iPadでアプリアイコンをタップしたのに、アプリが開かずにクイックアクション(長押し)メニューが表示されてしまうことがあります。
普通にタップしているつもりなのに、毎回メニューが出てアプリを起動できないと、とても不便ですよね。
この記事では、iPadでアプリが開かずクイックアクションメニューが表示される原因と、効果的な解決方法を詳しく解説します。
クイックアクションメニューとは

まず、クイックアクションメニューについて理解しましょう。
通常の動作
クイックアクションメニューは、アプリアイコンを長押しすると表示される便利な機能です。
アプリを開かずに、そのアプリの特定の機能に素早くアクセスできます。
例えば、以下のような操作ができます。
- カメラアプリを長押し→「セルフィーを撮る」「ビデオを撮る」などを選択
- メールアプリを長押し→「新規メッセージ」を選択
- 設定アプリを長押し→「Wi-Fi」「Bluetooth」などの設定画面に直接移動
本来の使い方
クイックアクションメニューは、アプリアイコンを「長めに押し続ける」ことで表示されます。
普通のタップ(軽く押してすぐ離す)では、アプリがそのまま開きます。
しかし、何らかの原因で、軽くタップしただけでもクイックアクションメニューが表示されてしまうことがあるのです。
問題の症状
この問題が発生すると、以下のような症状が現れます。
主な症状
- アプリアイコンをタップすると必ずメニューが表示される
設定アプリ、メモアプリ、すべてのアプリで同じ現象が起きます。 - アプリを開くには再起動が必要
一度この状態になると、iPadを再起動しないとアプリが開けません。 - 数時間〜数日で再発する
再起動で一時的に解決しても、しばらくするとまた同じ問題が起きます。 - 特定のアプリだけでなく全アプリで発生
一部のアプリだけでなく、すべてのアプリで同じ現象が起こります。
影響を受けるiPadモデル
この問題は、特定のモデルだけでなく、さまざまなiPadで報告されています。
- iPad Pro 12.9インチ(第6世代)
- iPad Pro 11インチ(第3世代)
- iPad Air(第3世代、第4世代)
- iPad(第9世代)
iPadOSのバージョンも関係なく、iOS 13以降のさまざまなバージョンで発生しています。
問題が起きる原因
この問題には、いくつかの原因が考えられます。
原因1: タッチ感度の誤認識
iPadが、軽いタップを長押しと誤認識してしまうことがあります。
特に、Haptic Touch(触覚タッチ)の感度設定が「速い」になっていると、短時間の接触でもメニューが表示されやすくなります。
原因2: iPadOSのソフトウェアバグ
iPadOSに一時的なバグが発生している可能性があります。
特に、以下の状況で起こりやすいです。
- iPadを長時間使用し続けている
- メモリやキャッシュが溜まっている
- 最近iPadOSをアップデートした
原因3: タッチスクリーンのハードウェア問題
タッチスクリーン自体に問題がある可能性も考えられます。
ただし、ハードウェアの問題であれば、再起動しても改善しないことが多いです。
再起動で一時的に改善する場合は、ソフトウェアの問題である可能性が高いでしょう。
原因4: 保護フィルムや汚れの影響
画面保護フィルムの気泡や、画面の汚れが原因の場合もあります。
特に、厚めの保護フィルムを使用していると、タッチの感度に影響することがあります。
すぐに試せる解決方法
原因が分かったところで、具体的な解決方法を試してみましょう。
方法1: タップの仕方を変える
最も簡単な方法は、タップの仕方を変えることです。
軽く素早くタップする
アプリアイコンに指を「ポンッ」と軽く当てて、すぐに離すイメージでタップしてみてください。
指を画面に押し付けるのではなく、はじくようなイメージです。
画面に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
指先でタップする
指の腹全体で押すのではなく、指先の小さい面積でタップするようにします。
接触面積が小さいほうが、長押しと誤認識されにくくなります。
方法2: Haptic Touchの設定を変更する
Haptic Touchの感度を調整することで、問題が改善する場合があります。
設定手順
- 「設定」アプリを開く
(メニューが表示される場合は、再起動してから設定を開いてください) - 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「触覚タッチ」をタップ
- 「速い」から「遅い」に変更
この設定により、長押しと認識されるまでの時間が長くなります。
これで通常のタップがメニュー表示につながりにくくなります。
設定を試した後の確認
設定を変更したら、ホーム画面に戻ってアプリを開いてみてください。
もしまだメニューが表示される場合は、他の方法も試してみましょう。
方法3: iPadを再起動する
一時的なソフトウェアの不具合であれば、再起動で解決します。
ホームボタンがないiPadの場合
- 音量ボタン(上または下)を1回押してすぐ離す
