Illustratorをクリックしても開かない…
起動画面で「応答なし」と表示されてフリーズする…
「プラグインを初期化しています」で止まってしまう…
仕事で急いでいる時にこんなトラブルが起きると、本当に困りますよね。
実は、Illustratorが開かない・応答なしになる原因はいくつかあり、それぞれに適切な解決方法があります。
多くの場合、環境設定ファイルのリセットやバックグラウンドプロセスの終了で解決できます。
この記事では、Illustratorが開かない・応答なしになる問題について、原因と解決方法を詳しく解説します。
すぐに試せる方法から根本的な対処法まで、順番に紹介していきます。
Illustratorのトラブルで困っている方は、ぜひ参考にしてください!
よくある症状パターン

まず、どんな症状があるか確認しましょう。
症状1:起動画面で「応答なし」
最も一般的な症状です。
- Illustratorを起動
- スプラッシュスクリーン(起動画面)が表示される
- 「応答なし」と表示されてフリーズ
- どれだけ待っても起動しない
タスクマネージャーで見ると「応答なし」になっています。
症状2:「プラグインを初期化しています」で止まる
起動途中で固まる症状です。
- 「プラグインを初期化しています…」で進まない
- 「フォントを読み込んでいます…」で止まる
- 「環境設定を読み込んでいます…」でフリーズ
この段階で止まることが非常に多いです。
症状3:クリックしても何も起きない
起動すらしない症状です。
- アイコンをダブルクリック
- 砂時計やローディングアイコンが一瞬表示
- その後何も起きない
- ウィンドウが開かない
バックグラウンドでプロセスは動いているかもしれません。
症状4:起動直後にクラッシュ
起動してもすぐ落ちる症状です。
- Illustratorが起動
- ホーム画面が一瞬表示される
- 2〜3秒後に「応答なし」
- または強制終了される
エラーメッセージが表示されることもあります。
症状5:ファイルを開こうとすると応答なし
Illustrator自体は起動するが、ファイルを開けない症状です。
- Illustratorは正常に起動
- ファイルを開こうとすると「応答なし」
- または開くのに異常に時間がかかる
特定のファイルだけの場合と、すべてのファイルの場合があります。
まず試すべき基本的な対処法
すぐに試せる方法から始めましょう。
対処法1:Illustratorを完全に終了して再起動
当たり前に思えますが、意外と重要です。
手順
- タスクマネージャーを開く(
Ctrl + Shift + Esc) - 「プロセス」タブを確認
- Adobe Illustrator関連のプロセスをすべて探す
- 右クリック→「タスクの終了」
- すべて終了したら、もう一度Illustratorを起動
Mac
Command + Option + Escで「アプリケーションの強制終了」- Illustratorを選択して「強制終了」
対処法2:パソコンを再起動
シンプルですが効果的です。
- 開いているすべてのアプリを保存して閉じる
- パソコンを再起動
- 再起動後、Illustratorを起動
メモリがクリアされ、バックグラウンドプロセスもリセットされます。
対処法3:他のアプリを終了
メモリ不足が原因の場合があります。
特に終了すべきアプリ
- Photoshop、Premiere Proなど他のAdobe製品
- ブラウザ(Chrome、Edgeなど)
- 動画編集ソフト
- 音楽再生アプリ
- 不要なバックグラウンドアプリ
可能な限りIllustratorだけの状態で起動してみましょう。
最も効果的な解決方法
多くの場合、これで解決します。
解決方法1:環境設定ファイルのリセット(最重要!)
