昨日まで普通に使えていたAdobeが、突然使えなくなった…
こんな経験、ありませんか?
仕事や課題で急ぎの作業があるときに限って、トラブルは起こるものです。
この記事では、Adobeが使えなくなった時の原因と解決法を、症状別にわかりやすく解説していきます。
Adobe「使えなくなった」の主な症状

Adobeが使えない状態は、大きく分けて4つのパターンがあります。
症状1:アプリが起動しない
アイコンをクリックしても、何も起こらない。
または、起動画面が一瞬表示されてすぐに消えてしまう。
Photoshop、Illustrator、Premiere Proなどのアプリケーションそのものが立ち上がらない状態です。
症状2:起動中にクラッシュする
起動画面は表示されるものの、途中でフリーズしたり、エラーで強制終了してしまう。
「応答なし」と表示されて、タスクマネージャーから終了するしかない状態です。
症状3:ライセンスエラーが表示される
アプリは起動するけれど、以下のようなエラーメッセージが表示される。
- 「サブスクリプションのステータスを確認できません」
- 「サブスクリプションを更新してください」
- 「体験版の期限が切れました」
- 「Creative Cloudを使用する資格がありません」
- 「ライセンス認証の制限値に到達しました」
サブスクリプション契約中なのに、こうしたメッセージが出ることがあるんです。
症状4:Creative Cloudデスクトップアプリが開かない
アプリのインストールや管理に必要なCreative Cloudデスクトップアプリが起動しない。
読み込み画面でくるくる回り続ける、または起動しても真っ白な画面のまま、という症状です。
Adobeが使えなくなる主な原因
症状の背景にある、よくある原因を理解しておきましょう。
原因1:一時的なソフトウェアの不具合
アプリやシステムの一時的なエラーが蓄積して、正常に動作しなくなることがあります。
PCを長時間起動し続けていたり、複数のアプリを同時に動かしていると発生しやすくなります。
原因2:Adobe Fontsの干渉
Adobe Fontsが原因で、アプリが起動しなくなるケースが多く報告されています。
特にPhotoshop、Illustrator、InDesignなど、テキストツールを使うアプリで発生しやすい問題です。
原因3:ライセンス認証の問題
Adobeのサーバーとの通信がうまくいかず、ライセンス情報が正しく読み込まれない。
インターネット接続の問題、ファイアウォールの設定、ライセンス情報の破損などが原因です。
原因4:アップデートの失敗
アプリやCreative Cloudデスクトップアプリのアップデート中にエラーが発生。
中途半端な状態でインストールが止まってしまい、正常に動作しなくなります。
原因5:サードパーティプラグインの競合
インストールしたプラグインが、アプリの起動を妨げている。
特定のプラグインとAdobeアプリの相性が悪いと、起動時にクラッシュします。
原因6:インストールの破損
アプリのインストールファイルが何らかの理由で破損している。
不完全なアンインストール、ストレージの問題、ウイルス対策ソフトの干渉などが原因です。
原因7:複数アカウントの混在
仕事用と個人用など、複数のAdobe IDを使っていて、アカウントが混乱している。
間違ったアカウントでログインしているため、ライセンスが認識されません。
原因8:ウイルス対策ソフトの干渉
セキュリティソフトがAdobeアプリを誤って危険と判断し、ブロックしている。
過剰な保護設定により、正常な動作が妨げられることがあります。
基本的な解決法(まず試すべき対処)
症状に関係なく、まずは以下の基本対処を試してください。
対処1:PCを再起動する
最も簡単で効果的な方法です。
一時的なメモリやキャッシュの問題が解消され、多くの場合これだけで直ります。
手順
- 開いているすべてのアプリを終了
- PCを再起動
- 再起動後、Adobeアプリを起動
「再起動なんて…」と思うかもしれませんが、意外とこれで解決することが多いんです。
対処2:すべてのAdobeプロセスを完全に終了
バックグラウンドでAdobe関連のプロセスが残っていることがあります。
Windowsの場合
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで、以下を探して右クリック→「タスクの終了」
- Adobe Creative Cloud
- Acrobat
- Photoshop
- Illustrator
- その他Adobe関連のプロセス
- すべて終了したら、アプリを再起動
Macの場合
- Command + Spaceで検索を開く
- 「アクティビティモニタ」と入力して起動
- Adobe関連のプロセスをすべて終了
対処3:ログアウトして再ログイン
ライセンス情報をリフレッシュします。
Creative Cloudデスクトップアプリから
