インストールメディアが起動しない原因と対処法を完全解説!USBやDVDから起動できないときの確実な解決方法

Windowsのインストールや修復のために作成したUSBメモリやDVDが起動しない。
そんなトラブルに直面したことはありませんか?
インストールメディアが起動しない原因は、BIOS/UEFIの設定ミス、メディアの作成方法の誤り、ハードウェアの問題など、複数の要因が考えられます。
この記事では、インストールメディアが起動しない主な原因と、それぞれの対処法を初心者にもわかりやすく解説します。

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インストールメディアが起動しないとは

インストールメディアが起動しないとは、作成したUSBメモリやDVDからパソコンが起動せず、Windowsのインストール画面や修復画面が表示されない状態を指します。

よくある症状

インストールメディアが起動しない場合、以下のような症状が発生します。

  1. ブートメニューにUSB/DVDが表示されない
  • 起動デバイスの選択画面にメディアが現れない
  1. USBやDVDを選択しても通常のWindowsが起動する
  • メディアからではなく内蔵ストレージから起動してしまう
  1. 黒い画面のまま止まる
  • 画面が真っ暗で何も表示されない
  1. 「Press any key to boot from CD or DVD…」が表示されない
  • DVDメディアの場合に表示されるはずのメッセージが出ない
  1. ブート後すぐにBIOS画面に戻る
  • メディアを選択してもBIOS/UEFI画面に戻ってしまう
  1. エラーメッセージが表示される
  • 「Boot device not found」などのエラーが出る

インストールメディアが起動しない主な原因

インストールメディアが起動しない原因は、大きく分けて6つあります。

1. BIOS/UEFIの起動順位が不適切

最も多い原因

BIOS/UEFIの起動順位(ブート順序)で、USBメモリやDVDドライブが内蔵ストレージより後に設定されている場合、メディアから起動できません。

パソコンは、起動順位の最初に設定されているデバイスから起動しようとします。

内蔵ストレージ(HDD/SSD)が最優先になっていると、メディアを接続していても、通常のWindowsが起動してしまいます。

2. USBメモリのフォーマット形式が不適切

UEFI環境で特に重要

USBメモリのファイルシステム形式が、パソコンの起動モードに合っていない場合、起動できません。

UEFIモードの場合

  • FAT32形式が必要
  • NTFS形式では起動できない

Legacyモード(BIOS)の場合

  • NTFS形式でも起動可能
  • FAT32でも起動可能

FAT32の制限

  • 単一ファイルが4GBを超えられない
  • Windows 11のインストールメディアには4GB以上のファイルが含まれる場合がある

3. UEFI/Legacyモードの不一致

モードとメディアの形式が合っていない

パソコンの起動モード(UEFIまたはLegacy)と、インストールメディアの作成方式が一致していない場合、起動できません。

UEFIモード

  • GPTパーティション形式
  • FAT32ファイルシステム
  • Secure Boot対応

Legacyモード(BIOS)

  • MBRパーティション形式
  • NTFS/FAT32ファイルシステム
  • Secure Boot非対応

4. Secure BootやFast Bootの設定

セキュリティ機能が干渉している

Secure Boot

  • 署名されていないブートローダーの実行を防ぐ機能
  • 有効だとカスタムメディアや古いOSが起動できない場合がある

Fast Boot

  • 起動時間を短縮する機能
  • 有効だとUSBデバイスの認識が間に合わない場合がある

5. インストールメディアの作成ミス

ブータブルメディアとして正しく作成されていない

よくある作成ミスには、以下のようなものがあります。

  1. ISOファイルをそのままコピー
  • ISOファイルをUSBメモリにコピーしただけでは起動できない
  • 専用ツールで書き込む必要がある
  1. 不完全なダウンロード
  • ダウンロード中にエラーが発生
  • ファイルが破損している
  1. ツールの設定ミス
  • パーティション構成の選択が誤っている
  • ターゲットシステムの選択が誤っている

6. ハードウェアの物理的な問題

デバイス自体に不具合がある

USBメモリ関連

  • USBポートの不良
  • USBメモリ自体の故障
  • USB 3.0ポートでUSB 2.0メディアを使用(互換性問題)

