「Tor(トーア)って何?」
「ダークウェブにアクセスするやつ?」
「使うと危険なの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
Torは、インターネット上で匿名性を保つための強力なツールです。
でも、多くの人が誤解していたり、使い方を間違えると危険だったりします。
この記事では、Torの基本から仕組み、使い方、安全性まで、すべて解説します。
中学生でも理解できるように、専門用語も丁寧に説明していきます!
Tor(トーア)とは?

基本的な定義
Tor(トーア)の正式名称
- The Onion Router(ザ・オニオン・ルーター)
- 「玉ねぎのルーター」という意味
Torとは何か?
Torは、インターネット上で匿名性を保つための無料のソフトウェアとネットワークシステムです。
2つの意味がある
- Torネットワーク
- 世界中のボランティアが運営するサーバー(ノード)のネットワーク
- あなたの通信を匿名化する仕組み
- Torブラウザ
- Torネットワークを使うための専用ブラウザ
- 見た目はFirefoxに似ている
なぜ「玉ねぎ」なの?
玉ねぎの比喩
玉ねぎのように何層にも暗号化するからです。
- 玉ねぎ:外側から皮を1枚ずつむいていく
- Tor:データを何層にも暗号化して、1層ずつ解除していく
この仕組みを「オニオンルーティング」と呼びます。
Torの歴史
開発の経緯
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1990年代 | 米国海軍研究所で開発開始 |
| 2002年 | オニオンルーティングプロジェクト「Tor」と命名 |
| 2004年 | EFF(電子フロンティア財団)が資金提供開始 |
| 2006年 | The Tor Project(非営利団体)設立 |
| 2008年 | Torブラウザの開発開始 |
| 2010年〜 | アラブの春で活動家が利用、世界的に認知度向上 |
もともとの目的
アメリカ海軍が、軍事通信を安全に行うために開発しました。
現在は非営利団体「The Tor Project」が運営しています。
Torの仕組み
通常のインターネット接続(Torなし)
まず、普通のインターネット接続を理解しましょう。
通常の接続
あなた → ISP(プロバイダ) → ウェブサイト
この場合:
- ISPはあなたがどのサイトを見ているか知っている
- ウェブサイトはあなたのIPアドレス(住所のようなもの)を知っている
- 通信経路上の誰かがデータを傍受できる可能性がある
問題点
- プライバシーが守られない
- 監視される可能性がある
- 追跡されやすい
Torの接続(オニオンルーティング)
Tor接続の流れ
あなた → 入口ノード → 中継ノード → 出口ノード → ウェブサイト
各ノードの役割
- 入口ノード(ガードノード)
- あなたのIPアドレスを知っている
- でも、どのウェブサイトにアクセスしようとしているか知らない
- 中継ノード(ミドルノード)
- あなたのIPアドレスを知らない
- ウェブサイトも知らない
- ただデータを次に転送するだけ
- 出口ノード(エグジットノード)
- ウェブサイトを知っている
- でも、あなたのIPアドレスを知らない
結果
- 誰もあなたの完全な通信経路を把握できない
- 匿名性が確保される
オニオンルーティングの詳細
暗号化の仕組み(玉ねぎの皮)
- あなたのコンピュータ
- データを3層に暗号化
- 玉ねぎのように層を重ねる
- 入口ノード
- 1層目の暗号化を解除
- 次のノード(中継ノード)の情報だけ分かる
- データを中継ノードに転送
- 中継ノード
- 2層目の暗号化を解除
- 次のノード(出口ノード)の情報だけ分かる
- データを出口ノードに転送
- 出口ノード
- 最後の3層目の暗号化を解除
- ウェブサイトにデータを送信
ポイント
各ノードは:
- 直前のノードがどこか
- 次のノードがどこか
この2つしか知りません。
全体の経路を知っているのは、あなただけです。
サーキット(回路)の作成
Torサーキットとは?
データが通る経路のことです。
特徴
- ランダムに3つのノードが選ばれる
- 約10分ごとに新しいサーキットを作成
- セキュリティのため頻繁に変更
サーキットの選択基準
- 地理的に分散したノードを選ぶ
- 同じ運営者のノードを避ける
- 信頼性の高いノードを優先
Torブラウザとは?
