「Nahimicが起動しない」「オーディオドライバが最新でないか、互換性がないため使用できません」というエラーメッセージが表示されて困っていませんか?
ゲーミングPCでよく使われるNahimicですが、Windows Updateやドライバ更新のタイミングで突然使えなくなることがあります。
この記事では、Nahimicが使えなくなる主な原因と、それぞれの解決方法を分かりやすく解説していきます。
初心者でも実践できる簡単な方法から、少し難しい方法まで順番に紹介するので、順番に試してみてください。
Nahimicが使えなくなる主な原因

まず、なぜNahimicが使えなくなるのか、原因を理解しましょう。
よくある5つの原因
1. Windows Update後の不具合
Windowsの自動アップデート後に、Nahimicのドライバやサービスが正常に初期化されないことがあります。
これが最も多い原因です。
2. ドライバの不整合
RealtekオーディオドライバとNahimicのバージョンが合っていないと、正常に動作しません。
どちらか一方だけを更新すると、この問題が起きやすくなります。
3. BIOS更新による影響
マザーボードのBIOSを更新すると、オーディオ関連の設定がリセットされることがあります。
その結果、Nahimicが動かなくなる場合があります。
4. 他のソフトウェアとの競合
音声処理系のソフトや、一部のゲームとNahimicが競合することがあります。
例えば、マビノギというゲームでは、Nahimicが動いていると画面が真っ白になる不具合が報告されています。
5. 不完全なインストール
OSの再インストールや、ドライバの更新中にエラーが発生すると、Nahimicが不完全な状態でインストールされることがあります。
確認しておきたい前提条件
解決方法を試す前に、以下を確認しましょう。
自分のPCがNahimicに対応しているか
すべてのPCでNahimicが使えるわけではありません。
対応メーカー・シリーズ
- MSI(Gaming Seriesなどのゲーミングモデル)
- Lenovo(Legionシリーズ)
- Dell / Alienware
- Gigabyte
- ASRock
- Huawei / Honor
- マウスコンピューター(一部モデル)
自分のマザーボードやPCの製品ページで、Nahimic対応と書いてあるか確認しましょう。
非対応のPCでは、どんな方法を試しても動きません。
Windowsのバージョン
Nahimic 3を使うには、Windows 10バージョン1709以降が必要です。
Windows 11なら問題ありません。
確認方法:
- Windowsキー + R を押す
- 「winver」と入力してEnter
- バージョン情報が表示されます
【解決法1】最も簡単:Nahimic自動復元ツールを使う
まず、最も簡単で成功率が高い方法から試しましょう。
Nahimic自動復元ツールとは
SteelSeriesが公式に提供している、Nahimicの問題を自動で修復するツールです。
ワンクリックで以下を実行してくれます
- ハードウェアの検出
- システム更新の確認
- 不要なファイルのクリーンアップ
- Nahimicの再インストール
手動で色々やるより、このツールを使う方が確実で早いです。
ダウンロードと実行方法
手順1:ツールをダウンロード
公式サポートページからダウンロードします。
URL:https://nahimic.helprace.com/i751-new-how-to-recover-nahimic-with-one-click
ページの中ほどにある「Nahimic automatic restore tool」のリンクからダウンロードしてください。
手順2:ツールを実行
- ダウンロードしたファイルを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 処理が自動的に開始されます
- 完了したらPCを再起動
手順3:Nahimicを起動
再起動後、スタートメニューから「Nahimic」を起動して、正常に動くか確認しましょう。
ツールが使えない場合
ウイルス対策ソフトにブロックされる
BitDefenderやAvastなどのウイルス対策ソフトが、このツールを誤検知することがあります。
一時的にウイルス対策ソフトを無効にするか、例外設定に追加してください。
「デバイスが対応していません」と表示される
残念ながら、そのPCはNahimicに対応していません。
PCメーカーの公式サイトで対応状況を確認しましょう。
【解決法2】アプリのリセットを試す
自動復元ツールでダメだった場合、次はWindowsの設定からNahimicをリセットします。
リセット手順
手順1:設定を開く
- Windowsの設定を開く
- 「アプリ」→「アプリと機能」をクリック
手順2:Nahimicを探す
アプリ一覧をスクロールして「Nahimic」を見つけます。
手順3:詳細オプションを開く
Nahimicをクリックして「詳細オプション」を選択します。
手順4:リセット実行
下にスクロールして「リセット」ボタンをクリックします。
チェックマークが表示されたら成功です。
手順5:PCを再起動
必ずPCを再起動してから、Nahimicを起動してみましょう。
リセットしても直らない場合
この方法で解決しない場合は、ドライバレベルの問題の可能性が高いです。
次の解決法を試しましょう。
【解決法3】Microsoft StoreからNahimicを再インストール

Windows 10/11では、Nahimicアプリ本体はMicrosoft Storeから配信されています。
再インストール手順
手順1:現在のNahimicをアンインストール
- 設定→アプリ→アプリと機能
- 「Nahimic」を見つける
- 「アンインストール」をクリック
手順2:PCを再起動
必ず一度再起動してください。
手順3:Microsoft Storeを開く
- スタートメニューから「Microsoft Store」を開く
- 検索欄に「Nahimic」と入力
