Adobe Fireflyとは
Adobe Firefly(アドビファイアフライ)は、Adobe社が開発した生成AI(ジェネレーティブAI)ツールです。
テキストを入力するだけで、誰でも簡単に高品質な画像や動画、テキストエフェクトなどを生成できます。
Adobe Fireflyの特徴
- 日本語対応:100以上の言語に対応し、日本語でプロンプト(指示)を入力できる
- 商用利用可能:生成した画像を商用プロジェクトで使用できる
- 著作権に配慮:Adobe StockやオープンライセンスのコンテンツのみをAI学習に使用
- Adobe製品との連携:Photoshop、Illustratorなどと seamlessに連携
- 初心者でも簡単:複雑な操作不要で、すぐに使い始められる
2023年9月に正式版がリリースされ、現在では多くのクリエイターが業務で活用しています。
Adobe Fireflyでできること
Adobe Fireflyには様々な機能があります。
1. テキストから画像生成(Text to Image)
テキストで説明するだけで、AIが画像を生成します。
できること
- 風景、人物、オブジェクトなど、あらゆる画像を生成
- イラスト風、写真風など、スタイルを指定可能
- 構図、色調、雰囲気を細かく調整
- 複数のバリエーションを一度に生成
使用例
- ブログやWebサイトのヘッダー画像
- SNS投稿用のビジュアル
- プレゼンテーション資料の挿絵
- 商品のモックアップ画像
2. 生成塗りつぶし(Generative Fill)
既存の画像に要素を追加したり、背景を変更したりできます。
できること
- 画像の一部を削除して自然に埋める
- 画像に新しい要素を追加
- 背景を変更
- 画像を拡張(範囲を広げる)
使用例
- 写真から不要な人物やオブジェクトを削除
- 風景写真に動物や建物を追加
- 夕方の写真を昼間に変更
- 正方形の写真を横長に拡張
3. テキスト効果(Text Effects)
テキストに様々なビジュアルエフェクトを適用できます。
できること
- テキストにテクスチャを適用
- 立体感のある文字を生成
- 金属、木材、炎などの質感を表現
- グラデーションやパターンを適用
使用例
- ロゴデザイン
- ポスターのタイトル
- SNS投稿のテキスト装飾
- 動画のタイトル画面
4. 生成再配色(Generative Recolor)
既存のベクター画像の配色を変更できます。
できること
- SVGファイルの色を一括変更
- テーマに合わせた配色を自動生成
- 複数のカラーバリエーションを提案
- 季節や雰囲気に合わせた配色
使用例
- イラストの色違いバージョン作成
- ブランドカラーへの変更
- 季節イベント用の配色調整
5. 動画生成(Text to Video / Image to Video)
テキストや画像から動画を生成できます。
できること
- テキストプロンプトから動画を生成
- 静止画に動きを追加
- カメラワークを指定
- 複数の言語に翻訳
使用例
- SNS用のショート動画
- プレゼンテーションの背景動画
- 商品紹介動画
- モーショングラフィックス
6. 効果音生成(Sound Effects)
テキストや音声から効果音を生成できます。
できること
- テキストで説明した効果音を生成
- 自分の声で効果音を指示
- 動画用のBGM作成
使用例
- 動画編集の効果音
- ポッドキャストのジングル
- プレゼンテーションの演出
Adobe Fireflyの始め方

Adobe Fireflyを使い始めるのはとても簡単です。
ステップ1:Adobeアカウントを作成またはログイン
新規アカウント作成の場合
- Adobe Firefly公式サイトにアクセス
- 右上の「ログイン」をクリック
- 「アカウントを作成」を選択
- メールアドレスとパスワードを入力
- 利用規約に同意して「続行」をクリック
- メール認証を完了
既存アカウントでログインの場合
- Adobe Firefly公式サイトにアクセス
- 右上の「ログイン」をクリック
- Adobe IDとパスワードを入力
- 「ログイン」をクリック
注意
Creative CloudやAdobe Expressのアカウントをお持ちの方は、同じAdobeIDでログインできます。
ステップ2:プランを選択
Adobe Fireflyには無料プランと有料プランがあります。
無料プラン
- 月25クレジット(25回の生成)
- 基本的な機能を使用可能
- 商用利用可能
Firefly有料プラン
- 月額:680円(税込)
- 月100クレジット
- 優先生成(待ち時間が短い)
Creative Cloud単体プラン
- 月額:3,280円(税込)〜
- PhotoshopやIllustratorなど1つのアプリ
- 月100クレジット
Creative Cloudコンプリートプラン
- 月額:7,780円(税込)
