Windows 10や11でOneDriveやその他のクラウドストレージサービスを使用している時、ファイルを開こうとしたりコピーしようとした時に、こんなエラーメッセージが表示されることがあります。
「予期しないエラーが発生したため、ファイルをコピーできません。」
「エラー 0x80070194: クラウドファイルプロバイダーが予期せず終了しました。」
「エラー 0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません。」
このエラーは、特にOneDriveユーザーに多く見られる問題ですが、Google DriveやDropboxなどの他のクラウドサービスでも発生することがあります。
この記事では、このエラーの意味、発生する原因、そして具体的な解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。
- このエラーとは?簡単に言うと…
- よく見られるエラーコード
- エラーが発生する主な原因
- 【基本】まず試すべき対処法
- 【詳細】同期を一時停止して再開する
- 【詳細】OneDriveをリセットする
- 【詳細】Files On-Demandを無効化する
- 【詳細】OneDriveアカウントをリンク解除して再リンクする
- 【詳細】OneDriveを再インストールする
- 【詳細】Windows Updateを適用する
- 【ノートPC向け】電源設定を確認する
- 【上級】コマンドプロンプトでOneDriveをリセット(管理者権限)
- 【SharePoint/Teams】OneDriveとSharePointの同期問題
- トラブルシューティングツールを実行する
- Google DriveやDropboxでも同じエラーが出る場合
- よくある質問
- まとめ:段階的に対処しよう
このエラーとは?簡単に言うと…

「クラウドファイルプロバイダーが予期せず終了しました」というエラーは、Windowsとクラウドストレージサービスをつなぐプログラムが正常に動作していないことを示しています。
クラウドファイルプロバイダーって何?
クラウドファイルプロバイダーとは、Windows上でクラウドストレージ(OneDrive、Google Drive、Dropboxなど)のファイルを操作できるようにするための仲介役のプログラムです。
具体的には:
OneDriveの場合、バックグラウンドで動作している「OneDrive.exe」というプロセスがクラウドファイルプロバイダーの役割を果たしています。
このプログラムが:
- 停止している
- クラッシュした
- 正しく動作していない
という状態の時に、このエラーが表示されます。
よく見られるエラーコード
このエラーには、いくつかのバリエーションがあります。
エラー 0x80070194
完全なメッセージ:
「予期しないエラーが発生したため、ファイルをコピーできません。このエラーが引き続き発生する場合は、エラーコードを使用してこの問題のヘルプを検索できます。エラー 0x80070194: クラウドファイルプロバイダーが予期せず終了しました。」
意味:
OneDriveなどのクラウドサービスの同期機能に問題が発生している状態です。
エラー 0x8007016A
完全なメッセージ:
「エラー 0x8007016A: クラウドファイルプロバイダーが実行されていません。」
意味:
クラウドストレージアプリ(OneDrive.exeなど)が起動していない、またはユーザーがサインインしていない状態です。
エラー 0x80070185
完全なメッセージ:
「エラー 0x80070185: クラウド操作が失敗しました。」
意味:
クラウドとの同期中にファイル操作を行ったため、操作が競合している状態です。
エラーが発生する主な原因
このエラーが発生する原因は複数あります。
1. OneDrive(クラウドアプリ)が起動していない
最も基本的な原因です。OneDriveなどのクラウドアプリが正常に起動していない、またはクラッシュしている状態。
2. 同期処理中のファイル操作
クラウドとローカルの同期が完了していない時にファイルを開こうとすると、エラーが発生しやすくなります。
3. OneDriveのキャッシュが破損
OneDriveが使用する一時ファイル(キャッシュ)が破損していると、正常に動作しなくなります。
4. Files On-Demand機能の問題
