SharePointの容量が不足してきたとき、追加購入にはいくらかかるのか気になりますよね。
実は、SharePointの追加ストレージは予想以上に高額で、年間数十万円〜数百万円のコストになることがあります。
この記事では、SharePointの容量追加にかかる金額、購入方法、そしてコストを抑えるための節約術を詳しく解説します。
SharePoint追加ストレージの料金

SharePointの追加ストレージは、1GB単位で購入できます。
基本的な料金体系
1GBあたりの料金
月額約0.20ドル(約25円)
この料金は「Office 365 Extra File Storage」というアドオンを通じて購入します。
具体的な計算例
追加容量ごとの月額料金と年間コストを見てみましょう。
100GBの場合
- 月額:約20ドル(約2,500円)
- 年間:約240ドル(約30,000円)
1TB(1,000GB)の場合
- 月額:約200ドル(約25,000円)
- 年間:約2,400ドル(約300,000円)
5TBの場合
- 月額:約1,000ドル(約125,000円)
- 年間:約12,000ドル(約1,500,000円)
10TBの場合
- 月額:約2,000ドル(約250,000円)
- 年間:約24,000ドル(約3,000,000円)
このように、容量が増えるほどコストは大きく膨らみます。
料金に関する注意点
この料金設定について、多くのユーザーから「高額すぎる」という声が上がっています。
特に、他のクラウドストレージサービスと比較すると、SharePointの追加ストレージは非常に高価です。
そのため、追加購入する前に、本当に必要かどうかを慎重に検討する必要があります。
SharePointの基本容量を再確認
追加購入を検討する前に、現在の基本容量を確認しましょう。
基本容量の計算式
SharePointの基本容量は、以下の計算式で求められます。
総容量 = 1TB + (ライセンス数 × 10GB)
例えば、50ユーザーの場合は以下のようになります。
1TB + (50 × 10GB) = 1.5TB
この1.5TBが基本容量として無料で利用できます。
ライセンス追加による容量増加
追加ストレージを購入する代わりに、ユーザーライセンスを追加する方法もあります。
1ライセンス追加ごとに、10GBの容量が追加されます。
ただし、ライセンスの追加は月額料金が発生するため、コストを比較する必要があります。
追加ストレージの購入方法
SharePointの追加ストレージは、Microsoft 365管理センターから購入します。
購入の前提条件
追加ストレージを購入できるのは、特定のプランのみです。
購入可能なプラン
- Microsoft 365 Business Basic
- Microsoft 365 Business Standard
- Microsoft 365 Business Premium
- Office 365 E1、E3、E5
- Microsoft 365 E3、E5
一部のプランでは追加ストレージを購入できません。
購入手順
- Microsoft 365管理センターにアクセスします
- グローバル管理者アカウントでサインインします
- 左側のメニューから「課金」を選択します
- 「サービスを購入する」をクリックします
- 検索ボックスで「Office 365 Extra File Storage」を検索します
- アドオンを選択し、必要なGB数を入力します
- 価格を確認して購入を完了します
購入すると、すぐに容量が追加されます。
容量の変更方法
購入後に容量を増減させることも可能です。
- Microsoft 365管理センターにアクセスします
- 「課金」→「お使いの製品」を選択します
- 「Office 365 Extra File Storage」を選択します
- 「ライセンスを購入」または「ライセンスを削除」を選択します
- 新しい数量を入力して保存します
最小1GBまで減らすことができます。
SharePointプラン単体の料金
SharePoint単体プランを契約する場合の料金も確認しておきましょう。
SharePoint Online プラン1
料金
年間契約で月額750円(税別)
含まれる容量
- 基本容量:1TB
- 追加容量:ユーザーごとに10GB
- 容量追加:購入可能
主な機能
- ファイルのリアルタイム共有・編集
- ドキュメントライブラリ
- サイトテンプレート
- モバイルアプリ
コンプライアンス機能は含まれていません。
SharePoint Online プラン2
料金
年間契約で月額1,500円(税別)
含まれる容量
- 基本容量:1TB
- 追加容量:ユーザーごとに10GB
- 容量追加:購入可能
主な機能
- プラン1のすべての機能
- コンプライアンス対応
- 電子情報開示
- エンタープライズ検索
- 高度なセキュリティ機能
