SharePointのエラー完全ガイド!よくあるトラブルと解決方法

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SharePointのエラーとは

SharePointを使用していると、様々なエラーメッセージに遭遇することがあります。

エラーメッセージは、何らかの問題が発生してSharePointが正常に動作できないことを知らせる警告です。
原因はアクセス権限の不足、ネットワーク接続の問題、ファイルの破損など多岐にわたります。

エラーが発生しても慌てる必要はありません。
多くのエラーは適切な手順を踏めば、自分で解決できます。

よくあるSharePointエラー一覧

SharePointで頻繁に発生するエラーと、その原因・対処法を解説します。

アクセス拒否エラー

最も一般的なエラーの一つです。

表示されるメッセージ:

  • 「アクセスが拒否されました」
  • 「このサイトにアクセスするためのアクセス許可が必要です」
  • 「Sorry, you don’t have access」
  • 「申し訳ございません。アクセスできません」

原因:
そのファイルやサイトを閲覧・編集する権限を持っていません。

SharePointでは、各ファイルやフォルダに細かくアクセス権限が設定されています。
権限がないユーザーがアクセスしようとすると、このエラーが表示されます。

対処法:

  1. サイト所有者または管理者に連絡する
  2. 必要な権限を付与してもらう
  3. アクセス要求機能が有効な場合は「アクセスを要求」ボタンをクリック
  4. 正しいMicrosoftアカウントでサインインしているか確認

複数のアカウントを持っている場合、間違ったアカウントでサインインしていないか確認しましょう。

ファイルが開けないエラー

ドキュメントライブラリのファイルをクリックしても開かないエラーです。

表示されるメッセージ:

  • 「ファイルを開くことができません」
  • 「ドキュメントを開く際に問題が発生しました」
  • 「互換性のない形式です」

原因1: ファイルの破損

ファイル自体が壊れている可能性があります。
不適切な保存方法や転送中のエラーでファイルが破損することがあります。

対処法:

  1. ファイルをダウンロードしてローカルで開けるか試す
  2. 開けない場合はファイルが破損している
  3. バックアップまたは以前のバージョンから復元
  4. SharePointのバージョン履歴機能で古いバージョンを確認

原因2: Office バージョンの非互換性

SharePointとOfficeアプリのバージョンが合っていません。

対処法:

  1. Microsoft 365を使用している場合は最新版に更新
  2. 古いOfficeを使用している場合は互換性を確認
  3. ブラウザ版Officeで開く(Office Onlineを使用)

原因3: 他のユーザーがチェックアウト中

誰かがそのファイルをチェックアウトして編集中です。

対処法:

  1. 黄色いバーに表示される編集者の名前を確認
  2. その人に連絡してチェックインしてもらう
  3. 管理者権限がある場合は強制的にチェックインできる

チェックアウトとは、ファイルを編集するために一時的にロックする機能です。

同期エラー

OneDrive同期アプリでSharePointフォルダを同期する際のエラーです。

表示されるメッセージ:

  • 「ファイルを同期できません」
  • 「同期が停止しました」
  • 「エラーコード: 0x8004da9a」
  • 「同期の問題が発生しました」

原因1: ネットワーク接続の問題

インターネット接続が不安定、またはVPN経由での接続に問題があります。

対処法:

  1. インターネット接続を確認
  2. 一時的にVPNを無効化してテスト
  3. ネットワーク回線を切り替える(Wi-Fi⇔有線など)
  4. DNS設定を変更する(Googleの8.8.8.8など)

原因2: ファイル名またはパスの問題

ファイル名が長すぎる、または使用できない文字が含まれています。

使用できない文字:

  • / \(スラッシュ、バックスラッシュ)
  • : * ? ” < > |(コロン、アスタリスク、疑問符、引用符、不等号、パイプ)
  • #(シャープ)、%(パーセント)

対処法:

  1. ファイル名を短く変更
  2. 使用できない文字を削除または置換
  3. フォルダ階層を浅くする(パス全体が400文字以内)

原因3: OneDriveアプリの問題

同期アプリ自体に不具合が発生しています。

対処法:

  1. OneDriveアプリを再起動
  2. OneDriveのリンク解除と再リンク
  3. OneDriveアプリを最新版に更新
  4. 必要に応じてOneDriveを再インストール

手順(OneDriveのリンク解除):

  1. タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
  2. 歯車アイコン→「設定」
  3. 「アカウント」タブ
  4. 「このPCのリンク解除」をクリック
  5. 再度サインインして同期を再設定

503エラー(サービス利用不可)