DVD関連

  • DVDディスクの傷や汚れ
  • DVDドライブの故障
  • 古いディスクで読み取りエラー

その他

  • マザーボードの故障
  • BIOSの破損

インストールメディアが起動しない時の対処法

ここでは、インストールメディアが起動しない場合の対処法を、優先度の高い順に解説します。

対処法1:BIOS/UEFIで起動順位を変更する

最初に試すべき対処法

BIOS/UEFIの設定で、インストールメディア(USBメモリまたはDVD)を起動順位の最上位に設定します。

手順

1. BIOS/UEFI画面を開く

パソコンの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されている間に特定のキーを押します。

主なメーカーのキー

  • Dell:F2またはF12
  • HP:F10またはEsc
  • Lenovo:F1またはF2
  • ASUS:F2またはDel
  • MSI:Del
  • 自作PC(一般的):DelまたはF2

キーは機種によって異なるため、画面に表示されるメッセージや取扱説明書で確認してください。

2. ブート設定画面を開く

BIOS/UEFI画面が表示されたら、「Boot」「起動」「Boot Order」などのタブやメニューを探します。

3. 起動順位を変更

USBメモリまたはDVDドライブを、起動順位の最上位(1位)に設定します。

変更方法の例

  • 矢印キーで選択し、+/-キーで順位を変更
  • マウスでドラッグ&ドロップ
  • F5/F6キーで順位を上下

4. 設定を保存して終了

通常は「F10」キーを押すか、「Save & Exit」を選択して設定を保存します。

ワンタイムブートメニューを使う方法

より簡単な方法

BIOS設定を変更せず、一時的にメディアから起動する方法もあります。

手順

  1. パソコンの電源を入れる
  2. メーカーのロゴが表示されている間にブートメニューキーを押す
  • F12(多くのメーカー)
  • F8
  • Esc
  1. ブートメニューが表示される
  2. USBメモリまたはDVDドライブを選択
  3. Enterキーを押す

この方法は、今回だけメディアから起動したい場合に便利です。

対処法2:インストールメディアを再作成する

メディアの作成ミスを解消

インストールメディアが正しく作成されていない可能性がある場合、メディアを作り直します。

Microsoft公式ツールで作成する

Windows 10/11の場合

  1. 別の正常なPCでMicrosoft公式サイトにアクセス
  1. 「ツールを今すぐダウンロード」または「今すぐダウンロード」をクリック
  2. ダウンロードしたMediaCreationTool.exeを実行
  3. ライセンス条項に同意
  4. 「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択
  5. 言語、エディション、アーキテクチャを選択
  6. 「USBフラッシュドライブ」を選択
  7. USBメモリを選択して作成開始
  8. 完了まで待つ(15〜45分程度)

Rufusで作成する(上級者向け)

より詳細な設定が可能

Rufusは、ISOファイルからブータブルUSBメモリを作成できる無料ツールです。

Rufusの推奨設定

UEFIモード用

  • パーティション構成:GPT
  • ターゲットシステム:UEFI(非CSM)
  • ファイルシステム:FAT32またはNTFS(UEFI-NTFS)

Legacyモード用

  • パーティション構成:MBR
  • ターゲットシステム:BIOS(またはUEFI-CSM)
  • ファイルシステム:NTFS

対処法3:Secure BootとFast Bootを無効化する

セキュリティ機能の干渉を回避

Secure BootやFast Bootが有効になっていると、インストールメディアから起動できない場合があります。

Secure Bootを無効化する手順

  1. BIOS/UEFI画面を開く
  2. 「Security」「セキュリティ」「Boot」タブを探す
  3. 「Secure Boot」または「セキュアブート」の設定を探す
  4. 「Disabled」または「無効」に変更
  5. 設定を保存して終了(F10)

注意点

  • Windows 11は通常Secure Bootが必要
  • インストール後、再度有効化することを推奨

Fast Bootを無効化する手順

  1. BIOS/UEFI画面を開く
  2. 「Boot」または「起動」タブを探す
  3. 「Fast Boot」または「高速起動」の設定を探す
  4. 「Disabled」または「無効」に変更
  5. 設定を保存して終了(F10)

対処法4:UEFI/Legacyモードを切り替える

起動モードとメディアを一致させる

パソコンの起動モードと、インストールメディアの形式が一致していない場合、モードを切り替えます。

モードを確認する方法

現在のWindowsで確認

  1. 「ファイル名を指定して実行」を開く(Win + R)
  2. 「msinfo32」と入力してEnter
  3. 「システム情報」が表示される
  4. 「BIOSモード」の項目を確認
  • 「UEFI」:UEFIモード
  • 「レガシ」:Legacyモード

