SharePointの容量確認とは?
SharePoint Onlineの容量確認は、組織全体のストレージ使用状況や個別サイトの容量を把握するための重要な作業です。
容量の上限に達すると、ファイルのアップロードができなくなったり、編集が制限されたりするため、定期的な確認が必要です。
確認できる情報:
- 組織全体の総容量と使用量
- 個別サイトごとの使用容量
- フォルダ・ファイル単位の容量
- 残り容量と空き率
この記事では、URLを使った容量確認方法を中心に、様々な確認手段を詳しく解説します。
主要なアクセスURL一覧
SharePointの容量確認に使用する主要なURLをまとめました。
1. Microsoft 365管理センター
https://admin.microsoft.com
用途:
- SharePoint管理センターへのアクセスポイント
- 組織全体の設定管理
- ライセンス管理
必要な権限:
- グローバル管理者
- SharePoint管理者
- Microsoft 365管理者
2. SharePoint管理センター
https://admin.microsoft.com/sharepoint
用途:
- 全サイトの容量一覧表示
- サイトごとの容量制限設定
- ストレージ使用状況の確認
必要な権限:
- SharePoint管理者以上
3. 記憶域メトリックス(サイト別)
https://組織名.sharepoint.com/sites/サイト名/_layouts/15/storman.aspx
URLの構成:
組織名: 自社のテナント名サイト名: 確認したいサイトの名前
例:
https://contoso.sharepoint.com/sites/sales/_layouts/15/storman.aspx
用途:
- 特定サイトの詳細な容量確認
- フォルダ・ファイル単位の容量表示
- 大容量ファイルの特定
必要な権限:
- サイト所有者
- サイト管理者
- サイトメンバー(閲覧のみ)
4. サイト設定
https://組織名.sharepoint.com/sites/サイト名/_layouts/15/settings.aspx
用途:
- サイトの全般設定
- サイトコレクション管理へのアクセス
- 記憶域メトリックスへのリンク
5. アクティブなサイト一覧
https://組織名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/online/AdminHome.aspx#/siteManagement
用途:
- 全サイトの一覧表示
- 使用済みストレージの確認
- サイト管理
1. Microsoft 365管理センターからの確認方法
組織全体の容量を確認する最も標準的な方法です。
アクセス手順
ステップ1: Microsoft 365管理センターにアクセス
- ブラウザで以下のURLを開く
https://admin.microsoft.com
- 管理者アカウントでサインイン
- グローバル管理者
- SharePoint管理者
- Microsoft 365管理者のいずれか
ステップ2: SharePoint管理センターを開く
- 左側のナビゲーションメニューで「すべてを表示」をクリック
- 「管理センター」セクションを展開
- 「SharePoint」をクリック
または、直接アクセス:
https://admin.microsoft.com/sharepoint
ステップ3: アクティブなサイトを表示
- 左側メニューから「サイト」を展開
- 「アクティブなサイト」をクリック
ステップ4: 容量を確認
ページ右上に表示される情報:
- 使用済み: 現在使用中の容量
- 合計: 組織全体の総容量
例:
使用済み: 850 GB / 合計: 1.5 TB
サイト別の詳細確認
「アクティブなサイト」画面で、各サイトの情報が一覧表示されます。
表示される情報:
- サイト名
- URL
- プライマリ管理者
- 使用済みストレージ(GB)
- ストレージ制限(GB)
- 最終アクティビティ
並べ替え:
「使用済みストレージ」列のヘッダーをクリックすると、容量の多い順/少ない順に並べ替えができます。
CSVエクスポート:
- 「エクスポート」ボタンをクリック
- サイト一覧がCSVファイルでダウンロードされる
- Excelで開いて分析可能
2. 記憶域メトリックスによる詳細確認
個別サイトの詳細な容量を確認する方法です。
直接URLアクセス
URL形式:
https://組織名.sharepoint.com/sites/サイト名/_layouts/15/storman.aspx
実際の例:
営業部サイトの場合:
https://contoso.sharepoint.com/sites/sales/_layouts/15/storman.aspx
プロジェクトAサイトの場合:
https://contoso.sharepoint.com/sites/project-a/_layouts/15/storman.aspx
組織名の確認方法:
SharePointサイトのURLを確認すると、以下の形式になっています:
https://組織名.sharepoint.com/...