セキュリティとコンプライアンスを重視する場合におすすめです。
Microsoft 365 Business Standardとの比較
SharePoint単体ではなく、Microsoft 365 Business Standardを契約する方が、多くの場合お得です。
Microsoft 365 Business Standard
- 料金:ユーザーごとに月額12.50ドル(約1,560円)
- SharePoint Plan 1が含まれる
- Word、Excel、PowerPointのフルバージョン
- Microsoft Teams
- Exchange(メール)
1つのサブスクリプションで、すべての生産性ツールを利用できます。
容量不足を解決する節約術

追加購入する前に、以下の方法で容量を節約できます。
1. ごみ箱を空にする
削除したファイルはごみ箱に保管され、容量を消費します。
確認手順
- SharePointサイトで「設定」をクリックします
- 「サイトコンテンツ」を選択します
- 右上の「ごみ箱」をクリックします
- 「ごみ箱を空にする」を選択します
これだけで数GB〜数十GBの容量を確保できる場合があります。
定期的にごみ箱を空にする習慣をつけましょう。
2. バージョン履歴を制限する
SharePointはデフォルトで最大500バージョンを保存します。
バージョン数を制限することで、大幅に容量を節約できます。
制限の設定手順
- ドキュメントライブラリの設定を開きます
- 「バージョン設定」を選択します
- 「保持するバージョン数を制限する」にチェックを入れます
- 保存するバージョン数を入力します(例:10〜50)
- 「OK」をクリックして保存します
例えば、6MBのPowerPointファイルが500回編集されると、約3,000MBの容量を消費します。
バージョン数を50に制限すれば、約300MBに抑えられます。
3. 不要なファイルを削除する
定期的にファイルを見直し、不要なものを削除しましょう。
記憶域メトリックスの活用
- サイト設定から「記憶域メトリックス」を開きます
- サイズ列を降順に並べ替えます
- 大容量のファイルを確認します
- 不要なファイルを削除します
特に以下のファイルは容量を大きく消費します。
- 動画ファイル
- 高解像度画像
- ZIPファイル
- 古いバックアップファイル
4. 画像ファイルを最適化する
画像ファイルは圧縮することで、容量を大幅に削減できます。
最適化の方法
- 画像圧縮ツールを使用する
- Web表示用の画像は解像度を下げる
- 適切なファイル形式を選択する(JPEG、PNG、WebP)
高解像度の画像をそのままアップロードせず、必要な品質まで圧縮しましょう。
5. アーカイブ機能を活用する
Microsoft 365 Archiveを使用すると、低コストでデータを保管できます。
Microsoft 365 Archiveとは
使用頻度の低いサイトをアーカイブ状態に移行できる機能です。
アーカイブされたサイトは、通常のSharePointストレージよりも低価格で保管されます。
対象となるサイト
- 数ヶ月間アクセスされていないサイト
- プロジェクト終了後のアーカイブデータ
- 法的要件で保持が必要だが、アクセス頻度の低いデータ
アーカイブされたサイトは、必要に応じて再アクティブ化できます。
6. サイトごとに容量制限を設定する
SharePoint管理者は、各サイトに容量制限を設定できます。
これにより、特定のサイトが容量を使いすぎるのを防げます。
設定手順
- SharePoint管理センターにアクセスします
- 「設定」→「サイトのストレージ制限」を選択します
- 「手動」を選択して保存します
- 「アクティブなサイト」でサイトを選択します
- 「記憶域の制限」で「編集」をクリックします
- 最大容量をGB単位で入力します
- 通知設定を有効にして保存します
容量の80%に達したら通知するように設定すると便利です。
追加購入とコスト削減の判断基準
追加ストレージを購入すべきか、それとも節約すべきか、判断基準を紹介します。
追加購入を検討すべきケース
以下の場合は、追加購入を検討しましょう。
急速な業務拡大
ユーザー数や扱うデータ量が急速に増加している場合です。
高解像度メディアの取り扱い
動画編集やデザイン業務で、大容量ファイルを日常的に扱う場合です。
法的保持要件
コンプライアンスやデータ保持義務により、古いデータも削除できない場合です。
節約策を実施済み
すでに不要ファイルの削除やバージョン制限を実施しているのに、容量が不足する場合です。
節約を優先すべきケース
以下の場合は、まず節約策を試しましょう。
初めての容量不足
これまで容量管理をしていなかった場合、大幅に削減できる可能性があります。
ごみ箱が満杯
ごみ箱を確認していない場合、簡単に容量を確保できます。
バージョン数が500
デフォルト設定のままバージョン数を制限していない場合、大きな節約効果が期待できます。