サーバーが一時的に利用できない状態です。

表示されるメッセージ:

  • 「503 Service Unavailable」
  • 「サーバーがビジー状態です」
  • 「このサイトにアクセスするために現在作業中です」

原因:

SharePointサーバーでメンテナンスが実施されている、または負荷が高すぎます。
SharePoint Onlineでは、過剰なリソース使用を防ぐため「調整」という機能が働くことがあります。

調整とは、短時間に大量のリクエストを送ると一時的にアクセスを制限する仕組みです。

対処法:

  1. 数分待ってから再度アクセス
  2. ページを手動で更新しない(自動再試行される)
  3. 調整が原因の場合は、一度に処理する量を減らす
  4. Microsoft 365サービス正常性ダッシュボードで障害情報を確認

通常は一時的な問題で、待つことで自然に解決します。

「何らかの問題が発生しました」エラー

SharePointで最も曖昧なエラーメッセージです。

表示されるメッセージ:

  • 「申し訳ございません。何らかの問題が発生しました」
  • 「Sorry, something went wrong」
  • 関連付けID(Correlation ID)が表示される

原因:

様々な理由で発生する汎用的なエラーです。
具体的な原因を特定するには、関連付けIDを使う必要があります。

対処法(一般ユーザー):

  1. ブラウザの戻るボタンで前のページに戻る
  2. エラー画面の「サイトに戻る」ボタンは押さない
  3. 関連付けIDをスクリーンショットで記録
  4. IT管理者に連絡して関連付けIDを伝える

対処法(管理者):

  1. 関連付けIDをメモ
  2. SharePointのULS(ユニファイドログシステム)ログを確認
  3. 関連付けIDで検索してエラーの詳細を調査
  4. ULSViewerなどのツールを使用すると効率的

関連付けIDは、エラー発生時の状況を追跡するための一意の識別番号です。

アンケート回答時のエラー

SharePointのアンケート機能で発生する特有のエラーです。

表示されるメッセージ:

  • 「申し訳ございません。何らかの問題が発生しました。このアンケートに再度回答することはできません」

原因:

アンケートを途中まで入力したが、最後まで完了せずにブラウザを閉じてしまいました。
中途半端な状態のまま再度アンケートを開こうとするとエラーになります。

対処法:

  1. ブラウザの戻るボタンで前の画面に戻る
  2. 「すべての回答を表示する」をクリック
  3. 自分の回答を見つけて「…」メニューをクリック
  4. 「回答の編集」を選択
  5. 途中から再開して最後まで完了させる

アンケートは一度開始すると、未完了でも記録が残ります。

リンク切れエラー

SharePoint内のリンクをクリックしても目的のページやファイルが見つかりません。

表示されるメッセージ:

  • 「404 File Not Found」
  • 「No Item exists at 」
  • 「アイテムが存在しません」

原因1: ファイルまたはフォルダの移動・削除

リンク作成後にファイルが移動または削除されました。

対処法:

  1. ファイルが削除された場合はごみ箱を確認
  2. ごみ箱から復元可能
  3. 移動された場合は新しい場所を確認してリンクを更新

原因2: 名前の変更

ファイル名やフォルダ名が変更されました。

SharePointのリンクは特定のパスに基づいているため、名前を変えるとリンクが切れます。

対処法:

  1. 元の名前に戻す
  2. または新しい名前でリンクを作り直す

原因3: 権限の変更

リンク先のファイルへのアクセス権限がなくなりました。

対処法:

  1. 権限を確認
  2. 必要に応じて権限を付与してもらう

ワークフローエラー

SharePointワークフローが正常に実行されないエラーです。

表示されるメッセージ:

  • 「ワークフローを開始できません」
  • 「サンドボックスコードの実行要求がタイムアウトしました」
  • 「メールメッセージを送信できません」

原因1: タイムアウト

ワークフローの実行時間が30秒を超えました。

対処法(オンプレミス):

PowerShellでタイムアウト値を60秒以上に変更できます。

対処法(SharePoint Online):

タイムアウト値は変更できません。
ワークフローのロジックを見直して処理時間を短縮する必要があります。

原因2: メール設定の問題

メール送信機能が正しく設定されていません。

対処法:

  1. To:、Cc:に有効なメールアドレスが入力されているか確認
  2. オンプレミスの場合、サーバーのメール設定を確認
  3. Exchange連携が正しく設定されているか確認

原因3: 古いワークフローツール

SharePoint DesignerやNintexで作成した古いワークフローが新環境で動作しません。

対処法:

