PCを起動するたびに勝手に起動する「Nahimic」。
「Nahimicが原因でゲームが起動しない」
「CPU使用率が100%になってPCが重い」
「録音すると音がおかしくなる」
こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、Nahimicを無効化する方法を、レベル別に詳しく解説していきます。完全削除ではなく、必要に応じて元に戻せる安全な方法から、完全に削除する方法まで網羅しています。
Nahimicを無効化すべきか?判断基準

まず、本当にNahimicを無効化すべきかどうか判断しましょう。
無効化すべき人
以下のような問題が起きている人は、Nahimicを無効化することをおすすめします:
ゲームとの相性問題:
- マビノギが真っ白な画面で起動しない
- Doom Eternalが起動しない
- Houdini、Cubaseがクラッシュする
- GTA 5で音が出ない
パフォーマンス問題:
- CPU使用率が常に100%近くになる
- メモリ使用量が異常に多い
- PCの動作が重い
- ファンが常にうるさく回っている
録音・DTM関連:
- 録音すると高音域が12dBブーストされてしまう
- マイク音声が不自然に加工される
- オーディオインターフェースと競合する
- DAWソフト(Cubase、FL Studioなど)がフリーズする
その他のソフトとの競合:
- reWASDが正常に動作しない
- 特定のアプリがクラッシュする
- マルチモニター環境で問題が起きる
無効化しなくてもいい人
以下のような人は、Nahimicを使い続けても問題ありません:
- FPSゲームで足音を聞き取りやすくしたい
- 映画やASMRをサラウンドサウンドで楽しみたい
- マイク音質を向上させたい
- 特に問題が起きていない
無効化の3つのレベル
Nahimicを無効化する方法は、大きく分けて3つのレベルがあります。
レベル1:一時的に停止
- 最も簡単
- すぐに元に戻せる
- 再起動すると復活する
レベル2:自動起動を無効化
- 中程度の難易度
- 再起動しても起動しない
- 必要に応じて再度有効化できる
レベル3:完全削除
- 最も効果的
- 復活しない
- 元に戻すには再インストールが必要
それでは、各レベルの方法を詳しく見ていきましょう。
レベル1:アプリから一時的に停止する
最も簡単な方法です。まずはこの方法を試してみましょう。
方法1-1:アプリ内ですべての効果をオフにする
- タスクバー右下の「上矢印アイコン」をクリック
- 「Nahimicアイコン」をクリックしてアプリを開く
- Audioタブで「Nahimicボタン(オン/オフスイッチ)」をクリックしてオフにする
- Microphoneタブでも同様にオフにする
- Sound TrackerタブでSound Tracker エンジンをオフにする
これで、Nahimicのすべてのオーディオエフェクトが無効になります。
メリット:
- 設定を保持したまま機能だけオフにできる
- いつでも簡単に元に戻せる
デメリット:
- Nahimicは起動し続けている(リソースを消費)
- CPU使用率の問題は解決しない
方法1-2:タスクマネージャーから終了する
Ctrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開く- 「プロセス」タブで以下を探す:
Nahimic CompanionNahimicService.exeNahimicSvc64.exeA-Volute関連のプロセス
- 見つけたら右クリック→「タスクの終了」
注意: PCを再起動すると、Nahimicは再び起動します。
レベル2:自動起動を無効化する
再起動しても起動しないようにする方法です。
方法2-1:Nahimic Companionのスタートアップを無効化
- タスクバー右下の「上矢印アイコン」をクリック
- 「Nahimicアイコン」を右クリック
- 「Check for Updates」または「Settings」を選択
- 「Run Nahimic Companion at startup」のチェックを外す
- PCを再起動して確認
方法2-2:Windowsスタートアップから無効化
Ctrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開く- 「スタートアップ」タブをクリック
- 以下を探して無効化:
NahimicNahimic CompanionA-Volute関連
- 右クリック→「無効化」
- PCを再起動
方法2-3:Nahimic Serviceを無効化(最も効果的)
これが最も効果的な方法です。
手順:
Windows + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開くservices.mscと入力してEnterキー- サービス一覧から「Nahimic service」を探す(Nキーを押すと早い)
- 「Nahimic service」を右クリック→「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「サービスの状態」で「停止」をクリック
- 「適用」→「OK」
- PCを再起動
確認方法:
- 再起動後、もう一度サービスを開いて「Nahimic service」が「停止」になっているか確認
- タスクマネージャーでNahimic関連のプロセスが起動していないか確認
メリット:
- 再起動しても起動しない
- リソースを消費しない
- 簡単に元に戻せる
デメリット:
- Windows Updateで再び有効になることがある
方法2-4:デバイスマネージャーでNahimic Mirroring Deviceを無効化
Windows + X→「デバイスマネージャー」- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Nahimic mirroring device」を右クリック→「デバイスを無効にする」
- 確認ダイアログで「はい」
追加手順:
- 「ソフトウェアコンポーネント」を展開(表示されていない場合は、表示→「非表示のデバイスを表示」)
- 「A-Volute Nh3 Audio Effects Component」を右クリック→「デバイスを無効にする」
これで、Nahimicのドライバーレベルでの機能も無効になります。
レベル3:完全に削除する
⚠️警告:この操作を行うと、簡単には元に戻せません。慎重に実行してください。
削除前の準備
- システムの復元ポイントを作成
Windows + S→「復元ポイントの作成」と検索- 「作成」ボタンをクリックして復元ポイントを作成
- 現在のオーディオ設定をメモ
