Firefoxを新規インストールしたり、アップデートしたりすると、「ようこそ」タブや「セットアップ完了」画面、「最新版に更新されました」というタブが自動的に開くことがあります。
これらのページは便利な情報を提供していますが、毎回表示されると煩わしく感じることもあるでしょう。
この記事では、Firefoxのセットアップ完了画面や初回起動タブを消す方法、そして今後表示されないように設定する方法を詳しく解説します。
Firefoxで自動的に開くタブの種類

Firefoxでは、さまざまな状況で自動的にタブが開きます。
それぞれの種類と特徴を理解することで、適切な対処法を選択できます。
ようこそページ(Welcome Page)
Firefoxをインストールした直後や、新しいプロフィールを作成したときに表示されるページです。
このページには、Firefoxの基本的な使い方や推奨される設定、おすすめの拡張機能などが紹介されています。
Firefoxは、ユーザーが特定のマイルストーンに達したとき(インストールから5日目、1年目など)にも、ようこそページを表示することがあります。
更新完了ページ(Update Complete Page)
Firefoxを更新した後の初回起動時に表示される「お使いのFirefoxは最新版に更新されました」というタブです。
このページには、新しいバージョンの機能や変更点が説明されています。
企業や組織でFirefoxを管理している場合、このページが毎回表示されると業務の妨げになることがあります。
設定移行ウィザード
他のブラウザからFirefoxに乗り換えた際、初回起動時に表示される設定移行ウィザードです。
ブックマークや履歴、パスワードなどを他のブラウザから引き継ぐためのウィザードですが、不要な場合は無効化できます。
ブラウザーのようこそページ
Firefoxが定期的に表示する、Mozillaのサービスや機能を紹介するページです。
このページには、おすすめの拡張機能や新機能の紹介が含まれます。
新しいタブページ
新しいタブを開いたときに表示されるページで、最近訪れたサイト、よく訪れるサイト、おすすめのストーリーなどが表示されます。
厳密には「セットアップ完了」ではありませんが、初期設定で表示される要素が多いため、ここでも解説します。
各タブの消し方と無効化方法
それぞれのタブについて、消す方法と今後表示されないようにする設定方法を解説します。
ようこそページを非表示にする方法
Firefoxブラウザーのようこそページは、設定で非表示にできます。
ステップ1: 設定を開く
- Firefoxを起動します。
- 画面右上の「三」(メニューボタン)をクリックします。
- 「設定」を選択します。
ステップ2: ブラウジング設定を変更
- 左側のメニューから「一般」パネルを選択します。
- 下にスクロールして「ブラウジング」セクションを見つけます。
- 以下のチェックボックスをオフにします。
- おすすめの拡張機能を表示する
- おすすめの機能を紹介する
重要: 両方のチェックボックスをオフにする必要があります。
片方だけをオフにしても、ようこそページは表示され続けます。
設定完了
この設定を変更すると、Firefoxブラウザーのようこそページは今後表示されなくなります。
更新完了ページを無効にする方法(法人向け)
Firefox更新後の「お使いのFirefoxは最新版に更新されました」タブは、グループポリシーまたはポリシー定義ファイルで無効化できます。
方法1: ポリシー定義ファイルを使用(推奨)
ステップ1: policies.jsonファイルを作成
- Firefoxのインストールフォルダを開きます。
- Windows 64bit:
C:\Program Files\Mozilla Firefox\ - Windows 32bit:
C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox\
distributionという名前のフォルダを作成します(既にある場合はそのまま)。distributionフォルダ内にpolicies.jsonという名前のファイルを作成します。
ステップ2: policies.jsonに以下の内容を記述
{
"policies": {
"OverridePostUpdatePage": ""
}
}
ステップ3: Firefoxを再起動
Firefoxを再起動すると、更新後のページは表示されなくなります。
方法2: グループポリシーを使用(Windows Pro以上)
Windows ProやEnterpriseエディションでは、グループポリシーを使用できます。
- 「Windows キー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Mozilla」→「Firefox」を開きます。
- 「Override the post-update page」を見つけてダブルクリックします。
- 「有効」を選択し、値を空白のままにします。
- 「OK」をクリックします。
設定移行ウィザードを無効にする方法(上級者向け)
Firefox初回起動時の設定移行ウィザードは、MCD(AutoConfig)を使用して無効化できます。
この方法は上級者向けで、企業環境での一括設定に適しています。
手順
ステップ1: autoconfig.jsを作成
- Firefoxのインストールフォルダを開きます。
defaults\prefフォルダ内にautoconfig.jsというファイルを作成します。
ステップ2: autoconfig.jsに以下を記述
pref("general.config.filename", "mozilla.cfg");
pref("general.config.obscure_value", 0);