効果が最も高い方法です。
環境設定ファイルが破損していると、Illustratorが起動しません。
リセットすることで新しいファイルが自動生成され、問題が解決します。
注意: カスタマイズした設定は初期化されます。
方法A:ショートカットキーを使う(簡単)
Windows
- Illustratorを完全に終了
Ctrl + Alt + Shiftを押しながらIllustratorを起動- 「Adobe Illustrator設定ファイルを削除しますか?」と表示
- 「はい」をクリック
Mac
- Illustratorを完全に終了
Command + Option + Shiftを押しながらIllustratorを起動- 「Adobe Illustrator設定ファイルを削除しますか?」と表示
- 「はい」をクリック
方法B:手動で環境設定ファイルを削除
ショートカットキーで反応しない場合は、手動で削除します。
Windows(64bit)の手順
- Illustratorを完全に終了
- エクスプローラーを開く(
Windowsキー + E) - アドレスバーに以下を入力してEnter:
%appdata%
- 以下のパスに移動:
Roaming → Adobe → Adobe Illustrator <バージョン> Settings → ja_JP → x64
- 「Adobe Illustrator 環境設定」ファイルを見つける
- このファイルをデスクトップに移動(削除はしない)
- Illustratorを起動
バージョン別のフォルダ名
- Illustrator 2025:
Adobe Illustrator 29 Settings - Illustrator 2024:
Adobe Illustrator 28 Settings - Illustrator 2023:
Adobe Illustrator 27 Settings - Illustrator 2022:
Adobe Illustrator 26 Settings
Macの手順
- Illustratorを完全に終了
- Finderを開く
Command + Shift + Gで「フォルダへ移動」を開く- 以下を入力:
~/Library/Preferences/
Adobe Illustrator <バージョン> Settingsフォルダを探すja_JPフォルダ内の環境設定ファイルをデスクトップに移動- Illustratorを起動
解決方法2:バックグラウンドプロセスを終了
Illustrator関連のプロセスが残っている場合があります。
Windows
Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く- 「プロセス」タブを開く
- 以下のプロセスを探して終了:
- Adobe Illustrator
- Creative Cloud
- CCXProcess
- CCLibrary
- Adobe Desktop Service
- CoreSync
- AdobeIPCBroker
- それぞれ右クリック→「タスクの終了」
- すべて終了したら、Illustratorを起動
Mac
Command + Option + Esc- Adobe関連のアプリを全て「強制終了」
- アクティビティモニタも確認(
Command + Spaceで検索) - Adobe関連のプロセスを全て終了
この方法で多くの人が解決しています!
システム要件を確認
PCのスペック不足が原因の場合もあります。
最小システム要件
Illustrator 2024/2025の場合:
Windows
- OS: Windows 10(64bit)バージョン22H2以降、Windows 11
- CPU: Intel Core i5以上、またはAMD Ryzen 5以上
- RAM: 8GB以上(推奨16GB以上)
- GPU: OpenGL 4.0対応、VRAM 1GB以上
- ストレージ: 3GB以上の空き容量
Mac
- OS: macOS Big Sur(11)以降
- CPU: Intel、Apple Silicon M1以降
- RAM: 8GB以上(推奨16GB以上)
- GPU: Metal対応
- ストレージ: 3GB以上の空き容量
確認方法
Windows
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」
- プロセッサ、RAM、Windowsバージョンを確認
Mac
- 画面左上のAppleメニュー
- 「このMacについて」をクリック
- チップ、メモリ、macOSバージョンを確認
スペック不足の場合
対処法
- RAMを増設する(最低16GB推奨)
- 古いバージョンのIllustratorを使う
- OneDrive、Dropboxなどの同期を一時停止
- 不要なアプリを削除
- 仮想メモリを増やす
ウイルスソフトが原因の場合

セキュリティソフトがIllustratorをブロックしていることがあります。
症状
- 環境設定ファイルを削除しても解決しない
- 初回起動は成功するが、再起動すると開かない
- 「プラグインの問題が検出されました」というエラー
これらはウイルスソフトが原因の可能性が高いです。
解決方法:例外設定に追加
ウイルスバスターの場合
- ウイルスバスターを開く
- 「設定」→「コンピュータの保護設定」
- 「例外設定」→「ファイル/フォルダ」
- 以下を追加:
C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2024\
C:\Program Files\Adobe\
C:\Program Files\Common Files\Adobe\
C:\ProgramData\Adobe\
- プラグインも追加:
C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2024\Plug-ins\Extensions\
Norton、McAfee、Avastなどの場合
各セキュリティソフトの設定で:
- Illustratorの実行ファイル(Illustrator.exe)を除外
- Adobe関連フォルダを除外
詳しい手順は各ソフトのマニュアルを参照してください。
一時的に無効化して確認
注意: セキュリティリスクがあるので短時間のみ
- ウイルスソフトを一時的に無効化
- Illustratorを起動
- 起動できたらウイルスソフトが原因
- すぐに有効化して、例外設定を行う
プラグインが原因の場合
サードパーティ製プラグインが問題を起こすことがあります。
症状
- 「プラグインの問題が検出されました」と表示