この「組織名」部分を使用します。
SharePointサイトからのアクセス
手順:
ステップ1: SharePointサイトを開く
- 対象のSharePointサイトにアクセス
- サインインする
ステップ2: サイト設定を開く
- ページ右上の歯車アイコン⚙をクリック
- 「サイトの設定」を選択
ステップ3: 記憶域メトリックスを開く
- 「サイトコレクションの管理」セクションを見つける
- 「記憶域メトリックス」をクリック
記憶域メトリックス画面の見方
表示される情報:
ページ右上:
- 使用中: XXX MB
- 使用可能: XXX MB
フォルダ・ファイル一覧:
| 種類 | 名前 | サイズ | % |
|---|---|---|---|
| ドキュメント | ライブラリ名 | 500 MB | 45% |
| フォルダ | 2024年度資料 | 300 MB | 27% |
| ファイル | 大容量動画.mp4 | 250 MB | 22% |
並べ替え:
- 「サイズ」列をクリックすると、大きい順/小さい順に並べ替え
- 大容量ファイルをすぐに特定できる
階層表示:
- フォルダをクリックすると、内部のファイル一覧が表示される
- 階層ごとに容量を確認できる
3. PowerShellによる一括確認
複数サイトの容量を一括で確認する方法です。
前提条件
必要なもの:
- SharePoint Online管理シェル
- SharePoint管理者権限
- PowerShellの基本知識
インストール
SharePoint Online管理シェルのインストール:
PowerShellを管理者として開き、以下を実行:
Install-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell
基本的な容量確認コマンド
ステップ1: SharePoint Onlineに接続
Connect-SPOService -Url https://組織名-admin.sharepoint.com
例:
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com
サインインダイアログが表示されるので、管理者アカウントでサインインします。
ステップ2: すべてのサイトの容量を確認
Get-SPOSite | Select URL, StorageUsageCurrent, StorageQuota
出力例:
URL StorageUsageCurrent StorageQuota
--- ------------------- ------------
![]()
https://contoso.sharepoint.com/sites/sales 850 25600
![]()
https://contoso.sharepoint.com/sites/hr 320 25600
![]()
https://contoso.sharepoint.com/sites/it 1200 25600
列の説明:
StorageUsageCurrent: 現在の使用量(MB)StorageQuota: 割り当て容量(MB)
応用的な容量確認コマンド
容量が大きい順にソート:
Get-SPOSite | Select URL, StorageUsageCurrent, StorageQuota | Sort-Object StorageUsageCurrent -Descending
使用率を計算して表示:
Get-SPOSite | Select URL,
StorageUsageCurrent,
StorageQuota,
@{Name="使用率%";Expression={[math]::Round(($_.StorageUsageCurrent/$_.StorageQuota)*100,2)}}
CSVファイルに出力:
Get-SPOSite | Select URL, StorageUsageCurrent, StorageQuota |
Export-Csv -Path "C:\SharePoint容量一覧.csv" -Encoding UTF8 -NoTypeInformation
特定の条件でフィルタ:
1GB以上使用しているサイトのみ表示:
Get-SPOSite | Where-Object {$_.StorageUsageCurrent -gt 1024} |
Select URL, StorageUsageCurrent, StorageQuota
使用率が80%以上のサイトのみ表示:
Get-SPOSite | Where-Object {($_.StorageUsageCurrent/$_.StorageQuota) -gt 0.8} |
Select URL, StorageUsageCurrent, StorageQuota
4. 容量の計算方法
SharePoint Onlineの容量がどのように計算されるかを理解しましょう。
組織全体の総容量
基本計算式:
総容量 = 1TB + (SharePoint Onlineライセンス数 × 10GB)
例:
ケース1: 50ユーザー
1TB + (50 × 10GB) = 1TB + 500GB = 1.5TB
ケース2: 200ユーザー
1TB + (200 × 10GB) = 1TB + 2,000GB = 3TB
ケース3: 500ユーザー
1TB + (500 × 10GB) = 1TB + 5,000GB = 6TB
プラン別の容量
Microsoft 365プラン:
| プラン | 基本容量 | 追加容量(ユーザーあたり) | 合計計算 |
|---|---|---|---|
| Business Basic | 1TB | 10GB | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
| Business Standard | 1TB | 10GB | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
| Business Premium | 1TB | 10GB | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
| E3 | 1TB | 10GB | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