ステップ3: mozilla.cfgを作成
- Firefoxのインストールフォルダ直下に
mozilla.cfgというファイルを作成します。
ステップ4: mozilla.cfgに以下を記述
// 設定移行ウィザードを無効化
lockPref("browser.shell.checkDefaultBrowser", false);
lockPref("browser.startup.homepage_override.mstone", "ignore");
ステップ5: Firefoxを再起動
これで設定移行ウィザードは表示されなくなります。
新しいタブページのコンテンツを非表示にする方法
新しいタブページに表示される各種コンテンツは、個別に非表示にできます。
方法1: 設定画面から変更(簡単)
ステップ1: 新しいタブの設定を開く
- 新しいタブを開きます(Ctrl + T)。
- 右上の歯車アイコンをクリックします。
または、以下の方法でも設定できます。
- Firefoxの設定を開きます。
- 左側のメニューから「ホーム」を選択します。
ステップ2: 表示項目を選択
以下の項目のチェックボックスをオフにすることで、それぞれの要素を非表示にできます。
- ショートカット: よく訪れるサイトのサムネイル
- 広告ショートカット: スポンサードコンテンツ
- 最近のアクティビティ: 最近訪れたサイトやブックマーク
- ストーリー: Pocketによるおすすめ記事
すべての項目をオフにすると、新しいタブは検索バーのみが表示される
シンプルなページになります。
方法2: 完全に空白ページにする
新しいタブを完全に空白ページにしたい場合は、以下の手順で設定します。
- 新しいタブを開きます。
- 右上の歯車アイコンをクリックします。
- パネル最下部の「他の設定を管理」をクリックします。
- 「新しいウィンドウとタブ」の下にある「新しいタブ」のドロップダウンメニューから「空白ページ」を選択します。
特定のページを削除する方法
新しいタブページに表示される特定のサイトを削除したい場合は、以下の方法があります。
個別に削除
- 新しいタブページを開きます。
- 削除したいサイトのサムネイルにマウスカーソルを合わせます。
- 右上に表示される「…」(3点メニュー)をクリックします。
- 「履歴から削除」を選択します。
履歴から完全に削除
特定のサイトを履歴から完全に削除したい場合:
- 「Ctrl + H」を押して履歴サイドバーを開きます。
- 削除したいサイトを検索します。
- サイトを右クリックします。
- 「このサイトの履歴を消去」を選択します。
これで、新しいタブページにも表示されなくなります。
ホームページと起動時の設定

Firefoxの起動時に表示されるページを変更することもできます。
ホームページを変更する方法
- Firefoxの設定を開きます。
- 左側のメニューから「ホーム」を選択します。
- 「ホームページと新しいウィンドウ」のドロップダウンメニューから選択します。
- Firefox Home(デフォルト): よく訪れるサイトやおすすめが表示されます
- カスタムURL: 特定のURLを入力できます
- 空白ページ: 何も表示されません
起動時の動作を変更する方法
Firefoxを起動したときに何を表示するかを設定できます。
- Firefoxの設定を開きます。
- 左側のメニューから「一般」を選択します。
- 「起動」セクションの「Firefoxを起動するとき」で選択します。
- ホームページを表示
- 空白ページを表示
- 前回のセッションを復元(前回開いていたタブを再度開く)
about:configで詳細設定(上級者向け)
さらに細かい設定をしたい上級者の方は、about:configから直接設定を変更できます。
about:configを開く方法
- アドレスバーに「about:config」と入力します。
- Enterキーを押します。
- 「危険を承知の上で使用する」ボタンをクリックします。
注意: この画面で不適切な設定を変更すると、Firefoxが正常に動作しなくなる可能性があります。
変更する設定の意味を理解している場合のみ、慎重に操作してください。
初回起動ページを無効にする設定
以下の設定を変更することで、初回起動ページを無効化できます。
browser.startup.homepage_override.mstone
この設定を「ignore」に変更すると、更新後のページが表示されなくなります。
about:configページの検索ボックスに「browser.startup.homepage_override.mstone」と入力します。- 設定をダブルクリックします。
- 値を「ignore」に変更します。
- 「OK」をクリックします。
browser.aboutHomeSnippets.updateUrl
ホームページのスニペット(短い情報メッセージ)を無効にします。
about:configページの検索ボックスに「browser.aboutHomeSnippets.updateUrl」と入力します。- 設定を右クリックして「変更」を選択します。
- 値を空白にします(すべて削除)。
- 「OK」をクリックします。
browser.newtabpage.activity-stream.aboutHome.enabled
新しいタブページとホームページのActivity Streamデザインを無効にします。
about:configページの検索ボックスに「browser.newtabpage.activity-stream.aboutHome.enabled」と入力します。- 設定をダブルクリックして「false」に変更します。