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 右上のアカウントアイコンをクリック
- 「ログアウト」を選択
- アプリを再起動
- サブスクリプションに関連付けられたAdobe IDでログイン
アプリから直接
- 問題のあるアプリ(Photoshopなど)を開く
- 「ヘルプ」→「ログアウト」
- アプリを再起動
- 「ヘルプ」→「ログイン」
正しいAdobe IDでログインしているか、必ず確認してください。
対処4:インターネット接続を確認
Adobeのライセンス認証にはインターネット接続が必要です。
確認方法
- ブラウザでhttps://www.adobe.com にアクセスできるか確認
- Wi-Fiやネットワークが安定しているか確認
- ファイアウォールでAdobeがブロックされていないか確認
企業や学校のネットワークでは、Adobeのサーバーへの接続が制限されている場合があります。
症状別の解決法

基本対処で直らない場合、症状に応じた対処を行います。
症状1:起動しない・クラッシュする場合
対処A:Adobe Fontsを無効化する
最も効果的な解決法の一つです。
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリを起動
- 右上のアカウントアイコン→「環境設定」
- 左側メニューで「サービス」を選択
- 「Adobe Fonts」のトグルをOFFにする
- アプリを再起動
これで起動するようになったら、Adobe Fontsが原因です。
Adobe Fontsを使いたい場合
- 再度Adobe FontsをONにする
- Creative Cloudデスクトップアプリの「F」マークをクリック
- 左側の「追加したフォント」を選択
- インストール済みフォントをすべて削除
- 必要なフォントのみ再インストール
大量のフォントがインストールされていると、動作が不安定になります。
対処B:サードパーティプラグインを削除
プラグインが起動を妨げている可能性があります。
Acrobatの場合(64ビット)
C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat\plug_ins
Acrobatの場合(32ビット)
C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat DC\Acrobat\plug_ins
このフォルダ内のサードパーティ製プラグインを、一時的に別の場所に移動してください。
Adobe純正以外のファイルが対象です。
アプリが起動したら、プラグインを1つずつ戻して、原因を特定します。
対処C:アプリを修復インストールする
インストールファイルの破損を修復します。
Windowsの場合
- 「コントロールパネル」→「プログラムと機能」
- Adobe Acrobat(またはPhotoshopなど)を右クリック
- 「変更」→「次へ」
- 「修復」にチェック→「次へ」
- 修復完了後、アプリを起動
アプリ内から(Acrobatなど)
- アプリを起動(起動できる場合)
- 「ヘルプ」→「インストールの修復」
- 画面の指示に従う
対処D:環境設定をリセットする
破損した設定ファイルが原因の場合があります。
起動時に環境設定をリセット
- Photoshop: Ctrl + Alt + Shift(Win)/ Cmd + Option + Shift(Mac)を押しながら起動
- Illustrator: Ctrl + Alt + Shift(Win)/ Cmd + Option + Shift(Mac)を押しながら起動
- InDesign: Ctrl + Alt + Shift(Win)/ Cmd + Control + Option + Shift(Mac)を押しながら起動
「環境設定を削除しますか?」と聞かれたら「はい」を選択。
症状2:ライセンスエラーが表示される場合
対処A:正しいアカウントでログインしているか確認
複数のAdobe IDを持っている場合、間違ったアカウントでログインしている可能性があります。
確認方法
- account.adobe.com にアクセス
- ログインして、サブスクリプション契約があるか確認
- プラン名と有効期限を確認
契約がない場合は、別のAdobe IDで契約している可能性があります。
対処B:プロファイルを手動で選択する
自動選択が間違っている場合があります。
手順
- account.adobe.com にアクセス
- 「アカウントとセキュリティ」→「ログインとセキュリティ」
- 「プロファイルを自動的に選択する」をOFF
- Creative Cloudデスクトップアプリからログアウト・再ログイン
- プロファイル選択画面で正しいものを選択
対処C:サブスクリプション状態を確認