- 削除後、音が出なくなる可能性があるため
方法3-1:Microsoft Storeからアンインストール(最も安全)
Nahimicが Microsoft Store経由でインストールされている場合:
Windows + I→「アプリ」→「アプリと機能」- 検索ボックスに「Nahimic」と入力
- 「Nahimic」または「Nahimic 3」を見つける
- 「…」または「アンインストール」をクリック
- 確認ダイアログで「アンインストール」
- PCを再起動
注意: この方法だけでは、再起動後に復活する可能性があります。
方法3-2:完全削除(ドライバーとレジストリもクリーンアップ)
重要: この方法はリスクがあります。必ずシステムの復元ポイントを作成してから実行してください。
ステップ1:インターネット接続を切断
Windows Updateによる自動再インストールを防ぐため、一時的にインターネットを切断します。
- Wi-Fiをオフにする、またはLANケーブルを抜く
ステップ2:Nahimic Serviceを停止
services.mscを開く- 「Nahimic service」を右クリック→「停止」
ステップ3:タスクマネージャーからプロセスを終了
- タスクマネージャーを開く
- Nahimic関連のすべてのプロセスを終了
ステップ4:アプリをアンインストール
- 設定→アプリ→アプリと機能
- 「Nahimic」をアンインストール
ステップ5:Realtekドライバーを一度アンインストール(重要)
これがポイントです。Nahimicは Realtekドライバーに深く統合されているため、Realtekドライバーを先にアンインストールする必要があります。
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェック
- 「アンインストール」
- PCを再起動
ステップ6:Nahimic関連デバイスを削除
再起動後、もう一度デバイスマネージャーを開いて:
- 「Nahimic mirroring device」を右クリック→「デバイスのアンインストール」
- 「ソフトウェアコンポーネント」→「A-Volute」関連をすべて削除
ステップ7:レジストリの削除
⚠️非常に重要: レジストリを間違って削除すると、Windowsが起動しなくなる可能性があります。自信がない場合は、この手順をスキップしてください。
Windows + R→regeditと入力- 以下のキーを見つけて削除:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NahimicService
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Nahimic_Mirroring
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\A-Volute
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\A-Volute
各キーを右クリック→「削除」
ステップ8:ファイルフォルダーを削除
- エクスプローラーで以下のフォルダーを削除(存在する場合):
C:\ProgramData\A-volute
C:\Program Files\WindowsApps\A-VolumeLimited.*(フォルダー名にNahimicが含まれるもの)
注意: WindowsAppsフォルダーは隠しフォルダーです。表示するには、エクスプローラーの「表示」タブで「隠しファイル」にチェックを入れてください。
ステップ9:Realtekドライバーを再インストール
- PCメーカーの公式サイトから最新のRealtekドライバーをダウンロード
- インストール
- PCを再起動
- インターネット接続を元に戻す
ステップ10:Windows Updateのドライバー自動更新を無効化
Nahimicが再インストールされないようにします。
Windows + R→sysdm.cpl- 「ハードウェア」タブ→「デバイスのインストール設定」
- 「いいえ(デバイスが正常に動作しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」
または、グループポリシーエディター(Windows Pro以降)で:
Windows + R→gpedit.msc- コンピューターの構成→管理用テンプレート→Windowsコンポーネント→Windows Update
- 「Windows Updateですべてのドライバーを含める」を「無効」に設定
無効化後の確認事項
Nahimicを無効化・削除した後、以下を確認してください。
音が正常に出るか確認
- Windowsの音量アイコンをクリック
- YouTube動画などを再生して音が出るか確認
- マイクが正常に動作するか確認
CPU使用率の改善を確認
- タスクマネージャーを開く
- CPUとメモリの使用率が正常に戻ったか確認
ゲームやアプリが正常に動作するか確認
- 問題が起きていたゲームやアプリを起動
- 正常に動作することを確認
無効化後に音が出ない場合の対処法
Nahimicを削除したら音が出なくなった場合:
対処法1:既定のデバイスを確認
- タスクバーの音量アイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」
- 「出力デバイスを選択してください」で正しいデバイスを選択
対処法2:Realtekドライバーを再インストール
- PCメーカーのサポートページからRealtekドライバーをダウンロード
- インストールして再起動
対処法3:Windowsの標準ドライバーを使用
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を右クリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」
- Windowsが自動的に標準ドライバーをインストール
元に戻す方法
Nahimicを再び有効化したい場合:
サービスを有効化した場合
services.mscを開く- 「Nahimic service」を右クリック→「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「開始」をクリック
- PCを再起動
完全削除した場合
- Microsoft Storeを開く
- 「Nahimic」で検索
- 「入手」または「インストール」
- または、PCメーカーのサポートページから再インストーラーをダウンロード
よくある質問

Q1:Nahimicを無効化すると音質は悪くなる?