- すべてのAdobe Creative Cloudアプリが使える
- 月1000クレジット
注意
2025年1月現在の料金です。
最新の料金は公式サイトでご確認ください。
まずは無料プランで試してみることをおすすめします。
Adobe Fireflyの基本的な使い方
ここからは、Adobe Fireflyの具体的な使い方を解説します。
テキストから画像生成の使い方
最も基本的で人気の機能です。
ステップ1:トップページからアクセス
- Adobe Fireflyにログイン
- トップページの大きなテキスト入力欄、または「画像を生成」ボタンをクリック
ステップ2:モデルとサイズを選択
- 左側のパネルで「モデル」を選択
- Firefly Image 5(プレビュー):最新モデル、高品質
- Firefly Image 3:安定版
- 「縦横比」を選択
- 正方形(1:1):2048px × 2048px
- 横長(16:9):動画サムネイルに最適
- 縦長(9:16):スマホ画面に最適
- カスタム:自由に指定
ステップ3:プロンプトを入力
画面右下のテキストボックスにプロンプト(指示文)を入力します。
良いプロンプトの書き方
- 具体的に書く:「犬」ではなく「ゴールデンレトリバーの子犬」
- 構図を指定:「中央に」「左側に」など
- 雰囲気を表現:「明るい」「幻想的な」「リアルな」
- 重要な要素を先に書く:Adobe Fireflyは最初に書いた内容を重視します
プロンプト例
湖の近くで元気いっぱいにダッシュしているゴールデンレトリバー、晴れた日、明るい雰囲気、写真風
ステップ4:生成ボタンをクリック
- 「生成」ボタンをクリック
- 数秒待つと4枚の画像が生成されます
- 気に入った画像をクリックして選択
ステップ5:画像を調整(オプション)
生成された画像をさらに調整できます。
コントロールパネルの設定
左側のパネルで以下を調整できます:
- コンテンツの種類:写真、アート、グラフィックから選択
- スタイル:参照画像をアップロードしてスタイルを指定
- カラーとトーン:色調を調整
- ライティング:光の当たり方を指定
- 構成:構図を調整
ステップ6:画像をダウンロード
- 気に入った画像にカーソルを合わせる
- 「その他のオプション」アイコン(3つの点)をクリック
- 「ダウンロード」を選択
- ファイル形式(JPEG、PNG)を選択してダウンロード
生成塗りつぶしの使い方
既存の画像を編集する機能です。
ステップ1:画像をアップロード
- トップページで「生成塗りつぶし」を選択
- 「画像をアップロード」ボタンをクリック
- 編集したい画像を選択
ステップ2:編集する範囲を選択
画像編集画面で以下のツールを使用できます:
- 挿入:新しい要素を追加
- 削除:不要な要素を削除
- 背景:背景全体を変更
挿入の使い方
- 「挿入」ツールを選択
- ブラシで追加したい場所を塗る
- テキストボックスに追加したい要素を入力
例:「犬」「花」「雲」 - 「生成」ボタンをクリック
- 3つのバリエーションが生成されます
- 気に入ったものを選択して「保持」をクリック
削除の使い方
- 「削除」ツールを選択
- ブラシで削除したい部分を塗る
- 「生成」ボタンをクリック
- AIが自然に背景を埋めてくれます
背景の使い方
- 「背景」ボタンをクリック(自動で背景が選択されます)
- テキストボックスに希望の背景を入力
例:「森の中」「夕焼けの空」「オフィス」 - 「生成」ボタンをクリック
ステップ3:画像をダウンロード
- 編集が完了したら右上の「ダウンロード」をクリック
- ファイル形式を選択してダウンロード
テキスト効果の使い方
文字にビジュアルエフェクトを適用します。
ステップ1:テキスト効果を開く
- トップページで「テキスト効果」を選択
ステップ2:テキストを入力
- 「サンプルテキスト」ボックスに文字を入力
- 英語、日本語どちらでもOK
- 短い単語(1〜3語)がおすすめ
ステップ3:エフェクトを指定
- 下部のテキストボックスにエフェクトの説明を入力
例:「金属の質感」「炎」「桜の花びら」「氷」 - 「生成」ボタンをクリック
- 4つのバリエーションが生成されます
ステップ4:フォントとサイズを調整
左側のパネルで以下を調整:
- フォント:様々なフォントから選択
- 色:ベースカラーを変更
- 背景:背景色を変更
ステップ5:ダウンロード
- 気に入ったエフェクトを選択
- 「ダウンロード」をクリック
生成再配色の使い方
ベクター画像の配色を変更します。
ステップ1:SVGファイルをアップロード
- トップページで「生成再配色」を選択
- SVGファイルをアップロード
(サンプル画像も用意されています)
ステップ2:配色テーマを入力
- テキストボックスに希望の配色を入力
例:「秋の紅葉」「海辺のビーチ」「パステルカラー」 - 「生成」ボタンをクリック
- 複数の配色バリエーションが生成されます