  1. Power Automateへの移行を検討
  2. ワークフローを新しい形式で作り直す

SharePoint 2010ワークフローは2020年に廃止されました。

パフォーマンス低下

SharePointの読み込みが極端に遅いエラーです。

症状:

  • ページの読み込みに数分かかる
  • ファイルを開くのが遅い
  • 検索結果が表示されない

原因1: ライブラリ内のアイテムが多すぎる

1つのドキュメントライブラリに5,000個以上のアイテムがあります。

SharePointは5,000個を超えると「リスト表示しきい値」に引っかかり、パフォーマンスが低下します。

対処法:

  1. フォルダで整理して1つのビューに表示される数を減らす
  2. メタデータ列を使ってフィルタリング
  3. インデックス列を作成
  4. 複数のライブラリに分割

原因2: ネットワークの問題

インターネット接続速度が遅い、またはサーバーから物理的に遠い場所からアクセスしています。

対処法:

  1. ネットワーク速度を確認
  2. 画像やファイルサイズを最適化
  3. 不要なWebパーツを削除

原因3: 大きなファイルサイズ

ページに埋め込まれた画像やビデオが大きすぎます。

対処法:

  1. 画像を圧縮してファイルサイズを削減
  2. ビデオは外部サービス(YouTube、Stream)へのリンクに変更
  3. 必要最小限のコンテンツのみ表示

エラー発生時の基本対応手順

どのエラーでも、まず試すべき基本的な対処法があります。

ブラウザの確認と変更

使用しているブラウザが問題の原因かもしれません。

推奨ブラウザ:

  • Microsoft Edge(最新版)
  • Google Chrome(最新版)
  • Mozilla Firefox(最新版)

試すべきこと:

  1. ブラウザを最新版に更新
  2. 別のブラウザで試す
  3. プライベート/シークレットモードで開く
  4. ブラウザのキャッシュとCookieをクリア

Internet Explorer 11は既にサポート終了しているため使用しないでください。

キャッシュとCookieのクリア

古いデータが残っているとエラーの原因になります。

手順(Chrome):

  1. 右上の「…」→「設定」
  2. 「プライバシーとセキュリティ」
  3. 「閲覧履歴データの削除」
  4. 期間を「全期間」に設定
  5. 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
  6. 「データを削除」をクリック

削除後、再度SharePointにアクセスしてサインインし直します。

ログイン状態の確認

正しいアカウントでサインインしているか確認します。

確認方法:

  1. SharePointページ右上のユーザーアイコンをクリック
  2. 表示される名前とメールアドレスを確認
  3. 間違ったアカウントの場合はサインアウトして正しいアカウントでサインイン

複数のMicrosoftアカウントを持っている人は、特に注意が必要です。

ページの更新

シンプルですが効果的な方法です。

手順:

  1. キーボードのF5キーを押す
  2. またはCtrl + F5(完全更新)
  3. ブラウザの更新ボタンをクリック

一時的な読み込みエラーは、これだけで解決することが多いです。

デバイスの再起動

PCやスマートフォンを再起動します。

一見単純ですが、多くの問題が再起動で解決します。
メモリの解放やネットワーク接続のリセットが行われるためです。

エラー情報の記録方法

IT管理者に問題を報告する際、詳細な情報があると解決が早まります。

スクリーンショットを撮る

エラー画面全体をキャプチャします。

Windows:

  • PrintScreenキー(全画面)
  • Windows + Shift + S(範囲選択)

Mac:

  • Command + Shift + 3(全画面)
  • Command + Shift + 4(範囲選択)

エラーメッセージだけでなく、URLバーも含めて撮影しましょう。

関連付けIDをメモ

「何らかの問題が発生しました」エラーには、関連付けIDが表示されます。

例:
「関連付け ID: 3fa38095-d0e7-1000-8271-ae1bdcd512a4」

この英数字の文字列を正確にコピーして管理者に伝えます。

エラーの発生状況を記録

記録すべき情報:

  1. いつエラーが発生したか(日時)
  2. 何をしようとしていたか(操作内容)
  3. どのページで発生したか(URL)
  4. 誰がエラーに遭遇したか(ユーザー名)
  5. エラー頻度(毎回/時々/初めて)

詳細な情報があるほど、原因の特定が容易になります。

Microsoft 365サービス正常性の確認

エラーが自分だけの問題か、全体的な障害かを確認します。

サービス正常性ダッシュボード

Microsoft 365管理センターで確認できます。

確認方法(管理者):

