Riot GamesのFPSゲーム「Valorant(ヴァロラント)」が起動しない、またはプレイボタンを押しても反応しないエラーです。
ゲームを楽しもうとした時に起動しないと、とてもストレスを感じます。
Valorantは独自のアンチチートシステム「Riot Vanguard」を使用しているため、他のゲームとは異なる特有のエラーが発生することがあります。
この記事では、Valorantの起動エラーの原因と、効果的な対処法を詳しく解説します。
よくあるエラーの症状

Valorantが開かないエラーには、いくつかのパターンがあります。
プレイボタンが反応しない
症状:
- Riot Clientでプレイボタンをクリックしても何も起こらない
- ボタンが灰色になった後、また赤色に戻ってしまう
- エラーメッセージが表示されない
この症状が最も多く報告されています。
エラーメッセージが表示される
主なエラーメッセージ:
- 「起動に失敗しました。起動時に予期せぬ問題が発生しました」
- 「Vanguardが起動していません」
- 「このゲームはお使いのオペレーティングシステムでは利用できません」
- 「ゲームは既に実行中です」
エラーメッセージから原因を特定できる場合があります。
ロード画面から進まない
症状:
- ロード画面が表示されるが、そこから先に進まない
- タイトル画面で固まる
- 真っ暗な画面のまま何も表示されない
ゲームが起動しかけているが、完全に立ち上がらない状態です。
起動後すぐにクラッシュ
症状:
- ゲームが起動するが、数秒後に強制終了
- 「ゲームがクラッシュしました」というメッセージが表示される
起動プロセスの途中で何らかの問題が発生しています。
エラーの主な原因
Valorantが起動しない原因は主に10個あります。
1. Riot Vanguardの問題
Riot Vanguard(ライオット ヴァンガード)は、Valorant専用のアンチチートシステムです。
特徴:
- PC起動時に自動で立ち上がる
- カーネルレベルで動作(システムの深い部分にアクセス)
- Vanguardが正常に動作していないとValorantは起動しない
VanguardはValorantのセキュリティを守る重要な仕組みですが、これが正常に動かないと起動エラーの原因になります。
2. VGCサービスの無効化
VGC(Vanguard Game Client)サービスは、Vanguardが呼び出すバックグラウンドサービスです。
このサービスが無効化されていると、Vanguardが動いていてもValorantは起動しません。
3. バックグラウンドプロセスの残留
Valorantを閉じたつもりでも、バックグラウンドでプロセスが動き続けることがあります。
タスクマネージャーで確認すると、「VALORANT.exe」や「RiotClientServices.exe」が残っている場合があります。
4. グラフィックドライバの問題
古いバージョンのグラフィックドライバを使っていると、ゲームが正常に起動しません。
特にNVIDIAやAMDのGPUを使用している場合、定期的なアップデートが必要です。
5. ウイルス対策ソフトの干渉
セキュリティソフトがValorantやVanguardのファイルを脅威と判断し、ブロックすることがあります。
Windows DefenderやNorton、McAfeeなどが原因になることがあります。
6. 管理者権限の不足
Valorantを起動するには、適切な管理者権限が必要です。
通常のユーザー権限では、システムファイルへのアクセスが制限されて起動できないことがあります。
7. ゲームファイルの破損
アップデート中の通信エラーや、強制終了などでゲームファイルが破損することがあります。
破損したファイルがあると、起動時にエラーが発生します。
8. TPM 2.0とSecure Bootの要件(Windows 11)
Windows 11でValorantをプレイするには、以下の設定が必要です:
- TPM 2.0(Trusted Platform Module)が有効
- Secure Boot(セキュアブート)が有効
これらが無効になっていると、Windows 11では起動できません。
9. DirectXやVisual C++の問題
ゲームの実行に必要なライブラリが不足または破損している場合です。
特にDirectXファイルやMicrosoft Visual C++ Redistributableが原因になります。
10. 設定ファイルの破損
Valorantの設定ファイル(Config)が破損していると、ゲームが正常に起動しません。
基本的な対処法
まずは簡単にできる対処法を試しましょう。
PCの再起動
最もシンプルですが効果的な方法です。
手順:
- Valorantを完全に閉じる
- すべてのプログラムを閉じる
- Windowsメニューから「再起動」を選択
再起動により、Vanguardが正しく起動し、問題が解決することが多いです。
重要:
Vanguardはシステム起動時に自動で立ち上がります。
ゲームだけを再起動してもVanguardは再起動されないため、PC全体の再起動が必要です。
バックグラウンドプロセスの終了
タスクマネージャーでValorant関連のプロセスを手動で終了します。
手順:
- Ctrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブを確認
- 以下のプロセスを探す:
- VALORANT
