「インターネットで検索するたび、追跡されている気がする」
「広告が自分を追いかけてくるのが気持ち悪い」
そんな不安を感じているなら、DuckDuckGo Privacy Essentialsがあなたの味方になります。
この記事では、プライバシー保護に特化したブラウザ拡張機能「DuckDuckGo Privacy Essentials」について、インストール方法から具体的な使い方まで、初心者でもわかるように詳しく解説します。
DuckDuckGo Privacy Essentialsとは?
DuckDuckGo Privacy Essentialsは、プライバシー保護に特化した無料のブラウザ拡張機能です。
Chrome、Firefox、Edge、Safari、Operaなど主要なブラウザに対応しています。
重要な注意点:
DuckDuckGo Privacy Essentialsは広告ブロッカーではありません。
トラッカー(追跡スクリプト)をブロックする拡張機能です。
専用ブラウザとの違い
DuckDuckGoには専用ブラウザもありますが、拡張機能との違いは以下の通りです:
専用ブラウザ:
- 完全に独立したブラウザアプリ
- より包括的なプライバシー保護
- 新しいブラウザに慣れる必要がある
拡張機能(Privacy Essentials):
- 使い慣れたブラウザに追加するだけ
- 簡単にインストールできる
- 他の拡張機能と併用可能
- 専用ブラウザほどの包括的な保護ではない
今使っているブラウザを変えたくない方には、拡張機能がおすすめです。
DuckDuckGo Privacy Essentialsの主な機能
1. サードパーティトラッカーのブロック
ウェブサイトに埋め込まれた第三者の追跡スクリプトを、読み込まれる前にブロックします。
ブロックされる主なトラッカー:
- Google Analytics
- Facebook Pixel
- Googleタグマネージャー
- その他数百社のトラッキングネットワーク
一般的なブラウザは、トラッカーが読み込まれた後にブロックしますが、DuckDuckGo Privacy Essentialsは読み込み前にブロックするため、より高度な保護が実現できます。
2. HTTPS接続への自動アップグレード
対応しているウェブサイトでは、自動的に暗号化されたHTTPS接続を使用します。
これにより:
- 公衆Wi-Fiでの盗聴から保護
- インターネットサービスプロバイダからの監視を防ぐ
- より安全な通信が実現
3. プライバシーグレード表示
訪問したウェブサイトのプライバシーレベルをA~Fで評価します。
評価基準:
- トラッカーの数
- 暗号化の状況
- プライバシーポリシーの内容
拡張機能がトラッカーをブロックすることで、評価が向上する様子も確認できます。
例:「ENHANCED FROM C+ TO B+」のように表示されます。
4. デフォルト検索エンジンの変更
インストールすると、ブラウザのデフォルト検索エンジンがDuckDuckGoに設定されます。
これにより、検索履歴が追跡されなくなります。
5. Cookie保護
サードパーティCookieをブロックし、ウェブサイト間での追跡を防ぎます。
6. フィンガープリント対策
ブラウザやデバイスの情報を組み合わせて個人を識別する「フィンガープリント」技術をブロックします。
7. Email Protection(オプション)
@duck.comのメールアドレスを使って、実際のメールアドレスを隠すことができます。
メール内のトラッカーも自動的に削除されます。
8. Global Privacy Control(GPC)
訪問したウェブサイトに対して、個人データの販売や共有を望まないという意思を自動的に伝えます。
ブラウザ別インストール方法
Google Chromeへのインストール
- Chromeウェブストアにアクセスします。
- 検索ボックスに「DuckDuckGo Privacy Essentials」と入力します。
- 検索結果から「DuckDuckGo Privacy Essentials」を選択します。
- 「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
- ポップアップが表示されたら「拡張機能を追加」をクリックします。
- インストールが完了すると、アドレスバーの右側にDuckDuckGoアイコンが表示されます。
Microsoft Edgeへのインストール
- Microsoft Edge アドオンストアにアクセスします。
- 検索ボックスに「DuckDuckGo Privacy Essentials」と入力します。
- 検索結果から「DuckDuckGo Privacy Essentials」を選択します。
- 「入手」ボタンをクリックします。
- 「拡張機能の追加」をクリックして確認します。
- インストールが完了すると、ツールバーにDuckDuckGoアイコンが表示されます。
Mozilla Firefoxへのインストール
- Firefoxアドオンページにアクセスします。
- 検索ボックスに「DuckDuckGo Privacy Essentials」と入力します。
- 検索結果から「DuckDuckGo Privacy Essentials」を選択します。