手順4:Nahimicをインストール
「Nahimic Companion」または「Nahimic」という名前のアプリが表示されます。
「入手」または「インストール」をクリックしてください。
手順5:インストール完了後の設定
インストールが完了したら、以下を確認しましょう。
- スタートメニューにNahimicのアイコンを追加
- タスクバーにもピン留め(お好みで)
- PCを再起動
再起動後にNahimicを起動して、正常に動くか確認してください。
【解決法4】Realtekドライバを正しくインストール
NahimicはRealtekオーディオドライバと連携して動作します。
このドライバが正しくインストールされていないと、Nahimicは動きません。
正しいインストール手順
手順1:現在のドライバをアンインストール
- デバイスマネージャーを開く(Windowsキー + X → デバイスマネージャー)
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェック
- 「アンインストール」をクリック
手順2:PCを再起動
必ず再起動してください。
手順3:最新のRealtekドライバをダウンロード
PCメーカーの公式サイトから、対応するRealtekドライバをダウンロードします。
MSIマザーボードの場合
MSI公式サイト → 自分のマザーボードを検索 → サポート → ドライバ → 「Realtek HD Universal Driver (include Nahimic Driver)」
Lenovoノートの場合
Lenovo公式サイト → 自分の製品を検索 → ドライバとソフトウェア → オーディオドライバ
Dell/Alienwareの場合
Dell公式サイト → サポート → 製品サポート → ドライバとダウンロード → オーディオ
手順4:ドライバをインストール
ダウンロードしたファイルを右クリックして「管理者として実行」してください。
インストール中、再起動を求められることがあります。
手順5:Nahimicをインストール
Realtekドライバのインストールが完了したら、Microsoft StoreからNahimicをインストールします。
重要な注意点
ドライバのインストール順序は以下の通りです。
- Realtekドライバ
- PCを再起動
- Nahimicアプリ(Microsoft Storeから)
- PCを再起動
この順番を守らないと、うまく動かないことがあります。
【解決法5】完全クリーンインストール(上級者向け)
ここまでの方法で解決しない場合、完全にクリーンインストールします。
この方法は少し難しいので、PC操作に慣れている人向けです。
完全アンインストール手順
手順1:Nahimicアプリをアンインストール
設定→アプリ→アプリと機能から「Nahimic」をアンインストールします。
手順2:関連フォルダを削除
隠しフォルダを表示できるようにしてから、以下のフォルダを削除します。
削除するフォルダ:
C:\ProgramData\A-VoluteC:\Program Files\WindowsApps\A-volute.Nahimic.*(複数ある場合はすべて)
WindowsAppsフォルダは通常アクセスできないので、以下の手順が必要です。
- フォルダを右クリック → プロパティ
- セキュリティタブ → 詳細設定
- 所有者を変更して、アクセス許可を取得
- フォルダを削除
手順3:Realtekドライバをアンインストール
設定→アプリ→アプリと機能から「Realtek High Definition Audio」をアンインストールします。
手順4:レジストリを削除(慎重に!)
レジストリエディタを開きます(Windowsキー + R → 「regedit」と入力)。
以下のキーを削除してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NahimicHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\A-VoluteHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\A-Volute
注意:レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが起動しなくなる可能性があります。
手順5:PCを再起動
ここまで完了したら、一度PCを再起動します。
手順6:Realtekドライバを再インストール
PCメーカーのサイトから最新のRealtekドライバをダウンロードして、インストールします。
インストール完了後、必ず再起動してください。
手順7:NahimicServiceの確認
タスクマネージャーを開いて(Ctrl + Shift + Esc)、「サービス」タブから「NahimicService」が実行中か確認します。
実行中になっていればOKです。
手順8:必要なファイルの確認
C:\Windows\System32フォルダに以下のファイルがあるか確認します。
NahimicAPO.dllNAHIMICAPO3.dllNAHIMICAPO4.dll
これらのファイルがあれば、ドライバは正しくインストールされています。
手順9:Microsoft StoreからNahimicをインストール
Microsoft Storeを開いて「Nahimic」を検索し、インストールします。
手順10:インストール後の確認
インストール完了後、C:\ProgramDataにA-Voluteフォルダが作成されているか確認してください。
その中に以下のサブフォルダがあればOKです。
ArchivesA-Volute.Nahimic
手順11:最終確認
PCを再起動して、Nahimicを起動してみましょう。
これで正常に動くはずです。
【番外編】Nahimicが原因で他のソフトが動かない場合
逆に、Nahimicが原因で他のソフトが正常に動かないこともあります。
Nahimicが原因で起きる問題
