日本には年間何日の祝日があるか知っていますか?
現在、日本には16日の国民の祝日が定められています。元日や成人の日など馴染み深いものから、比較的新しい山の日まで、それぞれに制定の理由や歴史があるんです。
この記事では、日本の祝日全16日の意味と由来、関連する制度、そして2025年・2026年の祝日カレンダーまで詳しく解説します。
国民の祝日とは

国民の祝日とは、「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によって定められた休日のことです。
祝日法の第1条では、国民の祝日を次のように定義しています。
自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日
つまり、単なる「休みの日」ではなく、国民全体で祝ったり、感謝したり、記念したりする特別な意味を持つ日なのです。
祝日法は1948年(昭和23年)に制定されました。戦後の新しい憲法のもと、それまでの祝祭日を見直し、国会で約7ヶ月にわたる審議を経て成立したものになります。
当初は9日だった祝日は、その後の法改正によって現在の16日まで増えました。
祝日の種類と分類
日本の祝日は、日付の決まり方によって3つのタイプに分けられます。
日付固定型
毎年同じ日に設定されている祝日です。
元日(1月1日)、建国記念の日(2月11日)、天皇誕生日(2月23日)、昭和の日(4月29日)、憲法記念日(5月3日)、みどりの日(5月4日)、こどもの日(5月5日)、山の日(8月11日)、文化の日(11月3日)、勤労感謝の日(11月23日)の10日が該当します。
曜日固定型(ハッピーマンデー)
「○月の第○月曜日」と定められた祝日です。成人の日(1月第2月曜日)、海の日(7月第3月曜日)、敬老の日(9月第3月曜日)、スポーツの日(10月第2月曜日)の4日があります。
天文学的に決定される祝日
春分の日と秋分の日は、法律で日付が明記されておらず、「春分日」「秋分日」とだけ定められています。毎年2月に国立天文台が翌年の日付を官報で発表し、正式に確定します。春分の日は3月20日か21日頃、秋分の日は9月22日か23日頃となります。
全16日の祝日一覧と詳細
ここからは、年間16日の祝日を月ごとに詳しく見ていきましょう。
1月の祝日
元日(1月1日)
趣旨:年のはじめを祝う
元日は祝日法の制定当初からある祝日の一つです。新年を迎えるこの日は、日本で最も重要な祝日といっても過言ではありません。
多くの人が神社やお寺への初詣に出かけ、一年の無事や幸せを祈ります。おせち料理を食べたり、年賀状をやり取りしたりする風習も根強く残っています。官公庁や多くの企業は1月3日まで休業となります。
成人の日(1月第2月曜日)
趣旨:おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます
1948年の祝日法制定当初から設けられている祝日です。かつては1月15日に固定されていましたが、2000年からハッピーマンデー制度の導入により1月第2月曜日に変更されました。
この日は全国の自治体で成人式が開催され、振袖やスーツに身を包んだ新成人たちで街が華やぎます。なお、2022年の民法改正で成年年齢は18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では引き続き20歳を対象に式典を行っています。
2月の祝日
建国記念の日(2月11日)
趣旨:建国をしのび、国を愛する心を養う
日本の建国を記念する祝日です。『日本書紀』によると、紀元前660年のこの日に初代・神武天皇が即位したとされています。
戦前は「紀元節」として祝われていましたが、戦後一度廃止されました。1966年に現在の名称で復活し、翌1967年から実施されています。政令によって2月11日と定められました。
天皇誕生日(2月23日)
趣旨:天皇の誕生日を祝う
現在の天皇陛下(今上天皇)の誕生日を祝う日です。祝日法の制定当初からある祝日ですが、その日付は天皇の即位に伴い変更されてきました。
昭和天皇の時代は4月29日、上皇陛下(平成の天皇)の時代は12月23日でした。2019年5月1日の即位に伴い、現在の2月23日となっています。この日は皇居で一般参賀が行われ、天皇皇后両陛下や皇族方が国民にお姿を見せられます。
3月の祝日
春分の日(3月20日頃)
趣旨:自然をたたえ、生物をいつくしむ
春の訪れを祝う祝日で、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。祝日法制定当初からある祝日の一つになります。
この日を中心とした1週間は「お彼岸」と呼ばれ、お墓参りをする習慣があります。戦前は「春季皇霊祭」という宮中祭祀に由来する祝日でした。
4月・5月の祝日(ゴールデンウィーク)
4月末から5月上旬にかけては複数の祝日が集中するゴールデンウィークです。
昭和の日(4月29日)
趣旨:激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす
昭和天皇の誕生日であったこの日は、時代とともに名称を変えてきました。昭和天皇崩御後の1989年に「みどりの日」となり、2007年に現在の「昭和の日」に改められています。
憲法記念日(5月3日)
趣旨:日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する
1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念する祝日です。この日は国会議事堂が一般公開されたり、憲法に関する講演会やシンポジウムが開催されたりします。
みどりの日(5月4日)
趣旨:自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ
もともと4月29日の祝日でしたが、2007年に昭和の日の制定に伴い5月4日に移動しました。植物や自然を愛した昭和天皇にちなんで名付けられた祝日です。
なお、この日は以前から「国民の休日」として休日でした。憲法記念日とこどもの日に挟まれた日だったためです。
こどもの日(5月5日)
趣旨:こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する
祝日法制定当初からある祝日で、もともとは「端午の節句」として男の子の成長を祝う日でした。現在は男女問わず、すべての子どもの健やかな成長を願う日となっています。
鯉のぼりを揚げたり、柏餅を食べたりする習慣は今も続いています。「母に感謝する」という趣旨が含まれているのも特徴的です。
7月の祝日
海の日(7月第3月曜日)
趣旨:海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う
1995年に制定され、翌1996年から施行された祝日です。当初は7月20日に固定されていましたが、2003年からハッピーマンデー制度により第3月曜日に変更されました。
7月20日という日付は、1876年に明治天皇が東北巡幸から横浜港に無事帰港された日に由来しています。島国である日本にとって、海は欠かせない存在であることを再認識する日です。
8月の祝日
山の日(8月11日)
趣旨:山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する
2014年に制定され、2016年から施行された最も新しい祝日です。海の日に対応する形で、山の恩恵への感謝を目的に設けられました。
8月11日という日付に特別な由来はなく、お盆の時期に合わせて設定されたとされています。この祝日により、8月は祝日がない月ではなくなりました。
9月の祝日
敬老の日(9月第3月曜日)
趣旨:多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
1966年に制定された祝日で、当初は9月15日に固定されていました。2003年からハッピーマンデー制度により第3月曜日に変更されています。
この祝日の起源は、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)で始まった「としよりの日」にさかのぼります。高齢者を大切にし、その知恵を村づくりに活かそうという考えから生まれた取り組みでした。
秋分の日(9月22日頃)
趣旨:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ
春分の日と同様、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。祝日法制定当初からある祝日で、お彼岸の中日にあたります。
この時期はお墓参りをして先祖を敬う習慣があります。戦前は「秋季皇霊祭」という宮中祭祀に由来する祝日でした。
10月の祝日
スポーツの日(10月第2月曜日)
趣旨:スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う
1964年の東京オリンピック開会式が行われた10月10日を記念して、1966年に「体育の日」として制定されました。2000年からハッピーマンデー制度により第2月曜日に移動し、2020年に現在の「スポーツの日」に名称が変更されています。
この日は全国各地で運動会やスポーツイベントが開催されます。
11月の祝日
文化の日(11月3日)
趣旨:自由と平和を愛し、文化をすすめる
1946年に日本国憲法が公布された日であり、憲法が平和と文化を重んじていることから「文化の日」と名付けられました。また、この日は明治天皇の誕生日でもあり、戦前は「明治節」として祝われていました。
文化の日には、皇居で文化勲章の親授式が行われます。美術館や博物館の無料開放など、文化に触れるイベントも各地で開催されます。
勤労感謝の日(11月23日)
趣旨:勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう
年間最後の祝日です。働くことの大切さを認識し、お互いに感謝し合う日として祝日法制定当初から設けられています。
