「Nahimicをアンインストールしたのに、気づいたらまた復活している…」
「設定からアンインストールしようとしても、項目自体が見つからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、Nahimicは通常のソフトウェアとは違う特殊な仕組みで動いているため、普通の方法では完全に削除できないんです。
この記事では、Nahimicがなぜ削除しにくいのか、そして確実にアンインストールする方法を段階的に解説していきます。
なぜNahimicは削除できないの?

まず、Nahimicが削除しにくい理由を理解しておきましょう。
1. オーディオドライバーと一体化している
Nahimicは、単なるアプリケーションではなく、Realtekなどのオーディオドライバーに組み込まれたコンポーネントです。
つまり、PCの音を出すための基本システムと深く結びついているため、簡単には取り外せない構造になっています。
2. Windows Updateで自動再インストールされる
さらに厄介なのが、Windows Updateが勝手にNahimicを再インストールするという問題。
MSIやLenovo、ASRockなどのマザーボードを使っている場合、Windowsが「このPCにはNahimicが必要だ」と判断して、自動的にドライバーを入れ直してしまうんです。
3. 複数のサービスとタスクが常駐している
Nahimicは、以下のような複数のプロセスやサービスを使って動作しています:
- NahimicService(サービス)
- NahimicServices.exe(実行ファイル)
- Nahimic Companion(アプリ)
- タスクスケジューラのタスク(自動起動用)
これらが複雑に絡み合っているため、一つを削除しても他の部分が残っていて復活してしまうわけですね。
アンインストールできない時の症状
実際にどんな問題が起こるのか確認しておきましょう。
パターン1:アンインストール項目が見つからない
症状:
- 「設定」→「アプリ」でNahimicが表示されない
- コントロールパネルの「プログラムと機能」にもない
- スタートメニューから「アンインストール」を選んでも何も起こらない
これは、Nahimicがドライバーとして登録されていて、通常のアプリケーション一覧に表示されないことが原因です。
パターン2:削除してもすぐ復活する
症状:
- アンインストールに成功したように見える
- PCを再起動すると、またNahimicが現れる
- 何度削除しても数時間後や翌日には戻ってくる
まるで「ゾンビソフト」のような挙動ですよね。これは、バックグラウンドで動いているサービスやWindows Updateが原因です。
パターン3:削除後に音が出なくなる
症状:
- Nahimicを削除したら、PCから全く音が出なくなった
- スピーカーアイコンに×マークが表示される
Nahimicを含むRealtekドライバーごと削除してしまった場合に起こります。
【基本編】正しいアンインストール手順
それでは、Nahimicを正しく削除する方法を見ていきましょう。
準備:作業前の注意点
作業前に確認すべきこと:
- 重要なデータはバックアップを取っておく
- 管理者権限でログインしている(または管理者パスワードを知っている)
- 現在使用中のオーディオ設定をメモしておく
手順1:Realtek Audio Driverを先にアンインストールする
これが最も重要なポイントです。
Nahimicを直接削除せず、まずRealtekドライバーを削除します。
- Windowsキー + Xキーを押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「オーディオ入力および出力」または「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
手順2:PCを再起動する
この段階で一度PCを再起動してください。
再起動することで、システムから完全にドライバーが削除されます。
手順3:Nahimicをアンインストールする
再起動後、Nahimicをアンインストールします。
方法A:設定からアンインストール
- Windowsキー + Iキーで「設定」を開く
- 「アプリ」→「アプリと機能」を選択
- 検索バーに「Nahimic」と入力
- 「Nahimic Companion」または「Nahimic」を選択
- 「アンインストール」をクリック
方法B:Microsoft Storeからアンインストール
- Microsoft Storeを開く
- 右上の「…」(その他)をクリック
- 「マイライブラリ」を選択
- Nahimicを探して「アンインストール」
手順4:再度PCを再起動する
もう一度再起動して、変更を完全に反映させます。
手順5:Realtekドライバーを再インストールする
このままでは音が出ないので、Nahimicが含まれていないRealtekドライバーを入れ直します。
- マザーボードメーカーの公式サイトにアクセス(MSI、ASUS、GIGABYTEなど)
- 自分のマザーボードモデルを検索
- 「サポート」または「ダウンロード」ページへ
- 「Realtek High Definition Audio Driver」をダウンロード
