OneDriveに保存したファイルを開こうとしたら、「エラー 0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません」というメッセージが表示されて、ファイルが開けなくなった経験はありませんか?
このエラーは、Microsoft OneDrive(ワンドライブ)を使用しているときに発生する代表的なトラブルで、ファイルの開封、移動、コピー、削除ができなくなってしまいます。
昨日まで普通に使えていたのに突然エラーが出ると、仕事や勉強で急ぎのファイルにアクセスできず困ってしまいますよね。
実は、このエラーにはいくつかの明確な原因があり、適切な対処法を試すことで解決できます。特にノートパソコンをバッテリー駆動で使用している場合は、電源設定が原因であることが多いです。
今回は、このエラーが発生する原因と、実際に効果があった8つの対処法について詳しく解説していきます。
エラー「クラウドファイルプロバイダーが実行されていません」とは?

エラーの正式名称
このエラーの正式な表記は以下の通りです。
日本語
エラー 0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません。
英語
Error 0x8007016A: The cloud file provider is not running.
エラーの意味
「クラウドファイルプロバイダー」とは、クラウドストレージサービス(OneDrive、Google Drive、Dropboxなど)とパソコンを橋渡しするプログラムのことです。
このエラーメッセージは、「OneDriveのクラウド同期プログラムが動いていないため、クラウド上のファイルにアクセスできません」という意味です。
どんな時に発生するか
このエラーは、主に以下のような状況で発生します。
発生する主なケース
- OneDriveフォルダ内のファイルをダブルクリックして開こうとしたとき
- OneDrive上のファイルを別の場所にコピーしようとしたとき
- OneDrive上のファイルを移動しようとしたとき
- OneDrive上のファイルを削除しようとしたとき
- Officeファイル(Word、Excel、PowerPointなど)を開こうとしたとき
特徴的な症状
- ファイルアイコンに灰色のXマークが表示される
- ファイルが「利用不可」と表示される
- エクスプローラーでOneDriveフォルダを開くとエラーが出る
- OneDriveの同期が停止している
影響を受けるサービス
このエラーは主にMicrosoft OneDriveで発生しますが、同様のエラーは以下のクラウドストレージサービスでも起こる可能性があります。
- OneDrive(個人用)
- OneDrive for Business
- Google Drive(Google ドライブ)
- Dropbox
エラーが発生する主な原因
1. OneDriveの同期が停止している
最も多い原因が、OneDriveの同期プロセスが何らかの理由で停止していることです。
同期が停止する理由
- 手動で同期を一時停止した
- OneDriveアプリが起動していない
- OneDriveが正しくサインインできていない
2. ノートPCの電源設定(バッテリー駆動時の節電)
ノートパソコンでこのエラーが頻繁に発生する場合、電源設定が原因であることが非常に多いです。
仕組み
バッテリー駆動時、Windowsは電力を節約するために、OneDriveなどのバックグラウンドプロセスを自動的に停止します。
その結果、OneDriveとの同期が切断され、クラウド上のファイルにアクセスできなくなります。
デスクトップPCでは問題ないのに、ノートPCだけエラーが出るという場合は、この原因である可能性が高いです。
3. ファイルオンデマンド機能の問題
OneDriveの「ファイルオンデマンド」機能が原因でエラーが発生することがあります。
ファイルオンデマンドとは?