基本情報
Torブラウザの特徴
- Firefoxベース(見た目も似ている)
- Torネットワークに自動接続
- プライバシー保護機能が標準装備
- 完全無料
- オープンソース(誰でもコードを確認できる)
対応OS
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- iOS(Onion Browserを推奨)
デフォルト検索エンジン
DuckDuckGo
Torブラウザのデフォルト検索エンジンはDuckDuckGoです。
理由
- プライバシー重視
- 検索履歴を保存しない
- ユーザーを追跡しない
(詳しくは別記事「DuckDuckGoとダークウェブの関係」を参照)
プライバシー保護機能
標準装備の機能
- トラッキング防止
- クッキーの自動削除
- サードパーティトラッカーのブロック
- JavaScript制御
- セキュリティレベルで調整可能
- 危険なスクリプトをブロック
- フィンガープリント対策
- ブラウザ情報の統一化
- 個人を特定されにくくする
- HTTPS優先
- 可能な限り暗号化接続
- 履歴の自動削除
- ブラウザを閉じると自動的に削除
Torの使い方
ダウンロードとインストール
手順
- 公式サイトにアクセス
- https://www.torproject.org
- 注意:必ず公式サイトから!偽サイトに注意
- OSを選択
- Windows、macOS、Linuxから選択
- ダウンロード
- 「Download Tor Browser」をクリック
- インストール
- ダウンロードしたファイルを実行
- 指示に従ってインストール
Androidの場合
- Google Play Storeで「Tor Browser」を検索
- インストール
iPhoneの場合
- App Storeで「Onion Browser」を検索
- インストール(Tor Projectが推奨)
初回起動と設定
起動手順
- Torブラウザを起動
- アイコンをダブルクリック
- 接続方法の選択
- 「Connect」(通常はこれ)
- 「Configure」(検閲のある国の場合)
- 接続を待つ
- Torネットワークに接続中…
- 30秒〜1分程度
- 接続完了
- Torのホームページが表示される
セキュリティレベルの設定
3つのレベル
Torブラウザには3つのセキュリティレベルがあります。
1. Standard(標準)
- すべての機能が有効
- JavaScriptも動作
- 最も使いやすい
- 初心者向け
2. Safer(より安全)
- 一部のJavaScriptが無効
- 一部のサイトが正常に表示されない可能性
- バランス重視
3. Safest(最も安全)
- JavaScriptが完全に無効
- 多くのサイトが正常に動作しない
- 最高レベルのセキュリティ
- 上級者向け
設定方法
- 右上の盾アイコンをクリック
- 「Settings」をクリック
- セキュリティレベルを選択
推奨
- 初心者:Standard
- 慣れたら:Safer
- 高度な匿名性が必要:Safest
基本的な使い方
普通のブラウザと同じ
Torブラウザは、基本的に普通のブラウザと同じように使えます。
できること
- ウェブサイトの閲覧
- 検索
- オンラインショッピング
- SNSの利用
- メールのチェック
違い
- 接続が遅い
- 一部のサイトがブロックされる可能性
- セキュリティ警告が多い
.onionサイトへのアクセス
.onionサイトとは?
Torネットワーク上でしか見られない特別なウェブサイトです。
特徴
- URLが「.onion」で終わる
- 普通のブラウザではアクセスできない
- サイト運営者の匿名性も保護される
例
- DuckDuckGoの.onion版
duckduckgogg42xjoc72x3sjasowoarfbgcmvfimaftt6twagswzczad.onion
- Facebookの.onion版
facebookwkhpilnemxj7asaniu7vnjjbiltxjqhye3mhbshg7kx5tfyd.onion
アクセス方法
- Torブラウザを起動
- .onionのURLをアドレスバーに入力
- アクセス
Torを使う理由
合法的な使用例
1. プライバシー保護
- 企業の追跡を避けたい
- 広告に追跡されたくない
- 個人情報を守りたい
2. 言論の自由が制限されている国
- 中国、北朝鮮、イランなど
- 検閲されたニュースにアクセス
- 政府の監視を避ける
3. ジャーナリストと内部告発者
- 情報源の保護
- 政府や企業の不正を暴露
- 安全に情報交換
4. ビジネス用途
- 競合分析を秘密裏に行う
- 機密情報の保護
- セキュリティ研究
5. 活動家
- 政府の弾圧を避ける
- 安全に意見表明
- 組織活動の秘匿
6. 一般市民
- プライバシー意識の高い個人
- 個人の権利として
- 安心してインターネットを使いたい
