パソコンを買い替える時や、ブラウザを乗り換える時、Firefoxのブックマークをどうやって移行すればいいか悩んだことはありませんか。
せっかく長年かけて集めた便利なサイトのリストを失ってしまうのは、本当に困りますよね。
実は、Firefoxには簡単にブックマークをエクスポート(書き出し)する機能が標準で備わっています。
この記事では、Firefoxのブックマークをバックアップする方法を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
Firefoxのブックマークエクスポート方法は2種類ある

Firefoxでブックマークをエクスポートする方法には、大きく分けて2つの方式があります。
- HTML形式でエクスポート
- JSON形式でバックアップ
この2つは似ているようで実は用途が異なるので、それぞれの特徴を理解して使い分けることが大切です。
HTML形式とJSON形式の違い
まずは、2つの形式の違いを簡単にまとめておきましょう。
HTML形式の特徴
- ChromeやEdge、Safariなど他のブラウザにも簡単にインポート(読み込み)できる
- エクスポートしたファイルをインポートすると、既存のブックマークに「追加」される形になる
- 他のブラウザに移行する時や、複数のブラウザでブックマークを共有したい時に便利
JSON形式の特徴
- Firefox専用のバックアップ形式で、タグやキーワードなどの詳細情報も保存される
- JSONファイルを復元すると、現在のブックマークが完全に「置き換え」られる
- Firefoxのブックマークを完全にバックアップしたい時に便利
- Firefoxは15分ごとに自動的にJSON形式でバックアップを作成している
簡単に言うと、Firefox以外のブラウザにも移行したい場合はHTML形式、Firefoxで完全なバックアップを取りたい場合はJSON形式を使うといいでしょう。
HTML形式でブックマークをエクスポートする方法
それでは、最も汎用性の高いHTML形式でブックマークをエクスポートする具体的な手順を見ていきましょう。
ステップ1:ブックマークライブラリを開く
まずは、Firefoxのブックマークライブラリ画面を開きます。
以下の3つの方法のいずれかで開くことができます。
方法1:キーボードショートカット
- Firefoxを起動
- Ctrl+Shift+B キー(Macの場合は Command+Shift+B)を同時に押す
方法2:メニューから開く
- Firefoxの画面右上にある「≡」(ハンバーガーメニュー)をクリック
- 「ブックマーク」をクリック
- 「ブックマークを管理」をクリック
方法3:メニューバーから開く(メニューバーを表示している場合)
- Alt キーを押してメニューバーを表示
- 「ブックマーク」メニューをクリック
- 「すべてのブックマークを表示」をクリック
いずれかの方法で「履歴とブックマークの管理」ウィンドウが開きます。
ステップ2:エクスポート機能を実行
- 「履歴とブックマークの管理」ウィンドウの上部にある「インポートとバックアップ」をクリック
- ドロップダウンメニューから「HTMLとしてエクスポート」を選択
- ファイル保存ダイアログが表示される
ステップ3:保存場所とファイル名を指定
- 保存したい場所(例:デスクトップ、ドキュメントフォルダ、USBメモリなど)を選択
- ファイル名を入力(デフォルトでは「bookmarks.html」という名前が付けられています)
- 「保存」ボタンをクリック
これでHTML形式のブックマークファイルが作成されました。
とても簡単ですよね。
エクスポートしたHTMLファイルの活用方法
作成されたHTMLファイルは、以下のような用途で活用できます。
- ChromeやEdge、Safariなど他のブラウザにインポート
- 別のパソコンのFirefoxにインポート
- USBメモリや外付けハードディスクに保存してバックアップ
- クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive、Dropboxなど)に保存
HTMLファイルはテキストエディタで開くこともできるので、中身を直接編集することも可能です(ただし、HTMLの知識が必要になります)。
JSON形式でブックマークをバックアップする方法
次に、Firefox専用のバックアップ形式であるJSON形式でブックマークをエクスポートする方法を解説します。
JSON形式でバックアップする手順
- Ctrl+Shift+B キー(Macの場合は Command+Shift+B)を押して「履歴とブックマークの管理」ウィンドウを開く
- 「インポートとバックアップ」をクリック
- ドロップダウンメニューから「バックアップ」を選択(「HTMLとしてエクスポート」ではなく「バックアップ」を選ぶことに注意)
- ファイル保存ダイアログが表示されるので、保存場所とファイル名を指定
- 「保存」ボタンをクリック
JSON形式のバックアップファイルには、デフォルトで日付が含まれたファイル名(例:bookmarks-2025-01-28.json)が付けられます。
Firefoxの自動バックアップ機能について
実は、Firefoxは15分ごとに自動的にブックマークをJSON形式でバックアップしています。
このバックアップファイルは、Firefoxのプロファイルフォルダ内の「bookmarkbackups」フォルダに保存されています。
自動バックアップファイルの場所
Windowsの場合:
- Windows+R キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く
- 以下のパスを入力して Enter キーを押す
