Microsoft Teamsにログインできないと、オンライン会議やチャットができず、業務に支障が出てしまいます。
ログインエラーにはさまざまな原因があり、エラーコードが表示される場合もあれば、何も表示されずに繰り返しログイン画面が出る場合もあります。
この記事では、Microsoft Teamsにログインできない原因と、状況別の具体的な対処法を解説します。
Microsoft Teamsのログイン問題とは

Microsoft Teamsは、Microsoftが提供するビジネスコミュニケーションツールです。
オンライン会議、チャット、ファイル共有など、多くの機能を備えており、リモートワークの普及により利用者が急増しています。
しかし、ログインできないという問題は比較的よく発生します。
エラーメッセージやエラーコードが表示される場合もあれば、ログイン画面が繰り返し表示されるループ状態になる場合もあります。
この記事は、2026年2月時点の情報に基づいています。
Teamsは頻繁にアップデートされるため、最新の情報はMicrosoft公式サポートページで確認することをお勧めします。
ログインできない主な原因
Microsoft Teamsにログインできない原因は多岐にわたります。
以下、代表的な原因を説明します。
アカウント情報の入力ミス
最も基本的な原因ですが、見落としがちな問題です。
メールアドレスやパスワードの入力ミスにより、ログインできないケースが多くあります。
注意すべき点は以下の通りです。
- パスワードの大文字と小文字を正確に入力しているか
- メールアドレスに余分なスペースが入っていないか
- パスワードを5回間違えるとアカウントがロックされる
パスワードを忘れた場合は、パスワードリセット機能を使用しましょう。
キャッシュの蓄積
TeamsアプリやWebブラウザに蓄積されたキャッシュが原因でログインできないケースがあります。
キャッシュとは、アプリやブラウザが一時的に保存するデータのことです。
キャッシュが原因となる理由は以下の通りです。
- 古いログイン情報が残っている
- 破損したキャッシュファイルが認証を妨げている
- 複数アカウントの情報が混在している
定期的にキャッシュを削除することで、多くのログイン問題を予防できます。
ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定な場合、Teamsにログインできません。
特に、以下のような状況でネットワーク問題が発生しやすいです。
- Wi-Fiの電波が弱い
- VPN接続が不安定
- プロキシサーバーの設定に問題がある
- ファイアウォールがTeamsの通信をブロックしている
組織のネットワークポリシーにより、特定のIPアドレスやポートへのアクセスが制限されている場合もあります。
複数アカウントの混在
同じデバイスで複数のMicrosoftアカウントを使用していると、アカウント情報が混在してログインできないことがあります。
この問題が発生しやすい状況は以下の通りです。
- 個人用アカウントと職場/学校アカウントの両方を使用している
- 複数の組織のTeamsにゲストとして参加している
- 過去に使用していたアカウント情報が残っている
Microsoftのアカウントシステムは、同じメールアドレスでも「個人用アカウント」と「職場/学校アカウント」を区別します。
セキュリティソフトの干渉
セキュリティソフトがTeamsを危険なアプリケーションと誤認識し、通信をブロックすることがあります。
特に、以下のような場合に問題が発生しやすいです。
- セキュリティソフトを新しくインストールした
- セキュリティソフトが最近アップデートされた
- 企業のセキュリティポリシーが厳格に設定されている
Teams無料版からの移行問題
2023年4月以降、Teamsの無料版(Microsoft Teams 無料版 クラシック)が廃止されました。
この影響で、古い無料アカウントを使用していたユーザーがログインできなくなるケースがあります。
この問題の特徴は以下の通りです。
- 「申し訳ございません。問題が発生しました。」というエラーが表示される
- 以前はログインできていたが、突然できなくなった
- 2023年4月以前から無料版を使用していた
この場合、新しい無料アカウントを作成する必要があります。
エラーコード別の対処法
Teamsのログイン画面には、エラーコードが表示されることがあります。
エラーコードごとに、具体的な原因と対処法を解説します。
0xCAA82EE7 または 0xCAA82EE2
このエラーコードは、インターネット接続の問題を示しています。
原因は以下の通りです。
- インターネットに接続されていない
- サーバー名を解決できない
- ネットワーク設定に問題がある
対処法は以下の手順で行います。
- インターネット接続を確認する
- Wi-Fiまたは有線LANが正しく接続されているか確認
- ブラウザで他のウェブサイトにアクセスできるか確認
- ルーターやモデムを再起動する
- VPN接続を使用している場合は、VPNの接続を確認
組織のネットワークを使用している場合は、IT管理者に連絡し、TeamsのIPアドレスとポートへのアクセスが許可されているか確認してもらいましょう。
0xCAA20004
このエラーコードは、条件付きアクセスポリシーの問題を示しています。
条件付きアクセスポリシーとは、組織が設定するセキュリティポリシーのことです。
例えば、「特定のネットワークからのみアクセス可能」「多要素認証が必須」といった条件を設定できます。
対処法は以下の通りです。
- 組織が指定するVPNやネットワークに接続する
- 多要素認証(MFA)の設定を確認する
- IT管理者に連絡し、アクセスポリシーを確認してもらう
個人でこのエラーを解決することは難しいため、組織のIT管理者に相談することをお勧めします。
