SharePointの「エクスプローラーで開く」機能は、SharePointのドキュメントライブラリをWindowsのエクスプローラー(ファイルエクスプローラー)で直接開くことができる機能です。
ブラウザではなく、普段使っているWindowsのフォルダと同じように、SharePointのファイルを操作できます。
できること:
- ドラッグ&ドロップでファイルをコピー・移動
- 複数ファイルの一括操作
- フォルダの作成・削除
- ファイル名の変更
- ローカルファイルと同じ感覚での操作
- 重要なお知らせ:現在の状況
- 1. OneDrive同期クライアントを使う方法(推奨)
- 2. OneDriveへのショートカットを追加する方法
- 3. 従来の「エクスプローラーで表示」機能
- 4. トラブルシューティング
- 5. 各方法の比較
- ベストプラクティス
- よくある質問
- Q1: OneDrive同期とエクスプローラーで表示の違いは?
- Q2: ディスク容量が心配です。どうすればいいですか?
- Q3: Internet Explorerがなくても「エクスプローラーで表示」は使えますか?
- Q4: SharePointのファイルを複数のPCで使いたい場合は?
- Q5: 同期が遅い場合はどうすればいいですか?
- Q6: 「エクスプローラーで表示」でバージョン履歴はコピーされますか?
- Q7: Macでも使えますか?
- Q8: 同期しているフォルダを削除したらSharePoint側も削除されますか?
- Q9: 外出先からアクセスできますか?
- Q10: 同期エラーが頻繁に発生します。どうすればいいですか?
- まとめ
重要なお知らせ:現在の状況

2022年6月、Microsoft 365でのInternet Explorer 11サポートが終了しました。
これに伴い、従来の「エクスプローラーで表示」機能は非推奨となっています。
Microsoftが推奨する代替方法:
- OneDrive同期クライアントの使用(最も推奨)
- OneDriveへのショートカットの追加
- Microsoft Edgeでの設定(限定的)
この記事では、推奨される方法と、どうしても必要な場合の設定方法の両方を解説します。
1. OneDrive同期クライアントを使う方法(推奨)
Microsoftが最も推奨している方法です。
OneDrive同期のメリット
推奨される理由:
- 自動的にファイルが同期される
- オフラインでもファイルにアクセス可能
- ファイルオンデマンド機能でディスク容量を節約
- 安定性が高い
- すべてのブラウザで使用可能
従来の「エクスプローラーで表示」との違い:
- 同期: 常に接続、永続的
- エクスプローラーで表示: 一時的な接続のみ
設定方法
手順:
ステップ1: SharePointサイトを開く
- ブラウザでSharePointサイトにアクセス
- 同期したいドキュメントライブラリを開く
ステップ2: 同期を開始
- ライブラリの上部メニューで「同期」ボタンをクリック
- 「Microsoft OneDriveを開く」または「OneDriveを開く」をクリック
- OneDrive同期アプリが起動する(インストールされていない場合は、インストールを促すメッセージが表示される)
ステップ3: 同期の確認
- OneDriveアプリがファイルの同期を開始
- タスクバーのOneDriveアイコンで進行状況を確認
- 「同期が完了しました」と表示されたら完了
ステップ4: エクスプローラーで確認
- Windowsエクスプローラーを開く
- 左側のナビゲーションペインに「組織名 – フォルダ名」が表示される
- クリックして開くと、SharePointのファイルが表示される
同期されたフォルダの場所
同期されたフォルダは、以下の場所に作成されます。
C:\Users\ユーザー名\組織名\サイト名 - ライブラリ名
例:
C:\Users\Tanaka\Contoso\営業部 - ドキュメント
ファイルオンデマンドの設定
ディスク容量を節約するため、ファイルオンデマンドを有効にすることをおすすめします。
手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「設定」タブを開く
- 「ファイルオンデマンド」セクションで「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」にチェック
- 「OK」をクリック
これにより、ファイルは必要な時だけダウンロードされ、ディスク容量を節約できます。
同期の停止
同期が不要になった場合の停止方法です。
手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「設定」→「アカウント」タブ
- 停止したいフォルダを選択
- 「同期の停止」をクリック
- 確認メッセージで「同期の停止」をクリック
2. OneDriveへのショートカットを追加する方法
すべてのデバイスからアクセスできるショートカットを作成する方法です。
ショートカット追加のメリット
OneDrive同期との違い:
- ディスク容量を使用しない
- すべてのデバイスで利用可能
- 設定が簡単
- パフォーマンスが良い
適している場合:
- 複数のデバイスから同じファイルにアクセスしたい
- ディスク容量を節約したい
- 頻繁にアクセスするライブラリがある
設定方法
手順:
ステップ1: SharePointライブラリを開く