ステップ3:ダウンロード
- 気に入った配色を選択
- 「ダウンロード」をクリック
- SVG形式で保存されます
Adobe Fireflyを使いこなすコツ
プロンプトの書き方のコツ
1. 具体的に書く
悪い例:「犬の画像」
良い例:「湖の近くで元気いっぱいにダッシュしているゴールデンレトリバーの子犬、晴れた日、明るい雰囲気、写真風」
2. 重要な要素を先に書く
Adobe Fireflyは文章の最初に書かれた内容を重視します。
例:「ゴールデンレトリバー、湖、走っている」
3. スタイルを明確に指定
- 「写真風」「イラスト風」「アニメ風」「水彩画風」
- 「リアルな」「ファンタジー風」「ミニマル」
4. ライティングを指定
- 「柔らかい光」「強い日差し」「逆光」「ゴールデンアワー」
5. 構図を指定
- 「中央に配置」「左側に」「上から見た構図」「クローズアップ」
6. 一文を長くしすぎない
複雑すぎる指示は正しく認識されません。
シンプルで明確な表現を心がけてください。
候補機能を活用する
「生成」ボタンの隣にある「候補」機能を使うと、プロンプトの候補を提案してくれます。
使い方
- 簡単なキーワードを入力(例:「犬」)
- 「候補」ボタンをクリック
- 関連する詳細なプロンプト候補が表示されます
- 気に入った候補をクリックするとプロンプトに追加されます
参照画像を使う
スタイルを統一したい場合、参照画像をアップロードできます。
使い方
- 画像生成画面の「スタイル」セクション
- 「参照画像」をアップロード
- AIが参照画像のスタイルを学習して生成します
複数回生成して選ぶ
1回の生成で完璧な画像が出るとは限りません。
- 複数回生成してベストなものを選ぶ
- プロンプトを少しずつ調整して試す
- 気に入らない要素を削除して再生成
Adobe Fireflyの注意点

1. 生成クレジットの制限
無料プランでは月25クレジット(25回の生成)までです。
クレジット消費のタイミング
- 画像生成:1クレジット
- 生成塗りつぶし:1クレジット
- テキスト効果:1クレジット
- 生成再配色:1クレジット
クレジットを使い切ると、翌月まで待つか有料プランに加入する必要があります。
2. 画像サイズの制限
生成される画像サイズは縦横比によって決まります。
細かいピクセル数の指定はできません。
主な画像サイズ
- 正方形(1:1):2048px × 2048px
- 横長(16:9):約2304px × 1296px
- 縦長(9:16):約1296px × 2304px
非常に大きなサイズが必要な場合は、別途画像編集ソフトで拡大してください。
3. 著作権を侵害する表現は避ける
Adobe Fireflyは著作権に配慮して設計されていますが、以下には注意してください:
避けるべきプロンプト
- 特定のキャラクター名(例:「ピカチュウ」「ゴジラ」)
- 有名人の名前
- 商標名
- 映画やアニメのタイトル
これらを入力しても、Adobe Fireflyは無視して生成します。
4. 生成される画像の品質
AIなので、以下のような問題が発生することがあります:
- 人物の手指が不自然
- 細かいディテールが崩れる
- テキストが正しく表示されない
- 物理法則を無視した構図
完璧な画像が必要な場合は、PhotoshopなどでPRETS
修正してください。
5. 商用利用時の確認
Adobe Fireflyは商用利用可能ですが、以下を確認してください:
- 生成した画像が既存の作品に似ていないか
- クライアントに生成AIを使用したことを伝える
- 業界や企業のガイドラインを確認
Adobe製品との連携方法
Adobe Fireflyは他のAdobe製品とシームレスに連携します。
Photoshopとの連携
生成塗りつぶし機能
Photoshop内でAdobe Fireflyの生成塗りつぶし機能を使えます。
- Photoshopで画像を開く
- 範囲選択ツールで編集したい部分を選択
- 「生成塗りつぶし」ボタンをクリック
- プロンプトを入力して生成
メリット
- Photoshopの高度な編集機能と組み合わせられる
- レイヤー管理が容易
- より細かい調整が可能
Illustratorとの連携
生成再配色機能
Illustrator内でベクター画像の配色を変更できます。
- Illustratorでベクター画像を開く
- 「生成再配色」パネルを開く
- プロンプトを入力して配色を変更
メリット
- ベクターデータのまま編集可能
- 複数のアートボードで一括変更
- Illustratorの他の機能と組み合わせられる
Adobe Expressとの連携
Adobe Expressでは、Fireflyを使って以下が簡単にできます:
- SNS投稿の作成
- ポスターやチラシのデザイン
- 動画の作成
- ブランドテンプレートの適用
よくある質問
Q1. Adobe Fireflyは無料で使えますか?