| E5 | 1TB | 10GB | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
SharePoint専用プラン:
| プラン | 容量 |
|---|---|
| SharePoint Online Plan 1 | 1TB固定 |
| SharePoint Online Plan 2 | 1TB + (ユーザー数 × 10GB) |
サイトコレクション(サイト)の容量
デフォルト設定:
- 自動: 必要に応じて25TBまで使用可能
- 手動: 管理者が個別に設定(最大25TB)
注意点:
- 個別サイトを25TBに設定しても、組織全体の総容量が上限
- 例: 組織全体が1.5TBの場合、個別サイトは最大1.5TBまで
5. ブックマークと定期確認
容量確認を効率化するためのヒントです。
ブックマーク登録
頻繁に確認するURLはブックマークに登録しましょう。
推奨ブックマーク:
1. SharePoint管理センター
名前: SharePoint管理センター
URL: https://admin.microsoft.com/sharepoint
2. アクティブなサイト
名前: SharePoint - アクティブなサイト
URL: https://組織名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/online/AdminHome.aspx#/siteManagement
3. 自分のチームサイト – 記憶域メトリックス
名前: チームサイト容量確認
URL: https://組織名.sharepoint.com/sites/チーム名/_layouts/15/storman.aspx
定期確認のスケジュール
推奨頻度:
管理者:
- 月1回: 組織全体の容量確認
- 週1回: 容量が多いサイトの確認
- 随時: アラートメールを受信した際
サイト所有者:
- 月1回: 自分のサイトの容量確認
- 四半期ごと: 大容量ファイルの整理
容量アラートの設定
管理者向け:
SharePoint管理センターで、サイトごとにアラートを設定できます。
設定手順:
- SharePoint管理センター→「アクティブなサイト」
- 対象サイトを選択
- 「全般」タブ→「記憶域の制限」→「編集」
- 「通知」をオンにする
- 通知を送信する割合を設定(例: 90%)
- 保存
効果:
設定した割合に達すると、サイト所有者にメールが送信されます。
6. トラブルシューティング
容量確認でよくある問題と対処法です。
問題1: 「記憶域メトリックス」が表示されない
症状:
記憶域メトリックスのURLにアクセスしても、ページが表示されない。
原因:
- アクセス権限がない
- サイトのURLが間違っている
- サイトが削除されている
対処法:
対処1: 権限を確認
サイト所有者またはサイト管理者の権限が必要です。
権限がない場合は、サイト所有者に確認を依頼してください。
対処2: URLを確認
正しいURL形式か確認:
https://組織名.sharepoint.com/sites/サイト名/_layouts/15/storman.aspx
組織名が正しいかサイト名が正しいか- スペルミスがないか
対処3: サイト設定から開く
- SharePointサイトにアクセス
- 歯車⚙→「サイトの設定」
- 「サイトコレクションの管理」→「記憶域メトリックス」
問題2: SharePoint管理センターにアクセスできない
症状:
https://admin.microsoft.com/sharepoint にアクセスしても、エラーが表示される。
原因:
- SharePoint管理者権限がない
- グローバル管理者権限がない
対処法:
権限を確認:
必要な権限のいずれかが必要:
- グローバル管理者
- SharePoint管理者
権限の確認方法:
- https://admin.microsoft.com にアクセス
- 「ユーザー」→「アクティブなユーザー」
- 自分のアカウントをクリック
- 「役割」タブで権限を確認
権限がない場合は、グローバル管理者に権限付与を依頼してください。
問題3: 容量の数値が更新されない
症状:
ファイルを削除したのに、容量が減らない。
原因:
- ごみ箱にファイルが残っている
- 容量の更新に時間がかかる
対処法:
対処1: ごみ箱を空にする
第一段階のごみ箱:
- SharePointサイトで「設定」→「サイトコンテンツ」
- 右上の「ごみ箱」をクリック
- 削除したいアイテムを選択
- 「削除」をクリック
第二段階のごみ箱(サイトコレクション管理者のみ):
- 「設定」→「サイトの設定」
- 「サイトコレクションの管理」→「ごみ箱」
- 「第2段階のごみ箱」リンクをクリック
- アイテムを選択して削除
対処2: 更新を待つ
容量の更新には24〜48時間かかる場合があります。
すぐに反映されなくても、時間を置いて再確認してください。
問題4: PowerShellコマンドがエラーになる
症状:Get-SPOSiteコマンドを実行すると、エラーが表示される。
エラー例:
Get-SPOSite : The term 'Get-SPOSite' is not recognized...
原因:
SharePoint Online管理シェルがインストールされていない。
対処法:
SharePoint Online管理シェルをインストール:
PowerShellを管理者として開き、以下を実行:
Install-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell
インストール後、PowerShellを再起動してから、再度コマンドを実行してください。
問題5: 容量が表示される場所によって数値が違う
症状:
記憶域メトリックスとSharePoint管理センターで、容量の数値が異なる。
原因:
- 更新タイミングの違い
- ごみ箱の含み方の違い
- 計算方法の違い
対処法:
正確な容量を確認するには:
- SharePoint管理センターの「アクティブなサイト」で確認
- これが最も正確な数値です
注意点:
- 記憶域メトリックスは、ごみ箱を含む場合がある
- 更新には24〜48時間かかる場合がある
- 小さな差異は正常です
よくある質問
Q1: 容量確認に必要な権限は?