BIOS/UEFIでモードを切り替える

  1. BIOS/UEFI画面を開く
  2. 「Boot」タブを探す
  3. 「Boot Mode」「起動モード」などの設定を探す
  4. 選択肢を変更
  • UEFI → Legacy(BIOS、CSM)
  • Legacy → UEFI
  1. CSM(Compatibility Support Module)の設定も確認
  • Legacyモードを使う場合:「Enabled」
  • UEFIモードを使う場合:「Disabled」
  1. 設定を保存して終了

注意点

  • モードを変更すると、既存のWindowsが起動しなくなる場合がある
  • 変更前にデータをバックアップすることを推奨

対処法5:別のUSBポートを試す

ポートの不良を回避

USBポートに問題がある場合、別のポートを使用することで解決する場合があります。

試すべきポート

優先順位

  1. マザーボード直結のUSBポート
  • PCケース前面ではなく、背面のポート
  • 最も確実に認識される
  1. USB 2.0ポート
  • USB 3.0で認識しない場合に試す
  • 黒色のポート(青色がUSB 3.0)
  1. 別の形状のポート
  • USB Type-AとType-Cを切り替える

確認すべきこと

  • ノートPCの場合、本体側面のポートを試す
  • 複数のUSBデバイスを接続している場合、他のデバイスを外す
  • USBハブを使用している場合、直接接続する

対処法6:別のPCでUSBメモリをテストする

原因の切り分け

作成したUSBメモリが、別のPCで起動するかテストします。

テスト手順

  1. 別の正常なPCを用意
  2. USBメモリを接続
  3. ブートメニュー(F12など)を開く
  4. USBメモリから起動を試みる

判断基準

別のPCで起動できる場合

  • USBメモリは正常
  • 元のPCに問題がある可能性
  • BIOS/UEFI設定、ハードウェア故障を疑う

別のPCでも起動できない場合

  • USBメモリの作成に問題がある
  • メディアを作り直す必要がある

対処法7:USBメモリを別の形式で作成し直す

フォーマット形式を変更

現在のUSBメモリがFAT32の場合はNTFSで、NTFSの場合はFAT32で作成し直してみます。

Rufusでフォーマット形式を指定

  1. Rufusを起動
  2. USBメモリを選択
  3. ISOファイルを選択
  4. 「ファイルシステム」を変更
  • FAT32 → NTFS
  • NTFS → FAT32
  1. 「スタート」をクリック
  2. 完了まで待つ

FAT32の制限を回避する方法

Windows 11のように4GB以上のファイルが含まれる場合、Rufusの「UEFI-NTFS」モードを使用します。

この設定で、UEFIモードでもNTFSファイルシステムを使用できます。

対処法8:DVDドライブのドライバーを更新する

DVDメディアの場合

DVDから起動できない場合、DVDドライブのドライバーに問題がある可能性があります。

手順

  1. 「デバイスマネージャー」を開く
  • Win + X → 「デバイスマネージャー」
  1. 「DVD/CD-ROMドライブ」を展開
  2. DVDドライブを右クリック
  3. 「ドライバーの更新」を選択
  4. 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択
  5. 更新完了後、PCを再起動

よくある質問

USBメモリは何GBあれば十分ですか?

8GB以上を推奨します。

Windows 10/11のインストールメディアには、約5〜6GBの容量が必要です。

8GBのUSBメモリがあれば十分ですが、余裕を持たせるために16GB以上を使用するのも良い選択です。

最近のUSBメモリは16GB以上が一般的なので、容量不足になることは少ないでしょう。

ブートメニューキーを押すタイミングがわかりません

メーカーロゴが表示されたらすぐに連打してください。

電源を入れた直後、メーカーのロゴ(DELLやHP、Lenovoなど)が表示されます。

そのロゴが表示されている間に、ブートメニューキー(F12など)を連打します。

コツ

  • 電源ボタンを押した直後からキーを連打し続ける
  • 1秒間に3〜5回程度のペースで押す
  • タイミングを逃した場合は、再起動して再度試す

UEFIモードとLegacyモード、どちらを選ぶべきですか?

