「このアニメ、何系?」って聞かれて、うまく答えられなかった経験はありませんか?
アニメには驚くほどたくさんのジャンルがあります。しかも「少年向け」「ファンタジー」「異世界転生」など、分類の仕方も複数あるから余計にややこしいんですよね。
この記事では、アニメのジャンルを「誰向けか」「どんな内容か」「どんな設定か」の3つの視点から整理しました。代表作も紹介しているので、次に見るアニメ選びの参考にしてみてください。
アニメジャンルには3つの分類軸がある

アニメのジャンルって、実は1種類じゃないんです。
大きく分けると「対象年齢による分類」「テーマ・内容による分類」「設定やトレンドによる分類」の3層構造になっています。たとえば『鬼滅の刃』なら「少年向け(対象年齢)」で「アクション・ファンタジー(テーマ)」という具合に、複数のジャンルが重なっているわけですね。
この仕組みを知っておくと、自分好みのアニメが探しやすくなります。
対象年齢で分ける5つの基本ジャンル
まずは「誰に向けて作られたか」という視点での分類です。日本のアニメ・マンガ業界では、この分け方がベースになっています。
子ども向け(Kodomomuke)
12歳以下の子どもをターゲットにしたアニメです。ストーリーはシンプルで、友情や正義といったわかりやすいテーマが中心。カラフルな映像と元気なキャラクターが特徴で、大人が見ても意外と楽しめます。
『ドラえもん』『ポケットモンスター』『クレヨンしんちゃん』あたりが代表作ですね。国民的アニメと呼ばれる作品が多いのもこのジャンルの特徴です。
少年向け(Shonen)
10代の男の子を主なターゲットとしたジャンルで、おそらく世界で最も人気のあるアニメカテゴリです。『週刊少年ジャンプ』などの少年誌に連載された作品が多く含まれます。
熱いバトル、仲間との絆、成長物語——これらの要素がギュッと詰まっているのが少年向けアニメの魅力。『ONE PIECE』『NARUTO』『ドラゴンボール』『鬼滅の刃』『僕のヒーローアカデミア』など、世界的ヒット作が目白押しです。
ちなみに「少年向け」といっても、実際には女性ファンも多いですし、大人になっても楽しめる作品ばかり。あくまで「メインターゲット」という意味合いですね。
少女向け(Shojo)
10代の女の子をターゲットにしたジャンルです。恋愛やドラマ、友情をテーマにした作品が多く、繊細な心理描写が特徴的。
『セーラームーン』『フルーツバスケット』『カードキャプターさくら』『君に届け』などが代表作。少年向けに比べるとアクションは控えめですが、そのぶん登場人物の内面が丁寧に描かれています。
魔法少女ものの多くはこのジャンルに含まれます。
青年向け(Seinen)
18歳以上の男性をメインターゲットにしたジャンルです。少年向けの要素を引き継ぎつつ、より複雑なテーマや暴力・性的な描写も含まれることがあります。
哲学的なテーマを扱う作品も多く、『進撃の巨人』『東京喰種』『ベルセルク』『MONSTER』『カウボーイビバップ』などが該当します。大人だからこそ楽しめる深みのある作品が揃っているジャンルですね。
女性向け(Josei)
18歳以上の女性をターゲットにしたジャンルで、少女向けの「大人版」といえます。恋愛を描く作品が多いですが、理想的なロマンスより現実的な人間関係や人生の悩みを扱う傾向があります。
『NANA』『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』などが代表作。仕事や恋愛、友人関係など、大人の女性が共感できるリアルなドラマが展開されます。
テーマ・内容で分けるジャンル
次に「どんな内容か」という視点での分類です。映画やドラマでもおなじみのジャンル分けですが、アニメならではの特徴もあります。
アクション
迫力のある戦闘シーンや激しい動きが見どころのジャンルです。アニメーションだからこそ表現できる、実写では不可能なアクションが楽しめます。
少年向けアニメの多くがこのジャンルに該当しますが、青年向けのハードな作品も多数あります。
ファンタジー
魔法や剣、ドラゴンなど現実には存在しない要素が登場するジャンル。中世ヨーロッパ風の世界観が定番ですが、和風ファンタジーや現代を舞台にしたものもあります。
アニメの得意分野といえる領域で、作品数も非常に多いですね。
SF(サイエンスフィクション)
科学技術や宇宙、未来社会を題材にしたジャンルです。『攻殻機動隊』『PSYCHO-PASS』『STEINS;GATE』など、思考実験のような深いテーマを扱う作品が多いのが特徴。
ロボットアニメ(メカ)と重なることも多いです。
ロマンス・恋愛
