2026年1月13日、AppleがApple Creator Studioという画期的な新サービスを発表しました。
これは、Final Cut ProやLogic Proなど、プロ向けのクリエイティブアプリをひとつのサブスクリプションでまとめて使えるようになる、まさにクリエイター待望のサービスです。
「Adobe Creative Cloudのライバル登場!」と話題になっているこのサービス、一体どんな内容なのでしょうか?
今回は、Apple Creator Studioの料金、含まれるアプリ、新機能、そして誰にとってお得なのかまで、詳しく解説していきますね。
Apple Creator Studioとは?

基本情報
Apple Creator Studioは、Appleのプロ向けクリエイティブアプリを一つのサブスクリプションで利用できる新しいサービスです。
Appleは、このサービスを「スタジオレベルのパワーを誰の手にも届ける、画期的なクリエイティブアプリのコレクション」と表現しています。
サービス開始日: 2026年1月28日
対象ユーザー
Apple Creator Studioは、以下のような様々なクリエイターに向けたサービスです。
- ビデオエディター・映像制作者
- ミュージシャン・音楽プロデューサー
- フォトグラファー・画像編集者
- グラフィックデザイナー
- コンテンツクリエイター全般
- 起業家
- 学生・教育者
料金プラン
一般向けプラン
月額プラン: $12.99/月(約1,900円)
年間プラン: $129/年(約19,000円)
年間プランなら、月額プランの約10ヶ月分の料金で12ヶ月利用できます。
学生・教育者向けプラン
大幅な割引価格が提供されます。
月額プラン: $2.99/月(約450円)
年間プラン: $29.99/年(約4,500円)
通常価格の約77%オフという、非常にお得なプランです。
無料トライアル
すべての新規登録者: 1ヶ月間の無料トライアル
新しいMac/iPad購入者: 3ヶ月間の無料トライアル
- iPadの場合は、A16、A17 Pro、Mシリーズチップ以降、6GB以上のRAMを搭載したモデルが対象
ファミリーシェアリング
最大6人の家族で一つのサブスクリプションを共有できます。
追加料金は不要で、各家族メンバーがそれぞれのApple IDで全てのアプリと機能を利用できます。
含まれるアプリ
MacとiPadの両方で使えるアプリ
1. Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)
プロ向けビデオ編集アプリ
従来の価格: $299.99(買い切り・Mac版のみ)
主な機能:
- プロフェッショナルなビデオ編集機能
- Apple Siliconによる高速パフォーマンス
- 複雑なワークフローにも対応
2. Logic Pro(ロジックプロ)
音楽制作・オーディオ編集アプリ
従来の価格: $199.99(買い切り・Mac版のみ)
主な機能:
- 楽曲制作からミキシングまで
- 豊富な音源とエフェクト
- MIDI編集機能
3. Pixelmator Pro(ピクセルメイターフロ)
画像編集・グラフィックデザインアプリ
従来の価格: $49.99(買い切り・Mac版のみ)
主な機能:
- 写真編集
- グラフィックデザイン
- デジタルペイント
- iPadで初めて利用可能に!
