0バイトファイルとは
0バイト(0KB)のファイルとは、ファイル名は存在するが中身のデータがまったくない状態のファイルです。
ファイルサイズが0バイトと表示され、開こうとしてもエラーになります。
SharePointで0バイトファイルが発生すると、業務に支障が出る可能性があります。
原因を理解して、適切に対処することが重要です。
SharePointで0バイトファイルが発生する主な原因
1. SharePointは0バイトファイルのアップロードを拒否する
SharePointには重要な仕様があります。
0バイトのファイルは意図的にアップロードできません。
空のテキストファイルなどをアップロードしようとすると、エラーが表示されます。
これはSharePointの設計による制限です。
通常の業務では問題になりません
実際のデータが入っているファイルは必ず1バイト以上になります。
0バイトファイルをアップロードする状況は、ほとんどありません。
テスト時に注意
検証やテストでダミーファイルを作成する際に、うっかり0バイトファイルを作ってしまうことがあります。
2. 保存中のフリーズや強制終了
ファイルを保存している最中にアプリケーションがフリーズしたり、パソコンが強制終了されたりすると、0バイトファイルが作られることがあります。
発生する状況
- Officeアプリケーションがクラッシュ
- 保存中にパソコンの電源が切れた
- ネットワークが切断された
- システムエラーが発生
この場合、ファイル名だけが作られて、中身のデータが書き込まれていません。
3. ZIPフォルダからのドラッグ&ドロップ
ZIPファイルを解凍せずに開いて、中のファイルを直接SharePointにドラッグ&ドロップすると、0バイトファイルになることがあります。
問題のある操作
- ZIPファイルをダブルクリックして開く
- 中のPDFやExcelファイルをSharePointにドラッグ&ドロップ
- 一見正常にアップロードされたように見える
- 実際は0バイトのファイルになっている
以前はエラーが表示されましたが、現在はエラーが出ないため、気づかないことがあります。
4. ファイルの破損
ファイルシステムの破損やストレージの故障により、既存のファイルが0バイトになることがあります。
原因となる状況
- ハードディスクやSSDの物理的故障
- ファイルシステムのエラー
- 外付けHDDやUSBメモリの不具合
- ネットワークドライブの切断
5. ウイルスやマルウェアの影響
一部のウイルスやマルウェアは、ファイルの内容を削除したり暗号化したりします。
結果として、ファイルが0バイトになることがあります。
危険なタイプ
- ランサムウェア:ファイルを暗号化して0バイトにする
- データ破壊型マルウェア:ファイルの内容を削除
感染が広がると、複数のファイルが次々と0バイトになる危険があります。
6. 同期の問題
OneDrive同期クライアントを使用している場合、同期エラーにより0バイトファイルが表示されることがあります。
同期エラーの原因
- ネットワークの不安定
- 同期クライアントのバグ
- 大量のファイルを同時に同期
- パソコンのリソース不足
7. アップロード処理の中断
SharePointへのアップロード中にブラウザを閉じたり、ネットワークが切断されたりすると、不完全なファイルが残ることがあります。
中断される状況
- アップロード中にブラウザを閉じた
- Wi-Fiが切断された
- VPN接続が切れた
- ブラウザがクラッシュした
8. 誤操作やスクリプトエラー
コマンドプロンプトやPowerShellスクリプトでファイル操作を行う際の誤操作で、ファイルが0バイトになることがあります。
典型的な誤操作
リダイレクト記号「>」を誤って使用すると、既存ファイルが空になります。
echo > 重要なファイル.xlsx
このコマンドは、ファイルの内容を削除して0バイトにしてしまいます。
0バイトファイルの見分け方

SharePointでの確認方法
リスト表示で確認
- SharePointのドキュメントライブラリにアクセス
- リスト表示に変更
- 「サイズ」列を確認
0KBまたは0バイトと表示されているファイルが該当します。
詳細パネルで確認
- ファイルを選択
- 右側の詳細パネルを表示
- ファイルサイズを確認
ローカルフォルダーでの確認
OneDrive同期を使用している場合、ローカルフォルダーでも確認できます。
Windowsエクスプローラーでの確認
- 同期フォルダーを開く
- 詳細表示に変更
- 「サイズ」列で0KBを探す
0バイトファイルのアップロードを試みた場合のエラー
エラーメッセージ
SharePointに0バイトファイルをアップロードしようとすると、エラーページが表示されます。
表示される可能性のあるメッセージ
- ファイルのアップロードに失敗しました
- アップロードできません
- エラーが発生しました
SharePointのバージョンによっては、詳細なエラー理由が表示されないこともあります。
リストへの添付ファイル
カスタムリストに0バイトファイルを添付しようとした場合も同様です。
問題点