恋愛をメインテーマにしたジャンル。学園もの、社会人もの、ファンタジー要素を含むものなど、バリエーションは豊富です。
少女向け・女性向けに多いですが、少年向け・青年向けにも恋愛要素の強い作品はたくさんあります。
コメディ・ギャグ
笑いを主目的としたジャンル。日本のアニメならではのテンポの良いギャグや、シュールな笑いを楽しめます。
他のジャンルと組み合わせて「バトルコメディ」「恋愛コメディ」といった形で登場することも多いですね。
ホラー
恐怖をテーマにしたジャンル。心理的な怖さを追求するものから、グロテスクな描写を含むものまで幅広いです。
『ひぐらしのなく頃に』『Another』『地獄少女』などが代表作。
ミステリー・サスペンス
謎解きや緊張感のある展開が特徴のジャンル。推理ものの『名探偵コナン』から、心理戦を描く『DEATH NOTE』まで、さまざまなタイプがあります。
スポーツ
特定のスポーツを題材にしたジャンル。かつては野球やサッカーが主流でしたが、今ではバレーボール、バスケ、卓球、競技かるたなど、多種多様なスポーツがアニメ化されています。
『ハイキュー!!』『スラムダンク』『ブルーロック』などが人気作。見ているだけで熱くなれるのがスポーツアニメの魅力ですね。
日常系
派手な事件や激しいドラマが起きない、穏やかな日常を描くジャンルです。「空気系」とも呼ばれ、キャラクター同士のゆるいやり取りを楽しみます。
『けいおん!』『ゆるキャン△』『日常』などが代表作。疲れたときの癒しにピッタリです。
学園
学校を舞台にしたジャンル。部活、恋愛、友情など青春の要素が詰まっています。他のジャンルと組み合わせやすく、「学園バトル」「学園ラブコメ」など派生パターンも多いですね。
歴史・時代劇
日本の戦国時代や幕末、あるいは世界各地の歴史を舞台にしたジャンル。史実をベースにしたものから、歴史上の人物を大胆にアレンジしたものまでさまざまです。
設定・トレンドで生まれた独自ジャンル
最後は、アニメ・マンガ文化の中で独自に発展してきたジャンルです。「お約束」や「テンプレ」と呼ばれるパターンが確立されており、知っていると作品の楽しみ方が広がります。
異世界(Isekai)
主人公が現代から別世界(多くは中世ファンタジー風)へ移動するジャンル。2010年代以降、爆発的に作品数が増えました。
「異世界転生」(死んでから生まれ変わる)と「異世界転移」(そのまま別世界へ行く)に大きく分かれます。『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』『無職転生』などが人気作です。
なろう系
小説投稿サイト「小説家になろう」発祥の作品群を指す言葉。異世界転生とセットで語られることが多いですが、厳密には異世界ものに限りません。
「主人公が最初から強い」「チート能力を持っている」「ストレスの少ない展開」といった特徴があります。テンプレート化された展開を楽しむ人もいれば、そこからの逸脱を楽しむ人も。
メカ・ロボット
巨大ロボットが登場するジャンル。パイロットが搭乗して戦うパターンが定番で、『機動戦士ガンダム』シリーズ、『新世紀エヴァンゲリオン』『天元突破グレンラガン』などが有名です。
日本のアニメを代表するジャンルのひとつで、海外でも根強い人気があります。
魔法少女
魔法の力を得た少女が活躍するジャンル。変身シーンが見どころで、『美少女戦士セーラームーン』『魔法少女まどか☆マギカ』『プリキュア』シリーズなどが代表作。
近年は従来のイメージを覆すダークな作品も増えています。
ハーレム・逆ハーレム
一人の主人公が複数の異性に好意を寄せられる設定のジャンル。男性主人公に女性キャラが集まるのが「ハーレム」、その逆が「逆ハーレム」です。
ラブコメと組み合わされることが多く、『五等分の花嫁』『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』などが人気。
アイドル
アイドル活動を題材にしたジャンル。楽曲やライブシーンが見どころで、『ラブライブ!』『アイドルマスター』『推しの子』などが代表作。
2次元と3次元の境界を越えた展開(声優によるライブイベントなど)も特徴です。
バトルロイヤル・デスゲーム
参加者同士が生き残りをかけて戦う設定のジャンル。『ダンガンロンパ』『未来日記』などが該当します。緊張感のある心理戦が見どころ。
ジャンルが重なり合う面白さ
ここまで読んで「あれ、一つの作品に複数のジャンルが当てはまるな」と思った方、正解です。
実際のアニメは、複数のジャンル要素を組み合わせて作られています。たとえば『ソードアート・オンライン』なら「少年向け+SF+ファンタジー+ロマンス+アクション」という具合。
