Safariで見ているウェブページや動画を、テレビなどの大画面に映したいと思ったことはありませんか?実は、Appleデバイスには「ミラーリング」という便利な機能があり、簡単に画面を共有できます。
この記事では、Safariのミラーリング方法から最新のiPhoneミラーリング機能まで、誰でも分かりやすく解説していきます。設定方法やトラブルシューティングもカバーしているので、初めての方でも安心して試せますよ。
Safariのミラーリングとは?基本を理解しよう
Safariのミラーリングとは、iPhoneやMac、iPadで見ているSafariブラウザの画面を、Apple TVやAirPlay対応テレビなどの別のディスプレイに映し出す機能のことです。「画面ミラーリング」とも呼ばれ、文字通りデバイスの画面を「鏡に映す」ように別の画面に表示します。
実は、Safari自体には専用のミラーリングボタンがないことがほとんどです。そのため、iPhoneやMacの「画面ミラーリング機能」を使うのが基本的な方法になります。ただし、一部のウェブサイトの動画プレーヤーには、AirPlayボタンが表示される場合もあります。
この機能を使えば、家族や友人と一緒に写真を見たり、大画面で映画を楽しんだり、プレゼンテーションを行ったりと、さまざまな場面で活用できます。
画面ミラーリングとAirPlayの違い
「画面ミラーリング」と「AirPlay」という言葉が出てきますが、この2つには違いがあります。
画面ミラーリングは、デバイスの画面全体をそのまま映し出す機能です。Safariだけでなく、ホーム画面や他のアプリも含めて、iPhone画面に表示されているものがすべてテレビに映ります。
一方、AirPlayは、特定のコンテンツ(動画や音楽など)だけを別のデバイスに送信する機能です。動画を見ている間も、iPhoneでは別の操作ができるというメリットがあります。YouTubeやNetflixなど、AirPlay対応アプリでは専用のボタンから直接コンテンツを送信できます。
Safariでウェブページ全体を見せたい場合は画面ミラーリング、動画だけを再生したい場合はAirPlay(対応している場合)と使い分けるのがおすすめです。
iPhoneのSafariをミラーリングする方法
iPhoneのSafariをテレビなどに映す方法を、ステップバイステップで説明していきます。この方法は、iOS 14以降のiPhoneで使用できます。
事前準備:必要な環境を整えよう
ミラーリングを始める前に、以下の準備が必要です。
- 同じWi-Fiネットワークに接続:iPhoneとミラーリング先のデバイス(Apple TVやAirPlay対応テレビ)を、同じWi-Fiネットワークに接続してください。これは最も重要なポイントです。
- 受信側デバイスの設定:Apple TVまたはAirPlay対応テレビで、AirPlay機能がオンになっていることを確認します。テレビの設定メニューで「AirPlay & HomeKit設定」を探し、AirPlayを有効にしてください。
- iOSのバージョン確認:iPhoneがiOS 14以降であることを確認します。設定アプリから「一般」→「情報」で確認できます。
これらの準備が整ったら、実際にミラーリングを始めましょう。
画面ミラーリングの手順
iPhoneからSafariの画面をミラーリングする基本的な手順は以下の通りです。
ステップ1:コントロールセンターを開く
iPhone X以降の場合は、画面右上から下にスワイプします。iPhone 8以前の場合は、画面下から上にスワイプしてください。
ステップ2:画面ミラーリングをタップ
コントロールセンターに表示される「画面ミラーリング」のアイコンをタップします。このアイコンは、2つの重なった長方形のような形をしています。
ステップ3:接続先を選択
利用可能なデバイスの一覧が表示されるので、接続したいApple TVまたはテレビを選択します。
ステップ4:パスコードを入力
テレビ画面にパスコード(4桁の数字)が表示された場合は、そのコードをiPhoneに入力してください。これはセキュリティのための認証です。
ステップ5:ミラーリング開始
接続が完了すると、iPhone画面全体がテレビに映し出されます。この状態でSafariを開けば、ウェブページがテレビに表示されます。
ミラーリングを終了する方法
使い終わったら、ミラーリングを停止することを忘れないようにしましょう。
- コントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」をタップ
- 「ミラーリングを停止」を選択
これでミラーリングが終了し、iPhoneの画面はテレビに表示されなくなります。
動画のAirPlay機能を使う方法