支払いが正常に処理されているか確認します。
確認項目
- クレジットカードの有効期限は切れていないか
- 支払いが正常に完了しているか
- 銀行口座の残高は十分か
account.adobe.com の「プランと製品」で確認できます。
対処D:ライセンスキャッシュをクリアする
古いライセンス情報が残っている場合があります。
Windows
- 以下のフォルダに移動
C:\ProgramData\Adobe\OperatingConfigs
- OperatingConfigsフォルダを削除
- PCを再起動
Mac
- 以下の場所に移動
/Library/Application Support/Adobe/OperatingConfigs
- OperatingConfigsフォルダを削除
- Macを再起動
その後、Creative Cloudデスクトップアプリから再ログインしてください。
症状3:Creative Cloudデスクトップアプリが開かない場合
対処A:Creative Cloudを再起動
手順
- タスクバー(Win)またはメニューバー(Mac)のCreative Cloudアイコンを右クリック
- Windows: 「ファイル」→「Creative Cloudを終了」(Ctrl + W)
- Mac: 「Creative Cloudを終了」(Cmd + Q)
- PCを再起動
- Creative Cloudデスクトップアプリを起動
対処B:Creative Cloudデスクトップアプリをアップデート
古いバージョンが問題を起こしている可能性があります。
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 「アップデート」ウィンドウに移動
- 「アップデートを確認」をクリック
- 利用可能なアップデートがあればインストール
対処C:Creative Cloudデスクトップアプリを再インストール
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリをアンインストール
- Windows: コントロールパネル→プログラムのアンインストール
- Mac: アプリケーションフォルダから削除
- https://www.adobe.com/creativecloud/desktop-app.html からダウンロード
- インストーラーを実行
高度な解決法(上記で直らない場合)
基本的な方法で解決しない場合の、より徹底的な対処法です。
対処1:完全アンインストール&再インストール
すべてのAdobe製品を完全に削除して、クリーンな状態から再インストールします。
注意
この作業を行うと、カスタム設定やプリセットが削除されます。
事前にバックアップを取ってください。
手順
- Adobe Creative Cloud Cleaner Toolをダウンロード
- 公式サイトから入手
- Cleaner Toolを実行
- すべてのAdobe製品を選択して削除
- 以下のフォルダを手動で削除
- Windows:
C:\Program Files\Adobe - Windows:
C:\Program Files (x86)\Adobe - Windows:
C:\ProgramData\Adobe - Mac:
/Applications/Adobe - Mac:
/Library/Application Support/Adobe
- PCを再起動
- Creative Cloudデスクトップアプリを再インストール
- 必要なアプリを再インストール
対処2:ウイルス対策ソフトの除外設定
セキュリティソフトがAdobeをブロックしている可能性があります。
一時的な確認方法
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化
- Adobeアプリを起動
- 起動したら、ウイルス対策ソフトが原因
恒久的な解決法
ウイルス対策ソフトの除外リストに以下を追加:
- Creative Cloudデスクトップアプリ
- Photoshop、Illustratorなどのアプリ
- Adobe関連のフォルダ全体
具体的な設定方法は、使用しているセキュリティソフトのマニュアルを参照してください。
対処3:hostsファイルのクリーンアップ
hostsファイルにAdobe関連の設定が残っていると、接続エラーが発生します。
Windows
- メモ帳を管理者として実行
- 「ファイル」→「開く」
- 以下のファイルを開く
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
- Adobe関連の行(adobeという文字を含む行)を削除
- 上書き保存
Mac
- ターミナルを開く
- 以下のコマンドを実行
sudo nano /etc/hosts
- Adobe関連の行を削除
