「Visual C++がどこにインストールされているか分からない…」
アプリケーションの開発やトラブルシューティングをしていると、そんな疑問に直面することがあるでしょう。実は、Visual C++には2つの異なるタイプがあり、それぞれインストール場所が異なります。
この記事では、Visual C++の種類ごとのインストール場所と、簡単な確認方法を分かりやすく解説します。
Visual C++には2つのタイプがある

まず理解しておきたいのが、「Visual C++」という言葉が2つの異なるものを指すことです。
1. Visual C++ Redistributable(再頒布可能パッケージ)
アプリケーションを動かすために必要なランタイムライブラリのこと。多くのWindowsアプリケーションが動作するために必要です。
主なインストール場所
- 64ビット版のDLL:
C:\Windows\System32 - 32ビット版のDLL(64ビットWindowsの場合):
C:\Windows\SysWOW64 - バージョン管理用フォルダ:
C:\Windows\WinSxS
例えば、Visual C++ 2015のランタイムライブラリなら msvcp140.dll、2013なら msvcp120.dll といったファイルがこれらのフォルダに保存されます。
2. Visual Studio(統合開発環境)
プログラムを開発するためのツール本体。こちらはプログラマーが使う開発環境です。
主なインストール場所
- Visual Studio 2017以降:
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\[年]\[エディション] - Visual Studio 2015:
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0 - Visual Studio 2013:
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0
実行ファイル(devenv.exe)は、各バージョンのフォルダ内の Common7\IDE フォルダにあります。
Visual C++ Redistributableの確認方法
「どのバージョンがインストールされているか知りたい」という場合は、以下の方法で確認できます。
方法1:コントロールパネルから確認
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
appwiz.cplと入力してEnter- 「プログラムと機能」が開くので、一覧から「Microsoft Visual C++」を探す
ここで「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable」のような名前で表示されます。
方法2:レジストリから確認
技術的な確認方法として、レジストリを使う方法もあります。
- Windowsキー + R を押す
regeditと入力してEnter- 以下のパスに移動:
- 64ビット版:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\VisualStudio\14.0\VC\Runtimes - 32ビット版:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\VisualStudio\14.0\VC\Runtimes
ここでバージョン情報を確認できます。
Visual Studioの場所を確認する方法
開発環境としてのVisual Studioの場所を調べたい場合は、次の方法が便利です。
スタートメニューから確認
- スタートメニューを開く
- 「Visual Studio」を検索
- 表示されたアイコンを右クリック
- 「ファイルの場所を開く」を選択
- さらにショートカットを右クリック → 「プロパティ」を開く
- 「リンク先」にフルパスが表示される
タスクマネージャーから確認
Visual Studioを起動している状態なら、この方法が最も簡単です。
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「詳細」タブで「devenv.exe」を探す
- 右クリック → 「ファイルの場所を開く」
これでインストールフォルダが直接開きます。
インストール場所が分かると何ができる?
インストール場所を知ることで、以下のようなことができるようになります。
トラブルシューティング
「特定のDLLが見つからない」というエラーが出た場合、必要なファイルが正しい場所にあるか確認できます。
開発環境の管理
複数のVisual Studioバージョンをインストールしている場合、どのバージョンをどこに入れたか把握できます。これは古いプロジェクトのメンテナンスで役立ちます。
アプリケーションの配布
自分が開発したアプリを他の人に配布する際、どのVisual C++ Redistributableが必要か判断する材料になります。
バージョンごとの互換性について
Visual C++ Redistributableは、バージョンによって互換性が異なります。
重要なポイント
- Visual C++ 2015、2017、2019、2022は同じランタイムを共有しています
- つまり、最新の2022版をインストールすれば、2015~2022で開発されたアプリが動作します
- それ以前のバージョン(2013、2010など)は個別にインストールが必要
ファイル名で見分けることもできます。例えば:
- 2015-2022版:
msvcp140.dll(バージョン番号14) - 2013版:
msvcp120.dll(バージョン番号12) - 2010版:
msvcp100.dll(バージョン番号10)
よくある質問
Q: Visual C++を削除しても大丈夫?
A: 基本的には削除しない方が安全です。多くのアプリケーションがこれらのライブラリに依存しているため、削除するとアプリが起動しなくなる可能性があります。
Q: 複数のバージョンがインストールされているけど問題ない?
A: 問題ありません。異なるバージョンは別々のファイル名で保存されるため、お互いに干渉することはありません。
Q: 最新版をインストールすれば古いバージョンは不要?
A: 2015-2022版は互換性がありますが、それ以前のバージョン(2013、2010など)で開発されたアプリのために、古いバージョンも必要な場合があります。
まとめ
Visual C++のインストール場所について、重要なポイントをまとめます。
Visual C++ Redistributable(ランタイム)
- 場所:
C:\Windows\System32やC:\Windows\SysWOW64 - 確認方法:コントロールパネルの「プログラムと機能」
Visual Studio(開発環境)
- 場所:
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\[年]\[エディション] - 確認方法:スタートメニューやタスクマネージャー
Visual C++のインストール場所を知っておくことで、トラブルシューティングやアプリケーション開発がスムーズに進みます。特にエラーが発生したときは、まず正しい場所にファイルが存在するか確認してみましょう。
開発者として活動している方は、複数のバージョンを管理する必要が出てくるかもしれません。その際は、vswhere.exeなどの専用ツールを使うと、より効率的にバージョン管理ができるようになります。

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