この機能を有効にすると、クラウド上のファイルがパソコンに完全にダウンロードされず、必要なときだけダウンロードされるようになります。これによりパソコンのストレージ容量を節約できます。
問題が起こる仕組み
ファイルオンデマンドが有効な場合、ファイルは実際にはパソコンに存在せず、クラウド上にのみ保存されています。OneDriveが正常に動作していないと、これらのファイルにアクセスできません。
4. Windowsアップデートの不具合
特定のWindowsアップデートが原因でOneDriveが正常に動作しなくなることがあります。
問題のあったアップデート
過去には、KB4457128というWindows 10のアップデートが、OneDriveの同期機能を壊してしまい、多くのユーザーがこのエラーに遭遇しました。
5. OneDriveの設定ファイルの破損
OneDriveの設定ファイルやキャッシュが破損していると、正常に動作しなくなります。
破損する原因
- 不適切なシャットダウン
- システムクラッシュ
- ストレージの不具合
6. インターネット接続の問題
OneDriveはインターネット接続が必須です。接続が不安定だったり切断されていたりすると、エラーが発生します。
確認すべきポイント
- Wi-Fi接続が切れていないか
- インターネット速度が極端に遅くないか
- ファイアウォールやVPNがOneDriveをブロックしていないか
7. 破損したファイルやフォルダ
OneDrive内の特定のファイルやフォルダが破損していると、そのファイルにアクセスしようとしたときにエラーが発生します。
8. OneDriveにサインインしていない
OneDriveアプリが起動していても、Microsoftアカウントにサインインしていなければ、クラウドファイルにアクセスできません。
エラーの対処法
【対処法1】OneDriveを再起動する
最も簡単で効果的な方法は、OneDriveアプリを再起動することです。
手順
- タスクバーの右下(通知領域)にある OneDrive アイコン(雲のマーク)を探します
- OneDriveアイコンを右クリックします
- 表示されたメニューから「OneDriveを終了」を選択します
- スタートメニューを開きます
- 「OneDrive」と検索してアプリを起動します
- 数秒待つと、OneDriveが同期を開始します
確認方法
タスクバーのOneDriveアイコンが青い雲のマークになっていれば、正常に同期されています。
【対処法2】OneDriveの同期を再開する
同期が一時停止している場合は、手動で再開します。
手順
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックします
- 「詳細」または「その他」を選択します
- 「同期の再開」をクリックします
- 同期が開始されるのを待ちます
注意点
同期を再開すると、大量のファイルがダウンロード・アップロードされる場合があります。インターネット通信量に注意してください。
【対処法3】ノートPCの電源プランを変更する
ノートPCでバッテリー駆動時にエラーが出る場合、電源プランを変更します。
手順
方法1:AC電源に接続する(最も簡単)
- ノートPCの電源ケーブルをコンセントに接続します
- パソコンを再起動します
- エラーが解消されるか確認します
方法2:電源プランを変更する
- Windows + R キーを同時に押します
- 「powercfg.cpl」と入力してEnterキーを押します
- 電源オプションが開きます
- 現在「省電力」が選択されている場合は、「バランス」または「高パフォーマンス」に変更します
- 設定を保存してウィンドウを閉じます
補足
デスクトップPCでは問題ないのに、ノートPCだけエラーが出る場合、この方法が最も効果的です。
【対処法4】ファイルオンデマンド機能を無効化する
ファイルオンデマンドが原因の場合、この機能を無効にすることで解決できます。
手順
方法1:設定画面から無効化
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックします
- 歯車マーク(設定アイコン)をクリックして「設定」を選択します
- 「設定」タブを開きます
- 「ファイルオンデマンド」セクションを探します
- 「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロードする」のチェックを外します
- 「OK」をクリックします
方法2:すべてのファイルをダウンロード
- OneDriveアイコンを右クリックします
- 「設定」→「同期とバックアップ」→「詳細設定」を選択します
- 「すべてのOneDriveファイルを今すぐダウンロード」をクリックします
注意点
この方法を実行すると、OneDrive上のすべてのファイルがパソコンにダウンロードされるため、ストレージ容量を大きく消費します。
【対処法5】OneDriveをリセットする
OneDriveの設定をリセットすることで、破損した設定ファイルを修復できます。
手順
- Windows + R キーを同時に押します
- 以下のコマンドをコピーして貼り付けます
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- Enterキーを押します
- 1〜2分待ちます(OneDriveアイコンが一時的に消えます)
- OneDriveが自動的に再起動しない場合は、スタートメニューから手動で起動します
重要な注意点
- リセットしてもクラウド上のファイルは削除されません
- ローカルにダウンロードしたファイルも保持されます
- 同期設定のみがリセットされます
【対処法6】Windowsアップデートを適用する
古いWindows UpdateやOneDriveのバグが原因の場合、最新のアップデートで修正されている可能性があります。
手順
- Windows + I キーを押して「設定」を開きます
- 「Windows Update」(または「更新とセキュリティ」)を選択します
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします
- 利用可能なアップデートがあればインストールします
- インストール後、パソコンを再起動します
特に重要なアップデート
過去に問題を起こしたKB4457128に対する修正プログラムが配信されているため、必ず最新の状態にしてください。
【対処法7】破損したファイルを削除する
特定のファイルやフォルダが破損している場合、一時的に別の場所に移動してから削除します。
手順
方法1:エクスプローラーで削除
- Windows + E キーを押してエクスプローラーを開きます
- OneDriveフォルダに移動します