- もう一方の音量ボタンを1回押してすぐ離す
- サイドボタン(電源ボタン)を長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
- 起動するまで待つ
ホームボタンがあるiPadの場合
- サイドボタン(またはトップボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れるまで待つ(30秒程度)
- サイドボタン(またはトップボタン)を再度長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
再起動後、アプリが正常に開くか確認してください。
方法4: 画面をクリーニングする
画面の汚れや保護フィルムの気泡が原因の場合があります。
クリーニング手順
- iPadの電源を切る
- 柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)を用意
- 布を少し湿らせる(水を使う場合は軽く湿らせる程度)
- 画面を優しく拭く
- 乾いた部分で水分を拭き取る
- 完全に乾いたことを確認してから電源を入れる
保護フィルムの確認
保護フィルムを使用している場合は、以下を確認してください。
- 気泡が入っていないか
- フィルムがずれていないか
- フィルムが古くなっていないか
問題がある場合は、一度フィルムを外して動作を確認してみましょう。
フィルムなしで正常に動作する場合は、フィルムが原因です。
方法5: すべての設定をリセットする
ソフトウェアの設定が原因の場合、設定のリセットが有効です。
重要: この操作ではデータは消えませんが、Wi-Fiのパスワードなどの設定情報はリセットされます。
リセット手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPadをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「すべての設定をリセット」を選択
- パスコードを入力(求められた場合)
- 確認画面で「すべての設定をリセット」をタップ
リセット後、iPadが再起動します。
再起動後、Wi-Fi接続などの基本設定をやり直してから、アプリの動作を確認してください。
方法6: iPadOSをアップデートする
古いバージョンのiPadOSを使用している場合、アップデートで問題が解決することがあります。
アップデート手順
- iPadをWi-Fiに接続
- 充電器に接続(バッテリー残量が50%以上あれば不要)
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートが利用可能な場合は「ダウンロードしてインストール」をタップ
- パスコードを入力
- 利用規約に同意
- ダウンロードとインストールが完了するまで待つ
アップデート完了後、iPadが再起動します。
方法7: 強制再起動を試す
通常の再起動で改善しない場合は、強制再起動を試してみましょう。
強制再起動は、システムをより深いレベルでリセットします。
ホームボタンがないiPadの強制再起動
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを長押し
- Appleロゴが表示されても押し続ける
- ロゴが消えて再度表示されたら指を離す
ホームボタンがあるiPadの強制再起動
- サイドボタン(またはトップボタン)とホームボタンを同時に長押し
- 両方のボタンを押し続ける
- Appleロゴが表示されたら両方のボタンを離す
- 起動するまで待つ
それでも解決しない場合

上記の方法をすべて試しても問題が続く場合は、以下の対処が必要です。
バックアップを取る
修理や初期化に備えて、データのバックアップを取っておきましょう。
iCloudでバックアップ
- Wi-Fiに接続
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloudバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
バックアップが完了するまで、Wi-Fi接続を維持してください。
iTunesまたはFinderでバックアップ
- iPadをパソコンに接続
- WindowsまたはmacOS Mojave以前の場合はiTunesを開く
- macOS CatalinaまたはBig Sur以降の場合はFinderを開く
- iPadを選択
- 「今すぐバックアップ」をクリック
iPadを初期化する
最後の手段として、iPadを工場出荷時の状態に戻します。
注意: この操作を行うとすべてのデータが消去されます。必ずバックアップを取ってから実行してください。
初期化手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPadをリセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- パスコードを入力