Windows 10/11のOneDriveには「Files On-Demand」という機能があり、クラウド上のファイルをローカルに完全にダウンロードせずに表示します。この機能が原因でエラーが出ることがあります。
5. ネットワーク接続の不良
クラウドサービスはインターネット接続が必要です。接続が不安定だと、このエラーが発生します。
6. OneDriveアプリが最新でない
古いバージョンのOneDriveを使っていると、バグや互換性の問題でエラーが発生することがあります。
7. Windowsの更新プログラムが適用されていない
Windows自体が古いバージョンだと、OneDriveとの互換性に問題が出ることがあります。
8. アカウント認証の問題
OneDriveのアカウント認証に問題がある、またはサインアウトしている状態。
9. 大量ファイルの同時同期
数GBにおよぶ大量のファイルをアップロード/ダウンロードしている時、クラウド側が処理しきれず”詰まって”しまうことがあります。
10. バッテリー駆動による省電力設定
ノートPCでバッテリー駆動中の場合、省電力設定により同期が制限されることがあります。
【基本】まず試すべき対処法
エラーが発生したら、まず以下の簡単な方法を試してみましょう。
1. OneDriveアプリを再起動する
手順:
- タスクバー右下の通知領域で、OneDriveの雲アイコンを探す
- 雲アイコンを右クリック
- 「終了」または「OneDriveを終了」をクリック
- スタートメニューから「OneDrive」を検索して再起動
Google DriveやDropboxの場合:
同様に、タスクバーのアイコンを右クリックして終了し、再起動します。
2. パソコンを再起動する
シンプルですが、一時的な不具合の場合はこれで解決することが多いです。
3. インターネット接続を確認する
確認方法:
- ブラウザで任意のウェブサイトを開いてみる
- Wi-Fiを一度オフにしてから再度オンにする
- 可能であれば有線LANに切り替えてみる
4. OneDriveにサインインしているか確認
手順:
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- サインイン画面が表示される場合は、Microsoftアカウントでサインイン
- アカウント情報とパスワードを入力
【詳細】同期を一時停止して再開する
OneDriveの同期を一時停止してから再開することで、多くの場合エラーが解決します。
手順
- タスクバー右下のOneDriveアイコンをクリック
- 右上の「ヘルプと設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「同期を一時停止」をクリック
- 「2時間」を選択(または任意の時間)
- 数分待つ
- 再度「ヘルプと設定」→「同期を再開」をクリック
この方法は、同期処理の競合が原因でエラーが発生している場合に特に効果的です。
【詳細】OneDriveをリセットする
OneDriveのキャッシュをクリアし、設定をデフォルトに戻す方法です。データは失われませんので安心してください。
手順
- キーボードの「Windows」キー+「R」キーを同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開く
- 以下のコマンドをコピーして貼り付け
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- 「OK」をクリック
- コマンドプロンプトのウィンドウが一瞬表示されて消える
- 数分待つ(OneDriveアイコンがタスクバーから消えることがあります)
OneDriveが自動的に再起動しない場合
- 再度「Windows」キー+「R」キーを押す
- 以下のコマンドを入力
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe
- 「OK」をクリック
- OneDriveが起動し、青い矢印アイコンがファイルに表示され、同期が再開される
注意: リセット後、OneDriveの設定(選択的同期など)が初期化されるため、必要に応じて再設定してください。
【詳細】Files On-Demandを無効化する
Files On-Demand機能が原因でエラーが発生している場合があります。
Files On-Demandとは?