- 特定のプラグイン名が表示される(Commenting.aip、UxpExtension.aipなど)
解決方法:プラグインを削除
Windows
- 以下のフォルダを開く:
C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator <バージョン>\Plug-ins
- エラーメッセージに表示されたプラグインを探す
- そのプラグインをデスクトップに移動(削除はしない)
- Illustratorを起動
Mac
- 以下のフォルダを開く:
/Applications/Adobe Illustrator <バージョン>/Plug-ins
- 問題のプラグインを移動
- Illustratorを起動
すべてのプラグインを一時的に無効化
原因のプラグインが不明な場合:
- Plug-insフォルダ全体をデスクトップに移動
- Illustratorを起動
- 起動できたらプラグインが原因
- 1つずつ戻して原因を特定
GPUパフォーマンスの無効化
グラフィックカード関連の問題の場合があります。
症状
- 画面表示がおかしい
- 特定の操作で固まる
- 起動後すぐクラッシュ
解決方法
残念ながら、起動しない状態ではGPU設定を変更できません。
代替方法
- 環境設定ファイルを手動で編集
- または、Illustratorが一瞬でも起動する隙に設定変更
起動できるようになってから:
- 「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」(Windows)
- 「Illustrator」→「環境設定」→「パフォーマンス」(Mac)
- 「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックを外す
- Illustratorを再起動
フォントが原因の場合
破損したフォントが問題を起こすことがあります。
症状
- 「フォントを読み込んでいます」で止まる
- 大量のフォントをインストールしている
- 特定のフォントをインストール後に起動しなくなった
解決方法:フォントの削除
Windows
C:\Windows\Fontsを開く- 最近インストールしたフォントを削除
- またはフォント管理ソフトを使用
Mac
- Font Bookを開く
- 最近追加したフォントを無効化
- Illustratorを起動
- 起動できたら、フォントを1つずつ有効化して原因特定
完全な再インストール
上記すべてで解決しない場合の最終手段です。
Adobe Creative Cloud Cleanerを使用
手順
- Adobe CC Cleaner Toolをダウンロード
- ツールを実行
- Illustratorを選択して完全削除
- PCを再起動
- Creative CloudからIllustratorを再インストール
この方法で、残骸ファイルも含めて完全に削除されます。
通常のアンインストール→再インストール
手順
- Creative Cloudアプリを開く
- 「アプリ」タブ
- Illustratorの「…」→「アンインストール」
- 「環境設定を削除」を選択
- アンインストール完了後、再起動
- もう一度Creative CloudからIllustratorをインストール
特殊なケースの対処法
一般的でないケースの解決方法です。
ケース1:Wacomタブレットドライバーの問題
Wacomユーザーに多い問題です。
症状
- Wacomタブレット接続時のみ起動しない
- タブレットを外すと起動する
解決方法
- Wacomドライバーをアンインストール
- Illustratorを起動(これで起動するはず)
- 最新版のWacomドライバーをインストール
- または古いバージョン(6.3.46-2など)を試す
ケース2:Windows互換性モード
Windows 11/10で問題が起きる場合があります。
手順
- Illustrator.exeを右クリック
(通常:C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2024\Support Files\Contents\Windows\Illustrator.exe) - 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブ
- 「互換性のトラブルシューティング」をクリック
- 「推奨設定を使用する」を選択
- テストして適用
ケース3:ユーザーアカウント制御(UAC)
管理者権限で実行すると解決する場合があります。
手順
- Illustrator.exeを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
毎回管理者として実行:
- プロパティ→「互換性」タブ
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
- 適用
ケース4:OSアップデート後のトラブル
Windows UpdateやmacOSアップデート後に起動しない場合:
- Windows Updateを最新まで適用
- Illustratorを最新版にアップデート
- それでもダメなら少し古いバージョンに戻す
トラブルシューティングの順番

すべての方法を順番に試す場合の推奨順序です。
ステップ1:基本的な対処(5分)
- Illustratorを完全に終了
- タスクマネージャーでプロセス確認
- PC再起動
- もう一度起動
ステップ2:環境設定リセット(10分)
- ショートカットキーで環境設定削除
- または手動で環境設定ファイルを移動
- Illustrator起動
ここで90%は解決します
ステップ3:バックグラウンドプロセス(5分)
- タスクマネージャーを開く
- Adobe関連プロセスをすべて終了
- Creative Cloudも終了
- Illustrator起動
ステップ4:セキュリティソフト(15分)
- ウイルスソフトを一時的に無効化して確認
- 原因と判明したら例外設定に追加
ステップ5:プラグイン(10分)
- Plug-insフォルダを一時移動
- Illustrator起動
- 原因のプラグインを特定
ステップ6:再インストール(30分)
- Adobe CC Cleaner Toolで完全削除
- PC再起動
- Illustratorを再インストール
ステップ7:サポートに連絡
すべて試してもダメな場合:
- Adobeサポートに問い合わせ
- コミュニティフォーラムで質問
よくある質問
Q&Aです。
Q1. 「応答なし」と表示されたら、どれくらい待つべき?