- ブラウザでSharePointサイトにアクセス
- ショートカットを作成したいドキュメントライブラリを開く
ステップ2: ショートカットを追加
- ライブラリの上部メニューで「OneDriveへのショートカットの追加」をクリック
または
「…」(その他のアクション)→「OneDriveへのショートカットの追加」 - 「ショートカットを追加しました」というメッセージが表示される
ステップ3: OneDriveで確認
- OneDrive(Web版またはアプリ)を開く
- 「マイファイル」に、追加したライブラリのショートカットが表示される
ステップ4: エクスプローラーで確認
- Windowsエクスプローラーを開く
- 左側のナビゲーションペインで「OneDrive – 個人用」または「OneDrive – 組織名」を開く
- 追加したショートカットが表示される
ショートカットの削除
手順:
- OneDriveまたはエクスプローラーでショートカットを右クリック
- 「削除」を選択
- 確認メッセージで「削除」をクリック
ショートカットを削除しても、SharePoint側のファイルは削除されません。
3. 従来の「エクスプローラーで表示」機能
Internet Explorerのサポート終了により、この方法は非推奨ですが、どうしても必要な場合の手順を説明します。
使用できる条件
必要な環境:
- Windows 10/11
- Microsoft Edge(IEモード設定が必要)
- 管理者権限(設定による)
注意:
この方法は一時的な接続のみで、推奨されません。
可能な限り、OneDrive同期またはショートカットを使用してください。
Microsoft Edgeでの設定(管理者向け)
前提条件:
- SharePoint管理者権限
- PowerShellの知識
- グループポリシーまたはレジストリの編集権限
ステップ1: テナント設定を有効化
SharePoint管理者がPowerShellで実行します。
- SharePoint Online管理シェルを開く
- SharePoint Onlineに接続
Connect-SPOService -Url https://組織名-admin.sharepoint.com
- エクスプローラー表示を有効化
Set-SPOTenant -ViewInFileExplorerEnabled $True
ステップ2: Edgeのポリシー設定
クライアントPCで以下の設定が必要です。
方法A: レジストリ直接編集(テスト用)
- レジストリエディタを開く(Win + R → regedit)
- 以下のキーに移動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
- 新しいDWORD値を作成
- 名前:
ConfigureViewInFileExplorer - 値:
1
方法B: グループポリシー(企業環境推奨)
- Microsoft Edgeの管理用テンプレートをダウンロード
- グループポリシーエディタに追加
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」
- 「Configure the View in File Explorer feature for SharePoint pages in Microsoft Edge」を有効化
使用方法
手順:
ステップ1: SharePointサイトをIEモードで開く
- Microsoft EdgeでSharePointサイトを開く
- アドレスバー右側の「…」(その他)をクリック
- 「Internet Explorerモードで再読み込みする」を選択
- 「次回、このページをInternet Explorerモードで開く」をオンにする(推奨)
- 「完了」をクリック
ステップ2: エクスプローラーで表示
- ドキュメントライブラリを開く
- 上部メニューの「表示」をクリック
- 「エクスプローラーで表示」を選択
- セキュリティ警告が表示されたら「許可」をクリック
ステップ3: エクスプローラーが開く
Windowsエクスプローラーが起動し、SharePointライブラリの内容が表示されます。
4. トラブルシューティング
「エクスプローラーで表示」が使えない場合の対処法です。
問題1: 「エクスプローラーで表示」ボタンが表示されない
原因:
- テナント設定が有効になっていない
- Edgeのポリシーが設定されていない
- IEモードで開いていない
対処法:
対処1: テナント設定を確認
SharePoint管理者に、テナント設定が有効か確認してもらってください。
対処2: IEモードで開く
- Edgeで「…」→「Internet Explorerモードで再読み込みする」
- ページが再読み込みされる
- 「表示」メニューに「エクスプローラーで表示」が表示されるか確認
対処3: 推奨方法を使用
OneDrive同期またはショートカットの使用をおすすめします。
問題2: エラー「エクスプローラーでこの場所を開く際に問題が発生しています」
原因:
- SharePointサイトが信頼済みサイトに登録されていない
- サインイン状態が維持されていない
- WebClientサービスが停止している
対処法:
対処1: 信頼済みサイトに追加
- Windowsの「コントロールパネル」を開く
- 「ネットワークとインターネット」→「インターネットオプション」
- 「セキュリティ」タブを開く
- 「信頼済みサイト」を選択
- 「サイト」ボタンをクリック