ローカルストレージの容量を節約するため、クラウド上のファイルを「必要な時だけダウンロード」する機能です。ファイルには雲のアイコンが表示されます。
無効化の手順
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「ヘルプと設定」→「設定」をクリック
- 「設定」タブを開く
- 「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」のチェックを外す ※このオプションが見つからない場合:
- 「同期とバックアップ」タブをクリック
- 「詳細設定」をクリック
- 「Files On-Demand」の下の「すべてのOneDriveファイルを今すぐダウンロード」を選択
- 「OK」をクリック
これにより、すべてのファイルがローカルにダウンロードされ、エラーが解決する可能性があります。
注意: この方法は、ローカルストレージに十分な空き容量がある場合のみ推奨されます。
【詳細】OneDriveアカウントをリンク解除して再リンクする
アカウント認証に問題がある場合、一度リンクを解除してから再度リンクすることで解決します。
手順
- タスクバーのOneDriveアイコンを右クリック
- 「ヘルプと設定」→「設定」をクリック
- 「アカウント」タブを開く
- 「このPCのリンク解除」をクリック
- 確認メッセージが表示されたら「アカウントのリンク解除」をクリック
重要: リンク解除しても、クラウド上のファイルは削除されません。ローカルのOneDriveフォルダのファイルは残りますが、同期は停止します。
再リンクの手順
- 数分待った後、OneDriveアプリが自動的に起動する
- Microsoftアカウントのメールアドレスを入力
- 「サインイン」をクリック
- パスワードを入力してサインイン
- OneDriveフォルダの場所を確認(通常はデフォルトのまま)
- 「次へ」をクリックして設定を完了
同期が再開され、エラーが解決されているか確認してください。
【詳細】OneDriveを再インストールする
上記の方法で解決しない場合は、OneDriveを完全に再インストールします。
アンインストール手順(Windows 11)
- 「設定」を開く(Windows + I)
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリック
- リストから「Microsoft OneDrive」を探す
- 右側の「…」(3点メニュー)をクリック
- 「アンインストール」をクリック
- 確認メッセージで再度「アンインストール」をクリック
アンインストール手順(Windows 10)
- 「設定」を開く(Windows + I)
- 「アプリ」→「アプリと機能」をクリック
- 「Microsoft OneDrive」を探す
- クリックして「アンインストール」を選択
再インストール手順
方法1: Microsoft Storeから
- Microsoft Storeを開く
- 検索ボックスに「OneDrive」と入力
- 「Microsoft OneDrive」を選択
- 「入手」または「インストール」をクリック
方法2: 公式サイトから
- ブラウザで以下にアクセス
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/download - 「ダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
インストール後の設定
- OneDriveを起動
- Microsoftアカウントでサインイン
- 同期するフォルダを選択
- 設定を完了
重要: 再インストール後は、必要に応じてFiles On-Demandなどの設定を見直してください。
【詳細】Windows Updateを適用する
WindowsとOneDriveの互換性問題が原因の場合があります。
手順(Windows 11)
- 「設定」を開く(Windows + I)
- 左側のメニューから「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムがあればすべてインストール
- 必要に応じてPCを再起動
手順(Windows 10)
- 「設定」を開く(Windows + I)
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムをインストール
- 再起動
更新完了後、OneDriveを起動してエラーが解決されたか確認してください。
【ノートPC向け】電源設定を確認する

ノートPCでバッテリー駆動中の場合、省電力設定が原因でエラーが出ることがあります。
対処法
一時的な対処:
ACアダプターを接続して、電源に接続した状態で操作してみてください。
恒久的な対処:
- 「設定」→「システム」→「電源」
- 電源モードを「最適なパフォーマンス」または「バランス」に変更
- 「追加の電源設定」をクリック
- 使用中の電源プランの「プラン設定の変更」をクリック
- 「詳細な電源設定の変更」をクリック
- OneDriveやネットワーク関連の設定を確認し、必要に応じて調整
【上級】コマンドプロンプトでOneDriveをリセット(管理者権限)
コマンドプロンプトを使用したリセット方法です。
手順
- スタートメニューで「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- 数分待った後、OneDriveが自動的に再起動しない場合は、以下を実行
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe
- Enterを押してOneDriveを手動起動
【SharePoint/Teams】OneDriveとSharePointの同期問題
会社や組織でSharePointやTeamsのファイルを同期している場合の対処法です。
SharePoint同期の再開手順
- タスクバーのOneDrive雲アイコンを右クリック
- 雲アイコンをクリックして設定を開く
- 「設定」をクリック
- 左側の「アカウント」をクリック
- 「同期の開始」をクリック
SharePoint同期のトラブルシューティング
Microsoftの公式ガイドを参照:
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/sharepoint-sync
トラブルシューティングツールを実行する
Windowsには、自動的に問題を検出・修復するツールがあります。
Windows Store Appsトラブルシューティング
- 「設定」を開く
- 「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」
- 「Windows Storeアプリ」を探す
- 「実行」をクリック
- 画面の指示に従って修復
ネットワークトラブルシューティング
- 同じくトラブルシューティングツールから
- 「ネットワークアダプター」または「インターネット接続」を選択
- 「実行」をクリック
- 自動修復を完了
Google DriveやDropboxでも同じエラーが出る場合
OneDrive以外のクラウドサービスでも同様のエラーが発生することがあります。
Google Drive File Streamの場合
- タスクバーのGoogle Driveアイコンをクリック
- 設定(歯車アイコン)→「終了」
- Google Drive File Streamを再起動
- それでも解決しない場合は、アンインストールして再インストール
Dropboxの場合
- タスクバーのDropboxアイコンをクリック
- アカウントアイコン→「終了」
- Dropboxを再起動
- 問題が続く場合は、Dropbox設定から「Dropboxを再起動」を試す
よくある質問
Q: このエラーでデータが消えることはありますか?
