図書館で本を読んでいるとき、ふと「誰かに見られている気がする」と感じたことはありませんか?
周りを見ても人はいない。でも、確かに視線を感じる。そんな経験、一度くらいはあるかもしれません。
実は学校の図書館には「本の目」と呼ばれる不気味な怪現象が語り継がれています。この記事では、本の背表紙から生徒をじっと見つめるという、ちょっと変わった都市伝説をご紹介しましょう。
「本の目」ってどんな話?

ある中学校の図書館で起きたとされる怪談です。
その図書館は北向きに建てられていて、なんとなく薄暗い。窓から差し込む光も弱く、どこか陰気な雰囲気が漂っていたそうです。
問題は、その図書館にいると「見られている感覚」がするということ。生徒たちは落ち着いて本を読んだり、勉強したりできなくなってしまったといいます。
そして、ある生徒がその「視線の正体」を目撃してしまいました。
背表紙に浮かぶ無数の目
放課後、その生徒はいつものように図書館のテーブルで読書をしていました。
しばらくすると、やっぱりあの感覚がやってきます。誰かに見られている。しかも、一人や二人じゃない。あちこちから視線が突き刺さるような感覚です。
たまらず辺りを見回すと——。
書棚にぎっしりと並んだ大量の本。その一冊一冊の背表紙に、「目」がついていたのです。
人間の目そっくりの、生々しい眼球。それが何百、何千とこちらを向いている。しかも、瞬きもせずにじっと見つめてくるのだとか。
想像してみてください。図書館の本棚って、何段もあって、それが部屋中にありますよね。そのすべての本に目がついていたら……。ちょっと背筋が寒くなりませんか?
なぜ「北向き」の図書館なのか
興味深いのは、この怪談に「北向き」という設定があることです。
風水や迷信の世界では、北は「陰」の方角とされています。日当たりが悪く、冷たい風が吹き込む方向。昔から「良くないもの」が集まりやすいと考えられてきました。
学校の怪談でも、北側の校舎や北向きの部屋は「出やすい」スポットとしてよく登場します。
北向きで薄暗い図書館。そこに並ぶ大量の古い本。条件がそろえば、何かが「目覚める」のかもしれません。
本には「何か」が宿る?
本というのは不思議なもので、昔から「魂が宿る」と信じられてきた節があります。
百年使い続けた道具には魂が宿るという「付喪神」の伝承。これは本にも当てはまるのかもしれません。何十年も読み継がれてきた本には、たくさんの人の思いや感情が染み込んでいるはず。
特に図書館の本は、数え切れないほどの人の手に渡ってきました。喜びながらページをめくった人、悲しみを紛らわすために読んだ人、退屈しのぎにパラパラとめくっただけの人……。
そうした「視線」の記憶が、本に蓄積されていったとしたら?
ある日突然、その視線が「実体化」しても不思議ではないのかもしれません。
まとめ
「本の目」は、学校の図書館という身近な場所を舞台にした都市伝説です。
ポイントをまとめると:
- 北向きの図書館で目撃される怪現象
- 本の背表紙に人間のような「目」が現れる
- 無数の目が瞬きもせずに生徒を見つめる
- 視線を感じて、落ち着いて過ごせなくなる
もしあなたが図書館で「見られている」と感じたら、振り返らないほうがいいかもしれません。本棚の方向を見てしまったが最後、何百もの目と視線が合ってしまうかも……。
……なんて、怖がらせすぎましたかね。でも次に図書館へ行ったとき、ちょっとだけ本の背表紙を気にしてみてください。何も見えなければ、それでよし。もし何か見えたら——まあ、その時はその時ということで。


コメント