A. 最大5分待ってみてください。
ただし:
- 5分待っても変化なし→強制終了
- ディスクアクセスランプが点灯していない→動いていない
- CPU使用率が0%→フリーズしている
無駄に待つより、強制終了して対処法を試しましょう。
Q2. 環境設定をリセットすると、どんな設定が消える?
A. カスタマイズした設定が初期化されます。
消えるもの
- キーボードショートカット
- ワークスペース
- 単位設定
- グリッド設定
- 環境設定の各種設定
消えないもの
- ファイル
- スウォッチライブラリ
- シンボルライブラリ
- Creative Cloudアカウント情報
Q3. バックアップした環境設定ファイルは戻せる?
A. はい、戻せます。
問題が再発しなければ:
- Illustratorを終了
- 新しい環境設定ファイルを削除
- バックアップを元の場所に戻す
ただし、同じ問題が起きる可能性があります。
Q4. Creative Cloudも起動しない場合は?
A. Creative Cloudが原因かもしれません。
- Creative Cloudを再インストール
- または、Creative Cloudを起動せずにIllustratorを直接起動
- 実行ファイル(Illustrator.exe)から起動
Q5. 特定のファイルだけ開けない場合は?
A. ファイル自体が破損している可能性があります。
対処法
- 別のPCで開いてみる
- 古いバージョンで開く
- 「配置」で別のファイルに取り込む
- バックアップから復元
Q6. メモリ不足のエラーが出る場合は?
A. RAMが足りていません。
対処法
- 他のアプリを全て閉じる
- ファイルサイズを小さくする
- 画像をリンク配置にする
- RAMを増設する(推奨16GB以上)
Q7. 毎回「応答なし」になる場合は?
A. 根本的な原因がある可能性があります。
チェックポイント:
- システム要件を満たしているか
- ウイルスソフトが干渉していないか
- 常駐ソフトが多すぎないか
- HDDの空き容量は十分か(最低10GB以上)
Q8. Illustrator 2024/2025だけ起動しない場合は?
A. 新バージョン特有の問題かもしれません。
対処法
- Windows Updateを最新に
- グラフィックドライバーを更新
- 少し古いバージョンをインストール
- Adobeフォーラムで同じ症状を検索
予防策
今後同じ問題を起こさないための対策です。
対策1:定期的なメンテナンス
月に1回
- 不要なフォントを削除
- プラグインを整理
- 環境設定ファイルをバックアップ
対策2:安全なアップデート
アップデート前に
- 現在のバージョンで作業中のファイルを保存
- 環境設定ファイルをバックアップ
- すぐに旧バージョンに戻せるようにしておく
対策3:システム要件の維持
- 定期的なディスククリーンアップ
- 空き容量を常に10GB以上確保
- 不要なアプリをアンインストール
対策4:自動保存の有効化
問題が起きても作業を失わないように:
- 「編集」→「環境設定」→「ファイル管理・クリップボード」
- 「次の間隔でデータを自動的に復元: 」にチェック
- 間隔を5〜10分に設定
まとめ
Illustratorが開かない・応答なしになる問題について解説しました。
重要なポイントをまとめます。
最も効果的な解決方法
- 環境設定ファイルのリセット(90%これで解決)
- バックグラウンドプロセスの終了
- パソコンの再起動
その他の原因
- ウイルスソフトの干渉
- プラグインの問題
- システム要件不足
- GPU関連の問題
- フォントの破損
トラブルシューティングの順番
- PC再起動とプロセス終了
- 環境設定リセット
- ウイルスソフトの確認
- プラグインの削除
- 完全再インストール
予防策
- 定期的なメンテナンス
- 環境設定のバックアップ
- システム要件の維持
- 自動保存の有効化
重要な注意点
- 環境設定リセットでカスタム設定は消える
- ウイルスソフトを無効化するのは一時的に
- 完全再インストールは最終手段
- バックアップは必ず取る
Illustratorが起動しない問題は、ほとんどの場合、環境設定ファイルのリセットで解決します。
まずはショートカットキー(Ctrl + Alt + ShiftまたはCommand + Option + Shift)を押しながら起動を試してください。
それでもダメな場合は、この記事の順番で対処法を試していきましょう。
どうしても解決しない場合は、Adobeサポートに連絡することをおすすめします。
クラッシュレポートを送信すれば、より詳しい原因を調べてもらえます。
この記事を参考に、Illustratorのトラブルを解決してください!

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