- 「Firefoxへ追加」ボタンをクリックします。
- ポップアップが表示されたら「追加」をクリックします。
- インストールが完了すると、ツールバーにDuckDuckGoアイコンが表示されます。
Safariへのインストール
- Macのロックを解除してApp Storeを開きます。
- 検索ボックスに「DuckDuckGo Privacy for Safari」と入力します。
- 「DuckDuckGo Privacy for Safari」アプリを選択します。
- 「入手」ボタンをクリックします。
- Touch IDまたはパスワードで認証します。
- インストールが完了したら、Safariの「環境設定」→「機能拡張」から有効化します。
初回設定と確認
検索エンジンの確認
インストール後、新しいタブを開くと、デフォルト検索エンジンが変更されたことを確認するメッセージが表示されます。
表示される選択肢:
- 「そのままにする」→ DuckDuckGoを検索エンジンとして使用
- 「元に戻す」→ 元の検索エンジン(Googleなど)に戻す
プライバシー保護を最大限に活用するには、「そのままにする」を選択してください。
アイコンの固定
拡張機能アイコンが見つけやすいように、ツールバーに固定しましょう。
Chrome/Edgeの場合:
- アドレスバーの右側にあるパズルのアイコン(拡張機能)をクリックします。
- DuckDuckGo Privacy Essentialsの横にある「ピン」アイコンをクリックします。
Firefoxの場合:
- ツールバーを右クリックします。
- 「ツールバーをカスタマイズ」を選択します。
- DuckDuckGoアイコンをツールバーにドラッグします。
基本的な使い方
プライバシーグレードの確認方法
- 任意のウェブサイトにアクセスします。
- ツールバーのDuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップが表示され、以下の情報が確認できます:
表示される情報:
- Privacy Grade: そのサイトのプライバシー評価(A~F)
- Enhanced from X to Y: 拡張機能がブロックしたことによる評価の向上
- Trackers Blocked: ブロックされたトラッカーの数
- Major Tracking Networks: 主要なトラッキングネットワークのリスト
ブロックされたトラッカーの詳細確認
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップ内の「Privacy Grade」をクリックします。
- 詳細画面が表示され、以下が確認できます:
- ブロックされたトラッカーの具体的な名前
- トラッカーの種類(広告、分析、ソーシャルメディアなど)
- HTTPS接続の状況
- プライバシーポリシーの評価
サイト単位で保護を無効化する方法
特定のサイトで拡張機能が原因で表示が崩れる場合、そのサイトだけ保護を無効化できます。
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップ内の「Site Privacy Protection」スライダーをクリックします。
- スライダーがオフになり、そのサイトでは通常の表示(拡張機能なし)になります。
元に戻す方法:
同じ手順でスライダーを再度クリックすると、保護が再び有効になります。
ホワイトリストへの追加
常に保護を無効化したいサイトは、ホワイトリストに追加できます。
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップ内の「Unprotected Sites」をクリックします。
- オプション画面が表示されます。
- 画面下部の「Add unprotected site」をクリックします。
- URLを入力して追加します。
ホワイトリストに追加されたサイトでは、常にプライバシー保護機能がオフになります。
使用例:
- 信頼できるウェブサイト
- 表示が崩れてしまうサイト
- オンラインバンキングなどで問題が発生するサイト
問題のあるサイトの報告
拡張機能によってウェブページの表示がおかしくなる場合、DuckDuckGoに報告できます。
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップ内の「Report broken site」をクリックします。
- フォームに詳細を入力して送信します。
これにより、DuckDuckGoチームが問題を調査し、将来のアップデートで修正される可能性があります。
詳細設定とカスタマイズ
設定画面へのアクセス
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- ポップアップ右上の「⚙」(歯車アイコン)をクリックします。
- 設定画面が表示されます。
主要な設定項目
General(一般設定)
- DuckDuckGo as default search engine: デフォルト検索エンジンとして使用
- DuckDuckGo as homepage: ホームページとして使用
Privacy(プライバシー設定)
- Global Privacy Control: 有効/無効の切り替え