%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles\
- プロファイルフォルダ(ランダムな文字列.default-release のような名前)を開く
- 「bookmarkbackups」フォルダを開く
Macの場合:
- Finder を開く
- 「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択
- 以下のパスを入力
~/Library/Application Support/Firefox/Profiles/
- プロファイルフォルダを開き、「bookmarkbackups」フォルダを開く
このフォルダには、過去15日分の自動バックアップが保存されています。
万が一ブックマークを誤って削除してしまった場合でも、この自動バックアップから復元できるので安心です。
エクスポートしたブックマークをインポート(復元)する方法
バックアップを取ったら、今度はそれを復元する方法も知っておきましょう。
HTML形式のブックマークをインポートする
- Ctrl+Shift+B キーで「履歴とブックマークの管理」ウィンドウを開く
- 「インポートとバックアップ」をクリック
- 「HTMLからインポート」を選択
- インポートしたいHTMLファイルを選択
- 「開く」ボタンをクリック
HTML形式でインポートした場合、既存のブックマークは削除されず、インポートしたブックマークが追加される形になります。
JSON形式のブックマークを復元する
JSON形式のバックアップから復元する場合は、少し手順が異なります。
- Ctrl+Shift+B キーで「履歴とブックマークの管理」ウィンドウを開く
- 「インポートとバックアップ」をクリック
- 「復元」を選択
- 以下の2つの選択肢が表示されます
- 日付の付いた自動バックアップのリスト(最近15日分)
- 「ファイルを選択」(手動で保存したJSONファイルを選ぶ場合)
- 復元したいバックアップを選択
- 確認ダイアログが表示されるので、「OK」をクリック
重要な注意点:
JSON形式で復元すると、現在のブックマークが完全に置き換えられます。
復元前のブックマークは失われてしまうので、必要に応じて事前にバックアップを取っておきましょう。
他のブラウザにFirefoxのブックマークをインポートする

Firefoxから他のブラウザにブックマークを移行する場合は、HTML形式でエクスポートしたファイルを使います。
Chromeにインポートする場合
- Chromeを開く
- 画面右上の「⋮」(縦3点メニュー)をクリック
- 「ブックマーク」→「ブックマークと設定をインポート」を選択
- 「ブックマークHTMLファイル」を選択
- 「ファイルを選択」をクリック
- FirefoxからエクスポートしたHTMLファイルを選択
- 「開く」→「完了」をクリック
Microsoft Edgeにインポートする場合
- Edgeを開く
- 画面右上の「…」(横3点メニュー)をクリック
- 「お気に入り」→「お気に入りの管理」を選択
- 「お気に入りのインポート」をクリック
- 「お気に入りまたはブックマークのHTMLファイル」を選択
- 「ファイルの選択」をクリック
- FirefoxからエクスポートしたHTMLファイルを選択
- 「インポート」をクリック
Safariにインポートする場合(Mac)
- Safariを開く
- メニューバーの「ファイル」→「読み込む」→「ブックマークのHTMLファイルから」を選択
- FirefoxからエクスポートしたHTMLファイルを選択
- 「読み込む」をクリック
Firefox Syncを使った同期という選択肢
ブックマークをエクスポート・インポートする代わりに、Firefox Syncという機能を使ってブックマークを同期することもできます。
Firefox Syncのメリット
- 複数のデバイス間で自動的にブックマークが同期される
- パソコン、スマートフォン、タブレットなど、すべてのFirefoxで同じブックマークが使える
- ブックマークだけでなく、履歴、パスワード、開いているタブなども同期できる
- インターネット経由で自動的に同期されるので、USBメモリなどを使う必要がない
Firefox Syncの設定方法
- Firefoxの画面右上の「≡」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「同期」を選択
- 「Firefox アカウントを作成」または「サインイン」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成
- 同期したい項目(ブックマーク、履歴、パスワードなど)を選択
他のデバイスでも同じFirefoxアカウントでサインインすれば、自動的にブックマークが同期されます。
エクスポートとSyncの使い分け
- バックアップ目的:エクスポート(特にJSON形式)がおすすめ
- 他のブラウザへの移行:HTML形式のエクスポートが必要
- 複数のFirefoxデバイス間での同期:Firefox Syncが便利
- 一時的な移行やテスト:エクスポート・インポートが確実
Firefox Syncは便利ですが、ローカルに保存されたバックアップファイルも定期的に作成しておくと、より安全です。
ブックマークのエクスポートができない時の対処法
時には、ブックマークのエクスポートがうまくいかないこともあります。
そんな時の対処法をいくつか紹介します。
対処法1:Firefoxを再起動する
一時的な不具合の場合、Firefoxを完全に終了してから再起動するだけで解決することがあります。
タスクマネージャーでFirefoxのプロセスが完全に終了していることを確認してから再起動してみましょう。
対処法2:Firefoxを最新バージョンにアップデートする