- Ctrl + X → Y → Enterで保存
対処4:別のユーザーアカウントで試す
現在のユーザープロファイルに問題がある可能性があります。
手順
- Windowsまたはマcで新しいユーザーアカウントを作成
- 新しいアカウントでログイン
- Creative CloudとAdobeアプリをインストール
- 正常に動作するか確認
正常に動作する場合、元のユーザープロファイルに問題があります。
特定のエラーメッセージ別の対処法
「サブスクリプションのステータスを確認できません」
原因
- インターネット接続の問題
- Adobeサーバーとの通信エラー
- ライセンス情報の破損
解決法
- インターネット接続を確認
- ログアウト・再ログイン
- OperatingConfigsフォルダを削除(上記参照)
- 完全再インストール
「体験版の期限が切れました」(サブスクリプション契約中なのに)
原因
- 間違ったAdobe IDでログインしている
- hostsファイルの問題
- ライセンス情報が正しく読み込まれていない
解決法
- 正しいAdobe IDでログインしているか確認
- hostsファイルをクリーンアップ
- Creative Cloudデスクトップアプリを再インストール
- Limited Access Repair Toolを使用(Adobe公式ツール)
「ライセンス認証の制限値に到達しました」
原因
複数のPCで同時にログインしている。
解決法
- 他のPCでAdobeアプリを起動
- 「ヘルプ」→「ログアウト」
- 問題のPCで再度ライセンス認証
Adobe Creative Cloudは、最大2台のPCで同時使用できます。
「Creative Cloudを使用する資格がありません」
原因
- サブスクリプションが有効でない
- 支払いの問題
- 間違ったアカウントでログイン
解決法
- account.adobe.com で契約状態を確認
- 支払い情報を更新
- 正しいAdobe IDでログイン
トラブル予防のための日常対策
問題を未然に防ぐための習慣です。
対策1:定期的にアップデートする
Adobeは定期的にバグ修正やセキュリティパッチをリリースしています。
手順
- Creative Cloudデスクトップアプリを開く
- 「アップデート」タブで利用可能なアップデートを確認
- 定期的にインストール
自動アップデートを有効にしておくのもおすすめです。
対策2:不要なプラグインは削除
プラグインが増えすぎると、動作が不安定になります。
使っていないプラグインは定期的に削除しましょう。
対策3:Adobe Fontsは必要最小限に
すべてのフォントをインストールするのではなく、実際に使うものだけを追加します。
大量のフォントはメモリを圧迫し、起動を遅くします。
対策4:定期的にPCを再起動
長時間PCを起動し続けると、メモリリークやキャッシュの問題が発生します。
少なくとも週に1回は再起動する習慣をつけましょう。
対策5:十分なストレージ容量を確保
Adobeアプリは大量のキャッシュファイルを作成します。
システムドライブに少なくとも50GB以上の空き容量を確保してください。
それでも解決しない場合
上記すべての方法を試しても解決しない場合は、Adobe公式サポートに連絡してください。
Adobeサポートへの問い合わせ方法
準備するもの
- Adobe ID
- 契約プラン名
- エラーメッセージのスクリーンショット
- 試した解決法のリスト
問い合わせ先
- Adobe公式サポート: helpx.adobe.com
- チャットサポート(契約者向け)
- 電話サポート(契約者向け)
学生・教職員版や法人版の場合は、専用のサポート窓口があります。
まとめ
Adobe「使えなくなった」時の対処法をまとめます。
- まず基本対処を試す:PC再起動、ログアウト・再ログイン、プロセス完全終了
- Adobe Fontsが原因のケースが多い:無効化を試す
- ライセンスエラーは正しいアカウントでログインしているか確認
- Creative Cloudデスクトップアプリの問題は再インストールが効果的
- 徹底的な解決法:完全アンインストール&再インストール
- 特定エラーメッセージには専用の解決法がある
- トラブル予防:定期アップデート、不要プラグイン削除、PC再起動
- それでもダメならAdobe公式サポートへ連絡
Adobeが突然使えなくなるトラブルは、多くの場合、この記事で紹介した方法で解決できます。
最も効果的なのは、「PC再起動」「Adobe Fonts無効化」「ログアウト・再ログイン」の3つです。
まずはこれらを試してから、より高度な解決法に進んでください。
焦らず一つずつ試していけば、必ず解決への道が見つかります。
大切な作業を早く再開できるよう、この記事がお役に立てれば幸いです!


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