- RiotClientServices
- Riot Client
- その他Riot関連のプロセス
- 各プロセスを右クリックして「タスクの終了」を選択
- すべてのRiot関連プロセスを終了後、Valorantを再起動
注意:
Vanguardのプロセスは終了しないでください。
Vanguardを終了すると、PCの再起動が必要になります。
サーバーステータスの確認
Valorantのサーバーがメンテナンス中や障害が発生している場合、起動できません。
確認方法:
- Valorant公式サイトにアクセス
- Riot Games公式X(旧Twitter)アカウントを確認
- Down DetectorでValorantのステータスを確認
サーバーに問題がある場合は、復旧を待つしかありません。
30秒待つ
プレイボタンを押した後、すぐに反応がなくても30秒ほど待ちましょう。
Valorantは起動に時間がかかることがあります。
焦って何度もクリックすると、かえって問題が悪化します。
Riot Vanguard関連の対処法
Vanguardに関する問題の解決方法です。
Vanguardの再インストール
Vanguardを完全にアンインストールして再インストールします。
手順:
- Windowsメニューを開く
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 検索欄で「Riot Vanguard」と入力
- Riot Vanguardを見つけて「…」→「アンインストール」をクリック
- アンインストール確認で「はい」をクリック
- PCを再起動
- Valorantを起動すると、Vanguardが自動的に再インストールされる
- 再度PCを再起動
再インストールにより、Vanguardの問題が解決します。
VGCサービスの有効化
VGCサービスが無効になっている場合の対処法です。
手順:
- Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「services.msc」と入力してEnterを押す
- サービスの一覧が表示される
- 下にスクロールして「vgc」を探す
- 「vgc」を右クリックして「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」を「手動」に変更
- 「開始」ボタンをクリック
- 「適用」→「OK」をクリック
- PCを再起動
これでVGCサービスが有効になります。
Vanguardの手動起動確認
Vanguardが起動しているか確認します。
確認方法:
- タスクバー右下の通知領域(システムトレイ)を確認
- Vanguardのアイコン(赤い盾のマーク)があるか確認
- アイコンがない場合、Vanguardが起動していない
Vanguardが起動していない場合:
PCを再起動してください。
Vanguardはシステム起動時にのみ立ち上がります。
管理者権限での起動
権限の問題で起動しない場合の対処法です。
Valorantを管理者として実行
手順(簡易版):
- デスクトップのValorantショートカットを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
手順(常に管理者として実行):
- Valorantのショートカットを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
- 「適用」→「OK」をクリック
Valorant実行ファイルの設定
ゲーム本体の実行ファイルも管理者権限で設定します。
手順:
- エクスプローラーで以下のパスを開く:
C:\Riot Games\VALORANT\live\ShooterGame\Binaries\Win64 - 「VALORANT-Win64-Shipping.exe」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
- 「適用」→「OK」をクリック
グラフィックドライバのアップデート
GPUドライバを最新版にします。
NVIDIAの場合
手順:
- NVIDIA公式サイトにアクセス
- 使用しているグラフィックカードを選択
- 「検索」をクリック
- 最新ドライバをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- インストール完了後、PCを再起動
AMDの場合
手順:
- AMD公式サイトにアクセス
- 使用しているグラフィックカードを選択
- 最新ドライバをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- インストール完了後、PCを再起動
Intelの統合グラフィック
手順:
- Windows + Xを押してメニューを開く
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- グラフィックカードを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
- アップデート完了後、PCを再起動
ウイルス対策ソフトの設定

セキュリティソフトがValorantをブロックしている場合の対処法です。
Windows Defenderの除外設定
手順:
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」を開く
