「ドラゴンクエスト」という名前を聞いたことがない人は、日本にほとんどいないのではないでしょうか。
ゲームをあまりやらない人でも、「スライム」や「復活の呪文」といった言葉には聞き覚えがあるはず。
この記事では、日本を代表するRPGシリーズ「ドラゴンクエスト」について、その歴史や魅力をわかりやすく紹介します。
ドラゴンクエストの基本情報
ドラゴンクエスト(通称ドラクエ、DQ)は、1986年5月27日にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピュータ用RPGです。
プレイヤー自身が勇者となり、世界を脅かす魔王を倒すために冒険する——というシンプルながら王道のストーリーが特徴。
シリーズ累計出荷・ダウンロード数は9,500万本以上(2025年6月末時点)を記録しています。
「国民的RPG」と呼ばれるのも納得の数字ですね。
伝説の3人が生み出したシリーズ
ドラゴンクエストの魅力を語るうえで欠かせないのが、制作に携わった3人のクリエイターです。
堀井雄二(ゲームデザイン・シナリオ)
シリーズの生みの親であり、すべてのナンバリング作品でシナリオとゲームデザインを担当。
「難しい」と思われていたRPGを、誰でも遊べるように工夫した功績は計り知れません。
2025年11月には、ゲーム業界で初めて旭日小綬章を受章しました。
鳥山明(キャラクターデザイン)
『ドラゴンボール』で知られる漫画家で、ドラクエのキャラクターやモンスターのデザインを担当。
愛嬌のある「スライム」をはじめ、個性的なモンスターたちは彼の功績です。
2024年に逝去されましたが、その遺したデザインは今もシリーズに息づいています。
すぎやまこういち(音楽)
クラシック音楽の素養を持つ作曲家で、ドラクエの楽曲をすべて手がけました。
「序曲」や「冒険の旅」など、聴くだけでワクワクする名曲の数々は、ゲーム音楽の歴史を変えたと言っても過言ではありません。
2021年に90歳で逝去されました。
ドラゴンクエストが起こした社会現象
ドラクエシリーズの中でも、最も世間を騒がせたのが1988年2月10日に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』です。
発売日は平日の水曜日だったにもかかわらず、全国の販売店には深夜から長蛇の列ができました。
学校や会社を休んで並ぶ人が続出し、約400人の小中学生が補導されたというニュースも。
さらに、購入者からソフトを奪う「ドラクエ狩り」や、売れ残りソフトと抱き合わせで販売する悪質商法まで発生。
TVCMのキャッチコピー「触れたら最後、日本全土がハルマゲドン」は、ある意味で現実になったわけですね。
この騒動を受けて、エニックスは以降の新作発売日を土曜日に変更。
この慣習は、現在のゲーム業界にも影響を与えています。
シリーズの分類と代表作
ドラゴンクエストのナンバリング作品は、物語の時系列やつながりによっていくつかのシリーズに分類されます。
ロトシリーズ(I・II・III)
伝説の勇者「ロト」にまつわる物語。
時系列としてはIII→I→IIの順番で、IIIをプレイするとI・IIの世界観がより深く理解できます。
2024年11月には『ドラゴンクエストIII』のHD-2Dリメイク版が発売され、全世界で200万本を突破しました。
天空シリーズ(IV・V・VI)
「天空城」という共通のモチーフを持つ3部作。
特にVの「結婚イベント」は、今でもファンの間で語り継がれる名シーンです。
単独シリーズ(VII・VIII)
独立した世界観を持つ作品群。
VIIは石版を集めて世界を広げていくシステム、VIIIは初の3Dフィールドが特徴でした。
オンラインシリーズ(X)
シリーズ初のMMORPG。
2012年のサービス開始以降、現在もバージョンアップを続けています。
最新作(XI・XII)
XIは「過ぎ去りし時を求めて」というサブタイトルで2017年に発売。
シリーズの集大成とも言える作品で、ロトシリーズとのつながりも描かれました。
XIIは2021年に発表されましたが、現在も開発中。
堀井雄二氏は「大人向けのドラクエ」を目指していると語っています。
ドラゴンクエストの特徴
誰でも遊べるシンプルさ
ドラクエは「とっつきやすさ」を大切にしています。
第1作では、プレイヤーを王様の部屋に閉じ込めて、そこから出るまでにコマンドの使い方を自然に覚えられる設計になっていました。
愛されるモンスターたち
スライムをはじめ、敵なのに憎めないモンスターが多いのも特徴。
「仲間にできる」システムが導入されてからは、モンスターを育成する外伝シリーズも人気になりました。
心に残る音楽
オーケストラで演奏されることを前提に作られた楽曲は、ゲーム音楽の枠を超えた名曲ばかり。
コンサートも定期的に開催されています。
ナンバリング作品一覧
| 作品名 | 発売日 | 対応機種(初出) |
|---|---|---|
| ドラゴンクエスト | 1986年5月27日 | ファミコン |
| ドラゴンクエストII 悪霊の神々 | 1987年1月26日 | ファミコン |
| ドラゴンクエストIII そして伝説へ… | 1988年2月10日 | ファミコン |
| ドラゴンクエストIV 導かれし者たち | 1990年2月11日 | ファミコン |
| ドラゴンクエストV 天空の花嫁 | 1992年9月27日 | スーパーファミコン |
| ドラゴンクエストVI 幻の大地 | 1995年12月9日 | スーパーファミコン |
| ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち | 2000年8月26日 | プレイステーション |
| ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 | 2004年11月27日 | プレイステーション2 |
| ドラゴンクエストIX 星空の守り人 | 2009年7月11日 | ニンテンドーDS |
| ドラゴンクエストX オンライン | 2012年8月2日 | Wii |
| ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて | 2017年7月29日 | PS4・3DS |
まとめ
ドラゴンクエストは、1986年の誕生から約40年にわたって愛され続けている日本を代表するRPGシリーズです。
- 堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういちの3人が生み出した唯一無二の世界観
- 「ドラクエIII」発売時には社会現象を巻き起こすほどの人気
- 累計9,500万本以上という驚異的な売上
2024年にはHD-2D版『ドラクエIII』が大ヒットし、2025年には『I&II』のリメイクも予定されています。
これからドラクエを始める人にとっては、まさに絶好のタイミングかもしれませんね。


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