0xCAA90018
このエラーコードは、認証情報(ユーザー名またはパスワード)が正しくないことを示しています。
対処法は以下の通りです。
- メールアドレスとパスワードを再確認する
- 大文字と小文字、スペースに注意して入力する
- パスワードを忘れた場合は、パスワードリセットを実行する
- 「職場または学校アカウント」か「個人アカウント」かを確認する
パスワードを変更した直後にこのエラーが出る場合は、Teamsアプリを再起動してみましょう。
0xCAA70004 または 0xCAA70007
このエラーコードは、Office全般の接続問題を示しています。
Teamsだけでなく、他のOfficeアプリケーションでも同様の問題が発生している可能性があります。
対処法は以下の通りです。
- Officeアプリケーションを最新バージョンに更新する
- Windowsを最新の状態に更新する
- Office 365のサインイン設定を確認する
- Teamsを再インストールする
この問題は、Officeの更新プログラムが正しく適用されていない場合に発生することがあります。
エラーコードが表示されない場合
エラーコードが表示されない場合は、スマートカードやPINに問題がある可能性があります。
スマートカードを使用している場合は、以下を確認してください。
- スマートカードが正しく挿入されているか
- PINを再入力してみる
- IT管理者にスマートカード認証の設定を確認してもらう
状況別の対処法

ここでは、具体的な状況別に対処法を解説します。
ログイン画面がループする場合
ログイン画面が繰り返し表示され、先に進めない状態を「ログインループ」と呼びます。
この問題の対処法は以下の通りです。
- Teamsアプリを完全に終了する
- タスクマネージャーでTeamsのプロセスが残っていないか確認
- キャッシュを削除する(詳細は後述)
- Teamsを再起動する
それでも解決しない場合は、Teamsの再インストールを試してください。
「問題が発生しました」と表示される場合
「問題が発生しました」というエラーメッセージが表示される場合、複数の原因が考えられます。
最も効果的な対処法は、キャッシュの削除です。
また、以下の点も確認しましょう。
- Windowsが最新の状態になっているか
- Teamsが最新バージョンになっているか
- セキュリティソフトがTeamsをブロックしていないか
特定のチームだけにログインできない場合
一部のチームにはログインできるが、特定のチームにだけログインできない場合、以下の原因が考えられます。
- チームの管理者がアカウントを承認していない
- チームへの招待が期限切れになっている
- チームが削除されている
対処法は以下の通りです。
- チームの管理者に連絡し、アカウントの承認状況を確認する
- 再度チームへの招待リンクを送ってもらう
- Webブラウザのプライベートモードで試す(詳細は後述)
モバイルアプリでログインできない場合
スマートフォンのTeamsアプリでログインできない場合、以下の対処法を試してください。
- アプリを最新バージョンに更新する
- アプリのキャッシュを削除する
- アプリを再インストールする
- スマートフォンを再起動する
iPhone特有の問題として、Microsoft Authenticatorアプリとの競合があります。
Microsoft Authenticatorをアンインストールすることで解決したという報告があります。
効果的な対処法の詳細手順
ここでは、特に効果的な対処法について、詳しい手順を説明します。
キャッシュの削除方法(Windows)
Teamsアプリのキャッシュを削除する手順は以下の通りです。
- Teamsを完全に終了する
- タスクマネージャーを開き、Teamsのプロセスが残っていないか確認
- Windowsキー + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下のパスをコピーして貼り付け、Enterキーを押す
%appdata%\Microsoft\Teams
- Teamsフォルダ内のすべてのファイルとフォルダを削除する
- Teamsを再起動する
削除対象のフォルダには、以下のようなものがあります。
- Cache
- blob_storage
- databases
- GPUcache
- IndexedDB
- Local Storage
- tmp
キャッシュの削除方法(Mac)
Macの場合は、以下のパスにアクセスします。
/Users/ユーザー名/Library/Application Support/Microsoft/Teams
Teamsフォルダ内のすべてのファイルとフォルダを削除し、Teamsを再起動してください。
ブラウザのキャッシュ削除方法
Web版Teamsを使用している場合は、ブラウザのキャッシュも削除しましょう。
主要ブラウザでのキャッシュ削除方法は以下の通りです。
Microsoft Edge・Google Chrome:
- Ctrl + Shift + Deleteキーを押す
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れる
- 「データを削除」をクリック
Safari:
- Safari > 設定 > プライバシー
- 「Webサイトデータを管理」をクリック
- 「すべてを削除」をクリック
Teamsの再インストール方法(Windows)
Teamsを再インストールする手順は以下の通りです。
- Windowsの設定を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Teams」を探して「…」メニューから「アンインストール」を選択
- アンインストール確認画面で「アンインストール」をクリック
- 先述のキャッシュ削除手順も実施する