アクセスされていないサイトが多い
長期間使用されていないサイトが多数ある場合、アーカイブで大幅に削減できます。
コスト比較の例
実際のコストを比較してみましょう。
ケース1:100ユーザーで1TB追加が必要
追加購入の場合:
- 月額200ドル(約25,000円)
- 年間2,400ドル(約300,000円)
ライセンス追加の場合(100ライセンス追加で1TB):
- SharePoint Plan 1:月額750円 × 100 = 75,000円
- 年間900,000円
この場合、追加ストレージを購入する方がはるかに安価です。
ケース2:20ユーザーで200GB追加が必要
追加購入の場合:
- 月額40ドル(約5,000円)
- 年間480ドル(約60,000円)
ライセンス追加の場合(20ライセンス追加で200GB):
- SharePoint Plan 1:月額750円 × 20 = 15,000円
- 年間180,000円
この場合も、追加ストレージの方が安価です。
ただし、ライセンス追加の場合は新しいユーザーが増えるメリットもあります。
長期的なコスト管理
SharePointのストレージコストは、長期的に増加する傾向があります。
データ増加率の予測
多くの組織では、年間30%程度のデータ増加が見られます。
SharePoint Onlineでは、バージョン管理の影響により、さらに増加率が高くなる可能性があります。
将来のコスト予測例
初期状態:基本容量1.5TB、すべて使用
1年後:
- データ増加率30%として、約450GB追加が必要
- 追加コスト:月額90ドル(約11,250円)
2年後:
- さらに約585GB追加が必要(累計約1TB超過)
- 追加コスト:月額200ドル超(約25,000円超)
4年後:
- 累計約2.5TB超過の可能性
- 追加コスト:月額500ドル超(約62,500円超)
このように、放置すると年々コストが増加します。
定期的なレビューの実施
容量管理は一度きりではなく、継続的に実施する必要があります。
推奨スケジュール
- 月次:容量使用状況の確認
- 四半期ごと:大容量サイトの監査
- 半年ごと:バージョン履歴設定の見直し
- 年次:アーカイブ対象サイトの選定
定期的なレビューにより、コストの急増を防げます。
ガバナンスポリシーの策定
組織全体でストレージガバナンスポリシーを策定しましょう。
ポリシーに含めるべき項目
- ファイルの保持期間
- バージョン数の標準設定
- アーカイブ基準
- 削除前の承認プロセス
- 大容量ファイルのアップロード制限
明確なポリシーにより、無駄な容量消費を防げます。
代替ソリューションの検討
SharePointの追加ストレージが高額な場合、代替案も検討しましょう。
Azure Blob Storageとの連携
大容量データをAzure Blob Storageに移行する方法があります。
SharePointにはリンク(ポインタ)のみを残し、実際のファイルはAzureに保存します。
Azure Blob Storageは、SharePointの追加ストレージよりも大幅に安価です。
サードパーティのストレージ管理ツール
SharePointストレージを最適化するサードパーティツールがあります。
主な機能
- 自動的に古いファイルをアーカイブ
- 重複ファイルの検出と削除
- バージョン履歴の自動管理
- 詳細な容量レポート
これらのツールにより、手動管理の負担を軽減できます。
他のクラウドストレージとの併用
重要でない大容量データは、より安価な他のクラウドストレージに保存する方法もあります。
ただし、データが分散するため、管理の複雑さとのバランスを考慮する必要があります。
まとめ
SharePointの容量追加料金について解説しました。
料金体系
追加ストレージは1GBあたり月額約0.20ドル(約25円)です。
1TBの追加で年間約300,000円のコストが発生します。
購入方法
Microsoft 365管理センターから「Office 365 Extra File Storage」を購入します。
1GB単位で購入でき、購入後も容量を増減できます。
節約の重要性
追加購入する前に、以下の節約策を実施しましょう。
- ごみ箱の削除
- バージョン履歴の制限
- 不要ファイルの削除
- 画像の最適化
- アーカイブ機能の活用
長期的な管理
定期的なレビューとガバナンスポリシーの策定が重要です。
データ増加率を予測し、早めの対策を講じましょう。
代替案の検討
Azure Blob Storageやサードパーティツールの活用も検討してください。
SharePointのストレージコストは、適切な管理により大幅に削減できます。
追加購入は最後の手段として、まず節約策を徹底的に実施することをおすすめします。


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