- フォルダ内を右クリックして「新規作成」→「フォルダー」を選択します
- 新しいフォルダに「Temporary」などの名前を付けます
- エラーが出るファイルをTemporaryフォルダに移動します
- Temporaryフォルダごと削除します
方法2:PowerShellで強制削除
エクスプローラーで削除できない場合は、PowerShellで強制削除します。
- スタートメニューを右クリックします
- 「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択します
- 以下のコマンドを入力します(フォルダ名は実際の名前に置き換えてください)
Remove-Item "C:\Users\ユーザー名\OneDrive\問題のフォルダ名" -Recurse -Force
- Enterキーを押して実行します
- パソコンを再起動します
【対処法8】OneDriveを再インストールする
上記の方法でも解決しない場合、最終手段としてOneDriveを再インストールします。
手順
ステップ1:OneDriveをアンインストール
- Windows + R キーを押します
- 「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します
- プログラム一覧から「Microsoft OneDrive」を探します
- 「Microsoft OneDrive」を選択して「アンインストール」をクリックします
- 画面の指示に従ってアンインストールを完了します
ステップ2:OneDriveを再インストール
- Microsoft公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/download)にアクセスします
- 「OneDriveをダウンロード」をクリックします
- ダウンロードされたインストーラーを実行します
- インストールが完了したら、Microsoftアカウントでサインインします
- 同期設定を行います
注意点
再インストール後、同期が完了するまで時間がかかる場合があります。
エラーが解決しない場合のチェックポイント

OneDriveのサインイン状態を確認
OneDriveが正しくサインインされているか確認しましょう。
確認方法
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリックします
- アカウント情報が表示されるか確認します
- サインインを求められた場合は、Microsoftアカウントでサインインします
インターネット接続を確認
安定したインターネット接続が必要です。
確認方法
- ブラウザでWebサイトが正常に表示されるか確認
- Wi-Fiを一度オフにしてから再度オンにする
- 可能であれば有線LAN接続に切り替える
ファイアウォールやウイルス対策ソフトを確認
セキュリティソフトがOneDriveをブロックしている可能性があります。
対処法
- 一時的にファイアウォールを無効化してテストする
- ウイルス対策ソフトの設定でOneDriveを例外に追加する
ストレージ容量を確認
パソコンのストレージ容量が不足していると、ファイルをダウンロードできません。
確認方法
- エクスプローラーを開きます
- 「PC」を選択します
- Cドライブの空き容量を確認します
- 空き容量が10GB以下の場合は、不要なファイルを削除します
Microsoftサポートに問い合わせ
自力で解決できない場合は、Microsoftの公式サポートに問い合わせましょう。
問い合わせ方法
- OneDriveサポートページ(https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive)にアクセス
- 「お問い合わせ」を選択
- 症状を詳しく説明して送信
よくある質問
Q1:このエラーでファイルが削除されることはありますか?
A:いいえ、このエラーが原因でファイルが削除されることはありません。クラウド上のファイルは安全に保存されており、アクセスできないだけです。エラーを解決すれば、再びファイルにアクセスできるようになります。
Q2:ノートPCで頻繁にこのエラーが出ます。根本的な解決方法はありますか?
A:ノートPCの電源設定を変更して、バッテリー駆動時でもOneDriveが停止しないようにするのが最も効果的です。または、作業中は常にAC電源に接続することをおすすめします。
Q3:OneDriveをリセットするとデータは消えますか?
A:OneDriveをリセットしても、クラウド上のデータは消えません。また、既にパソコンにダウンロードされているファイルも保持されます。リセットされるのは同期設定のみです。
Q4:ファイルオンデマンドを無効にするデメリットはありますか?
A:ファイルオンデマンドを無効にすると、OneDrive上のすべてのファイルがパソコンにダウンロードされるため、ストレージ容量を大きく消費します。容量に余裕がない場合は注意が必要です。
Q5:Google DriveやDropboxでも同じエラーが出ますか?
A:エラーコード0x8007016Aは主にOneDrive専用のエラーですが、Google DriveやDropboxでも類似のクラウド同期エラーが発生する可能性があります。それぞれのサービスで独自のエラーコードとメッセージが表示されます。
まとめ
「エラー 0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません」は、Microsoft OneDriveで発生する代表的なエラーで、クラウド上のファイルにアクセスできなくなる問題です。
主な原因:
- OneDriveの同期停止
- ノートPCの電源設定(バッテリー駆動時の節電)
- ファイルオンデマンド機能の問題
- Windowsアップデートの不具合
- OneDrive設定ファイルの破損
- インターネット接続の問題
効果的な対処法(推奨順):
- OneDriveを再起動:最も簡単で効果的
- OneDriveの同期を再開:一時停止している場合
- 電源プランを変更:ノートPCで頻発する場合に特に効果的
- ファイルオンデマンドを無効化:この機能が原因の場合
- OneDriveをリセット:設定ファイルの破損を修復
多くの場合、対処法1〜3のいずれかで問題が解決します。特にノートPCでバッテリー駆動時にエラーが出る場合は、電源プランの変更が最も効果的です。
それでも解決しない場合は、対処法4以降を順番に試してみてください。
このエラーは、データが失われるわけではなく、一時的にアクセスできなくなっているだけです。焦らず一つずつ対処法を試していけば、必ず解決できますよ!

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