Mac専用アプリ
4. Motion(モーション)
モーショングラフィックス作成アプリ
従来の価格: $49.99(買い切り)
主な機能:
- 2D/3Dエフェクトの作成
- アニメーション制作
- Final Cut Proとの連携
5. Compressor(コンプレッサー)
ビデオエンコーディングアプリ
従来の価格: $49.99(買い切り)
主な機能:
- カスタム出力設定
- バッチ処理
- 様々なフォーマットへの書き出し
6. MainStage(メインステージ)
ライブパフォーマンス用音楽アプリ
従来の価格: $29.99(買い切り)
主な機能:
- Macを楽器やボーカルプロセッサーに変換
- Logic Proとの連携
- ライブ演奏向けの機能
プレミアムコンテンツと機能
iWorkアプリの強化機能
Apple Creator Studioのサブスクリプション登録者は、Keynote、Pages、Numbers、Freeformでプレミアム機能を利用できます。
これらのアプリは引き続き無料で使えますが、サブスクリプション登録者には追加の特典があります。
Content Hub(コンテンツハブ)
サブスクリプション登録者専用の新機能です。
提供されるもの:
- ロイヤリティフリーの高品質写真
- グラフィックス
- イラスト
- プレミアムテンプレート
- プレミアムテーマ
これらのコンテンツを、Keynote、Pages、Numbers、Freeformで自由に使えます。
新しいAI機能

Apple Creator Studioには、最新のAI(人工知能)機能が多数搭載されています。
Final Cut Proの新機能
1. Transcript Search(トランスクリプト検索)
ビデオ内で話された内容から特定のシーンを検索できます。
2. Visual Search(ビジュアル検索)
「青い車が映っているシーン」など、映像の内容を説明するだけで該当シーンを見つけられます。
3. Beat Detection(ビート検出)
音楽のリズムに合わせて、自動的にビデオを編集できます。
4. Montage Maker(iPad版)
選択した複数のクリップを分析して、自動的にダイナミックなビデオを作成します。
Logic Proの新機能
1. Synth Player
新しいシンセサイザー機能で、楽曲制作がより簡単に。
2. Chord ID
コード進行の認識と提案機能。
3. Quick Swipe Comping
ボーカルやインストゥルメントの録音から、ベストテイクを素早く選択。
4. 自然言語検索
「穏やかなピアノループ」など、言葉で説明するだけでループやサウンドを検索できます。
Pixelmator Proの新機能
1. Warp Tool(ワープツール)
レイヤーを自由に変形させる新しいツール(サブスクリプション限定)。
2. iPad版の登場
初めてiPadで利用可能になりました。
- タッチ操作に最適化
- Apple Pencilの完全サポート
- MacとiPadの間でプロジェクトを共有可能
Keynote、Pages、Numbersの新機能
1. AIプレゼンテーション作成
テキストのアウトラインから、自動的にプレゼンテーションを生成(Keynote)。
2. プレゼンターノート自動生成
既存のスライドから、プレゼンターノート を自動作成(Keynote)。
3. Image Playground
テキストから画像を生成したり、既存の画像を変換したりできる機能。
4. Super Resolution
画像を高解像度化しながら、細部を保持。
5. Auto Crop
AIが最適な構図を提案してくれる自動クロップ機能。
Adobe Creative Cloudとの比較
価格比較
| サービス | 月額料金 | 年額料金 |
|---|---|---|
| Apple Creator Studio(一般) | $12.99 | $129 |
| Apple Creator Studio(学生) | $2.99 | $29.99 |
| Adobe Creative Cloud(全アプリ) | 約$70 | 約$840 |
Apple Creator Studioは、Adobe Creative Cloudの約5分の1の価格です。
含まれるアプリの比較
Apple Creator Studio:
- 動画編集: Final Cut Pro
- 音楽制作: Logic Pro
- 画像編集: Pixelmator Pro
- その他: Motion、Compressor、MainStage
Adobe Creative Cloud:
- 動画編集: Premiere Pro、After Effects
- 音楽制作: Audition
- 画像編集: Photoshop、Lightroom、Illustrator
- その他: InDesign、XD、Acrobat Proなど20以上のアプリ
どちらを選ぶべき?
Apple Creator Studioがおすすめな人:
- MacやiPadを主に使っている
- コストを抑えたい
- Appleのエコシステムを活用したい
- 初心者から中級者
Adobe Creative Cloudがおすすめな人:
- WindowsやAndroidも使う
- より幅広いアプリが必要
- 業界標準のツールを使いたい
- プロフェッショナル
既存のアプリ所有者はどうなる?
買い切り版は引き続き利用可能
すでにFinal Cut ProやLogic Proなどを買い切りで購入している人は、引き続きそのまま使えます。
買い切り版は今後も販売され、アップデートも提供されます。
ただし、AI機能は制限される
買い切り版では、一部の新しいAI機能は利用できません。
これらの機能を使いたい場合は、Apple Creator Studioのサブスクリプションが必要です。
アプリのアイコンが異なる
同じMac上に買い切り版とサブスクリプション版の両方がインストールされている場合、アイコンが異なるため区別できます。
iPad版は既存ユーザーにも朗報
今まで、Final Cut ProとLogic ProのiPad版は、それぞれ月額$4.99のサブスクリプション(合計$9.98)でした。
Apple Creator Studioなら、わずか$3追加するだけで、すべてのアプリとプレミアム機能が利用できます。
誰にとってお得なのか?