- 添付ファイルを選択する段階ではエラーにならない
- 投稿ボタンを押すとエラーページが表示される
- ブラウザの戻るボタンで戻っても、入力内容が消える
せっかく入力した情報がすべて失われてしまいます。
0バイトファイルの対処法
ファイルがもともと0バイトの場合
1. ファイルに内容を追加する
0バイトファイルをアップロードする必要がある場合は、何か内容を追加します。
テキストファイルの場合
- ファイルをテキストエディタで開く
- スペース1つでも入力して保存
- これで1バイト以上になる
Officeファイルの場合
- ファイルを該当アプリケーションで開く
- 何か文字や数字を入力
- 保存
2. 正しい方法でテストファイルを作成
検証やテストでファイルを作る場合の正しい手順です。
避けるべき方法
右クリック→新規作成→テキスト ドキュメント
この方法だと0バイトファイルが作られます。
推奨される方法
- テキストエディタ(メモ帳など)を開く
- 何か文字を入力
- 名前を付けて保存
この手順なら最初から1バイト以上のファイルになります。
ZIPからのドラッグ&ドロップで0バイトになった場合
正しいアップロード方法
方法1:ZIPを完全に解凍してからアップロード
- ZIPファイルを右クリック
- 「すべて展開」を選択
- 解凍先を指定
- 解凍されたファイルをSharePointにアップロード
方法2:SharePointと同期してからアップロード
- SharePointフォルダーをOneDriveで同期
- ローカルの同期フォルダーにファイルをコピー
- 自動的にSharePointにアップロードされる
同期を使用すると、ZIPからのドラッグ&ドロップでも正常に動作します。
既存ファイルが0バイトになってしまった場合
データの復元が必要です。
1. バージョン履歴から復元
SharePointには自動的にバージョン履歴が保存されています。
復元手順
- 0バイトのファイルを選択
- 右クリックして「バージョン履歴」を選択
- 以前のバージョンが表示される
- 正常なバージョンを選んで「復元」をクリック
注意点
バージョン履歴は有効になっていない場合もあります。
サイト管理者に確認してください。
2. ごみ箱から復元
誤って削除した後に0バイトファイルが作られた可能性があります。
復元手順
- SharePointサイトの「ごみ箱」にアクセス
- ファイル名で検索
- 該当するファイルを選択
- 「復元」をクリック
第2段階のごみ箱も確認
第1段階のごみ箱にない場合、サイトコレクションのごみ箱を確認します。
管理者権限が必要です。
3. ローカルのバックアップから復元
OneDrive同期を使用している場合、ローカルにファイルが残っている可能性があります。
確認手順
- ローカルの同期フォルダーを確認
- 正常なファイルが残っていないか確認
- あれば、SharePointに再アップロード
4. バックアップソフトから復元
定期的にバックアップを取っている場合、バックアップから復元できます。
確認事項
- 会社のバックアップシステムを確認
- 個人でバックアップを取っている場合はそれを確認
- IT管理者に復元を依頼
保存中のトラブルで0バイトになった場合
自動保存機能を確認
Officeアプリケーションには自動保存機能があります。
Word、Excel、PowerPointの場合
- アプリケーションを再起動
- 「ドキュメントの回復」パネルが表示されることがある
- 自動保存されたバージョンを確認
自動保存ファイルの場所
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Word(またはExcel、PowerPoint)
このフォルダーに一時ファイルが残っている可能性があります。
同期エラーで0バイトになった場合
同期の再設定
OneDrive同期クライアントの問題が原因の場合です。
対処手順
- OneDrive同期を一時停止
- パソコンを再起動
- OneDrive同期を再開
- 同期状態を確認
同期のリセット
それでも解決しない場合は、同期をリセットします。
- OneDrive同期クライアントを開く
- 設定→アカウント→「このPCのリンク解除」
- もう一度サインインして同期を設定
注意
リンク解除すると、ローカルのファイルは削除されます。
重要なファイルは事前にバックアップしてください。
ウイルス感染が疑われる場合
緊急の対応
複数のファイルが次々と0バイトになる場合、ウイルス感染の可能性があります。
すぐに実行すべきこと
- ネットワークから切断
Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜いてください。
感染の拡大を防ぎます。 - ウイルススキャンを実行
ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行してください。 - IT管理者に連絡
会社のIT管理者にすぐに報告してください。
他のユーザーへの感染を防ぐ必要があります。
ランサムウェアの特徴
見分け方
- ファイルの拡張子が変わっている
- 身代金を要求するメッセージが表示される