注意: この設定を変更すると、クラシックなホームページデザインに戻りますが、将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があります。
スニペットをクリアする方法
既に表示されているスニペットをクリアするには、以下の手順を実行します。
- Firefoxを完全に終了します(メニューボタン→終了)。
- プロフィールフォルダを開きます。
- アドレスバーに「about:support」と入力してEnterキーを押します。
- 「プロフィールフォルダー」の「フォルダーを開く」ボタンをクリックします。
storage\persistent\moz-safe-about+homeフォルダを削除します。- Firefoxを再起動します。
これにより、保存されているスニペットが削除され、デフォルトのスニペットセットが使用されます。
「セットアップを完了」ボタンを削除する方法
Firefoxのツールバーに表示される「セットアップを完了」(Finish setup)ボタンを削除したい場合は、以下の方法があります。
手動で削除
- 「セットアップを完了」ボタンを右クリックします。
- 「ツールバーから削除」を選択します。
これで、ボタンがツールバーから削除されます。
注意: このボタンは、すべてのセットアップ項目を完了しても自動的には削除されません。
これは、後から設定を変更して再度セットアップを行えるようにするための仕様です。
トラブルシューティング
設定を変更しても問題が解決しない場合は、以下の対処法を試してください。
Firefoxを再起動する
多くの設定変更は、Firefoxを再起動するまで反映されません。
設定を変更したら、必ずFirefoxを完全に終了してから再起動してください。
プロフィールをリセットする
設定がおかしくなった場合は、Firefoxのプロフィールをリセットすることで初期状態に戻せます。
注意: この操作により、アドオン、テーマ、カスタマイズした設定がすべて削除されます。
ブックマークとパスワードは保持されますが、念のためバックアップを取ることをお勧めします。
- アドレスバーに「about:support」と入力してEnterキーを押します。
- 「Firefoxをリフレッシュ」ボタンをクリックします。
- 確認画面で「Firefoxをリフレッシュ」をクリックします。
拡張機能が原因の場合
拡張機能が干渉している可能性がある場合は、以下を試してください。
- 「Ctrl + Shift + A」を押してアドオンマネージャーを開きます。
- 「拡張機能」タブを選択します。
- すべての拡張機能を無効にします。
- Firefoxを再起動します。
- 問題が解決したら、拡張機能を1つずつ有効にして原因を特定します。
キャッシュとCookieをクリアする
古いキャッシュやCookieが原因の場合があります。
- 「Ctrl + Shift + Delete」を押します。
- 「すべての履歴を消去」ウィンドウが開きます。
- 「期間」で「すべての履歴」を選択します。
- 以下の項目にチェックを入れます。
- キャッシュ
- Cookie
- サイト別の設定
- 「今すぐ消去」をクリックします。
企業環境での一括設定
複数のPCでFirefoxを管理している企業や組織では、以下の方法で一括設定できます。
ポリシー定義ファイルの配布
前述のpolicies.jsonファイルを、各PCのFirefoxインストールフォルダに配布することで、一括で設定を適用できます。
グループポリシーの使用
Windows ドメイン環境では、Active Directoryのグループポリシーを使用して、組織全体のFirefox設定を管理できます。
MCDの使用
MCD(Mission Control Desktop)機能を使用すると、より詳細な設定を一括管理できます。
これには、autoconfig.jsとmozilla.cfgファイルを使用します。
プライバシーとセキュリティの観点
初回起動タブやようこそページを無効にすることは、プライバシーとセキュリティの観点から見るとどうでしょうか。
メリット
- 不要な情報の自動取得を防げる
- ネットワークトラフィックを削減できる
- 業務に集中できる
- 個人情報の漏洩リスクを減らせる
デメリット
- 重要なセキュリティ更新の情報を見逃す可能性がある
- 新機能の情報を得られない
- おすすめの拡張機能やツールを知る機会が減る
企業環境では、情報セキュリティ部門が別途アップデート情報を管理している場合が多いため、無効化しても問題ないことが多いです。
個人利用の場合は、少なくとも更新情報は確認することをお勧めします。
まとめ
Firefoxのセットアップ完了画面や初回起動タブを消す方法は、状況に応じて複数の選択肢があります。
簡単な方法(一般ユーザー向け):
- 設定画面から「おすすめの拡張機能を表示する」と「おすすめの機能を紹介する」をオフにする
- 新しいタブページの歯車アイコンから、表示項目を個別にオフにする
- 「セットアップを完了」ボタンを右クリックして削除する
詳細な設定(上級者向け):
- about:configで個別の設定を変更する
- ポリシー定義ファイルで更新後のページを無効化する
- MCDで詳細な動作を制御する
どの方法を選ぶかは、使用環境とニーズによって異なります。
個人利用であれば簡単な方法で十分ですが、企業環境では一括設定が可能な方法が適しています。
設定を変更する際は、必要な情報を見逃さないよう注意してください。
特に、セキュリティ更新の情報は定期的に確認することをお勧めします。
Firefoxを自分好みにカスタマイズして、快適なブラウジング環境を構築しましょう。

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