パソコンでアプリを起動しようとしたら、突然「Microsoft Visual C++ Runtime Library」というエラーメッセージが表示された経験はありませんか?
このエラー、見慣れない名前だけに「何が起きたの?」と不安になりますよね。でも安心してください。このエラーは適切な対処法を実行すれば、ほとんどの場合解決できます。
今回は、Visual C++エラーの正体と、具体的な解決方法を分かりやすく解説していきます。
Visual C++エラーって何?

まず、このエラーメッセージに登場する「Visual C++」について簡単に説明しましょう。
Visual C++ランタイムライブラリとは
Visual C++ランタイムライブラリは、Visual C++という開発環境で作られたソフトウェアを動かすために必要なプログラム部品のことです。
たとえて言うなら、レシピ本のようなものですね。ソフトウェアが「こういう動作をしたい」と思ったとき、Visual C++ランタイムライブラリに書かれている手順を参照して実行するわけです。
多くのWindowsアプリケーションがこのライブラリを使って動いているため、パソコンには複数のバージョンがインストールされていることが一般的です。
エラーメッセージの意味
「Microsoft Visual C++ Runtime Library Error」というメッセージは、簡単に言うと「このアプリを動かすために必要なVisual C++のプログラム部品が見つからない、または壊れている」という意味になります。
エラーが起こる主な原因
Visual C++エラーが発生する原因はいくつかあります。
Visual C++ランタイムの破損
最も一般的な原因です。何らかの理由でVisual C++ランタイムライブラリのファイルが破損してしまうと、それを必要とするアプリが正常に動作しなくなります。
古いバージョンのランタイム
アプリによっては特定のバージョンのVisual C++ランタイムを必要とします。必要なバージョンがインストールされていない、または古すぎる場合にエラーが発生します。
インストールの不完全
Visual C++ランタイムのインストール中に何らかのトラブルが起きて、不完全な状態でインストールが終わってしまうことがあります。
互換性の問題
古いアプリを新しいWindowsで動かそうとすると、互換性の問題でエラーが発生することがあります。
グラフィックドライバーの不具合
意外かもしれませんが、古いグラフィックドライバーがVisual C++エラーの原因になることもあります。
Windowsアップデート後の問題
Windowsのアップデートによって、既存のVisual C++ランタイムとの間で何らかの問題が生じることがあります。
エラーの解決方法
それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。
方法1:Visual C++ランタイムを修復する
最も基本的で効果的な方法は、既存のVisual C++ランタイムを修復することです。
- 「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます
- 「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します
- インストールされているプログラムの一覧から「Microsoft Visual C++」で始まる項目を探します
- 各項目を右クリックして「変更」を選択します
- 表示されたウィンドウで「修復」をクリックします
- 全てのVisual C++項目に対してこの作業を繰り返します
- パソコンを再起動します
この方法で、破損したファイルが修復されることが多いです。
方法2:Visual C++ランタイムを再インストールする
修復で解決しなかった場合は、一度アンインストールしてから再インストールしてみましょう。
アンインストール手順
- プログラムと機能の画面を開きます(方法1の手順1〜2と同じ)
- 「Microsoft Visual C++」で始まる項目を全て右クリックして「アンインストール」を選択します
- パソコンを再起動します
再インストール手順
Microsoft公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールします。
注意点として、32ビット版(x86)と64ビット版(x64)の両方をインストールする必要がある場合があります。エラーが出ていたアプリがどちらを使っているか分からない場合は、両方ともインストールしておくと安全です。
方法3:トラブルシューティングツールを使う
Microsoftが提供している公式のトラブルシューティングツールを使うのも効果的です。
このツールは「プログラムのインストールまたは削除がブロックされる問題」を解決するためのもので、通常のアンインストール方法では削除できないVisual C++ランタイムも検出して削除できます。
Microsoft公式サイトから「MicrosoftProgram_Install_and_Uninstall.meta.diagcab」というファイルをダウンロードして実行します。
ツールを起動したら「アンインストール」を選択し、表示されるプログラムの中から「Microsoft Visual C++ redistributable」関連の項目を全て削除します。
その後、最新版のVisual C++ランタイムを再インストールしてください。
方法4:グラフィックドライバーを更新する
古いグラフィックドライバーが原因の場合もあるので、更新してみましょう。
- スタートメニューで「デバイスマネージャー」と検索して開きます
- 「ディスプレイアダプター」を展開します
- 表示されたグラフィックカード名を右クリックして「ドライバーの更新」を選択します
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択します
- 更新が完了したらパソコンを再起動します
方法5:互換モードを無効にする
アプリの互換モードが有効になっていることが原因でエラーが起こることもあります。
- エラーが出るアプリのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します
- 「互換性」タブを開きます
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」のチェックを外します
- 「適用」をクリックしてから「OK」をクリックします
方法6:クリーンブートを実行する
他のプログラムやサービスがVisual C++ランタイムと干渉している可能性があります。クリーンブートで確認してみましょう。
- 「Windows」キーと「R」キーを同時に押します
- 「msconfig」と入力してEnterキーを押します
- 「サービス」タブを開きます
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れます
- 「すべて無効」をクリックします
- 「スタートアップ」タブを開いて「タスクマネージャーを開く」をクリックします
- スタートアップ項目を全て無効にします
- パソコンを再起動します
この状態でエラーが出なくなったら、サービスやスタートアップ項目を一つずつ有効にしていき、原因となっているプログラムを特定します。
方法7:Windowsシステムファイルをチェックする
Windowsのシステムファイル自体に問題がある可能性もあります。
- スタートメニューを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します
sfc /scannow
このコマンドは、破損したシステムファイルをスキャンして修復します。処理には時間がかかる場合があるので、完了するまで待ちましょう。
スキャンが完了したら、追加で以下のコマンドも実行することをおすすめします。
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
特定のアプリでエラーが出る場合
もしVisual C++エラーが特定のアプリでのみ発生する場合は、そのアプリ自体に問題がある可能性があります。
アプリの再インストール
問題のあるアプリを一度アンインストールしてから、再インストールしてみてください。
アプリの更新
開発元が新しいバージョンをリリースしている可能性があります。公式サイトで最新版を確認してみましょう。
開発元に問い合わせ
上記の方法で解決しない場合は、アプリの開発元に問い合わせることをおすすめします。エラーメッセージのスクリーンショットを添えると、より具体的なアドバイスがもらえるでしょう。
よくある質問

