「口裂け女に追いかけられたら、どうやって逃げる?」
「きさらぎ駅って本当にあるの?」
子どもの頃、友達とこんな話で盛り上がった経験はありませんか?
真偽不明なのに、なぜか「本当にあった話」として語り継がれる——それが都市伝説です。
この記事では、日本で社会現象になった有名な都市伝説から、ネット発の怖い話、世界各地で語られる不思議な噂まで、幅広く一覧で紹介します。
都市伝説とは?

都市伝説(Urban Legend)とは、現代社会を舞台に語られる真偽不明の噂話や不思議な物語のことです。
昔話や民話と違うのは、「友達の友達が体験した」「ニュースで見た気がする」など、まるで実話のように語られる点。
口コミで広がっていた時代から、今ではSNSや掲示板を通じて瞬く間に拡散されるようになりました。
都市伝説が生まれる背景には、その時代の社会不安や文化が反映されていることが多いんですね。
だからこそ、都市伝説を読み解くと「当時の人々が何を恐れていたのか」が見えてくるのも面白いところです。
都市伝説の分類
都市伝説は、テーマや発祥によっていくつかのタイプに分けられます。
怪異・ホラー系
口裂け女やテケテケなど、遭遇すると恐ろしい目に遭うという話。
日本では1970年代から子どもたちの間で広まり、社会問題になったものもあります。
学校の怪談系
トイレの花子さん、人体模型が動く……。
放課後の学校という「日常だけど非日常」な空間が舞台になっています。
ネット発祥系
2000年代以降、掲示板やSNSから生まれた新しいタイプ。
きさらぎ駅、八尺様、コトリバコなどが代表的です。
UMA・未確認生物系
ツチノコ、ネッシー、ビッグフットなど「本当にいるかも?」と思わせる謎の生物たち。
企業・商品系
コカ・コーラの秘密のレシピ、ディズニーランドにまつわる噂など、身近なブランドが題材になったもの。
陰謀論系
アポロの月面着陸は嘘だった、エリア51に宇宙人がいる……など、大きなスケールの話もあります。
日本の有名な都市伝説
口裂け女
1979年頃に日本中を震撼させた、日本の都市伝説の代名詞的存在です。
マスクをした女性が子どもに「私、キレイ?」と尋ねてきます。
「はい」と答えるとマスクを外し、耳まで裂けた口を見せて「これでも?」と問いかける——。
当時は本当にパトカーが巡回したり、集団下校が行われたりと社会問題に発展しました。
「ポマード」と3回言えば逃げられる、べっこう飴を渡すと助かるなど、対処法もセットで広まったのが面白いところですね。
トイレの花子さん
学校の怪談といえばこれ。
3階の女子トイレで、手前から3番目の個室のドアを3回ノックし、「花子さんいらっしゃいますか?」と呼びかけると……。
赤いスカートを履いたおかっぱ頭の少女が現れるとされています。
学校によってルールや設定が微妙に違うのも、口伝えで広まった証拠でしょう。
きさらぎ駅
2004年、2ちゃんねるに投稿されたリアルタイム実況形式の怪談です。
電車で居眠りしていた女性が、降り立ったのは「きさらぎ駅」という見知らぬ無人駅。
スマホもGPSも通じない異空間で、投稿者がスレッド住民と交流しながら状況を実況していく——という展開が話題になりました。
ネット時代ならではの「リアルタイムで追体験する恐怖」を生み出した、新世代の都市伝説の代表格です。
2022年には映画化もされています。
八尺様
身長約2.4メートル(八尺)の白いワンピースを着た女性の怪異。
「ぽぽぽ……」という不気味な声とともに現れ、見た者を数日以内に取り殺すとされています。
2ちゃんねるのオカルト板から広まり、地方の封印された怪異という民俗学的な設定がリアリティを生んでいます。