A: いいえ、通常は悪くなりません。
Nahimicは音にエフェクトをかけているだけなので、無効化すると「元の素直な音」に戻ります。むしろ、録音やDTMをする人には、エフェクトがかからない方が望ましいです。
ただし、PCメーカーがNahimicと協力して音響設計を最適化している場合、音量が小さくなったり、低音が弱くなったりする可能性があります。
Q2:Nahimicを削除しても再起動すると復活する
A: 以下の原因が考えられます。
- Nahimic Serviceが有効のまま
- サービスを「無効」に設定していますか?
- Windows Updateが自動で再インストール
- デバイスのインストール設定を無効化しましたか?
- MSI Dragon CenterやArmoury Crateが再インストール
- これらのソフトをアンインストールしてみてください
Q3:Nahimicを無効化すると7.1chサラウンドは使えなくなる?
A: Nahimicのバーチャルサラウンドは使えなくなります。
ただし、以下の代替手段があります:
- Windows Sonic for Headphones(無料)
- Dolby Atmos for Headphones(有料)
- SteelSeries Sonar(無料)
- VoiceMeeter(無料)
これらはNahimicと同様の機能を提供します。
Q4:ゲーム中の足音が聞こえにくくなった
A: Windows標準の空間オーディオを有効化してみてください。
- 音量アイコンを右クリック
- 「空間オーディオ」
- 「Windows Sonic for Headphones」を選択
または、イコライザーで高音域(2kHz~8kHz)を少しブーストすると足音が聞こえやすくなります。
Q5:無効化すればCPU使用率は改善する?
A: はい、多くの場合改善します。
NahimicはバックグラウンドでCPUリソースを消費しているため、無効化することでCPU使用率が10~30%低下することがあります。
特に、以下のような環境で効果的です:
- CPUが古いまたは低性能
- 常駐ソフトが多い
- ゲーム中にカクつく
Q6:MSIのPCだけど、Nahimicが必須では?
A: いいえ、必須ではありません。
MSI製PCでもNahimicを無効化・削除して問題ありません。RealtekやWindowsの標準ドライバーで音は正常に出ます。
ただし、PCメーカーの音響設計の一部として組み込まれている場合、音質が多少変わる可能性はあります。
Q7:削除したら保証が切れる?
A: いいえ、ソフトウェアの削除で保証が切れることはありません。
ただし、問題が起きた場合にメーカーサポートから「Nahimicを再インストールしてください」と言われる可能性はあります。
Nahimicの代替ソフト
Nahimicを削除しても、同様の機能を持つソフトはたくさんあります。
SteelSeries Sonar(おすすめ)
- 無料
- Nahimicよりも新しい技術
- 多くのPCに対応
- サウンドトラッカー機能あり
ダウンロード:https://jp.steelseries.com/gg/sonar
Windows Sonic for Headphones
- 無料
- Windows標準機能
- 7.1chバーチャルサラウンド
- 設定不要
有効化方法:音量アイコンを右クリック→空間オーディオ→Windows Sonic for Headphones
Dolby Atmos for Headphones
- 有料(約1,600円)
- 高品質なサラウンドサウンド
- Microsoft Storeからダウンロード
Equalizer APO + Peace GUI
- 無料
- 強力なイコライザー
- プリセットが豊富
- 上級者向け
まとめ
Nahimicの無効化方法をまとめます。
無効化すべきかの判断基準:
- ゲームやアプリが起動しない
- CPU使用率が異常に高い
- 録音時に音が加工される
- 特定のソフトと競合する
3つのレベル:
- 一時的に停止:アプリ内でオフ、タスクマネージャーから終了
- 自動起動を無効化:サービスを無効化(最もおすすめ)
- 完全削除:ドライバーとレジストリも削除
おすすめの方法:
- まずは「サービスの無効化」(方法2-3)を試す
- 問題が解決しなければ「デバイスの無効化」(方法2-4)を追加
- それでもダメなら「完全削除」(方法3-2)
注意点:
- 完全削除前に必ずシステムの復元ポイントを作成
- Windows Updateで再インストールされる可能性あり
- 削除後は代替ソフトの導入を検討
Nahimicは便利なソフトですが、環境によっては問題を引き起こすこともあります。この記事の方法を試して、快適なPC環境を取り戻しましょう!

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