- インストール時に「Nahimic APO3 Driver」のチェックを外す
- インストールを完了して再起動
これで、Nahimicなしで音が出る状態になります。
【上級編】完全削除する徹底的な方法
基本編の方法でも削除できない場合や、確実に全てを削除したい方向けの手順です。
ステップ1:NahimicServiceを停止・無効化する
サービスを停止:
- Ctrl + Shift + Escキーで「タスクマネージャー」を開く
- 「詳細」タブをクリック(表示されていない場合は「詳細」をクリック)
- 「サービス」タブを選択
- 「NahimicService」を探して右クリック
- 「停止」を選択
自動起動を無効化:
- 「サービス管理ツールを開く」をクリック
- 「NahimicService」をダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「回復」タブをクリック
- 「最初の失敗」「2回目の失敗」「その後の失敗」すべてを「何もしない」に設定
- 「適用」→「OK」
これで、PCを再起動してもNahimicServiceが自動的に起動しなくなります。
ステップ2:デバイスマネージャーからNahimicデバイスを削除
- Windowsキー + Xキー→「デバイスマネージャー」
- 「オーディオ処理オブジェクト(APO)」を展開
- ない場合は「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を確認
- 以下のデバイスを右クリック→「デバイスのアンインストール」
- A-Volute Nh3 Audio Effects Component
- Nahimic Mirroring Device
- 「ソフトウェアデバイス」も展開
- Nahimic Deviceを右クリック→「デバイスのアンインストール」
- すべて削除したら再起動
ステップ3:タスクスケジューラのNahimicタスクを削除
Nahimicは、タスクスケジューラに自動起動用のタスクを仕込んでいます。
- Windowsキーを押して「タスクスケジューラ」と入力して開く
- 左側の「タスク スケジューラ ライブラリ」を展開
- 以下のタスクを探して右クリック→「削除」
- NahimicTask64
- NahimicTask32
- NahimicSvc64Run
- NahimicSvc32Run
これらのタスクが、Nahimicを勝手に再インストールする原因の一つです。
ステップ4:レジストリエディタでNahimicエントリを削除
警告:レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが起動しなくなる可能性があります。
必ず事前にレジストリのバックアップを取りましょう。
- Windowsキー + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnterキー
- 「編集」→「検索」を選択(またはCtrl + Fキー)
- 「Nahimic」と入力して検索
- 見つかったエントリを右クリック→「削除」
- F3キーを押して次を検索→削除を繰り返す
主な削除対象パス:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NahimicServiceHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Nahimic_MirroringHKEY_CURRENT_USER\Software\Nahimic
全て削除したら、レジストリエディタを閉じて再起動します。
ステップ5:残りのファイルを手動で削除
- エクスプローラーで以下のパスを開く:
C:\Program Files (x86)\MSI\One Dragon Center\NahimicC:\Windows\System32\NahimicService.exe(ファイルがあれば削除)
- Windowsキー + Rキー→「%LocalAppData%」と入力→Enterキー
- 「NhNotifSys」フォルダを削除
ファイルが削除できない場合は、タスクマネージャーでNahimicプロセスを終了してから再度試してください。
Windows Updateによる再インストールを防ぐ方法

ここまでやっても、Windows Updateで復活する可能性があります。
それを防ぐ方法を紹介します。
方法1:グループポリシーエディタで更新をブロック(Windows Pro/Enterprise向け)
注意:この方法はWindows Home エディションでは使えません。
- Windowsキー + Rキー→「gpedit.msc」と入力してEnterキー
- 以下の順に開く:
- コンピューターの構成
- 管理用テンプレート
- システム
- デバイスのインストール
- デバイスのインストールの制限
- 「これらのデバイス ID に一致するデバイスのインストールを禁止する」をダブルクリック
- 「有効」を選択
- 「表示」ボタンをクリック
- Nahimicのハードウェア IDを追加
ハードウェア IDの確認方法:
- デバイスマネージャーでNahimicデバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブをクリック
- 「プロパティ」で「ハードウェア ID」を選択
- 表示された値をメモしてグループポリシーに追加
方法2:BIOS設定でオンボードオーディオを無効化(最終手段)
これは最後の手段です。別途USB接続のオーディオインターフェースが必要になります。
- PCを再起動してBIOS/UEFI設定画面に入る(通常はDel、F2、F10キーなど)
- 「Advanced」または「統合周辺機器」などのセクションを探す
- 「HD Audio Controller」または「Onboard Audio」を「無効」にする
- 設定を保存して終了
この方法を使うと、PC本体のオーディオ端子が使えなくなります。
USB DACやオーディオインターフェースを使う前提の方法です。
方法3:Windows Updateの更新を一時停止(Windows Home向け)
- 「設定」→「Windows Update」
- 「更新を7日間一時停止」を選択
- 定期的に確認して、Nahimic以外の重要な更新のみ手動で適用
完全な解決策ではありませんが、頻繁な再インストールを減らせます。
Nahimicが必要な人・不要な人
削除する前に、本当に削除して大丈夫か確認しましょう。
Nahimicを削除すべき人
- DTMや音楽制作をする人:Nahimicが録音音声にエフェクトをかけてしまい、正確な作業ができません
- 特定のゲームやソフトがクラッシュする人:HoudiniやUnity製ゲームなど、Nahimicと相性が悪いソフトがあります
- CPU使用率が異常に高い人:NahimicServices.exeがCPUリソースを大量消費することがあります
- オーディオインターフェースを使っている人:外部オーディオ機器を使うならNahimicは不要です
Nahimicを残してもいい人
- PCの内蔵スピーカーやヘッドホンジャックを主に使う人:Nahimicが音質を最適化してくれます
- FPSゲームをプレイする人:サウンドトラッカー機能は便利です
- 特にトラブルが起きていない人:問題がないなら無理に削除する必要はありません
トラブル発生時の対処法
削除作業中にトラブルが起きた場合の対処法です。
問題1:音が全く出なくなった
対処法:
- デバイスマネージャーを開く
- 「オーディオ入力および出力」を展開
- オーディオデバイスを右クリック→「デバイスの有効化」
- それでもダメなら、マザーボードメーカーのサイトからRealtekドライバーを再インストール
問題2:「デバイスが見つかりません」と表示される
対処法:
- Windowsの「サウンド設定」を開く
- 「出力デバイス」を確認して、正しいデバイスを選択
- デバイスマネージャーで「非表示のデバイスを表示」を有効にして、無効化されているデバイスを探す
問題3:削除後もプロセスが残っている
対処法:
- タスクマネージャーで該当プロセスを終了
- セーフモードで起動して削除作業をやり直す
- Windowsキー + Rキー→「msconfig」と入力
- 「ブート」タブ→「セーフブート」にチェック
- 再起動して削除作業を実施
- 完了後、セーフブートのチェックを外して通常起動
代替案:Nahimicを無効化するだけ
完全削除はリスクが高いと感じる方は、単純に無効化するだけでも効果があります。
簡易無効化の手順
- Nahimic Companionアプリを開く
- 「起動時にコンパニオンを実行」のチェックを外す
- すべてのエフェクトをオフにする
- タスクマネージャーで「NahimicService」を停止
- サービス管理ツールで「NahimicService」のスタートアップを「無効」に設定
これだけでも、多くの問題は解決できます。
まとめ:Nahimicアンインストールのポイント
最後に、重要なポイントをまとめます。
アンインストールの基本ステップ
- Realtekドライバーを先にアンインストール(これが最重要)
- PCを再起動
- Nahimicをアンインストール
- 再度PC再起動
- NahimicなしのRealtekドライバーを再インストール
完全削除のための追加作業
- NahimicServiceの停止と無効化
- デバイスマネージャーから関連デバイスを削除
- タスクスケジューラのタスクを削除
- レジストリエントリを削除
- 残存ファイルを手動削除
再インストール防止策
- Windows Pro/Enterpriseならグループポリシーでブロック
- Windows Homeなら定期的にチェックして手動削除
- 最終手段としてBIOSでオンボードオーディオを無効化
注意すべきこと
- レジストリ編集は必ずバックアップを取ってから
- 音が出なくなったら、すぐにRealtekドライバーを再インストール
- Windows Homeではグループポリシーは使えない
- DTMや音楽制作をする人は必ず削除すべき
Nahimicのアンインストールは、通常のソフトより少し手間がかかりますが、この記事の手順に従えば確実に削除できます。
ただし、本当に削除が必要かどうかは、自分の使用環境や目的によって判断しましょう。
問題なく使えているなら、無理に削除する必要はありません。
あなたのPC環境が快適になることを願っています!

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