A. はい、無料プランがあります。
月25クレジット(25回の生成)まで無料で使用できます。
それ以上使いたい場合は、有料プランに加入する必要があります。
Q2. 商用利用はできますか?
A. はい、Adobe Fireflyで生成した画像は商用利用可能です。
Adobe Stockやオープンライセンスのコンテンツのみを学習データに使用しているため、著作権問題の心配がありません。
Q3. スマートフォンでも使えますか?
A. はい、Webブラウザからアクセスできます。
専用アプリはありませんが、Chrome、Safari、Firefoxなどのモバイルブラウザで利用可能です。
Q4. 英語で入力する必要がありますか?
A. いいえ、日本語でプロンプトを入力できます。
100以上の言語に対応しており、日本語で自然に指示できます。
Q5. 生成した画像の著作権は誰のものですか?
A. 基本的にユーザーに帰属します。
ただし、Adobeの利用規約に従う必要があります。
詳細はAdobeの利用規約をご確認ください。
Q6. PhotoshopやIllustratorがなくても使えますか?
A. はい、Adobe FireflyはWebブラウザから単独で使用できます。
PhotoshopやIllustratorと連携するとさらに便利ですが、必須ではありません。
Q7. 生成した画像にウォーターマークは入りますか?
A. いいえ、無料プランでもウォーターマークは入りません。
ただし、画像にはコンテンツ認証情報が埋め込まれ、AIで生成されたことが記録されます。
Q8. クレジットはいつリセットされますか?
A. 毎月1日にリセットされます。
未使用のクレジットは翌月に繰り越されません。
Q9. 他のAI画像生成ツールとの違いは?
A. Adobe Fireflyの最大の特徴は:
- 商用利用が安全
- 著作権問題のリスクが低い
- Adobe製品とシームレスに連携
- 日本語対応
- 企業やクリエイターにとって信頼性が高い
Q10. 生成できない画像はありますか?
A. はい、以下は生成できません:
- 暴力的な内容
- 性的に露骨な内容
- 差別的な内容
- 有名人の顔
- 特定のキャラクター
これらはAdobeのコンテンツガイドラインで禁止されています。
まとめ
Adobe Fireflyは、テキストを入力するだけで高品質な画像や動画を生成できる強力なAIツールです。
Adobe Fireflyの主な特徴
- 日本語でプロンプト入力が可能
- 商用利用が安全
- Adobe製品とシームレスに連携
- 初心者でも簡単に使える
- 無料プランから始められる
基本的な使い方
- Adobeアカウントを作成またはログイン
- プランを選択(まずは無料プランでOK)
- プロンプトを入力して画像を生成
- 必要に応じて編集や調整
- ダウンロードして使用
使いこなすコツ
- 具体的で明確なプロンプトを書く
- 重要な要素を先に記述
- 複数回生成して最適なものを選ぶ
- 参照画像を活用してスタイルを統一
- Adobe製品と連携してさらに高度な編集
Adobe Fireflyは、デザイナーだけでなく、ブロガー、マーケター、プレゼンテーション作成者など、幅広い人々にとって有用なツールです。
まずは無料プランで試して、その便利さを体感してみてください。

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