「一度見たら逃げられない」という絶望感が、読者に強烈な印象を残す作品です。
コトリバコ
2005年に2ちゃんねるに投稿された呪具にまつわる話。
女性と子どもだけを呪い殺すという恐ろしい箱で、触れただけでも危険とされています。
被差別部落の歴史と絡めた重厚な設定と、投稿直後にスレッド内で体調不良を訴える人が続出したことから「検索してはいけない言葉」として知られるようになりました。
学校の七不思議
日本の学校には必ずと言っていいほど「七不思議」が伝わっています。
興味深いのは、全国どこでも似たような話が語られている点。
定番なのはこんな話です。
- 音楽室のベートーヴェンの肖像画の目が動く
- 誰もいない音楽室からピアノの音が聞こえる
- 理科室の人体模型が夜中に歩き回る
- 階段の段数が夜になると13段に増える
- 二宮金次郎の銅像が夜中に走る
- プールで水中に引きずり込まれる
- 鏡を深夜に覗くと何かが映る
「7つ目を全部知ると不幸が訪れる」という設定も多く、だからこそ6つまでしか伝わっていない学校もあるとか。
身近な学校という舞台設定が、子どもたちの想像力を刺激するんでしょうね。
世界の都市伝説
ネッシー(イギリス)
スコットランドのネス湖に棲むとされる巨大生物。
1933年に有名な写真が公開されて以来、世界中で話題になりました。
科学的には否定されているものの、毎年多くの観光客がネス湖を訪れています。
「本当にいてほしい」という人々の願望が、この伝説を生かし続けているのかもしれません。
ビッグフット(アメリカ)
北米の森林地帯で目撃されるという、身長2〜3メートルの類人猿のような生物。
1967年に撮影された「パターソン・ギムリン・フィルム」が有名ですが、真偽は今も議論されています。
ラ・ヨローナ(メキシコ)
「泣く女」を意味するメキシコの怪談。
夫の浮気に絶望して我が子を川に沈め、自らも命を絶った女性の霊が、今も夜な夜な子どもを探して泣き続けるという話です。
1933年にはメキシコ初のホラー映画として映画化され、今でも何度もリメイクされる人気の伝説です。
消えたヒッチハイカー(アメリカ)
車に乗せた見知らぬ人が、気づくと消えている——。
後で調べると、その場所で事故死した人だった、というパターンが多いです。
アメリカの民俗学者ヤン・ハロルド・ブルンヴァンが著書で取り上げたことで有名になりました。
世界中に似たバリエーションがある、まさに「都市伝説の古典」です。
Bloody Mary(ブラッディ・マリー)
深夜に鏡の前で「Bloody Mary」と3回唱えると、血まみれの女性が現れるという西洋の怪談。
日本の「合わせ鏡」の都市伝説と似た構造を持っていますね。
都市伝説と現代文化
都市伝説は単なる怖い話にとどまらず、映画やゲーム、小説など様々なメディアに影響を与えています。
映画化された都市伝説
- 『きさらぎ駅』(2022年)
- 『樹海村』(2021年)——コトリバコをモチーフ
- 『犬鳴村』(2020年)
- 『口裂け女』シリーズ
テレビ番組
- 『やりすぎ都市伝説』
- 『世界何だコレ!?ミステリー』
小説・漫画
- 『裏世界ピクニック』——ネット怪談を題材にした人気作
- 『地縛少年花子くん』——学校の七不思議がテーマ
2006年頃からは「関暁夫」が都市伝説を芸として披露し、「信じるか信じないかはあなた次第です」というフレーズが流行語になりました。
都市伝説は今や、エンターテインメントの一ジャンルとして確立しているんですね。
都市伝説一覧表
日本の都市伝説
| 名前 | 分類 | 概要 |
|---|---|---|
| 口裂け女 | 怪異系 | マスクの女が「私、キレイ?」と尋ねてくる。1979年に社会問題化 |