Safariで動画を視聴している場合、一部のWebサイトでは動画プレーヤー内にAirPlayボタンが表示されることがあります。このボタンを使えば、画面全体ではなく動画だけをテレビに送信できます。
動画を全画面表示にすると、再生コントロールにAirPlayアイコン(三角形と波線のマーク)が表示される場合があります。このアイコンをタップして、テレビを選択すれば、動画のみがテレビで再生されます。
ただし、iPhoneよりもiPadの方が、Safari上でAirPlayボタンが表示されにくい傾向があります。表示されない場合は、画面ミラーリングを使用してください。
MacのSafariをミラーリングする方法
MacからSafariをテレビに映す方法も、iPhoneと同様にシンプルです。macOS Monterey(12)以降のMacで使用できます。
Macのミラーリング手順
ステップ1:コントロールセンターを開く
Mac画面の右上にあるコントロールセンターアイコン(スライダーが2つ並んだマーク)をクリックします。
ステップ2:画面ミラーリングを選択
コントロールセンターから「画面ミラーリング」または「ディスプレイ」をクリックします。
ステップ3:接続先を選択
利用可能なAirPlayデバイスの一覧が表示されるので、接続したいテレビまたはApple TVを選択します。
ステップ4:パスコードを入力
必要に応じて、テレビに表示されるパスコードをMacに入力します。
ステップ5:共有内容を選択(macOS Sequoia 15.2以降)
macOS Sequoia 15.2以降では、新しい機能が追加されています。接続時に以下の選択肢から共有したい内容を選べます。
- 画面全体(ミラーリング):Mac画面のすべてをそのままテレビに映す
- 拡張ディスプレイ:テレビを2つ目のモニターとして使用
- ウィンドウ:特定のウィンドウだけを共有
- アプリ:特定のアプリケーションだけを共有
この機能により、Safariのウィンドウだけを選択して共有できるようになりました。プライバシーを守りながら、必要な画面だけを表示できるので便利です。
Macでのミラーリング終了方法
- コントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」をクリック
- 「接続を解除」または接続中のデバイス名をクリック
これでミラーリングが停止します。
macOS SequoiaのiPhoneミラーリング機能
2024年にリリースされたmacOS Sequoia(15)には、「iPhoneミラーリング」という新しい機能が追加されました。これは、MacからiPhoneを操作できる画期的な機能です。
iPhoneミラーリングとは?
iPhoneミラーリングは、Mac上でiPhoneの画面を表示し、Macから直接iPhoneを操作できる機能です。従来のAirPlayとは異なり、単に画面を映すだけでなく、MacのマウスやキーボードでiPhoneを操作できるのが特徴です。
この機能を使えば、iPhoneは近くに置いたままロック状態を保ちながら、MacからiPhone上のアプリを使用したり、通知を確認したりできます。Safariで調べ物をしている時に、iPhoneに届いたメッセージにMacから返信する、といった使い方ができます。
iPhoneミラーリングの使い方
必要な環境
- macOS Sequoia 15以降を搭載したMac
- iOS 15以降を搭載したiPhone(iPhone 7以降)
- 両デバイスで同じApple IDにサインイン
- iPhoneが近くにあり、ロックされた状態
起動手順
- MacのDockから「iPhoneミラーリング」アプリをクリック(または「アプリケーション」フォルダから起動)
- 初回起動時は、iPhoneのロックを解除するようメッセージが表示されるので、iPhoneでパスコードを入力
- 通知の許可を設定
- 認証方法を選択(毎回確認するか、自動的に認証するか)
起動すると、Mac上にiPhoneの画面が表示されます。
iPhoneミラーリングでSafariを使う
iPhoneミラーリングを起動した状態で、Mac上に表示されたiPhoneのホーム画面からSafariアプリをクリックします。すると、iPhone上のSafariがMac画面に表示され、Macのマウスとキーボードで操作できます。
興味深いのは、MacのSafariからiPhone版Safariにファイルをドラッグ&ドロップできる点です。例えば、MacのSafariで見つけた画像を、iPhone版SafariからメッセージアプリやSNSに直接投稿する、といった使い方ができます。
iPhoneミラーリングの注意点
- iPhoneのカメラやマイクにはアクセスできません(Face IDや電話機能は使えない)
- iPhoneが近くにある必要があります(Bluetooth範囲内)
- 現在、欧州連合では利用できません
