「金字塔」の由来とは?意味・語源・使い方を徹底解説

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「金字塔」の意味

「金字塔(きんじとう)」は、二つの意味を持つ言葉です。

  1. ピラミッド
  2. 後世に永く残る優れた業績、不滅の業績

現代では、ピラミッドそのものを指すよりも、「歴史に残る偉大な業績」という比喩的な意味で使われることがほとんどです。

スポーツ選手が記録を樹立したとき、研究者が画期的な発見をしたとき、芸術家が名作を生み出したときなどに、「金字塔を打ち立てる」という表現が使われます。

なぜピラミッドが「金字塔」なのか

「金」の字に似ているから

「金字塔」という名前の由来は、ピラミッドの形にあります。
ピラミッドを横から見ると、二等辺三角形の形をしています。

この形が、漢字の「金」に似ていることから、「金の字の形をした塔」という意味で「金字塔」と名付けられたのです。

確かに「金」という漢字をよく見ると、上部が広がった屋根のような部分がピラミッドの形に見えてきます。

「金色」は関係ない?

「金字塔」という言葉を見ると、「黄金の塔」を想像する人もいるでしょう。
古代エジプトの王族の墓に黄金が使われていたことや、ピラミッドの黄土色のイメージから、そう考えるのも自然です。

しかし、複数の辞書によると、「金字塔」の「金」は形を表しているのであって、色や素材を指しているわけではありません。

もっとも、太陽に照らされたピラミッドが輝いて見えることから、「金」という漢字を選んだという解釈もあるようです。

「金字塔」の語源

中国由来説と和製漢語説

「金字塔」という言葉の起源については、二つの説があります。

  1. 中国で生まれた言葉が日本に伝わった
  2. 日本で生まれた「和製漢語」

いずれにしても、現代中国語でも「金字塔」という表記が使われており、基本的な意味は日本語と同じです。

日本での使用開始時期

日本では、遅くとも大正時代には「金字塔」という言葉が使われていたことが確認されています。

2010年には「梨」が常用漢字表に追加され、「金字塔」という表記も正式に認められるようになりました。

なぜ「偉業」を意味するようになったのか

ピラミッドは、紀元前2700年から2500年頃に建設されたとされています。
数千年もの長い年月を経ても、今なお世界有数の観光地として存在し続けている歴史的建造物です。

このように、ピラミッドが「歴史に残る偉大な建造物」であることから、「金字塔」という言葉にも「後世に永く残る優れた業績」という意味が派生したのです。

現代では、外来語をカタカナで表記することが一般的になったため、ピラミッドそのものを「金字塔」と呼ぶことはほとんどなくなりました。
しかし、「偉業」を表す言葉としては、今も広く使われ続けています。

「金字塔」の正しい読み方

「金字塔」は「きんじとう」と読みます。

「こんじとう」と読み間違える人も多いですが、正しくは「きんじとう」です。
ニュースや記事でよく見る言葉なので、正しい読み方を覚えておきましょう。

「金字塔」の使い方

基本的な使い方

「金字塔」は、主にビジネスシーンやニュース、フォーマルな場面で使われる言葉です。
日常会話よりも、やや格式ばった表現と言えます。

例文1:スポーツ
彼は野球界の金字塔となる成績を残した。

例文2:芸術
彼女の作品は、ミステリー映画における金字塔の一つとして有名だ。

例文3:学問
この研究は、医学の金字塔として後世に語り継がれるだろう。

例文4:ビジネス
新社長は、年度内に金字塔を打ち立てると誓った。

「金字塔を打ち立てる」

「金字塔」と動詞を組み合わせる場合、最もよく使われるのが「金字塔を打ち立てる」という表現です。

「打ち立てる」には「確立する」という意味があり、合わせて使うことで「後世に残るような偉業を実現する」「歴史的な記録を成し遂げる」という意味になります。

なお、ピラミッドは建造物なので「打ち建てる」がふさわしいように思えますが、慣用として「打ち立てる」という表記が広まっています。

例文
次の大会では、誰もが驚く金字塔を打ち立ててみせます。

類義語

偉業(いぎょう)

「優れた仕事」「立派な事業」という意味の言葉です。
多くの人には成し遂げることが難しい、偉大な結果を指します。

「金字塔」ほど「後世に残る」というニュアンスは強くありませんが、人々から賞賛されるような成果を表す点では共通しています。

例文
彼の偉業は多くの人々に勇気を与えた。

功績(こうせき)

「優れた成果」「何かを成し遂げた手柄」という意味の言葉です。

「金字塔」と意味が近く、社会や組織に貢献した働きを表します。
国や社会的に認められているニュアンスが強い言葉です。

例文
彼の外交手腕による功績が認められた。

遺産(いさん)

「前代が残した業績」という意味があります。
「金字塔」の「後世に残り続ける業績」と意味が似ています。

ただし、「遺産」は「残された財そのもの」を指すため、「業績が優れている」という意味合いはありません。

例文
この建築物は文化遺産として登録されている。

英語表現

ピラミッドの意味で使う場合

「金字塔」を「ピラミッド」の意味で使う場合は、英語で「pyramid」となります。

例文
I saw a real pyramid in Egypt.
(エジプトで本物のピラミッドを見た)

偉業の意味で使う場合

「後世に残る業績」という意味で使う場合は、以下のような英語表現があります。

monumental achievement
記念碑的な業績

monument
記念碑、偉業

milestone
画期的な出来事、重要な節目

例文
This is a monument of learning.
(これは学問界の金字塔だ)

He accomplished a monumental work.
(彼は金字塔を打ち立てた)

日本と中国での使われ方の違い

日本と中国では、「金字塔」の使われ方に若干の違いがあります。

日本での使われ方

現代の日本では、「金字塔」を「ピラミッド」の意味で使用することはほとんどありません。
「優れた業績」や「偉業」の意味で使用する場合が大多数です。

中国での使われ方

中国では、「ピラミッド」の意味合いが強く、建造物そのものを指すことが多いようです。
人物を褒め称える比喩的な用法は、日本ほど一般的ではありません。

覚えておきたいポイント

間違いやすい読み方

「金字塔」を「こんじとう」と読むのは誤りです。
正しくは「きんじとう」です。

使う場面

「金字塔」は、やや格式ばった表現です。
ニュース、記事、ビジネスシーンなどフォーマルな場面で使われることが多く、日常会話ではあまり使われません。

比喩表現としての定着

現代では「ピラミッド」そのものを指すよりも、「歴史に残る偉業」という比喩的な意味で定着しています。

まとめ

「金字塔」は、ピラミッドの形が漢字の「金」に似ていることが語源の言葉です。

本来はピラミッドそのものを指す言葉でしたが、ピラミッドが歴史的な偉大な建造物であることから、「後世に永く残る優れた業績」という意味でも使われるようになりました。

現代では、ビジネスシーンやニュースなどで「金字塔を打ち立てる」という形で、偉大な業績や記録的な成果を表す際に広く使われています。

「きんじとう」という正しい読み方を覚えて、適切な場面で使いこなせるようにしましょう。

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