古いバージョンのFirefoxを使っている場合、エクスポート機能に不具合がある可能性があります。
- 「≡」メニュー→「ヘルプ」→「Firefoxについて」を開く
- 自動的にアップデートの確認が始まる
- アップデートがある場合はダウンロードしてインストール
対処法3:アドオンを無効化して試す
一部のアドオンが干渉してエクスポートに失敗することがあります。
- 「≡」メニュー→「アドオンとテーマ」を開く
- すべてのアドオンを一時的に無効化
- Firefoxを再起動
- エクスポートを試してみる
- 成功したら、アドオンを1つずつ有効化して原因を特定
対処法4:セーフモードで起動して試す
Firefoxのセーフモードでは、すべてのアドオンが無効化され、カスタマイズもリセットされた状態で起動します。
- Firefoxを完全に終了
- Shift キーを押しながらFirefoxを起動(Macの場合は Option キー)
- 「セーフモードで起動」ダイアログが表示されるので「セーフモードで起動」をクリック
- エクスポートを試してみる
対処法5:プロファイルフォルダから直接バックアップファイルをコピー
どうしてもエクスポート機能が使えない場合は、自動バックアップファイルを直接コピーする方法もあります。
- 前述の方法でプロファイルフォルダの「bookmarkbackups」フォルダを開く
- 最新の .jsonlz4 または .json ファイルをコピー
- 安全な場所に保存
この方法で取得したファイルは、通常の復元手順で使用できます。
モバイル版Firefoxでのブックマーク管理
残念ながら、スマートフォンやタブレット用のFirefoxアプリには、ブックマークをエクスポートする機能が備わっていません。
モバイルのブックマークをバックアップする方法
モバイル版Firefoxのブックマークをバックアップしたい場合は、以下の方法を使います。
- Firefox Syncを設定する
- パソコン版Firefoxで同じアカウントにサインイン
- 同期されたブックマークをパソコン版からHTML形式またはJSON形式でエクスポート
この方法なら、スマートフォンのブックマークも間接的にバックアップできます。
よくある質問
Q. ブックマークのフォルダ構造も保持されますか?
A. はい、HTML形式でもJSON形式でも、ブックマークのフォルダ構造は完全に保持されます。
エクスポートしたファイルをインポートすると、元のフォルダ構造のままブックマークが復元されます。
Q. タグやキーワードは保存されますか?
A. JSON形式のバックアップなら、タグやキーワードも含めたすべての情報が保存されます。
ただし、HTML形式の場合は、タグやキーワードなどの追加情報は保存されない場合があるので注意が必要です。
Q. ブックマークの一部だけをエクスポートできますか?
A. 標準機能では、すべてのブックマークが一括でエクスポートされます。
特定のフォルダだけをエクスポートしたい場合は、「Bookmark Branch Porter」などのアドオンを使用する方法があります。
Q. エクスポートしたファイルはどれくらいの容量になりますか?
A. ブックマークの数によりますが、通常は数百KB~数MB程度です。
何千ものブックマークがある場合でも、ほとんどの場合10MB以下に収まります。
Q. 定期的にバックアップを取るべきですか?
A. はい、定期的なバックアップをおすすめします。
Firefoxは自動的にバックアップを取ってくれますが、手動でも月に1回程度、外部メディアやクラウドストレージにバックアップを保存しておくと安心です。
Q. 複数のFirefoxブラウザのブックマークを統合できますか?
A. HTML形式でエクスポート・インポートを使えば可能です。
HTML形式でインポートすると既存のブックマークに追加される形になるので、複数のブックマークファイルを順番にインポートすることで統合できます。
ただし、重複したブックマークも残ってしまうので、後で整理が必要になる場合があります。
まとめ
Firefoxのブックマークをエクスポートする方法について解説してきました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
- ブックマークのエクスポートには「HTML形式」と「JSON形式」の2つの方法がある
- HTML形式は他のブラウザへの移行に便利で、既存のブックマークに追加される
- JSON形式はFirefox専用のバックアップで、完全な情報が保存され、復元時は置き換えになる
- エクスポート手順は「Ctrl+Shift+B」→「インポートとバックアップ」→「HTMLとしてエクスポート」または「バックアップ」
- Firefoxは15分ごとに自動でJSON形式のバックアップを作成している
- 複数のデバイス間でブックマークを同期するならFirefox Syncが便利
- モバイル版Firefoxではエクスポート機能がないため、Firefox Syncを経由してパソコンでエクスポートする
ブックマークは長年かけて蓄積した貴重な情報資産です。
パソコンの故障や誤操作で失ってしまう前に、定期的にバックアップを取る習慣をつけておくことをおすすめします。
HTML形式でエクスポートしておけば、将来的に別のブラウザに乗り換えることになっても安心です。
また、JSON形式のバックアップをクラウドストレージに保存しておけば、どこからでもブックマークを復元できます。
この記事を参考に、あなたの大切なブックマークをしっかり守っていってくださいね。
参考情報
本記事は以下の公式情報および信頼できる情報源を参考に作成しました。

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