- Email Protection: メール保護機能の設定
- Fire Button: 閲覧データの一括削除(一部ブラウザのみ)
Appearance(外観設定)
- Theme: ライト/ダーク/自動
- Show in toolbar: ツールバーへの表示
Allowlist(許可リスト)
- Unprotected sites: 保護を無効化するサイトのリスト
Email Protection機能の使い方
Email Protectionとは
@duck.comのメールアドレスを使って、実際のメールアドレスを隠す機能です。
メリット:
- 実際のメールアドレスが流出しない
- スパムメールを減らせる
- メール内のトラッカーが自動的に削除される
- 転送されたメールは通常のメールボックスで受信
設定方法
- DuckDuckGoアイコンをクリックします。
- 「Email Protection」セクションを探します。
- 「Get Started」または「Continue」をクリックします。
- 希望するアカウント名を入力します(例:yourname@duck.com)。
- 転送先のメールアドレスを設定します。
使い方
ウェブサイトでのサインアップ時:
- メールアドレス入力欄にカーソルを合わせます。
- DuckDuckGoのアイコンが表示されます。
- 「Generate Private Duck Address」をクリックします。
- 自動的に@duck.comアドレスが生成され、入力欄に挿入されます。
送信されたメールの確認:
- @duck.comアドレスに送信されたメールは、設定した転送先アドレスに届きます
- 件名に[Duck]のプレフィックスが付きます
- メール内のトラッカーは自動的に削除されています
便利な使い方とヒント
複数のブラウザで使用する場合
DuckDuckGo Privacy Essentialsは、各ブラウザに個別にインストールする必要があります。
設定は自動的に同期されないため、それぞれのブラウザで設定を行いましょう。
他のプライバシー拡張機能との併用
併用可能:
- uBlock Origin(広告ブロッカー)
- Privacy Badger(追加のトラッカーブロッカー)
- HTTPS Everywhere(HTTPS強制)
- パスワードマネージャー
注意点:
同じ機能を持つ拡張機能を複数インストールすると、競合する可能性があります。
例えば、複数のトラッカーブロッカーを使うと、ウェブサイトの表示に問題が出る場合があります。
パフォーマンスへの影響
DuckDuckGo Privacy Essentialsは、トラッカーをブロックすることで、実際にはページの読み込みを高速化します。
期待できる効果:
- 平均46%のページ読み込み時間の短縮
- 平均34%のデータ転送量の削減
トラッカーが読み込まれないため、その分のデータ通信とCPU処理が不要になります。
モバイルでの利用
ブラウザ拡張機能はデスクトップ版のみですが、モバイルではDuckDuckGo専用アプリを使用できます。
iPhone/iPad:
App Storeから「DuckDuckGo Privacy Browser」をダウンロード
Android:
Google Playから「DuckDuckGo Privacy Browser」をダウンロード
モバイルアプリには、拡張機能と同様の保護機能に加えて、以下の機能があります:
- Fireボタンで閲覧データを一括削除
- App Tracking Protection(Android)
よくある質問とトラブルシューティング
Q1: インストール後、検索エンジンが勝手に変わった
原因:
DuckDuckGo Privacy Essentialsは、インストール時にデフォルト検索エンジンをDuckDuckGoに変更します。
対処方法:
元の検索エンジンに戻したい場合:
- ブラウザの設定を開きます。
- 「検索エンジン」の設定を探します。
- デフォルト検索エンジンをGoogle(または好みの検索エンジン)に変更します。
ただし、拡張機能を有効にしたままGoogleを使うと、プライバシー保護の効果が限定的になります。
Q2: ウェブサイトの表示が崩れる
原因:
トラッカーブロックにより、サイトの一部機能が正常に動作しない場合があります。
対処方法:
- そのサイトだけ保護を無効化します(前述の「サイト単位で保護を無効化する方法」参照)。
- それでも解決しない場合は、「Report broken site」で報告します。
- 一時的に拡張機能自体を無効化することもできます。
Q3: 拡張機能を無効化・削除したい
一時的に無効化:
Chrome/Edge:
- 拡張機能アイコン(パズル)をクリックします。
- DuckDuckGo Privacy Essentialsを探します。
- 「︙」(3点メニュー)をクリックします。
- 「拡張機能を無効にする」を選択します。
Firefox:
- メニューから「アドオンとテーマ」を開きます。
- DuckDuckGo Privacy Essentialsを探します。
- 「無効化」ボタンをクリックします。
完全に削除:
Chrome/Edge:
- 拡張機能アイコン(パズル)をクリックします。
- 「拡張機能を管理」を選択します。
- DuckDuckGo Privacy Essentialsを探します。
