ボラロとは?アマゾンに潜む恐怖の森の精霊を解説

神話・歴史・文化

アマゾンの密林には、絶対に出会いたくない怪物がいます。
その名は「ボラロ」。

木のように巨大な体、青白い肌、そして後ろ向きについた足——。
この精霊に捕まったら最後、骨を折られることなく体の中身だけドロドロにされてしまうという、想像するだけでゾッとする存在なんです。

この記事では、南米トゥカノ族に伝わる森の精霊「ボラロ」の姿や伝承、そして遭遇したときの対処法までわかりやすく解説します。


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ボラロの概要

ボラロ(Boraro)は、南米アマゾンの先住民族「トゥカノ族」に伝わる森の精霊です。
別名「青白い者(The Pale Ones)」とも呼ばれています。

トゥカノ族は、コロンビアとブラジルの国境付近にあるバウペス川流域に暮らす人々。
彼らの神話には、森や動物を守る精霊としてボラロが登場しますが、その姿はとにかく恐ろしいものとして語られています。

ブラジルの有名な精霊「クルピラ」と似た特徴を持っていますが、ボラロはクルピラよりもはるかに凶暴で怪物的な存在とされています。


ボラロの姿

ボラロの外見は、一度聞いたら忘れられないほど強烈です。

まず、体のサイズがとんでもない。
「木のように背が高い」と伝えられており、アマゾンの巨木に匹敵するほどの巨体を持つとも言われています。

肌は青白いのですが、全身が黒い毛で覆われているのが特徴です。
頭には前に突き出した大きな耳があり、口には鋭い牙が生えています。

そして最大の特徴が「後ろ向きの足」。
つま先がかかと側を向いているため、足跡を追いかけても逆方向に進んでしまい、ボラロを見つけることができません。
これは獲物を惑わせるための仕掛けなんですね。

さらに奇妙なのが「膝に関節がない」という点。
そのため、一度倒れると起き上がるのに時間がかかるという弱点を持っています。


「ボラロ」という名前の意味

「ボラロ」の別名である「The Pale Ones(青白い者)」は、その青白い肌の色に由来しています。

トゥカノ族の言語での正確な語源については詳しい記録が残っていませんが、森の奥深くに潜む不気味な存在として、その外見から名付けられたと考えられています。


森と動物の守護者

意外なことに、ボラロはただの怪物ではありません。
トゥカノ族の伝承では、森と野生動物を守る守護者としての役割も持っています。

森を荒らす者、動物をむやみに狩ろうとする者に対しては、ボラロは容赦なく襲いかかります。
つまり、自然を大切にしない人間への「罰」を与える存在でもあるわけです。

この点は、ブラジルのクルピラとよく似ていますね。
アマゾンの先住民にとって、森は生活の基盤であり、神聖な場所。
ボラロのような精霊の伝承は、自然への畏敬の念を次の世代に伝える役割も担っていたのでしょう。


ボラロの恐ろしい攻撃方法

ここからがボラロの本当に怖いところ。
その攻撃方法は、想像を絶するほど残酷です。

猛毒の尿

ボラロの尿は猛毒とされています。
これを浴びせられると、たちまち命を落としてしまうと言われています。

「抱擁」という名の処刑

さらに恐ろしいのが、ボラロの「抱擁」です。

ボラロは獲物を捕まえると、その巨体で相手を抱きしめます。
ただし、これは愛情表現ではありません。

ボラロは相手を締め上げながら、皮膚や骨を傷つけることなく、体の中身だけをドロドロの液状にしてしまうのです。

その後、犠牲者の頭に小さな穴を開け、ストローで飲むように中身を吸い取ります。
空っぽになった体は風船のように膨らまされ、犠牲者は朦朧とした状態で家に帰されます。

しかし、家にたどり着いた直後に息絶えてしまう——。
なんとも後味の悪い最期ですよね。


ボラロに遭遇したときの対処法

もしアマゾンの森でボラロに出会ってしまったら?
トゥカノ族の伝承には、いくつかの対処法が残されています。

タバコを贈る

ボラロはタバコが好きだと言われています。
タバコを差し出すことで、怒りを鎮めて見逃してもらえる可能性があるとか。

後ろ向きに走る

ボラロは後ろ向きの足を持っているため、自分も後ろ向きに走ると混乱させることができるそうです。
ボラロの方を見ながら後退すると、追跡を振り切れるかもしれません。

足跡に手を置く

ボラロの足跡に拳を置くと、ボラロの脚がこわばって動けなくなるという伝承もあります。

転倒させる

前述の通り、ボラロには膝の関節がありません。
何とかして転倒させることができれば、起き上がるのに時間がかかるため、その隙に逃げ出せます。


クルピラとの関係

ボラロは、ブラジルの有名な精霊「クルピラ」の「より怪物的なバージョン」と言われることがあります。

両者には共通点がいくつかあります。

特徴クルピラボラロ
後ろ向きの足ありあり
森の守護者はいはい
体のサイズ小柄巨大(木のよう)
性格いたずら好き、トリックスター的凶暴で残忍
攻撃方法道に迷わせる、時に殺害体内を液状化して吸い取る

クルピラは時代とともに「いたずら者」のイメージが強くなりましたが、ボラロはその原初の恐ろしさを色濃く残した存在と言えるかもしれません。


まとめ

  • ボラロは南米アマゾンのトゥカノ族に伝わる森の精霊
  • 木のように巨大で、後ろ向きの足と膝関節がないのが特徴
  • 森と動物の守護者だが、人間には非常に残忍
  • 犠牲者の体内を液状化して吸い取るという恐ろしい攻撃方法を持つ
  • タバコを贈る、後ろ向きに走るなどの対処法が伝えられている
  • ブラジルのクルピラと似ているが、より凶暴で怪物的

アマゾンの奥地には、まだ私たちの知らない伝承がたくさん眠っているのかもしれませんね。
ボラロの話を聞くと、自然への畏敬の念を忘れてはいけないと、改めて感じさせられます。

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