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の「設定の管理」をクリック
- 下にスクロールして「除外」の「除外の追加または削除」をクリック
- 「除外の追加」→「フォルダー」を選択
- 以下のフォルダを追加:
C:\Riot GamesC:\Program Files\Riot Vanguard
- 「選択」をクリック
サードパーティ製ウイルス対策ソフト
Norton、McAfee、Avastなどを使用している場合です。
手順(一般的な流れ):
- ウイルス対策ソフトを開く
- 設定またはオプションを開く
- 「除外」「例外」「ホワイトリスト」などの項目を探す
- ValorantとVanguardのフォルダを追加
- 設定を保存
各ソフトウェアで手順が異なるため、詳細はソフトのヘルプを参照してください。
一時的な無効化テスト
手順:
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化
- Valorantを起動してみる
- 起動できる場合、ウイルス対策ソフトが原因
注意:
無効化している間はセキュリティリスクがあります。
テスト後はすぐに有効に戻してください。
設定ファイルの削除
破損した設定ファイルを削除してリセットします。
手順:
- Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「%localappdata%\VALORANT\Saved」と入力してEnterを押す
- 「Saved」フォルダが開く
- 「Config」フォルダを開いてすべてのファイルを削除
- 「Saved」フォルダに戻る
- 「Logs」フォルダを開いてすべてのファイルを削除
- PCを再起動
- Valorantを起動
設定ファイルは起動時に自動的に再生成されます。
Windows 11固有の対処法
Windows 11でのみ必要な設定です。
TPM 2.0の確認と有効化
確認方法:
- Windows + Rを押す
- 「tpm.msc」と入力してEnterを押す
- TPMの状態が表示される
TPMが無効の場合:
- PCを再起動
- 起動時にBIOS設定画面に入る(通常F2、F10、Deleteキーなど)
- Securityまたは詳細設定を開く
- TPM設定を探す
- TPMを有効にする
- 設定を保存して再起動
Secure Bootの確認と有効化
確認方法:
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「デバイスセキュリティ」をクリック
- Secure Bootの状態を確認
Secure Bootが無効の場合:
- PCを再起動
- BIOS設定画面に入る
- Boot(起動)設定を開く
- Secure Bootを有効にする
- 設定を保存して再起動
注意:
BIOS設定は慎重に行ってください。
不明な設定は変更しないようにしましょう。
ロード画面から進まない場合の対処法
タイトル画面で固まる場合の特殊な対処法です。
WASDキー連打
ロード中に移動キーを連打する方法です。
手順:
- Valorantを起動
- ロード画面が表示されたら、キーボードのW、A、S、Dキーを連打
- または、マウスでロード画面をクリック連打
この方法で、ロードの処理ミスを回避できることがあります。
理由:
接続エラーが出るまでの間に、キー入力で接続が確保されてエラーを回避できる場合があります。
互換モードでの起動
Windows更新後に起動しない場合の対処法です。
手順:
- Valorantのショートカットを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- ドロップダウンメニューから「Windows 8」または「Windows 7」を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にもチェック
- 「適用」→「OK」をクリック
- Valorantを起動
DirectXとVisual C++の修復
ゲームに必要なライブラリを更新します。
DirectXの更新
手順:
- Microsoft DirectX End-User Runtimeにアクセス
- ダウンロードをクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- PCを再起動
Visual C++ Redistributableの更新
手順:
- Microsoft公式サイトにアクセス
- 使用しているシステムに応じて(x64またはx86)最新版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- PCを再起動
クリーンブートの実行
他のプログラムとの競合を確認します。
手順:
- Windows + Rを押す
- 「msconfig」と入力してEnterを押す
- 「サービス」タブをクリック
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック
- 「すべて無効」をクリック
- ただし、以下は有効のまま残す:
- Realtek
- NVIDIA
- AMD
- Intel
- Logitech
など、ハードウェアメーカーのサービス
- 「OK」をクリック
- PCを再起動
- Valorantを起動してみる
クリーンブート状態で起動できる場合、無効にしたサービスのどれかが原因です。