- 「このWebサイトをゾーンに追加する」欄にSharePointのURLを入力
例:https://組織名.sharepoint.com - 「追加」をクリック
- 「閉じる」→「OK」
対処2: サインイン状態を維持
- SharePointにサインインする際、「サインインの状態を維持しますか?」で「はい」を選択
- 再度「エクスプローラーで表示」を試す
対処3: WebClientサービスを確認
- 「Win + R」キーを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- 「WebClient」サービスを探す
- サービスが「実行中」になっているか確認
- 停止している場合は、右クリック→「開始」
問題3: ファイルが同期されない
原因:
- ネットワーク接続の問題
- OneDrive同期の問題
- ファイル名に使用できない文字が含まれている
対処法:
対処1: OneDrive同期を確認
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- 同期状態を確認
- エラーが表示されている場合は、内容を確認
対処2: 同期を一時停止して再開
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「同期を一時停止」→「2時間」
- しばらく待って、再度OneDriveアイコンをクリック
- 「同期を再開」
対処3: ファイル名を確認
SharePointでは、以下の文字はファイル名に使用できません。
" * : < > ? / \ |
ファイル名を変更して、再度試してください。
問題4: 「このライブラリを同期すると、より良いエクスペリエンスが得られます」
原因:
これはエラーではなく、Microsoftからの推奨メッセージです。
対処法:
メッセージの通り、OneDrive同期の使用を検討してください。
「エクスプローラーで表示」よりも安定して動作します。
問題5: ディスク容量が不足する
原因:
OneDrive同期により、ファイルがローカルにダウンロードされています。
対処法:
ファイルオンデマンドを有効にする:
- OneDriveアイコンを右クリック→「設定」
- 「設定」タブを開く
- 「ファイルオンデマンド」を有効にする
- 既存のファイルを右クリック→「空き領域を増やす」
これにより、ファイルはクラウドのみに保存され、必要な時だけダウンロードされます。
5. 各方法の比較
どの方法を使うべきか、比較表で確認しましょう。
機能比較表
| 項目 | OneDrive同期 | ショートカット | エクスプローラーで表示 |
|---|---|---|---|
| 推奨度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
| 安定性 | 高い | 高い | 低い |
| オフライン利用 | ○ | × | × |
| ディスク使用 | 可変 | なし | なし |
| 設定の簡単さ | 簡単 | 非常に簡単 | 複雑 |
| 複数デバイス | ○(同期必要) | ○ | × |
| 常時接続 | ○ | × | × |
使い分けのおすすめ
OneDrive同期を使うべき場合:
- 頻繁にファイルを編集する
- オフラインでも作業したい
- 大量のファイルを扱う
- 自動バックアップが必要
ショートカットを使うべき場合:
- 複数のデバイスから同じファイルにアクセス
- ディスク容量を節約したい
- 時々しかアクセスしない
- 閲覧が主な用途
エクスプローラーで表示を使うべき場合:
- OneDrive同期が使えない特殊な環境
- 一時的な大量ファイル操作が必要
- ただし、可能な限り他の方法を使用することを推奨
ベストプラクティス
SharePointをエクスプローラーで使う際の推奨事項です。
1. OneDrive同期を優先する
理由:
- Microsoftが公式に推奨
- 安定性が高い
- オフライン対応
- 自動バックアップ
2. ファイルオンデマンドを活用
設定方法:
- OneDrive設定で有効化
- 必要なファイルのみ「常にこのデバイス上に保持する」を設定
- それ以外は自動的にクラウドのみに保存
3. 適切なフォルダ構造を維持
ポイント:
- フォルダの階層は浅く保つ(3階層程度まで)
- フォルダ名はわかりやすく
- 使用禁止文字を避ける
4. 定期的な同期確認
手順:
- 週に1回、OneDriveの同期状態を確認
- エラーがあれば早期に解決
- 不要な同期フォルダは停止
5. バージョン履歴を活用
SharePointは自動的にバージョン履歴を保存します。
確認方法:
- SharePointサイト(ブラウザ)で対象ファイルを右クリック
- 「バージョン履歴」を選択
- 過去のバージョンを確認・復元
6. 同時編集に注意
複数のユーザーが同じファイルを編集する場合:
推奨:
- Office Online(ブラウザ版)で編集
- 自動的に同時編集が処理される
避けるべき:
- エクスプローラー経由で同時にデスクトップアプリで編集
- 競合ファイルが作成される可能性がある
7. チェックアウト機能の活用
重要なファイルを編集する際:
- SharePoint(ブラウザ)でファイルをチェックアウト
- エクスプローラーで編集
- 編集完了後、チェックイン
これにより、他のユーザーが同時に編集するのを防げます。
よくある質問
Q1: OneDrive同期とエクスプローラーで表示の違いは?