特定のゲームが起動しない
マビノギなどの一部ゲームでは、Nahimicが動いていると画面が真っ白になります。
CPU使用率が100%になる
Nahimicのサービスが暴走して、PCが重くなることがあります。
他のソフトが起動しない
動画編集ソフトや音声録音ソフトが起動しないことがあります。
Nahimicサービスを停止する方法
一時的にNahimicを停止したい場合は、以下の手順で行います。
手順:
- Windowsキー + X を押す
- 「コンピューターの管理」を選択
- 左側のツリーから「サービスとアプリケーション」をクリック
- 「サービス」をクリック
- 一覧から「Nahimic Service」を探す
- 右クリックして「停止」を選択
これで、Nahimicが一時的に無効になります。
完全にアンインストールする場合の注意点
Nahimicを完全にアンインストールすると、以下のような影響があります。
音質が低下する可能性
PCメーカーは、Nahimicを使って音質を最適化しています。
アンインストールすると、メーカーが意図した音質にならない可能性があります。
音量が上がらなくなる
Nahimicには音量ブースト機能があるため、アンインストールすると最大音量が下がることがあります。
スピーカーが振動する
Nahimicはスピーカー保護機能も持っています。
これがないと、音量を上げた時にブーンという音や振動が発生することがあります。
よくある質問と回答

Nahimicに関してよく聞かれる質問をまとめました。
Q1:「オーディオドライバが最新でないか、互換性がないため、使用できません」と表示される
A: RealtekドライバとNahimicのバージョンが合っていません。
解決方法:
- PCメーカーの公式サイトから「Realtek HD Universal Driver (include Nahimic Driver)」をダウンロード
- Nahimic APO3 Driverのみをインストール
- Microsoft StoreからNahimicアプリを最新版に更新
この順番で実行すれば、ほとんどの場合解決します。
Q2:BIOS更新後にNahimicが使えなくなった
A: BIOS更新でオーディオ設定がリセットされた可能性があります。
解決方法:
- デバイスマネージャーからRealtekドライバをアンインストール
- PCを再起動
- PCメーカーの最新ドライバを再インストール
- Microsoft StoreからNahimicを再インストール
Q3:Nahimicが何度も「再起動してください」と表示される
A: Nahimicが自動更新されると、この問題が起きることがあります。
解決方法:
Nahimic自動復元ツールを使ってください。
自動更新を繰り返す問題は、ツールで一度クリーンインストールすれば解決することが多いです。
Q4:デジタル出力(USB・Bluetooth)でNahimicが効かない
A: デジタルデバイスは、手動で「最適化」を有効にする必要があります。
解決方法:
- デバイスを接続
- Nahimicが「最適化しますか?」と聞いてくる
- 「はい」を選択
初回接続時に聞かれなかった場合は、Nahimicの設定から手動で有効化できます。
Q5:Windows 11にアップグレードしたら使えなくなった
A: Windows 11では、Nahimicの最新版が必要です。
解決方法:
- Microsoft StoreからNahimicを最新版に更新
- それでもダメなら、Nahimic自動復元ツールを使用
Windows 11は完全対応しているので、正しくインストールすれば動きます。
どうしても解決しない場合は
ここまでの方法を試しても解決しない場合は、以下を検討しましょう。
PCメーカーのサポートに問い合わせる
Nahimicはプリインストールされたソフトなので、PCメーカーのサポート対象です。
以下の情報を用意して問い合わせましょう。
- PCの型番
- 使用しているWindowsのバージョン
- 表示されるエラーメッセージ
- 試した解決方法
公式サポートに連絡する
Nahimicの公式サポートサイトから、チケットを作成できます。
URL:https://nahimic.helprace.com/
英語ですが、Google翻訳を使えば問題ありません。
代替ソフトを検討する
どうしてもNahimicが動かない場合は、別のオーディオ強化ソフトを使うのも一つの手です。
代替ソフトの例:
- EqualizerAPO:無料の高機能イコライザー
- Voicemeeter:無料の仮想オーディオミキサー
- FxSound:無料の音質向上ソフト
これらはNahimicとは別のアプローチで音質を改善できます。
まとめ:Nahimicの問題は段階的に解決しよう
Nahimicが使えない問題は、原因がさまざまです。
解決手順のまとめ
- まずNahimic自動復元ツールを試す(最も簡単で効果的)
- ダメならアプリのリセットを試す
- それでもダメならMicrosoft Storeから再インストール
- Realtekドライバの再インストールを検討
- 最終手段として完全クリーンインストール
重要なポイント
- 必ず公式サイトから最新のドライバをダウンロード
- インストール順序を守る(Realtek → Nahimic)
- 各手順の後に必ず再起動
- 自分のPCがNahimic対応か事前確認
やってはいけないこと
- 非公式サイトからドライバをダウンロード
- レジストリを適当にいじる
- 複数の方法を同時に試す
- 再起動をスキップする
多くの場合、Nahimic自動復元ツールかRealtekドライバの再インストールで解決します。
焦らず、一つずつ試していきましょう。
それでも解決しない場合は、PCメーカーやNahimicの公式サポートに相談するのが確実です。
Nahimicが正常に動けば、音質が劇的に向上するので、諦めずにトライしてみてくださいね!


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