[SC] ChangeServiceConfig SUCCESS」と表示されたら成功
- コマンドプロンプトを閉じる
- パソコンを再起動
無効化の確認
再起動後、内蔵キーボードが反応しないことを確認してください。
外付けキーボードは正常に動作するはずです。
代替方法: レジストリエディターを使用
コマンドプロンプトの代わりに、レジストリエディターから直接編集することもできます。
- Windowsキー + Rを押す
- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\i8042prt
- 右側の「Start」をダブルクリック
- 値を「4」に変更
- OKをクリックして再起動
方法3: BIOSからキーボードを無効化する(機種により可能)
一部のノートパソコンでは、BIOS/UEFI設定から内蔵キーボードを無効化できます。
この方法はメーカーやモデルによって対応状況が異なります。
BIOSへのアクセス方法
BIOS/UEFIに入るには、パソコンの起動時に特定のキーを押し続けます。
メーカーごとの一般的なキーは以下の通りです:
- Dell: F2またはF12
- HP: F10またはEsc
- Lenovo: F1またはF2
- ASUS: F2またはDelete
- Acer: F2またはDelete
- MSI: Delete
- Toshiba: F2またはF12
パソコンの電源を入れた直後、メーカーロゴが表示されている間に該当するキーを連打してください。
BIOS設定での無効化手順
BIOSに入ったら、以下のような項目を探してください:
- Advanced → Internal Keyboard
- System Configuration → Internal Keyboard
- Integrated Peripherals → Onboard Keyboard
- Boot Options → Internal Keyboard
見つかったら「Disabled」または「Off」に設定し、F10キーを押して保存して終了します。
注意点
すべてのノートパソコンでこの機能が利用できるわけではありません。
BIOS設定にキーボード関連の項目が見つからない場合は、この方法は使用できません。
方法4: 特定のキーのみ無効化する(PowerToys使用)
キーボード全体ではなく、特定のキーのみを無効化したい場合は、Microsoft公式ツール「PowerToys」が便利です。
PowerToysのインストール
- Microsoft StoreからPowerToysをインストール
- PowerToysを管理者権限で実行
特定キーの無効化手順
- PowerToysの設定画面を開く
- 左メニューから「Keyboard Manager」を選択
- 「キーの再マップ」をクリック
- 「キーの再マップの追加」をクリック
- 左側の「選択」で無効化したいキーを指定
- 右側のドロップダウンで「Disable」を選択
- 「OK」をクリック
これにより、特定のキー(例:CapsLock、Insert、Windows Keyなど)のみを無効化できます。
詳しいショートカットキーの管理方法については、Windowsでショートカットキーの割り当てを削除する方法の記事も参考にしてください。
キーボードの無効化を解除する方法

無効化したキーボードを再び有効にする方法を、無効化方法別に解説します。
方法1で無効化した場合の解除手順
デバイスマネージャーから無効化した場合は、以下の手順で解除できます。
- デバイスマネージャーを開く
- 「キーボード」を展開
- 無効化したキーボードを右クリック
- 「デバイスを有効にする」を選択
または、パソコンを再起動するだけでも自動的に有効化されます。
方法2で無効化した場合の解除手順
レジストリ編集で無効化した場合は、以下のコマンドで解除できます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- 以下のコマンドを入力してEnter
sc config i8042prt start= auto
- パソコンを再起動
レジストリエディターから解除する場合:
- レジストリエディター(regedit)を開く
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\i8042prt
- 「Start」の値を「1」に変更
- 再起動
方法3で無効化した場合の解除手順
BIOS設定から無効化した場合:
- パソコン起動時にBIOSに入る
- キーボード設定項目を探す