- Apple IDのパスワードを入力
- 「iPadを消去」をタップして確認
初期化後、バックアップから復元するか、新しいiPadとしてセットアップします。
Appleサポートに連絡する
初期化しても問題が解決しない場合は、ハードウェアの故障が考えられます。
サポートへの連絡方法
- Apple Supportアプリを使う
App Storeから「Apple Support」アプリをダウンロードして相談できます。 - 電話で連絡
Appleサポート(0120-277-535)に電話して状況を説明します。 - Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダに持ち込む
近くのApple Storeやカメラのキタムラなどの正規店で診断を受けます。
技術者が診断を行い、必要に応じて修理や交換を提案してくれます。
予防策と注意点
問題を予防するために、以下の点に注意しましょう。
定期的な再起動
iPadを長時間使い続けると、メモリやキャッシュが溜まって不具合が起きやすくなります。
週に1回程度、iPadを再起動する習慣をつけるとよいでしょう。
iPadOSを最新に保つ
Appleは定期的にバグ修正を含むアップデートをリリースしています。
新しいアップデートが利用可能になったら、できるだけ早くインストールしましょう。
ストレージ容量の管理
ストレージがいっぱいになると、システムが不安定になることがあります。
定期的に不要なアプリやファイルを削除して、空き容量を確保しましょう。
ストレージ確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「iPadストレージ」をタップ
- 各アプリの使用容量を確認
使用していないアプリや大きなファイルを削除して、容量を空けます。
保護フィルムの選び方
保護フィルムを使用する場合は、以下の点に注意してください。
- 品質の良いものを選ぶ
安価すぎるフィルムは、タッチ感度に影響することがあります。 - 厚すぎないものを選ぶ
薄めのフィルムのほうが、タッチ感度が良好です。 - 気泡なく貼る
貼り付け時に気泡が入らないよう、慎重に作業します。 - 定期的に交換する
古くなったフィルムは、タッチ感度が悪化することがあります。
よくある質問
この問題は保証対象ですか?
ハードウェアの故障が原因の場合は、保証期間内であれば無償修理の対象になる可能性があります。
ソフトウェアの問題の場合は、修理ではなく設定変更やアップデートで解決します。
新しいiPadに買い替えたのにすぐ発生しました
新しいiPadでも発生する場合は、以下の可能性があります。
- 古いバックアップから復元した
古いiPadの問題を含んだバックアップから復元すると、問題も引き継がれます。 - iPadOSのバグ
特定のバージョンに存在するバグの可能性があります。
アップデートを待つか、一時的に設定変更で対処します。 - タッチの癖
無意識に長めに押してしまう癖がある可能性があります。
意識的に素早くタップするよう心がけてください。
他の人に試してもらっても同じ症状が出ます
他の人が操作しても同じ症状が出る場合は、ソフトウェアまたはハードウェアの問題です。
まず、Haptic Touchの設定変更や再起動を試してください。
それでも改善しない場合は、Appleサポートに相談しましょう。
特定のアプリだけで起きる場合は?
すべてのアプリではなく、特定のアプリだけで起きる場合は、アプリ側の問題です。
- アプリを最新版にアップデート
- アプリを削除して再インストール
- アプリの開発元に問い合わせ
これらの方法を試してみてください。
設定アプリまで開けない場合は?
設定アプリも開けない場合は、以下の方法を試してください。
- 強制再起動
設定を開かずに実行できます。 - Siriを使う
「Hey Siri、Haptic Touchの設定を開いて」と話しかけて設定を開きます。 - コントロールセンターから設定を開く
画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開き、設定アイコンを長押しして設定に入ります。
まとめ
iPadでアプリが開かずクイックアクションメニューが表示される問題について解説しました。
主な原因
- タッチ感度の誤認識
- iPadOSのソフトウェアバグ
- タッチスクリーンのハードウェア問題
- 保護フィルムや画面の汚れ
効果的な解決方法
- タップの仕方を変える(素早く軽くタップ)
- Haptic Touchの設定を「速い」から「遅い」に変更
- iPadを再起動
- 画面をクリーニング
- すべての設定をリセット
- iPadOSをアップデート
- 強制再起動
それでも解決しない場合
- データをバックアップ
- iPadを初期化
- Appleサポートに連絡
多くの場合、Haptic Touchの設定変更や再起動で問題は解決します。
それでも改善しない場合は、初期化やAppleサポートへの相談を検討しましょう。
定期的な再起動とiPadOSの更新で、この問題を予防することも大切です。

コメント