- VPNを使用している場合、設定によっては動作しない可能性があります
Chromecast対応テレビへのミラーリング
Apple TV以外のテレビ、特にChromecast対応テレビにSafariをミラーリングしたい場合、少し異なる方法が必要です。AppleのAirPlayとGoogleのChromecastは異なる技術のため、標準では互換性がありません。
サードパーティアプリを使用する方法
Chromecast対応テレビにiPhoneのSafariをミラーリングするには、専用アプリの使用が推奨されます。代表的なアプリには以下があります。
MomoCast
- iPhoneとChromecastデバイスを同じWi-Fiに接続
- App StoreからMomoCastをダウンロード
- Safariで共有ボタンをタップ
- 「MomoCastでキャスト」を選択
- Chromecast TVを選択して接続
- 画面ミラーリングを選択
AirDroid Cast
AirDroid Castは、インストール不要でWebブラウザから使えるのが特徴です。スマートテレビでWebサイトを開くだけで画面共有ができます。
Photo Video Cast for Chromecast
写真や動画を中心にキャストしたい場合に便利なアプリです。
MacからChromecastへのミラーリング
MacのSafariをChromecast TVにキャストする場合は、Google Chromeブラウザを使用する方法があります。
- MacにGoogle Chromeブラウザをインストール
- Chromeブラウザを開く
- 右上のメニューから「キャスト」を選択
- Chromecast TVを選択
- Mac画面全体をキャストし、その状態でSafariを開く
この方法は少し遠回りですが、追加アプリなしで実現できる利点があります。
ミラーリングがうまくいかない時の対処法
Safariのミラーリングを試してみたけれど、うまく動作しないことがあります。ここでは、よくあるトラブルと解決方法を紹介します。
デバイスが表示されない場合
確認ポイント
- 両デバイスが同じWi-Fiネットワークに接続されているか
- Apple TVまたはAirPlay対応テレビで、AirPlay機能がオンになっているか
- Wi-Fiルーターが正常に動作しているか
- デバイス同士が物理的に近くにあるか(Bluetooth範囲内)
対処法
- 両デバイスを再起動する
- Wi-Fiルーターを再起動する
- iPhoneまたはMacでWi-Fiをオフにしてから再度オンにする
- ネットワーク設定をリセットする(設定→一般→リセット→ネットワーク設定をリセット)
接続できても画面が映らない場合
Safariから動画をAirPlayしようとして、接続はできるものの画面が真っ暗、または音声だけが流れる場合があります。
対処法
- 画面ミラーリング機能を使用する(AirPlayボタンではなく)
- Safariを終了して再起動する
- デバイスのOSを最新バージョンにアップデートする
- 別のWebサイトや動画で試してみる
特にiPadでSafariの動画をAirPlayする際、音声のみが再生される不具合が報告されています。この場合、iPhoneでは正常に動作することが多いため、デバイスを変えてみるのも一つの方法です。
映像が途切れる・カクカクする場合
原因と対処法
- Wi-Fi速度の問題:ルーターに近づく、または5GHz帯のWi-Fiを使用する
- ネットワークの混雑:他のデバイスの使用を一時停止する
- ルーターの性能:古いルーターの場合、買い替えを検討する
- VPN使用時:VPNの設定でローカルネットワーク通信が無効になっていないか確認する
macOS Sequoia 15.2で「メニューからミラーリングを選択してください」と表示される場合
macOS Sequoia 15.2以降では、外部ディスプレイに接続した際に新しい機能が追加されました。HDMIやThunderbolt経由で画面を出力すると、黒い画面に「メニューからミラーリングを選択してください」というメッセージが表示されることがあります。
対処法
- 画面右上の画面ミラーリングアイコンをクリック
- 接続済みのディスプレイが表示される
- 共有したいコンテンツを選択(画面全体、拡張ディスプレイ、ウィンドウ、またはアプリ)
これは不具合ではなく、新しいプライバシー保護機能です。何を共有するか明示的に選択できるようになりました。
AirPlayボタンが表示されない場合
Safariで動画を見ている時、AirPlayボタンが表示されないことがあります。
理由と対処法
- Webサイト側の仕様:すべてのWebサイトがAirPlayに対応しているわけではありません
- 動画プレーヤーの問題:特にiPadでは、カスタム動画プレーヤーを使用しているサイトでAirPlayボタンが表示されにくい傾向があります