だから「自分はファンタジーが好き」「恋愛ものが苦手」といった好みがわかると、膨大なアニメの中から自分に合う作品を見つけやすくなるんですね。
最近では「異世界転生+日常系」のようなスローライフ作品も増えており、ジャンルの掛け合わせはますます多様化しています。
アニメジャンル一覧表
| 分類 | ジャンル名 | 特徴 | 代表作 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 子ども向け(Kodomomuke) | 12歳以下向け。シンプルで明るいストーリー | ドラえもん、ポケットモンスター |
| 対象年齢 | 少年向け(Shonen) | 10代男子向け。熱いバトルと成長物語 | ONE PIECE、鬼滅の刃、NARUTO |
| 対象年齢 | 少女向け(Shojo) | 10代女子向け。恋愛と繊細な心理描写 | セーラームーン、フルーツバスケット |
| 対象年齢 | 青年向け(Seinen) | 18歳以上男性向け。複雑なテーマと深い描写 | 進撃の巨人、東京喰種、ベルセルク |
| 対象年齢 | 女性向け(Josei) | 18歳以上女性向け。リアルな恋愛と人生 | NANA、ハチミツとクローバー |
| テーマ | アクション | 迫力ある戦闘・動きが見どころ | 呪術廻戦、チェンソーマン |
| テーマ | ファンタジー | 魔法・剣・異世界などの非現実的要素 | ダンジョン飯、葬送のフリーレン |
| テーマ | SF | 科学技術・宇宙・未来社会が舞台 | 攻殻機動隊、STEINS;GATE |
| テーマ | ロマンス | 恋愛がメインテーマ | 四月は君の嘘、ホリミヤ |
| テーマ | コメディ・ギャグ | 笑いを主目的とした作品 | 銀魂、かぐや様は告らせたい |
| テーマ | ホラー | 恐怖・サスペンス要素がメイン | ひぐらしのなく頃に、Another |
| テーマ | ミステリー | 謎解き・推理がメイン | 名探偵コナン、DEATH NOTE |
| テーマ | スポーツ | 特定のスポーツを題材 | ハイキュー!!、スラムダンク |
| テーマ | 日常系 | 穏やかな日常を描く | けいおん!、ゆるキャン△ |
| テーマ | 学園 | 学校が舞台 | 氷菓、涼宮ハルヒの憂鬱 |
| テーマ | 歴史・時代劇 | 歴史上の時代が舞台 | キングダム、ゴールデンカムイ |
| テーマ | 音楽 | 音楽活動がテーマ | BECK、ぼっち・ざ・ろっく! |
| テーマ | 料理・グルメ | 食・料理がテーマ | 食戟のソーマ、異世界居酒屋のぶ |
| 設定 | 異世界(Isekai) | 別世界への転生・転移 | Re:ゼロ、転スラ、無職転生 |
| 設定 | なろう系 | 「小説家になろう」発の特徴を持つ作品 | 盾の勇者の成り上がり、オーバーロード |
| 設定 | メカ・ロボット | 巨大ロボットが登場 | ガンダム、エヴァンゲリオン |
| 設定 | 魔法少女 | 魔法の力を得た少女が活躍 | まどか☆マギカ、プリキュア |
| 設定 | ハーレム | 一人の主人公に複数の異性 | 五等分の花嫁、冴えカノ |
| 設定 | 逆ハーレム | 女性主人公に複数の男性 | うたプリ、乙女ゲーの破滅フラグ |
| 設定 | アイドル | アイドル活動がテーマ | ラブライブ!、アイマス、推しの子 |
| 設定 | デスゲーム | 生き残りをかけた戦い | ダンガンロンパ、未来日記 |
| 設定 | ポストアポカリプス | 崩壊後の世界が舞台 | Dr.STONE、終末のワルキューレ |
| 設定 | サイバーパンク | テクノロジーと社会問題 | PSYCHO-PASS、サイバーパンク |
| 設定 | 百合 | 女性同士の関係を描く | やがて君になる、リコリコ |
| 設定 | BL(ボーイズラブ) | 男性同士の関係を描く | GIVEN、抱かれたい男1位に脅されてます |
まとめ
アニメのジャンルは大きく3つの視点から分類できます。
- 対象年齢:子ども向け、少年向け、少女向け、青年向け、女性向けの5つ
- テーマ・内容:アクション、ファンタジー、恋愛、日常系などの定番ジャンル
- 設定・トレンド:異世界、なろう系、メカなどのアニメ独自の分類
ほとんどの作品は複数のジャンルにまたがっているので、「自分はどの要素が好きか」を意識しておくと、次に見るアニメを選びやすくなります。
気になるジャンルがあったら、まずは代表作から試してみてください。きっと新しいお気に入りが見つかるはずです。


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