- Microsoft Teams公式サイトからTeamsをダウンロード
- 管理者権限でインストールする(インストーラーを右クリック→「管理者として実行」)
管理者権限でインストールすることで、権限に関する問題を回避できます。
プライベートブラウザモードを使う方法
複数アカウントの混在が原因でログインできない場合、ブラウザのプライベートモードを使う方法が効果的です。
この方法は、ログイン情報を一切残さないため、アカウントの混在を回避できます。
手順は以下の通りです。
- プライベートウィンドウを開く
- Microsoft Edge: Ctrl + Shift + N(InPrivateウィンドウ)
- Google Chrome: Ctrl + Shift + N(シークレットモード)
- Safari: Command + Shift + N(プライベートブラウズ)
- 参加したいTeamsのリンクをブラウザに貼り付ける
- ログイン画面でアカウント情報を入力
- 「ブラウザで続ける」または「Webアプリを使用」を選択
この方法では、利用するたびにログインが必要になりますが、確実にログインできます。
資格情報マネージャーのクリア(Windows)
Windowsの資格情報マネージャーに保存された古い認証情報が原因でログインできない場合があります。
削除手順は以下の通りです。
- Windowsの検索ボックスに「資格情報マネージャー」と入力
- 資格情報マネージャーを開く
- 「Windows資格情報」タブを選択
- Microsoftアカウントやteamsに関連する資格情報を見つける
- 展開して「削除」をクリック
削除後、Teamsを再起動してログインを試してください。
プロキシ設定の無効化(Windows)
プロキシ設定が原因でログインできない場合は、以下の手順で無効化します。
- Windowsの検索ボックスに「インターネットオプション」と入力
- インターネットオプションを開く
- 「接続」タブを選択
- 「LANの設定」ボタンをクリック
- 「プロキシサーバー」のチェックボックスを外す
- 「OK」をクリック
プロキシを無効にすることで、Teamsが直接インターネットに接続できるようになります。
ただし、組織のネットワークポリシーでプロキシの使用が必須の場合は、IT管理者に相談してください。
その他の確認事項
上記の対処法を試しても解決しない場合、以下の点も確認してください。
日付と時刻の設定
パソコンの日付と時刻が正確でない場合、SSL証明書の検証に失敗し、ログインできないことがあります。
確認手順は以下の通りです。
- Windowsの設定を開く
- 「時刻と言語」→「日付と時刻」を選択
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- タイムゾーンが正しいか確認する
日付と時刻を修正した後、パソコンを再起動してからTeamsにログインしてください。
Teamsのサービス状態を確認
Teamsのサーバー側で障害が発生している可能性もあります。
以下の方法でサービス状態を確認できます。
- Microsoft 365 サービス正常性にアクセス
- TwitterでMicrosoft 365の公式アカウントを確認
- IT管理者に組織全体で問題が発生していないか確認
過去には、2022年7月21日に「内部ストレージサービスの接続が切断されたこと」が原因で、Teamsにメッセージやファイルの送信ができない障害が発生しました。
このようなサーバー側の問題の場合は、Microsoftの対応を待つしかありません。
Windowsの更新確認
Windowsが古いバージョンのままだと、Teamsが正常に動作しないことがあります。
確認手順は以下の通りです。
- Windowsの設定を開く
- 「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムがあればインストールする
- 再起動が必要な場合は再起動する
Teamsは、Windows 10以降を推奨しています。
Teamsのバージョン確認と更新
Teamsアプリが古いバージョンのままだと、ログインできない場合があります。
バージョン確認と更新の手順は以下の通りです。
- Teamsを起動する
- 右上のプロフィール画像をクリック
- 「設定」を選択
- 「バージョン情報」でバージョンを確認
- 「更新プログラムのチェック」を選択
- 利用可能な更新があればインストール
Teamsは通常、自動的に更新されますが、手動で確認することも重要です。
まとめ
Microsoft Teamsにログインできない場合の原因と対処法をまとめます。
主な原因は以下の通りです。
- アカウント情報の入力ミス
- キャッシュの蓄積
- ネットワーク接続の問題
- 複数アカウントの混在
- セキュリティソフトの干渉
- サービス障害
効果的な対処法は以下の順番で試してください。
- アカウント情報とインターネット接続を確認
- Teamsのキャッシュを削除
- ブラウザのキャッシュを削除
- Teamsを再インストール
- プライベートブラウザモードで試す
- IT管理者に相談
エラーコードが表示される場合は、そのコードに応じた対処法を試してください。
特に組織のセキュリティポリシーに関連するエラー(0xCAA20004など)は、個人で解決することが難しいため、IT管理者に相談することをお勧めします。
それでも解決しない場合は、Microsoftのサポートに問い合わせることを検討してください。
問い合わせの際は、エラーコード、実行した対処法、使用環境(OS、Teamsのバージョンなど)を伝えると、スムーズに対応してもらえます。
参考情報
本記事は以下の情報源を参照して作成しました。

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