圧倒的にお得な人
1. これらのアプリを一度も持っていない人
すべてのアプリを買い切りで購入すると、約$680かかります。
Apple Creator Studioなら、年間$129で利用できるので、5年以上使って初めて買い切りより高くなる計算です。
2. MacとiPadの両方で作業する人
買い切り版はMac専用ですが、サブスクリプションなら追加料金なしでiPad版も使えます。
3. 学生・教育者
通常価格の77%オフという破格の割引があります。
4. 家族でクリエイティブな活動をしている人
6人まで共有できるので、一人あたりの実質コストは月額約$2.17(年間プランの場合)です。
あまりお得ではない人
1. すでにMac版のアプリを全て持っている人
iPadで使わないのであれば、既存の買い切り版を使い続けた方が経済的です。
ただし、新しいAI機能を使いたい場合はサブスクリプションが必要になります。
2. 一つか二つのアプリしか使わない人
例えば、Final Cut Proだけしか使わない場合、買い切り版($299.99)を購入した方が、長期的には安く済む可能性があります。
3. Windowsユーザー
Apple Creator Studioは、MacとiPadでのみ利用可能です。
よくある質問

Q1. Apple Creator Studioを解約したら、作成したプロジェクトはどうなりますか?
A. プロジェクトファイル自体は残りますが、編集するためにはサブスクリプションが必要です。Keynote、Pages、Numbers、Freeformのドキュメントは引き続き編集できますが、プレミアム機能は使えなくなります。
Q2. 買い切り版とサブスクリプション版の機能差はどれくらいですか?
A. 基本的な編集機能は同じですが、サブスクリプション版では新しいAI機能(Transcript Search、Visual Search、Beat Detectionなど)が利用できます。今後、この差は広がる可能性があります。
Q3. Apple Oneとの関係は?
A. Apple Oneとは別のサブスクリプションです。将来的に統合される可能性もありますが、現時点では別々に契約する必要があります。
Q4. 無料トライアル期間中に解約できますか?
A. はい、できます。無料トライアル期間中に解約すれば、料金は一切かかりません。
Q5. Creative Cloudからの乗り換えは簡単ですか?
A. プロジェクトファイルの形式が異なるため、完全な互換性はありません。ただし、ビデオや音声などのメディアファイルは共通して使えます。移行には多少の学習期間が必要です。
Q6. iPadだけでも使えますか?
A. はい、Final Cut Pro、Logic Pro、Pixelmator Proの3つはiPadでも利用できます。ただし、Motion、Compressor、MainStageはMac専用です。
Q7. オフラインでも使えますか?
A. はい、アプリ自体はオフラインで使えます。ただし、定期的にインターネット接続が必要です(サブスクリプションの確認のため)。
まとめ
Apple Creator Studioについて、詳しく見てきました。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- 2026年1月28日からApp Storeで利用可能
- 月額$12.99または年額$129
- 学生・教育者は月額$2.99または年額$29.99
- 6つのプロ向けクリエイティブアプリが含まれる
- 最大6人の家族で共有可能
- 新しいAI機能が多数追加
- Pixelmator ProがiPadで初めて利用可能に
- Adobe Creative Cloudの約5分の1の価格
- 買い切り版も引き続き購入可能
- iWorkアプリのプレミアム機能とコンテンツにアクセス
- すべてのアプリを一度も持っていない人には圧倒的にお得
Apple Creator Studioは、プロ向けのクリエイティブツールを手頃な価格で使えるようになる、画期的なサービスです。
特に、MacとiPadの両方で作業する人、学生、家族で共有したい人にとっては、非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
ただし、すでに必要なアプリを買い切りで所有している人や、一つのアプリしか使わない人にとっては、必ずしもお得とは言えない場合もあります。
自分の使用状況をよく考えて、無料トライアルを活用しながら、本当に必要かどうか判断してくださいね。
クリエイティブな活動を始めたい人、あるいはもっと本格的にやりたい人にとって、Apple Creator Studioは素晴らしいスタート地点になるはずです!

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