A: OneDrive同期は永続的な接続で、ファイルがローカルに保存されます。
エクスプローラーで表示は一時的な接続で、エクスプローラーを閉じると接続が切れます。
推奨: OneDrive同期を使用してください。
Q2: ディスク容量が心配です。どうすればいいですか?
A: ファイルオンデマンド機能を使用してください。
設定方法:
- OneDrive設定→「ファイルオンデマンド」を有効化
- これにより、ファイルはクラウドのみに保存され、必要な時だけダウンロードされます。
Q3: Internet Explorerがなくても「エクスプローラーで表示」は使えますか?
A: Microsoft EdgeのIEモードを使えば可能ですが、設定が複雑です。
OneDrive同期の使用を強く推奨します。
Q4: SharePointのファイルを複数のPCで使いたい場合は?
A: 以下の方法があります:
方法1: OneDrive同期(各PCで設定)
各PCでOneDrive同期を設定します。
ファイルは各PCにダウンロードされます。
方法2: ショートカット(推奨)
OneDriveへのショートカットを追加します。
すべてのデバイスで同じショートカットが表示されます。
Q5: 同期が遅い場合はどうすればいいですか?
A: 以下を試してください:
- OneDrive設定→「ネットワーク」→アップロード/ダウンロード速度を調整
- 大量のファイルがある場合は、時間を置く
- 一度同期を停止して再開
Q6: 「エクスプローラーで表示」でバージョン履歴はコピーされますか?
A: いいえ、コピーされません。
最新バージョンまたは発行済みバージョンのみがコピーされます。
バージョン履歴も含めて移動したい場合は、SharePointの「移動先」機能を使用してください。
Q7: Macでも使えますか?
A: Macでは「エクスプローラーで表示」は使えません。
Mac向けの方法:
- OneDrive同期アプリを使用(推奨)
- SharePointをFinderで開く
- WebブラウザでSharePointを使用
Q8: 同期しているフォルダを削除したらSharePoint側も削除されますか?
A: はい、削除されます。
同期しているフォルダ内のファイルを削除すると、SharePoint側も削除されます。
ただし、SharePointのごみ箱から復元可能です(93日間)。
Q9: 外出先からアクセスできますか?
A: はい、以下の方法があります:
- ショートカット: OneDriveにアクセスできれば、どこからでも可能
- 同期: 同期済みのPCなら、オフラインでもアクセス可能
- ブラウザ: インターネット接続があれば、どこからでもSharePointにアクセス可能
Q10: 同期エラーが頻繁に発生します。どうすればいいですか?
A: 以下を確認してください:
- ファイル名: 使用禁止文字が含まれていないか
- パスの長さ: フォルダパスが長すぎないか(400文字以内)
- ファイルサイズ: 大きすぎるファイル(250GB以上)がないか
- ネットワーク: 安定したインターネット接続か
まとめ
SharePointをエクスプローラーで開く方法について解説しました。
現在の推奨方法:
- OneDrive同期(最も推奨)
- 安定性が高い
- オフライン対応
- 自動バックアップ
- ファイルオンデマンドで容量節約
- OneDriveへのショートカット追加
- 設定が簡単
- 複数デバイスで利用可能
- ディスク容量を使わない
- エクスプローラーで表示(非推奨)
- Internet Explorerサポート終了により非推奨
- 設定が複雑
- 一時的な接続のみ
重要なポイント:
- 「エクスプローラーで表示」は非推奨機能
- OneDrive同期の使用を強く推奨
- ファイルオンデマンドでディスク容量を節約
- ショートカットは複数デバイスで便利
- バージョン履歴を定期的に確認
トラブル時の対処:
- 信頼済みサイトに追加
- WebClientサービスを確認
- ファイル名の禁止文字をチェック
- OneDrive同期を再起動
SharePointをエクスプローラーで使うことで、ブラウザを経由せずに直感的なファイル操作が可能になります。
ただし、Microsoftが推奨するOneDrive同期またはショートカットの方法を使用することで、より安定した環境で作業できます。
業務効率を向上させるため、自分の用途に合った方法を選んで活用しましょう!


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