A: 確認方法によって異なります。
組織全体の容量:
- SharePoint管理者
- グローバル管理者
- Microsoft 365管理者
個別サイトの容量:
- サイト所有者
- サイト管理者
- サイトメンバー(閲覧のみ)
Q2: 容量はどのくらいの頻度で確認すべき?
A: 役割によって異なります。
管理者:
- 月1回: 組織全体
- 週1回: 大容量サイト
サイト所有者:
- 月1回: 自分のサイト
一般ユーザー:
- 容量不足の警告を受けたとき
Q3: OneDriveの容量は含まれる?
A: いいえ、含まれません。
SharePointとOneDriveの容量は別々に計算されます。
SharePoint:
組織全体で共有する容量
計算式: 1TB + (ライセンス数 × 10GB)
OneDrive:
ユーザーごとに個別の容量
デフォルト: 1TB/ユーザー
Q4: 削除したファイルはすぐに容量から除外される?
A: いいえ、すぐには除外されません。
理由:
- ごみ箱に保存される(最大93日間)
- ごみ箱のファイルも容量を消費する
- 完全に削除するまで容量は減らない
対処:
ごみ箱を空にすると、すぐに容量が解放されます。
Q5: サイトごとに容量制限を設定できる?
A: はい、可能です。
設定方法:
- SharePoint管理センター→「アクティブなサイト」
- 対象サイトを選択
- 「全般」タブ→「記憶域の制限」→「編集」
- 最大容量を入力(GB単位)
- 保存
制限:
- 最大25TB
- 組織全体の容量を超えることはできない
Q6: 容量がいっぱいになるとどうなる?
A: 以下の制限が発生します。
制限内容:
- ファイルのアップロードができない
- ファイルの編集ができない(読み取り専用になる)
- 新しいバージョンの保存ができない
- サイトが読み取り専用モードになる
事前通知:
容量の90%に達すると、サイト所有者にメールが送信されます。
Q7: 容量を増やす方法は?
A: 3つの方法があります。
方法1: ごみ箱を空にする(無料)
すぐに効果がある
方法2: アドオンを購入(有料)
Office 365 Extra File Storage
1GB単位で追加可能
方法3: ライセンスを追加(有料)
ユーザー数を増やす
1ユーザーあたり10GB追加
Q8: Teams のファイルも容量に含まれる?
A: はい、含まれます。
Teamsのファイルは、裏側でSharePointに保存されています。
確認方法:
- SharePoint管理センター→「アクティブなサイト」
- チーム名のサイトを探す
- 「使用済みストレージ」列で容量を確認
Q9: 一番容量を消費しているファイルを見つける方法は?
A: 記憶域メトリックスを使用します。
手順:
- 記憶域メトリックスにアクセス
- 「サイズ」列をクリックして降順に並べ替え
- 一番上に表示されるのが最大のファイル/フォルダ
Q10: URLに直接アクセスできない場合は?
A: 以下の方法を試してください。
方法1: SharePointサイトから移動
歯車⚙→「サイトの設定」→「記憶域メトリックス」
方法2: 管理センターから移動
SharePoint管理センター→「アクティブなサイト」→サイトを選択
方法3: 権限を確認
アクセス権限がない場合は、サイト所有者に確認を依頼
まとめ
SharePointの容量確認方法について解説しました。
主要なアクセスURL:
- Microsoft 365管理センター
https://admin.microsoft.com
- SharePoint管理センター
https://admin.microsoft.com/sharepoint
- 記憶域メトリックス
https://組織名.sharepoint.com/sites/サイト名/_layouts/15/storman.aspx
確認方法の使い分け:
組織全体の容量を確認:
- SharePoint管理センター→「アクティブなサイト」
- 右上に総容量と使用量が表示
個別サイトの詳細を確認:
- 記憶域メトリックスに直接アクセス
- フォルダ・ファイル単位の容量が表示
複数サイトを一括確認:
- PowerShellコマンド
- CSVエクスポートで分析
容量の計算式:
総容量 = 1TB + (SharePoint Onlineライセンス数 × 10GB)
定期確認のポイント:
- URLをブックマーク登録
- 月1回の定期確認
- 容量アラートの設定
- ごみ箱の定期削除
トラブル時の対処:
- 権限を確認
- URLの正確性を確認
- ごみ箱を空にする
- 24〜48時間の更新時間を考慮
SharePointの容量を定期的に確認して、快適な運用環境を維持しましょう!


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