UEFIモードを推奨します。

UEFIモードは、以下の利点があります。

  • 起動が高速
  • 2TB以上のディスクをサポート
  • Secure Bootによるセキュリティ強化
  • Windows 11で必須

ただし、以下の場合はLegacyモードが必要です。

  • 古いPC(2010年以前)
  • 32ビット版のWindowsをインストールする場合
  • UEFIモードで起動できない場合

インストールメディアが「UEFI:USB」と「USB」の両方で表示されます

「UEFI:USB」を選択してください。

ブートメニューで、同じUSBメモリが2つの形式で表示される場合があります。

  • UEFI:USB(またはUEFI: [USBメモリ名])
  • UEFIモードで起動
  • 推奨
  • USB(またはLegacy: [USBメモリ名])
  • Legacyモードで起動
  • 古いPCやUEFIで起動できない場合に使用

最新のPCでは、「UEFI:USB」を選択するのが一般的です。

「Press any key to boot from CD or DVD…」が表示されません

表示時間が短い可能性があります。

DVDメディアから起動する場合、このメッセージが2〜5秒程度しか表示されません。

対処法

  1. DVDをセットして再起動
  2. メーカーロゴが消えた直後から、キーボードの任意のキーを連打
  3. スペースキーやEnterキーを押し続ける

表示されない別の原因

  • 起動順位でDVDが優先されていない
  • DVDドライブが認識されていない
  • DVDメディアが正しく作成されていない

「Secure Bootを無効にすると危険」と聞きましたが大丈夫ですか?

インストール中の一時的な無効化なら問題ありません。

Secure Bootは、起動時のセキュリティを強化する機能ですが、インストールメディアによっては干渉する場合があります。

安全に行う手順

  1. インストール前:Secure Bootを無効化
  2. Windowsをインストール
  3. インストール完了後:Secure Bootを再度有効化

インストール中だけ無効にし、完了後に再度有効化すれば、セキュリティ上の問題はありません。

何度試してもUSBメモリが起動しません

以下の可能性を確認してください。

  1. USBメモリ自体の故障
  • 別のUSBメモリで試す
  • 他のPCでテストする
  1. PCのUSBポートの故障
  • 全てのUSBポートを試す
  • 他のUSBデバイスが認識されるか確認
  1. マザーボードの故障
  • BIOSが正常に動作しているか確認
  • メーカーのサポートに相談
  1. 古いPC
  • USBブートに対応していない可能性
  • DVDメディアを試す

これらを全て試してもダメな場合は、PCメーカーのサポートや、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

DVDメディアとUSBメモリ、どちらがおすすめですか?

USBメモリを強く推奨します。

理由は以下の通りです。

USBメモリの利点

  • 作成が簡単
  • インストール速度が速い
  • 繰り返し使用可能
  • 持ち運びやすい
  • 最近のPCはDVDドライブ非搭載が多い

DVDメディアの利点

  • 古いPCでも確実に認識される
  • 物理的に保管しやすい
  • 書き換えできない(安全性)

現代のPCでは、USBメモリの方が利便性が高く、作成も簡単です。

まとめ

インストールメディアが起動しない問題は、多くの場合、設定の見直しやメディアの再作成で解決できます。

主なポイント

  • 最も多い原因はBIOS/UEFIの起動順位の設定ミス
  • UEFIモードではFAT32形式、Legacyモードではどちらでも可能
  • Secure BootやFast Bootが干渉している場合がある
  • ISOファイルをコピーしただけでは起動できない
  • USBポートの不良やメディアの破損も考慮する

対処の優先順位

  1. BIOS/UEFIで起動順位を変更
  2. インストールメディアを再作成
  3. Secure Boot、Fast Bootを無効化
  4. 別のUSBポートを試す
  5. UEFI/Legacyモードを切り替え
  6. 別のPCでテスト

重要な注意事項

  • BIOS設定を変更する前に、現在の設定をメモしておく
  • データのバックアップを取ってから作業する
  • 不明な点はPCメーカーのサポートに相談する

これらの対処法を順番に試していけば、ほとんどの場合でインストールメディアから正常に起動できるようになります。

それでも解決しない場合は、ハードウェアの故障の可能性があるため、専門家に相談することをおすすめします。

参考情報

この記事は、以下の信頼できる情報源を参照して作成しました。

  1. Windows 10 インストールメディアがブートできない時の対処法 – パソブル
  2. Windows 10インストールディスクが起動しない原因と対処法 – データ復旧.com
  3. 対処方法|Windows10/8/7で起動可能なUSBが機能しない問題を修正 – EaseUS
  4. Windows 11をUSBからインストールできない原因と対処法 – サイバーセキュリティ.com
  5. PCでUSBデバイスのブートができない時の対処法 – ITおじさん
  6. 【Windows】インストールメディアを認識しない、ブートしない場合の対策方法 – ネットセキュリティブログ
  7. Boot to UEFI Mode or Legacy BIOS mode – Microsoft Learn

最終更新日:2025年2月4日

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