完全再インストール
すべての対処法を試しても解決しない場合の最終手段です。
Valorantのアンインストール
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「VALORANT」を探して「…」→「アンインストール」
- 「Riot Vanguard」も同様にアンインストール
- 「Riot Client」もアンインストール
残存ファイルの削除
手順:
- エクスプローラーで以下のフォルダを開いて削除:
C:\Riot GamesC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Riot GamesC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Riot Games
- AppDataフォルダは隠しフォルダです
- エクスプローラーで「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れる
再インストール
手順:
- Valorant公式サイトにアクセス
- 「今すぐプレイ」をクリック
- インストーラーをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- インストール完了後、PCを再起動
クリーンインストールにより、ほとんどの問題が解決します。
システム要件の確認
PCスペックが不足している場合の確認方法です。
Valorantの最小動作要件
CPU:
- Intel Core 2 Duo E8400以上
GPU:
- Intel HD 4000以上
RAM:
- 4GB
OS:
- Windows 10(64ビット)
- Windows 11(64ビット)
ストレージ:
- 空き容量23GB以上
推奨動作要件
より快適にプレイするための推奨スペックです。
CPU:
- Intel Core i3-4150以上
GPU:
- NVIDIA GeForce GT 730以上
RAM:
- 4GB
OS:
- Windows 10/11(64ビット)
スペックの確認方法
手順:
- Windows + Rを押す
- 「dxdiag」と入力してEnterを押す
- DirectX診断ツールが開く
- 「システム」タブでCPUとRAMを確認
- 「ディスプレイ」タブでGPUを確認
スペックが不足している場合は、PCのアップグレードを検討してください。
よくある質問
Valorantが「既に実行中」と表示されますが、実際には起動していません
タスクマネージャーでバックグラウンドプロセスを確認してください。
「VALORANT.exe」や「RiotClientServices.exe」が残っている場合、それらを終了してから再起動します。
何度も同じエラーが発生します
まず、PC全体を再起動してください。
それでも解決しない場合は、Vanguardの再インストール、または完全再インストールを試してください。
Windows 11にアップデートしたら起動しなくなりました
TPM 2.0とSecure Bootを有効にする必要があります。
BIOS設定で両方を有効にしてから、PCを再起動してください。
他のRiot Gamesタイトル(League of Legendsなど)を起動していると影響しますか?
はい、影響することがあります。
他のRiot Gamesタイトルを完全に閉じてから、Valorantを起動してください。
アップデート後に起動しなくなりました
まず、さらに新しいアップデートがないか確認してください。
公式サイトやSNSでアップデート関連の障害情報を確認し、修正パッチが配布されていないか確認します。
まとめ
Valorantが開かない・起動しないエラーは適切な対処で解決できます。
重要なポイント:
- Riot Vanguardが正常に動作していることが起動の前提条件
- VanguardはPC起動時にのみ立ち上がるため、PC再起動が効果的
- Windows 11ではTPM 2.0とSecure Bootが必須
- バックグラウンドプロセスの残留が原因になることが多い
- ウイルス対策ソフトの除外設定が重要
- 最終手段は完全再インストール
対処の推奨順序:
- PCを再起動
- バックグラウンドプロセス終了
- サーバーステータス確認
- 管理者として実行
- Vanguardの再インストール
- VGCサービスの有効化
- グラフィックドライバ更新
- ウイルス対策ソフトの除外設定
- 設定ファイルの削除
- 完全再インストール
予防策:
- グラフィックドライバを定期的に更新
- ウイルス対策ソフトにValorantを例外設定
- 十分なストレージ空き容量を確保
- Windows Updateを最新に保つ
- 不要なバックグラウンドプログラムを終了
Valorantの起動エラーは、Vanguardという独自のアンチチートシステムが原因になることが多いです。
この記事の手順を順番に試すことで、ほとんどの問題は解決できます。
それでも解決しない場合は、Riot Gamesサポートに問い合わせることをおすすめします。
エラーメッセージのスクリーンショットや、試した対処法を伝えることで、より的確なサポートが受けられます。
快適なValorantライフをお楽しみください!

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