- iOS/iPadOSのバージョン:古いバージョンでは対応していない場合があります
対処法としては、画面ミラーリング機能を使用するのが確実です。また、動画を全画面表示にしてから横向きにすると、再生コントロールにAirPlayボタンが表示される場合があります。
便利な活用シーン
Safariのミラーリング機能は、さまざまな場面で活躍します。具体的な活用例を見ていきましょう。
家族で写真や動画を鑑賞
旅行や家族イベントの写真を、大画面で一緒に楽しめます。iPhoneやiPadの小さな画面を覗き込む必要がなく、みんなで同時に見られるのが便利です。Safariで開いたオンラインアルバムやクラウドストレージの写真も、簡単にテレビに映せます。
オンライン動画の視聴
YouTubeやその他の動画配信サービスをSafariで視聴している時、テレビの大画面で見たくなることがありますよね。ミラーリング機能を使えば、スマートフォンやPCで探した動画を、すぐにテレビで楽しめます。
プレゼンテーション
仕事や学校でのプレゼンテーションにも活用できます。Safariで開いたWebページやオンライン資料を、大画面に映しながら説明できます。特にmacOS Sequoia 15.2以降では、Safariのウィンドウだけを共有できるため、プライベートな情報を隠しながらプレゼンできます。
ウェブページの共同閲覧
家族でネットショッピングをする時や、友人と旅行先を調べる時など、複数人で同じWebページを見たい場合に便利です。各自のデバイスを見るのではなく、一つの大画面で確認できるため、スムーズに意見交換ができます。
リモートワークでの活用
macOS SequoiaのiPhoneミラーリング機能を使えば、MacでのWeb会議中にiPhoneに届いた重要なメッセージを確認して、すぐに返信できます。iPhoneを手に取ることなく、Macの作業フローを中断せずに対応できるのが魅力です。
セキュリティとプライバシーの配慮
ミラーリング機能を使う際には、セキュリティとプライバシーにも注意が必要です。
公共の場でのミラーリング
カフェやホテルなど公共の場でミラーリングを使用する際は、周囲に見られても問題ない内容かどうか確認しましょう。画面ミラーリングは周囲の人からも見えてしまうため、個人情報が含まれる内容は避けるのが賢明です。
パスコード認証の重要性
初めてデバイスを接続する際に表示されるパスコードは、必ず確認して入力してください。これにより、意図しないデバイスへの接続を防げます。誰かのApple TVに誤って接続してしまう、といったトラブルを避けられます。
iPhoneミラーリングのセキュリティ機能
macOS SequoiaのiPhoneミラーリングには、セキュリティ機能が組み込まれています。
- iPhoneはロックされたままなので、他の人が物理的にiPhoneにアクセスできません
- ミラーリング中であることがiPhoneの画面に表示されます
- 一定時間操作がないと、自動的に接続が一時停止されます
- 後からiPhoneでどのMacがいつ接続したかを確認できます
これらの機能により、安心して利用できます。
ホテルでのAirPlay利用
一部のホテルでは、部屋のテレビでAirPlayが使用できるサービスがあります。便利な機能ですが、チェックアウト時には必ず接続を解除しましょう。iPhoneの設定から、接続履歴を確認して削除することもできます。
接続を解除する方法:
- iPhoneで「設定」→「一般」→「AirPlayと連係」
- 「iPhoneミラーリング」をタップ
- 接続済みデバイスの一覧から、ホテルのテレビを削除
まとめ:Safariミラーリングで広がる可能性
Safariのミラーリングは、iPhoneやMacの小さな画面を大画面で楽しむための便利な機能です。家族との時間をより豊かにしたり、仕事の効率を上げたりと、さまざまな場面で活躍します。
基本的な画面ミラーリングから、macOS SequoiaのiPhoneミラーリング機能まで、Appleは継続的に機能を進化させています。特に最新のmacOS Sequoia 15.2では、共有する内容を細かく選択できるようになり、プライバシーとセキュリティが強化されました。
初めて使う方は、まず同じWi-Fiネットワークに接続することを忘れずに。そして、コントロールセンターから画面ミラーリングを選ぶだけで、簡単に大画面での体験が始まります。
うまくいかない時は、デバイスの再起動やネットワーク設定の確認など、基本的なトラブルシューティングを試してみてください。多くの問題は、これらの簡単な対処法で解決できます。
Safariのミラーリング機能を活用して、より快適なデジタルライフを楽しんでください!

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