A: いいえ、このエラー自体でデータが消えることはありません。クラウド上のファイルは安全です。ただし、エラーが発生した時に編集中の作業は保存されていない可能性があるため、こまめな保存を心がけてください。
Q: リセットや再インストールでデータは消えますか?
A: OneDriveをリセットまたは再インストールしても、クラウド上のデータは削除されません。再同期されるだけです。ただし、ローカルにしか保存していないファイルがある場合は、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
Q: エラーが頻繁に発生します。根本的な解決策は?
A: 頻繁にエラーが出る場合は、以下を確認してください:
- インターネット接続の安定性
- ローカルストレージの空き容量(最低10GB以上推奨)
- ウイルス対策ソフトがOneDriveをブロックしていないか
- Windowsを最新の状態に保つ
- 大量のファイルを一度に同期しない
Q: 会社のPCで発生します。自分で対処できますか?
A: 会社のPCの場合、IT管理者によって制限が設けられている可能性があります。自分で解決できない場合は、社内のIT部門に相談してください。特に、SharePointやOneDrive for Businessを使用している場合は、管理者側での設定が必要なこともあります。
Q: エラーコード0x8007016Aと0x80070194の違いは?
A:
- 0x8007016A: OneDriveアプリ自体が起動していない、またはサインインしていない
- 0x80070194: OneDriveは起動しているが、同期処理に問題がある
0x8007016Aの場合は、まずOneDriveを起動してサインインすることから始めてください。
Q: Files On-Demandを無効にすると何が起こりますか?
A: すべてのOneDriveファイルがローカルPCにダウンロードされます。そのため、ローカルストレージの空き容量が大幅に減少します。OneDriveに大量のファイルがある場合は、選択的同期を使用して必要なフォルダだけを同期することをおすすめします。
まとめ:段階的に対処しよう
「クラウドファイルプロバイダーが予期せず終了しました」エラーは、OneDriveなどのクラウドストレージサービスでよく見られる問題ですが、適切な対処で解決できます。
対処の基本手順:
- 基本対処(所要時間: 5分)
- OneDriveアプリの再起動
- PCの再起動
- インターネット接続の確認
- サインイン状態の確認
- 中級対処(所要時間: 10-15分)
- 同期の一時停止と再開
- OneDriveのリセット
- Files On-Demandの無効化
- 上級対処(所要時間: 30分)
- アカウントのリンク解除と再リンク
- OneDriveの再インストール
- Windows Updateの適用
- 特殊ケース
- ノートPC: 電源設定の確認
- 会社のPC: IT部門に相談
- 頻発する場合: システム全体の見直し
重要なポイント:
- データは失われないので安心して対処してください
- 簡単な方法から順番に試す
- 同期中のファイル操作は避ける
- こまめに保存する習慣をつける
- 大量ファイルの同期は時間がかかることを理解する
このエラーの多くは、OneDriveのリセットや同期の一時停止・再開で解決します。それでも解決しない場合は、再インストールを試してみてください。
会社や組織のPCで発生する場合は、管理者による設定が必要な場合もあるため、IT部門に相談することをおすすめします。

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