- 「Enabled」または「On」に変更
- F10で保存して終了
PowerToysで無効化した場合の解除手順
- PowerToysの設定画面を開く
- 「Keyboard Manager」→「キーの再マップ」
- 無効化したキーの設定を削除
- または、該当する再マップ設定を削除
トラブルシューティング
キーボードの無効化・解除に関するよくある問題と対処法を紹介します。
Q1: 外付けキーボードも反応しなくなった
原因:
レジストリ編集で誤ったサービスを無効化した可能性があります。
解決法:
- システムの復元ポイントから復元する
- セーフモードで起動してレジストリを修正
- オンスクリーンキーボードを使用して設定を変更
オンスクリーンキーボードの起動方法:
- Windowsキー + Ctrl + Oで起動
- または、設定→簡単操作→キーボード→スクリーンキーボードをオン
Q2: デバイスマネージャーに「無効にする」オプションがない
原因:
一部のノートパソコンでは、セキュリティ上の理由で無効化オプションが表示されません。
解決法:
- 「デバイスのアンインストール」を試す(再起動で復元される)
- レジストリ編集の方法を使用
- PowerToysで特定のキーのみ無効化
Q3: 再起動後にキーボードが自動的に復元されてしまう
原因:
Windowsは起動時に自動的にキーボードドライバーを再インストールします。
解決法:
- レジストリ編集による永続的な無効化を実行
- BIOSからの無効化を試す
- 起動時に自動実行されるスクリプトを作成(上級者向け)
Q4: 特定のキーだけが反応する/しない
原因:
キーボードの部分的な故障、またはアクセシビリティ機能の影響。
解決法:
- 固定キー機能を確認:設定→簡単操作→キーボード
- フィルターキー機能をオフ
- NumLockの状態を確認(数字キーの場合)
NumLockの設定については、WindowsでNumLockを無効にする方法の記事も参考にしてください。
Q5: キーボードが故障しているか確認したい
診断方法:
- Windowsキー + Rで「osk」と入力してオンスクリーンキーボードを起動
- 物理キーボードで文字を入力してみる
- 特定のキーだけが反応しない場合は部分的な故障
- すべてのキーが反応しない場合は完全な故障またはドライバーの問題
キーボードの動作確認については、なぜ?Windows10でショートカットキーが効かないときの原因と解決法も参考になります。
状況別の推奨方法
目的や状況に応じた推奨方法をまとめます。
一時的に無効化したい(数時間〜1日程度)
推奨方法: デバイスマネージャーからの無効化
理由:
- 手順が簡単
- リスクが低い
- 再起動で元に戻る
長期的に無効化したい(数日〜数週間)
推奨方法: デバイスマネージャー + 自動化スクリプト
理由:
- レジストリ編集よりリスクが低い
- 必要に応じて簡単に解除できる
- スクリプトで起動時に自動実行可能
永続的に無効化したい
推奨方法: BIOSからの無効化(可能な場合)→ レジストリ編集
理由:
- 最も確実
- 再起動後も継続
- BIOSからの方がレジストリよりも安全
特定のキーのみ無効化したい
推奨方法: PowerToys
理由:
- Microsoft公式ツールで安全
- GUI操作で簡単
- キーごとに細かく設定可能
キーボードが故障している場合
推奨方法: レジストリ編集による完全な無効化
理由:
- 修理までの応急処置として有効
- 勝手な入力を完全に防げる
- 外付けキーボードで通常通り作業可能
まとめ
Windowsでキーボードを無効化・解除する方法を紹介しました。
主な無効化方法:
- デバイスマネージャー(一時的・簡単・推奨)
- レジストリ編集(永続的・上級者向け)
- BIOS設定(永続的・機種により可能)
- PowerToys(特定キーのみ)
重要なポイント:
- 必ず外付けキーボードを先に接続
- レジストリ編集は自己責任
- 事前に復元ポイントを作成
- 再起動で自動復元される場合がある
状況に応じて適切な方法を選択し、安全にキーボードの無効化・解除を行ってください。
参考情報
本記事は以下の公式情報および信頼できる技術情報を参照して作成しました:
- Microsoft サポート – デバイスマネージャー
- Microsoft PowerToys 公式ドキュメント
- Windows デバイスドライバー管理に関する技術資料
最終更新日:2025年2月13日


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