複数のバージョンがインストールされているけど大丈夫?
はい、問題ありません。
Visual C++ランタイムは、バージョンごとに異なるアプリが使用します。そのため、パソコンに複数のバージョンがインストールされているのは正常な状態です。
たとえば「Visual C++ 2015」「Visual C++ 2017」「Visual C++ 2019」といった具合に、複数のバージョンが共存していても問題ありません。
全部削除しても大丈夫?
慎重に判断する必要があります。
Visual C++ランタイムを全て削除すると、それを必要とするアプリが動かなくなります。ただし、再インストールすれば元に戻せるので、トラブルシューティングの一環として試してみる価値はあります。
Windows 8.1から10にアップグレードしたら頻繁にエラーが出る
これは既知の問題です。
Windows 8.1からWindows 10にアップグレードしたパソコンでは、Visual C++ランタイム同士が干渉してエラーが発生することがあります。
この場合、上記の解決方法を全て試してもダメなら、Windowsのクリーンインストールを検討してください。少し手間はかかりますが、根本的な解決につながることが多いです。
エラーメッセージにファイルパスが表示される場合は?
エラーメッセージに具体的なファイルパスが表示されている場合は、そのパスを手がかりに問題を特定できることがあります。
エラーメッセージをそのまま検索エンジンで調べてみると、同じ問題に遭遇した人の解決方法が見つかるかもしれません。
Visual C++エラーを予防するには
エラーを未然に防ぐために、以下の点に気をつけましょう。
定期的なWindowsアップデート
Windowsを最新の状態に保つことで、多くの問題を予防できます。
ドライバーの更新
特にグラフィックドライバーは定期的に更新しましょう。
アプリの更新
使用しているアプリも最新バージョンにアップデートすることで、互換性の問題を避けられます。
信頼できるソースからのダウンロード
Visual C++ランタイムは必ずMicrosoft公式サイトからダウンロードしてください。非公式のサイトからダウンロードすると、マルウェアが混入している危険性があります。
まとめ
Visual C++エラーは、一見すると難しそうに見えますが、多くの場合は今回紹介した方法で解決できます。
最も効果的なのは、Visual C++ランタイムを修復または再インストールすることです。それでもダメなら、グラフィックドライバーの更新やクリーンブートなど、他の方法も試してみてください。
どうしても解決しない場合は、問題のあるアプリの開発元に問い合わせるか、Windowsのクリーンインストールを検討しましょう。
エラーメッセージが出ると焦りますが、落ち着いて一つずつ対処していけば大丈夫ですよ。

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