  1. Microsoft 365管理センターにアクセス
  2. 「正常性」→「サービス正常性」
  3. SharePoint Onlineの状態を確認

障害や計画メンテナンスの情報が表示されます。

一般ユーザーの確認方法

管理者権限がない場合の確認方法です。

方法:

  1. IT管理者に問い合わせる
  2. 社内の情報共有チャネルを確認
  3. 同僚に同じ問題が発生しているか聞く

全体的な障害の場合、個人では対処できないため待つしかありません。

エラー予防のベストプラクティス

エラーを未然に防ぐための対策です。

適切なファイル名の使用

エラーを防ぐファイル命名規則です。

推奨事項:

  • 簡潔で分かりやすい名前
  • 使用できない文字を避ける
  • 全角文字は使用可能だが、半角英数字を推奨
  • ファイル名は100文字以内
  • パス全体で400文字以内

悪い例:
2024年度_第3四半期_営業部_売上報告書_最終版_修正版_再修正版_20241225.xlsx

良い例:
2024Q3_Sales_Report_Final.xlsx

定期的なバージョン管理

バージョン履歴機能を活用します。

SharePointでは過去のバージョンを自動保存できます。
ファイルが破損しても、以前のバージョンから復元可能です。

設定方法:

  1. ドキュメントライブラリの設定を開く
  2. 「バージョン設定」をクリック
  3. 「バージョンを作成しますか?」で「はい」を選択
  4. 保存する主要バージョンの数を設定(推奨: 10~50)

アクセス権限の適切な管理

権限エラーを防ぐための管理方法です。

ベストプラクティス:

  1. グループ単位で権限を付与
  2. 個別ユーザーへの直接付与は最小限に
  3. 定期的に権限を見直す
  4. 退職者の権限は速やかに削除
  5. 外部共有は必要最小限に

適切な権限管理がセキュリティとエラー防止につながります。

ブラウザとアプリの更新

常に最新版を使用します。

自動更新の設定:

Microsoft Edge、Chrome、Firefoxは既定で自動更新されます。
OneDrive同期アプリも自動更新機能があります。

手動で更新を確認する習慣をつけると、より確実です。

大容量ファイルの扱い方

SharePointには制限があります。

ファイルサイズ制限:

  • 1ファイルあたり最大250GB(2024年時点)
  • ただし、100MB以上のファイルは同期に時間がかかる

推奨事項:

  1. 100MB以上のファイルは圧縮を検討
  2. ビデオファイルはMicrosoft StreamまたはOneDriveに保存
  3. 大量の画像はzipファイルにまとめる

よくある質問

エラーが解決しない場合はどうすればいいですか?

基本的な対処法を試しても解決しない場合の手順です。

手順:

  1. エラー情報を詳細に記録
  2. IT管理者またはヘルプデスクに連絡
  3. 関連付けID、スクリーンショット、発生状況を提供
  4. Microsoftサポートへの問い合わせ(管理者経由)

焦らず、段階的に対応を進めましょう。

エラーは記録されていますか?

はい、SharePointはすべての活動を記録しています。

管理者は監査ログやULSログで詳細を確認できます。
一般ユーザーには見えませんが、問題調査に活用されています。

同じエラーが繰り返し発生します

根本的な問題がある可能性があります。

考えられる原因:

  1. 権限設定が間違っている
  2. ファイルやサイトの構成に問題がある
  3. ネットワーク環境の問題
  4. ブラウザやアプリの設定問題

IT管理者に詳細を報告して、根本原因を調査してもらいましょう。

まとめ

SharePointのエラーは適切な対処で多くが解決できます。

重要なポイント:

  • まずは基本的な対処法(ブラウザ変更、更新、再起動)を試す
  • エラーメッセージと関連付けIDを記録
  • 権限エラーは管理者に連絡
  • 同期エラーはネットワークとファイル名を確認
  • 予防策として適切な命名規則と権限管理を実施

主なエラーと対処法:

エラー主な原因基本的な対処法
アクセス拒否権限不足管理者に権限付与を依頼
ファイルが開けない破損、非互換ローカルダウンロード、バージョン復元
同期エラーネットワーク、ファイル名接続確認、名前変更
503エラーサーバー過負荷数分待ってから再試行
何らかの問題様々関連付けIDを記録して管理者に連絡

エラーに遭遇したら、まず落ち着いてエラーメッセージを読みましょう。
多くの場合、メッセージ自体が解決のヒントを提供しています。

基本的な対処法で解決しない場合は、詳細な情報を記録してIT管理者に相談してください。
適切な情報提供が、迅速な問題解決につながります。

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