| トイレの花子さん | 学校の怪談 | 学校のトイレに現れる赤いスカートの少女 |
| テケテケ | 怪異系 | 下半身のない少女の霊。猛スピードで追いかけてくる |
| 人面犬 | UMA系 | 人間の顔を持つ犬。80年代後半に流行 |
| ターボばあちゃん | 怪異系 | 高速道路を走る車より速く走る老婆 |
| 赤い紙、青い紙 | 学校の怪談 | トイレで「赤い紙か青い紙か」と聞かれる |
| 紫の鏡 | 呪い系 | この言葉を20歳まで覚えていると不幸になる |
| メリーさんの電話 | 怪異系 | 捨てた人形から電話がかかってくる |
| きさらぎ駅 | ネット発祥 | 実在しない無人駅に降り立った女性の実況 |
| 八尺様 | ネット発祥 | 身長2.4mの白い女。見た者を取り殺す |
| コトリバコ | ネット発祥 | 女性と子どもを呪い殺す箱 |
| くねくね | ネット発祥 | 田んぼに現れる白い存在。正体を知ると発狂する |
| 猿夢 | ネット発祥 | 見ると死ぬ夢。遊園地の猿の乗り物が登場 |
| ひとりかくれんぼ | 降霊術系 | ぬいぐるみを使った危険な儀式 |
| 犬鳴トンネル | 心霊スポット | 福岡県にある「日本最恐」とされるトンネル |
| 下水道のワニ | UMA系 | 下水道で巨大化したワニが棲んでいる |
| ツチノコ | UMA系 | 太い胴体を持つ謎のヘビ |
| 件(くだん) | 怪異系 | 人面牛身の怪物。災厄を予言する |
| 東京都庁ロボット | 面白系 | 都庁が巨大ロボットに変形する |
世界の都市伝説
| 名前 | 国・地域 | 概要 |
|---|---|---|
| ネッシー | イギリス | ネス湖に棲む巨大生物 |
| ビッグフット | アメリカ | 北米の森に現れる類人猿のような生物 |
| チュパカブラ | プエルトリコ | 家畜の血を吸う謎の生物 |
| ラ・ヨローナ | メキシコ | 我が子を殺した母親の亡霊 |
| Bloody Mary | 欧米 | 鏡に向かって名前を唱えると現れる女性 |
| 消えたヒッチハイカー | アメリカ | 車に乗せた人が突然消える |
| フック・マン | アメリカ | カギ爪の手を持つ殺人鬼 |
| クランプス | 中央ヨーロッパ | 悪い子を罰する悪魔。サンタの相棒 |
| スレンダーマン | ネット発祥 | 細長い体と顔のない人型の存在 |
| ポリビアス | アメリカ | プレイすると体調を崩す謎のゲーム |
| エリア51 | アメリカ | 宇宙人が隠されている軍事基地 |
| 27クラブ | 世界共通 | 有名ミュージシャンが27歳で亡くなる |
| アポロ陰謀論 | アメリカ | 月面着陸は捏造だったという説 |
| ウェンディゴ | 北米先住民 | 人肉を食べた者が変身する怪物 |
| 北京の霊界バス | 中国 | お盆に現れる霊界行きのバス |
まとめ
都市伝説について紹介しました。
- 都市伝説は「友達の友達が体験した」形式で語られる現代の怪談
- 日本では1979年の口裂け女が社会現象になった最初の事例
- 2000年代以降はネット掲示板から新たな都市伝説が生まれている
- 学校の七不思議は全国で似た話が語られている
- 世界各地にも独自の都市伝説が存在する
- 映画やゲームなど、エンターテインメントにも大きな影響を与えている
都市伝説が語り継がれるのは、人間が「説明できない不思議なもの」に惹かれる生き物だからかもしれません。
あなたの身近にも、まだ知らない都市伝説が潜んでいるかもしれませんよ——信じるか信じないかは、あなた次第です








コメント