この日付は、宮中で五穀の収穫を感謝する「新嘗祭」が行われる日に由来しています。勤労への感謝と収穫への感謝、両方の意味を持つ祝日といえます。
祝日に関連する制度

国民の祝日には、連休を作りやすくするためのいくつかの制度が設けられています。
振替休日
国民の祝日が日曜日と重なった場合、その日の後の最も近い平日が休日になる制度です。1973年の法改正で導入されました。
例えば、5月3日(憲法記念日)が日曜日の場合、5月4日(みどりの日)も祝日のため、5月6日が振替休日になります。
国民の休日
前後を国民の祝日に挟まれた平日は、自動的に休日となります。1985年の法改正で導入されました。
代表的な例として、敬老の日と秋分の日に挟まれた日が国民の休日になるケースがあります。2026年は9月22日がこれに該当し、5連休の「シルバーウィーク」が生まれます。
ハッピーマンデー制度
成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日を月曜日に固定し、週末と合わせて3連休を作りやすくする制度です。2000年と2003年に段階的に導入されました。
レジャーや旅行などの消費活性化を目的としています。
2025年・2026年の祝日カレンダー
2025年(令和7年)の祝日
| 日付 | 祝日名 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月1日 | 元日 | 水 |
| 1月13日 | 成人の日 | 月 |
| 2月11日 | 建国記念の日 | 火 |
| 2月23日 | 天皇誕生日 | 日 |
| 2月24日 | 振替休日 | 月 |
| 3月20日 | 春分の日 | 木 |
| 4月29日 | 昭和の日 | 火 |
| 5月3日 | 憲法記念日 | 土 |
| 5月4日 | みどりの日 | 日 |
| 5月5日 | こどもの日 | 月 |
| 5月6日 | 振替休日 | 火 |
| 7月21日 | 海の日 | 月 |
| 8月11日 | 山の日 | 月 |
| 9月15日 | 敬老の日 | 月 |
| 9月23日 | 秋分の日 | 火 |
| 10月13日 | スポーツの日 | 月 |
| 11月3日 | 文化の日 | 月 |
| 11月23日 | 勤労感謝の日 | 日 |
| 11月24日 | 振替休日 | 月 |
2025年は振替休日が3日あり、ゴールデンウィークは4月29日から5月6日までの最大8連休が可能です。
2026年(令和8年)の祝日
| 日付 | 祝日名 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月1日 | 元日 | 木 |
| 1月12日 | 成人の日 | 月 |
| 2月11日 | 建国記念の日 | 水 |
| 2月23日 | 天皇誕生日 | 月 |
| 3月20日 | 春分の日 | 金 |
| 4月29日 | 昭和の日 | 水 |
| 5月3日 | 憲法記念日 | 日 |
| 5月4日 | みどりの日 | 月 |
| 5月5日 | こどもの日 | 火 |
| 5月6日 | 振替休日 | 水 |
| 7月20日 | 海の日 | 月 |
| 8月11日 | 山の日 | 火 |
| 9月21日 | 敬老の日 | 月 |
| 9月22日 | 国民の休日 | 火 |
| 9月23日 | 秋分の日 | 水 |
| 10月12日 | スポーツの日 | 月 |
| 11月3日 | 文化の日 | 火 |
| 11月23日 | 勤労感謝の日 | 月 |
2026年は9月に5連休の「シルバーウィーク」が発生します。敬老の日(9月21日)と秋分の日(9月23日)に挟まれた9月22日が国民の休日となり、土日と合わせて大型連休になります。
祝日ではない日について
日本には祝日と混同されやすい日がいくつかあります。
お盆(8月13日〜16日頃) は祝日ではありません。しかし、多くの企業が休業するため、実質的な大型連休となっています。帰省ラッシュが起きることでも知られています。
ひな祭り(3月3日) や 七五三(11月15日) も国民の祝日ではありません。伝統行事として広く親しまれていますが、法律上の休日とは別の扱いです。
クリスマス(12月25日) も祝日ではありません。商業的なイベントとして定着していますが、官公庁や多くの企業は通常営業です。
まとめ
日本には年間16日の国民の祝日があり、それぞれに深い意味や歴史が込められています。
祝日法は1948年に制定され、最初は9日だった祝日が現在の16日まで増えました。振替休日やハッピーマンデー制度、国民の休日といった仕組みにより、連休が取りやすくなっているのも特徴です。
祝日の趣旨を知ることで、ただの休日としてではなく、日本の文化や歴史を感じながら過ごせるようになります。次の祝日には、その日の意味を思い出してみてはいかがでしょうか。


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