- 「削除」ボタンをクリックします。
Firefox:
- メニューから「アドオンとテーマ」を開きます。
- DuckDuckGo Privacy Essentialsを探します。
- 「︙」(3点メニュー)をクリックします。
- 「削除」を選択します。
Q4: 検索結果が期待と違う
原因:
DuckDuckGoは個人情報を収集しないため、検索結果がパーソナライズされません。
対処方法:
- 検索キーワードをより具体的にする
- 「!g 検索ワード」でGoogleに切り替える(!bangコマンド)
- 設定で地域を「Japan」に設定する
Q5: トラッカーのブロック数が0になっている
原因:
- そのサイトにトラッカーが埋め込まれていない
- すでにHTTPS接続を使用している
- ホワイトリストに追加されている
対処方法:
正常な動作です。すべてのサイトにトラッカーがあるわけではありません。
Q6: 他のブラウザでも同じ設定を使いたい
対処方法:
残念ながら、設定の自動同期機能はありません。
各ブラウザで個別に設定する必要があります。
ただし、ホワイトリストなどの設定は手動でエクスポート/インポートすることはできません。
Q7: メモリ使用量が増えた気がする
対処方法:
DuckDuckGo Privacy Essentials自体は軽量な拡張機能です。
トラッカーをブロックすることで、実際にはメモリ使用量は減少するはずです。
問題が続く場合:
- ブラウザを再起動します。
- 他の拡張機能との競合を確認します。
- ブラウザとシステムを最新版にアップデートします。
プライバシーをさらに強化する方法
VPNとの併用
DuckDuckGo Privacy EssentialsとVPNを組み合わせることで、最高レベルのプライバシー保護が実現できます。
VPNが保護するもの:
- IPアドレス
- インターネットサービスプロバイダからの監視
- 地理的な位置情報
DuckDuckGo Privacy Essentialsが保護するもの:
- トラッキングスクリプト
- Cookie
- フィンガープリント
両方を使うことで、包括的な保護が得られます。
プライバシー重視のブラウザへの切り替え
さらに高いプライバシーを求める場合、以下のブラウザへの切り替えも検討しましょう:
- Brave: 広告・トラッカーブロックが標準装備
- Firefox: カスタマイズ性が高く、プライバシー機能が充実
- Tor Browser: 最高レベルの匿名性(速度は遅い)
- DuckDuckGo Browser: プライバシー保護に特化した専用ブラウザ
セキュリティソフトの併用
DuckDuckGoはマルウェアやウイルスからの保護は提供しません。
必ず信頼できるセキュリティソフトを併用しましょう。
おすすめのセキュリティソフト:
- Norton AntiVirus Plus
- Bitdefender
- Kaspersky
- ESET
他のプライバシー拡張機能との比較
uBlock Origin
uBlock Origin:
- 広告ブロッカー
- トラッカーもブロック可能
- より詳細なカスタマイズが可能
- 学習曲線がやや高い
DuckDuckGo Privacy Essentials:
- トラッカーブロッカー
- 広告は基本的にブロックしない
- シンプルで使いやすい
- 検索エンジンも含む
併用推奨:
広告ブロックが必要な場合は、両方をインストールするのがおすすめです。
Privacy Badger
Privacy Badger:
- トラッカーを学習してブロック
- より柔軟な対応
- EFF(電子フロンティア財団)が開発
DuckDuckGo Privacy Essentials:
- 既知のトラッカーをブロック
- より積極的なブロック
- 検索エンジンも含む
併用可能:
異なるアプローチを取るため、併用しても問題ありません。
まとめ:今日からプライバシー保護を始めよう
DuckDuckGo Privacy Essentialsは、シンプルで効果的なプライバシー保護ツールです。
この記事の重要ポイント:
- DuckDuckGo Privacy Essentialsはトラッカーブロッカー(広告ブロッカーではない)
- インストールは簡単で、主要なブラウザすべてに対応
- トラッカーを読み込み前にブロックするため、高度な保護を実現
- プライバシーグレードで各サイトの安全性を確認できる
- サイト単位で保護を無効化できるため、柔軟に使える
- Email Protectionで実際のメールアドレスを隠せる
- VPNやセキュリティソフトとの併用でさらに安全
次のステップ:
- まずは拡張機能をインストールしてみましょう
- いくつかのウェブサイトを訪問して、プライバシーグレードを確認しましょう
- 1週間使ってみて、違いを実感しましょう
- 必要に応じてEmail Protectionも設定しましょう
プライバシーは一度失うと取り戻すのが難しいものです。
今日からDuckDuckGo Privacy Essentialsを使って、自分の情報を守りましょう!
参考情報
本記事は、以下の信頼できる情報源を参考に作成しました:

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