歴史的な使用例
エドワード・スノーデン(2013年)
- 元NSA職員
- Torを使って機密文書をジャーナリストに提供
- 政府の監視プログラムを暴露
アラブの春(2010年〜)
- 中東・北アフリカの民主化運動
- 活動家がTorで情報を交換
- 政府の監視を回避
ウィキリークス
- 内部告発プラットフォーム
- Torを使って匿名で情報提供
- 政府や企業の不正を公開
Torのメリット
1. 高い匿名性
IPアドレスの隠蔽
- あなたのIPアドレスが隠される
- ウェブサイトはあなたの場所を特定できない
追跡の困難
- 通信経路が複雑
- 誰があなたの行動を追跡するのは非常に困難
2. プライバシー保護
データ収集の防止
- Googleなどの企業による追跡を防ぐ
- 広告会社によるプロファイリングを防ぐ
検索履歴の非保存
- ISP(プロバイダ)にも検索内容が分からない
3. 検閲の回避
ブロックされたサイトへのアクセス
- 政府による検閲を回避
- 企業や学校のファイアウォールを突破
4. 完全無料
コスト
- ダウンロード:無料
- 使用:無料
- 寄付は任意
5. オープンソース
透明性
- 誰でもコードを確認できる
- バックドア(裏口)がないことが保証される
- コミュニティによる監視
6. ダークウェブへのアクセス
.onionサイトへのアクセス
- 通常のブラウザでは見られないサイト
- 匿名性の高いサービス
Torのデメリット
1. 非常に遅い
原因
- データが複数のノードを経由
- 各ノードで暗号化/復号化の処理
- ボランティアによる運営(帯域が限られる)
影響
- ウェブページの読み込みが遅い
- 動画のストリーミングは実質不可能
- 大きなファイルのダウンロードは困難
どれくらい遅い?
- 通常のブラウザの5〜10倍遅い
- 動画:ほぼ見られない
- 画像多めのサイト:読み込みに時間がかかる
2. 一部のウェブサイトがブロック
理由
- Torからの不正アクセスが多い
- ボット対策
- セキュリティポリシー
ブロックされる可能性があるサイト
- 銀行サイト
- 一部のオンラインショッピング
- ストリーミングサービス(Netflix、Huluなど)
3. 完全な匿名性ではない
限界
ISPは知っている
- あなたがTorを使っていることは分かる
- どのサイトを見ているかは分からない
出口ノードのリスク
- 出口ノードでデータが傍受される可能性
- HTTPSを使わないと危険
ユーザーのミス
- 個人情報を入力してしまう
- ログインしてしまう
- ファイルをダウンロードしてしまう
4. 違法コンテンツとの関連
イメージの問題
- ダークウェブ=違法というイメージ
- Torユーザー=怪しいという偏見
実際
- Tor自体は合法
- 使い方次第
5. 一部の国では違法または制限
制限・禁止している国
- 中国
- ロシア
- イラン
- トルコ
- ベラルーシ
- 北朝鮮
注意
海外旅行の際は、その国の法律を確認してください。
6. マルウェアのリスク
ダークウェブの危険
- 悪意のあるサイトが多い
- ファイルにマルウェアが仕込まれている可能性
対策
- ファイルをダウンロードしない
- JavaScriptを無効にする
- 怪しいリンクをクリックしない
Torの安全性
本当に安全なの?
結論:基本的には安全だが、完璧ではない
Torの強み
- 暗号化技術は強固
- これまで直接破られたことはない
- オープンソースで透明性が高い
でも、完璧ではない
- ユーザーのミスで匿名性が失われる
- 悪意のあるノードの存在
- 高度な攻撃手法の存在
脅威と対策
1. 出口ノードの傍受
脅威
- 出口ノードを運営している人が、データを盗み見る可能性
対策
- HTTPSを使う(URLが「https://」で始まるサイト)
- 機密情報は入力しない
2. タイミング攻撃
脅威
- 入口ノードと出口ノードの両方を監視されると、匿名性が失われる
対策
- VPNとTorを併用(後述)
- 頻繁にサーキットを変更
3. マルウェア
脅威
- ダークウェブからマルウェアに感染
対策
- ファイルをダウンロードしない
- JavaScriptを無効にする
- セキュリティレベルを「Safer」以上に
4. フィッシング
脅威
- 偽サイトで個人情報を盗まれる
対策
- URLを注意深く確認
- .onionサイトは特に注意
- 個人情報を入力しない
5. ソーシャルエンジニアリング
脅威
- だまされて個人情報を教えてしまう
対策
- 誰も信用しない
- 個人情報は絶対に教えない
NSAによる攻撃
事実
NSA(米国国家安全保障局)は、Torユーザーの一部を特定したと認めています。
でも
- すべてのユーザーを特定できるわけではない
- 大多数のユーザーは安全
- 攻撃には膨大なコストがかかる
対策
- 最新版のTorブラウザを使用
- セキュリティレベルを上げる
- VPNとの併用
TorとVPNの比較

VPNとは?
Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)
あなたとVPNサーバーの間の通信を暗号化するサービスです。
違い
| 項目 | Tor | VPN |
|---|---|---|
| 速度 | 非常に遅い | 速い(通常の80〜90%) |
| 匿名性 | 非常に高い | 中程度 |
| 料金 | 完全無料 | 有料(月数百円〜) |
| 使いやすさ | やや難しい | 簡単 |
| 対応範囲 | ブラウザのみ | すべての通信 |
| ダークウェブ | アクセス可能 | アクセス不可 |
| 信頼 | 分散型(信頼不要) | プロバイダを信頼 |
どちらを選ぶべき?
Torを使うべき場合
- 最高レベルの匿名性が必要
- ダークウェブにアクセスしたい
- お金をかけたくない
- 速度は気にしない
VPNを使うべき場合
- プライバシー保護が目的
- 速度を重視
- ストリーミングやゲーム
- すべての通信を保護したい
併用もおすすめ
Tor over VPN(VPNを使ってからTorに接続)で、さらに安全性が向上します。
Tor over VPN(TorとVPNの併用)
なぜ併用するの?
メリット
- ISPからTor使用を隠せる
- ISPはあなたがTorを使っていることを知らない
- VPNを使っているとしか分からない
- 入口ノードから IPアドレスを隠せる
- 入口ノードが見るのはVPNのIPアドレス
- あなたの本当のIPアドレスは分からない
- 2重の保護
- VPNとTorの両方で保護される
設定方法
手順
- VPNに接続
- VPNソフトを起動
- サーバーに接続
- Torブラウザを起動
- 通常通り起動
- VPN経由でTorネットワークに接続
これだけ!
対応VPN
Tor over VPNに対応
- NordVPN(Onion Over VPN機能あり)
- Surfshark
- ExpressVPN
- ProtonVPN
注意
すべてのVPNが推奨されるわけではありません。
ノーログポリシー(ログを保存しない方針)のVPNを選んでください。
Torの安全な使い方
やるべきこと
1. 最新版を使用
- Torブラウザを常に最新版に
- セキュリティアップデートが重要
2. HTTPSを使用
- URLが「https://」で始まるサイトのみ
3. セキュリティレベルを上げる
- 初心者:Standard
- 慣れたら:Safer以上
4. JavaScriptを無効
- セキュリティレベル「Safer」以上で自動
5. 個人情報を入力しない
- 本名、住所、メールアドレスなど
- 匿名性が失われる
6. ログインしない
- FacebookやGoogleにログインしない
- 匿名性が失われる
7. VPNと併用
- Tor over VPNでさらに安全
8. ファイルをダウンロードしない
- マルウェアのリスク
- PDFやWord文書も危険
9. ウィンドウを全画面にしない
- 画面サイズで個人を特定される可能性
10. 定期的にサーキットを変更
- 「New Tor Circuit for this Site」をクリック
やってはいけないこと
1. 個人を特定できる情報を入力
- 本名、住所、電話番号、メールアドレス
2. ログイン
- SNSアカウント
- メールアカウント
3. ファイルのダウンロード
- ソフトウェア
- PDF、Word文書
- 画像ファイル
4. トレント(P2P)
- Torネットワークに負荷
- 匿名性が失われる
5. プラグインのインストール
- Flash、Silverlight、QuickTimeなど
- セキュリティリスク
6. ブラウザの設定変更
- デフォルト設定が最も安全
7. 古いバージョンの使用
- セキュリティリスク
8. 違法行為
- 薬物の購入
- 盗難データの取引
- 児童ポルノ(絶対ダメ)
よくある質問(FAQ)
Q1. Torは違法ですか?
ほとんどの国で合法です。
違法・制限のある国
- 中国、ロシア、イラン、トルコ、ベラルーシ、北朝鮮など
注意
- Torの使用自体は合法
- 違法なのは「Torを使って何をするか」
Q2. Torを使うと逮捕されますか?
Torの使用だけでは逮捕されません。
逮捕されるのは:
- 違法コンテンツの閲覧・購入
- ハッキング
- その他の犯罪行為
合法的な使用なら問題ありません。
Q3. ISPはTorの使用を知っていますか?