- 大量のファイルが同時に影響を受ける
対処法
自分で対処しようとしないでください。
専門家やIT管理者に相談が必要です。
予防策と推奨事項

1. 定期的なバックアップ
最も重要な予防策です。
個人レベルでできること
- 重要なファイルは定期的にローカルにダウンロード
- 外付けHDDやUSBメモリにバックアップ
- クラウドバックアップサービスの利用
組織レベル
IT管理者にSharePointのバックアップ体制を確認してください。
2. バージョン履歴の有効化
SharePointのバージョン履歴機能を有効にします。
確認方法
- ドキュメントライブラリの設定を開く
- 「バージョン設定」を確認
- バージョン履歴が有効になっているか確認
無効の場合、サイト管理者に有効化を依頼してください。
3. 自動保存の設定
Officeアプリケーションの自動保存を有効にします。
設定方法
- Word、Excel、PowerPointを開く
- ファイル→オプション→保存
- 「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェック
- 間隔を10分以下に設定(推奨:5分)
4. 正しいファイル操作の徹底
ZIPファイルの扱い
- 必ず完全に解凍してからファイルを使用
- 解凍せずにファイルを開いて編集しない
- SharePointに同期している場合は同期フォルダーを使用
保存の習慣
- 定期的に保存する習慣を身につける
- 重要な作業の前後に保存
- 長時間の作業は途中で保存
5. 安定したネットワーク環境
確認事項
- Wi-Fiの電波強度を確認
- 大容量ファイルは有線LANで転送
- VPN接続の安定性を確認
6. ウイルス対策ソフトの最新化
実施すべきこと
- ウイルス対策ソフトを常に最新に保つ
- 定期的なフルスキャンを実行
- リアルタイム保護を有効にする
- 怪しいメールの添付ファイルを開かない
7. OneDrive同期の適切な設定
推奨設定
- 同期するフォルダーを適切に選択
- パソコンのストレージ容量を確保
- 同期クライアントを最新版に更新
アップロードできない場合の代替手段
1. ファイルを直接編集
SharePointのOffice Online機能を使います。
手順
- SharePointで「新規」→「Word文書」など
- オンラインで直接作成・編集
- 自動的にSharePointに保存される
0バイトファイルの問題は発生しません。
2. メールで送信
一時的な回避策として、ファイルをメールで共有します。
手順
- ファイルをメールに添付
- 受信者がダウンロード
- 受信者がSharePointにアップロード
根本的な解決ではありませんが、緊急時には有効です。
3. OneDriveを経由
OneDrive for Businessを経由してアップロードします。
手順
- ファイルをOneDrive for Businessにアップロード
- OneDriveからSharePointに移動またはコピー
別の経路を使うことで、問題を回避できることがあります。
エラーが続く場合の対処
IT管理者への報告内容
問題が解決しない場合は、IT管理者に報告してください。
伝えるべき情報
- 自分のメールアドレス
- 問題が発生しているSharePointサイトのURL
- ファイル名とファイルサイズ
- エラーメッセージ(スクリーンショットがあればベター)
- いつから問題が発生しているか
- 他のユーザーも同じ問題があるか
- 試した対処法
Microsoftサポートへの問い合わせ
組織のIT管理者が対応できない場合、Microsoftサポートに問い合わせが必要です。
問い合わせには管理者権限が必要
一般ユーザーは直接問い合わせできません。
IT管理者に依頼してください。
まとめ
SharePointで0バイトファイルが発生する原因は多岐にわたります。
主な原因
- SharePointの仕様(0バイトファイルはアップロード不可)
- 保存中のフリーズや強制終了
- ZIPフォルダからの直接ドラッグ&ドロップ
- ファイルの破損
- ウイルス・マルウェアの影響
- 同期の問題
- アップロード処理の中断
基本的な対処法
- ファイルに内容を追加してから再アップロード
- ZIPは完全に解凍してから使用
- バージョン履歴から復元
- ごみ箱から復元
- ローカルバックアップから復元
- 同期のリセット
予防策
- 定期的なバックアップ
- バージョン履歴の有効化
- 自動保存の設定
- 正しいファイル操作の徹底
- 安定したネットワーク環境
- ウイルス対策の最新化
重要なポイント
- 0バイトファイルは通常の業務ではほとんど発生しない
- 発生したら早めに対処することが重要
- バージョン履歴やバックアップがあれば復元可能
- ウイルス感染が疑われる場合はすぐにIT管理者に連絡
0バイトファイルの問題は、適切な知識と対処法があれば解決できます。
予防策を実施して、大切なデータを守りましょう。

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