神路通りとは?伊勢神宮の神様が通う道を徹底解説

神話・歴史・文化

伊勢神宮に参拝したことがある人でも、意外と知られていない道があります。
それが「神路通り(かみじどおり)」です。

この道、ただの参道ではありません。
文字通り「神様が通る道」として、地元の人々に大切にされてきた特別な場所なんです。

今回は、神路通りの歴史や伝説、歩く際のマナーまで詳しく紹介します。

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神路通りとは

神路通りは、三重県伊勢市にある市道です。
伊勢神宮外宮の北御門から、月夜見宮まで続く約300〜350メートルの道を指します。

幅は約4メートルと、現代の感覚では少し狭め。
でも、この道には1000年以上の歴史があるんです。

場所とアクセス

起点:伊勢神宮外宮(豊受大神宮)北御門
終点:月夜見宮
最寄り駅:近鉄・JR伊勢市駅から徒歩約10分

外宮を北側から出て、まっすぐ進むと月夜見宮に到着します。
観光客の多い表参道とは違い、静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。

神路通りに伝わる言い伝え

月夜見尊が通った道

神路通りという名前の由来は、月夜見宮の祭神である月夜見尊(つきよみのみこと)が、外宮の豊受大御神(とようけのおおみかみ)のもとへ通った道だという伝説から来ています。

月夜見尊は天照大御神の弟神で、夜を司る神様です。
夜になると、石垣のひとつを白馬に変えて、その背中に乗って豊受大御神のもとへ通われたと言われています。

古歌にも詠まれた道

この伝説は古くから知られており、次のような歌も残っています。

「宮柱立てそめしより月よみの 神の行き交う中の古道」

神社が建てられた時から、月夜見尊が行き来する道として大切にされてきたことがわかりますね。

道の中央を歩かない習慣

神路通りには、興味深い習慣があります。
それは「道の中央を歩かない」というものです。

なぜ中央を歩かないのか

神様が通る道だから——これがその理由です。

夜、この道を通る人々は、月夜見尊に出会わないよう畏れつつしんで、道の端を歩いたと伝えられています。

現在でも、地元の人たちはこの習慣を守り続けています。
実際に道を見ると、中央部の舗装の色が両端とは異なっているんです。

これは「ここは神様の通り道ですよ」という視覚的なサインになっています。

神路通りの特徴

昔ながらの街並み

神路通り沿いには、切妻造の民家が連なっています。
古い醸造元の建物など、歴史を感じさせる景観が残っているのも魅力です。

第二次世界大戦前は大通りに分類されていましたが、現在は自動車が通行するにはやや狭い道です。
地元の厚生小学校の児童が多く通るため、平日の昼間は学校付近が自動車通行禁止になっています。

松尾芭蕉も訪れた

江戸時代の俳人、松尾芭蕉は生涯に6回ほど伊勢を訪れたとされています。
芭蕉もこの神路通りを歩いたと言われており、通り沿いにはその由来を説明する案内板もあります。

地域の取り組み

「神路通の会」の活動

平成に入ってから、神路通りの言い伝えを後世に受け継ぐために「神路通の会」が発足しました。

会のメンバーは、月夜見宮の神職に話を聞いたり、神話に関係する奈良や岐阜まで学びに行くなど、熱心に活動してきました。

提灯と花で彩る通り

神路通の会では、通りに面した家々に「神路通り」と書かれた提灯や看板を掲げています。
大みそかには提灯に明かりを灯し、通りを花で飾るなど、神路通りの魅力を高める活動を続けています。

ただ、メンバーの高齢化が進んでおり、若い世代の参加が求められているそうです。

神路通りを歩く際のマナー

基本のマナー

  • 道の中央を避けて端を歩く:神様の通り道を尊重する習慣です
  • 静かに歩く:住宅街でもあるため、騒がないようにしましょう
  • ゴミは持ち帰る:当たり前のことですが、神聖な場所だからこそ特に気をつけましょう

写真撮影について

神路通りでの写真撮影は可能ですが、住宅街を通るため民家が写り込まないよう配慮が必要です。
また、通行の邪魔にならないよう注意しましょう。

外宮と月夜見宮をつなぐ特別な道

参拝ルートに組み込んでみよう

外宮から月夜見宮へ向かう際、または月夜見宮から外宮へ向かう際に、神路通りを歩いてみてはいかがでしょうか。

まっすぐに伸びる道を歩きながら、古い神話に思いを馳せる。
そんな静かな時間を過ごせるのが、神路通りの魅力です。

観光地化されていない良さ

おかげ横丁などの賑やかな観光スポットとは対照的に、神路通りは観光地化されていません。
地元の人々の生活が息づく、普段着の伊勢を感じられる場所です。

案内看板をじっくり読みながら、ゆっくり歩くのがおすすめです。

まとめ

神路通りについてまとめます。

  • 伊勢神宮外宮の北御門から月夜見宮まで続く約300〜350メートルの道
  • 月夜見尊が豊受大御神のもとへ通った道という言い伝えがある
  • 地元では道の中央を避けて歩く習慣が今も続いている
  • 中央部の舗装の色が両端と異なっており、神様の通り道を示している
  • 切妻造の民家が連なる歴史ある街並みが残っている
  • 「神路通の会」が提灯や花で通りを彩る活動を行っている

伊勢神宮を訪れた際は、ぜひ神路通りも歩いてみてください。
賑やかな観光地とは違う、静かで神聖な雰囲気を味わえるはずです。

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