はい、知っています。
ISPが知ること:
- あなたがTorを使っている
- どれくらいのデータを送受信したか
ISPが知らないこと:
- どのウェブサイトを見ているか
- 何を検索しているか
心配なら:
VPNを使ってからTorに接続すれば、ISPはTorの使用も隠せます。
Q4. Torは完全に匿名ですか?
いいえ、完全ではありません。
Torができること:
- IPアドレスを隠す
- 通信経路を複雑にする
- 追跡を非常に困難にする
Torができないこと:
- あなたのミスから守る(ログインする、個人情報を入力するなど)
- すべての攻撃から守る
完全な匿名性には:
- Torの正しい使い方を学ぶ
- VPNとの併用
- ユーザーの注意
Q5. Torは遅いですか?
はい、非常に遅いです。
理由:
- 複数のノードを経由
- 各ノードで暗号化/復号化
- ボランティアによる運営
どれくらい遅い?
- 通常のブラウザの5〜10倍遅い
- ストリーミングは困難
- 大きなファイルのダウンロードは不可能
対処法:
- 我慢する(匿名性のため)
- 急がない作業に使う
Q6. Torで動画は見られますか?
基本的に困難です。
理由:
- 接続速度が遅すぎる
- バッファリングに時間がかかる
可能性:
- 低画質(144p、240p)なら見られることも
- YouTubeなどの動画サイトは難しい
Q7. Torでオンラインバンキングはできますか?
推奨しません。
理由:
- 銀行がTorをブロックしている可能性
- セキュリティのリスク
- 匿名性が失われる(ログインするため)
オンラインバンキングには:
普通のブラウザを使ってください。
Q8. Torを使うと会社や学校にバレますか?
バレます。
会社や学校のネットワーク管理者は:
- あなたがTorを使っていることを知る
- Torをブロックしている可能性
対処法:
- 会社や学校ではTorを使わない
- 個人のスマホ(モバイルデータ)で使う
Q9. Torブラウザは Androidで使えますか?
はい、使えます。
インストール:
- Google Play Storeを開く
- 「Tor Browser」を検索
- インストール
iPhoneの場合:
- 「Onion Browser」を推奨(Tor Projectが推奨)
Q10. Torを使うとハッキングされますか?
Tor自体の問題ではありません。
危険なのは:
- ダークウェブの悪意のあるサイト
- マルウェアを含むファイル
- フィッシングサイト
対策:
- 怪しいサイトにアクセスしない
- ファイルをダウンロードしない
- セキュリティレベルを上げる
まとめ
Torについてまとめます。
Tor(The Onion Router)とは
- インターネット上で匿名性を保つツール
- 無料のソフトウェアとネットワーク
- 世界中のボランティアが運営
仕組み(オニオンルーティング)
- データを何層にも暗号化
- 複数のノード(サーバー)を経由
- 各ノードで1層ずつ暗号化を解除
- 誰も完全な通信経路を把握できない
Torブラウザ
- Torネットワークを使うための専用ブラウザ
- Firefoxベース
- プライバシー保護機能が標準装備
メリット
- 高い匿名性
- プライバシー保護
- 検閲の回避
- 完全無料
- オープンソース
- ダークウェブへのアクセス
デメリット
- 非常に遅い
- 一部のサイトがブロック
- 完全な匿名性ではない
- 違法コンテンツとの関連
- 一部の国で制限
- マルウェアのリスク
合法的な使用例
- プライバシー保護
- 言論の自由が制限されている国
- ジャーナリストと内部告発者
- ビジネス用途
- 活動家
安全な使い方
- 最新版を使用
- HTTPSを使用
- セキュリティレベルを上げる
- 個人情報を入力しない
- ログインしない
- VPNと併用
- ファイルをダウンロードしない
やってはいけないこと
- 個人を特定できる情報の入力
- ログイン
- ファイルのダウンロード
- トレント
- 違法行為
TorとVPNの違い
- Tor:匿名性重視、遅い、無料
- VPN:プライバシー保護、速い、有料
- 併用(Tor over VPN)も可能
合法性
- ほとんどの国で合法
- 中国、ロシア、イランなど一部の国で制限
- 違法なのは「使い方」であって「Tor自体」ではない
最後に
Torは、プライバシーと匿名性を守るための強力なツールです。
正しく使えば、安全にインターネットを利用できます。
でも、完璧ではありません。
重要なポイント
- Torの仕組みを理解する
- 正しい使い方を学ぶ
- リスクを認識する
- 違法行為には使わない
- 必要な時だけ使う
あなたのプライバシーを守りながら、安全にインターネットを楽しみましょう!


コメント