PCを起動するたびに、Nahimic Companionが勝手に起動していませんか?
タスクトレイに青い「N」のアイコンが表示されていたり、タスクマネージャーを見るとNahimicServiceが動いていたり…。
「使ってないのに勝手に起動するのが嫌だ」
「スタートアップから外したい」
「無効化してもまた起動してくる」
今回は、Nahimicのスタートアップ(自動起動)を完全に無効化する方法を、詳しく解説します。
Nahimicがスタートアップで起動する仕組み

まず、なぜNahimicが自動起動するのか、その仕組みを理解しましょう。
3つの自動起動の経路
Nahimicは、実は3つの異なる経路でスタートアップに登録されています。
1. Windowsサービスとして
「Nahimic Service」という名前のWindowsサービスとして、バックグラウンドで自動起動します。サービスのスタートアップの種類が「自動」に設定されているため、PC起動時に必ず実行されるんです。
2. スタートアッププログラムとして
「Nahimic Companion」というアプリケーションが、スタートアッププログラムに登録されています。タスクマネージャーの「スタートアップ」タブに表示される項目です。
3. タスクスケジューラとして
Windowsのタスクスケジューラに、Nahimic関連のタスクが登録されている場合があります。例えば「NahimicTask64」といった名前で、PC起動時やログイン時に自動実行されるように設定されています。
なぜ3つも登録されているのか
このように複数の経路で自動起動するのは、確実にNahimicを起動させるためです。
1つだけ無効化しても、他の経路から起動してしまうため、「無効化したはずなのにまた起動してくる」という現象が起きるんですね。
スタートアップからNahimicを無効化する方法
それでは、具体的な無効化の方法を見ていきましょう。
方法1:タスクマネージャーから無効化する
最も簡単な方法は、タスクマネージャーのスタートアップタブから無効化することです。
手順
- タスクマネージャーを開く
- キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押す
- または、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択
- スタートアップタブを開く
上部の「スタートアップ」タブをクリックします。 - Nahimic関連の項目を探す
以下のような名前の項目を探します。
- Nahimic Companion
- Nahimic Audio Driver
- A-Volute Nahimic
- NahimicSvc
- 無効化する
- 項目を右クリックして「無効化」を選択
- または、項目を選択して右下の「無効化」ボタンをクリック
- 複数ある場合は全て無効化
Nahimic関連の項目が複数ある場合は、全て無効化してください。 - PCを再起動
設定を反映させるため、PCを再起動します。
注意点
この方法では、Nahimic Companionアプリの自動起動は無効化できますが、Nahimicサービスは引き続きバックグラウンドで動作する可能性があります。
完全に無効化したい場合は、次の方法も併用してください。
方法2:Nahimic Companionの設定から無効化する
Nahimic Companionアプリ自体の設定から、自動起動をオフにすることもできます。
手順
- 隠れているアイコンを表示
タスクバー右側の「上向き矢印アイコン(^)」をクリックします。 - Nahimicアイコンを右クリック
青い「N」のアイコンを右クリックします。 - 設定を開く
- 「Check for Updates」を選択
- または「Settings」を選択
- 自動起動をオフにする
「Run Nahimic Companion at startup」のチェックを外します。 - PCを再起動
設定を確認します。
この方法の限界
この設定は、あくまでNahimic Companionアプリの自動起動を制御するだけです。バックグラウンドで動作するNahimicサービスは、引き続き自動起動します。
方法3:Windowsサービスを無効化する
最も確実で効果的な方法は、Windowsサービスとして登録されているNahimic Serviceを無効化することです。
手順
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
Windowsキー + Rを同時に押します。 - services.mscと入力
「services.msc」と入力してEnterキーを押します。 - Nahimic Serviceを探す
サービスの一覧から「Nahimic Service」を探します。アルファベット順に並んでいるので、「N」の欄を見てください。 - サービスのプロパティを開く
「Nahimic Service」をダブルクリックします。 - スタートアップの種類を変更
「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「無効」を選択します。 - サービスを停止
「停止」ボタンをクリックして、現在動作しているサービスを停止します。 - 回復タブの設定を変更(重要)
- 「回復」タブをクリック
- 「最初のエラー」→「アクションを実行しない」に変更
- 「2回目のエラー」→「アクションを実行しない」に変更
- 「その後のエラー」→「アクションを実行しない」に変更 この設定により、サービスが勝手に再起動するのを防げます。
- 適用してOK
「適用」→「OK」をクリックします。 - PCを再起動
設定を完全に適用するため、PCを再起動します。
これで、Nahimicサービスがスタートアップで起動しなくなります。
方法4:システム構成から無効化する
「システム構成」ツールを使っても、Nahimicサービスを無効化できます。
手順
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
Windowsキー + Rを押します。 - msconfigと入力
「msconfig」と入力してEnterキーを押します。 - サービスタブを開く
「サービス」タブをクリックします。 - Nahimic Serviceのチェックを外す
一覧から「Nahimic Service」を見つけて、チェックボックスを外します。 - 適用してOK
「適用」→「OK」をクリックします。 - PCを再起動
再起動を求められるので、再起動します。
注意点
この方法は、サービスを一時的に無効にするだけです。services.mscから「無効」に設定する方が確実です。
方法5:タスクスケジューラから無効化する
タスクスケジューラに登録されているNahimicタスクも、忘れずに無効化しましょう。
手順
- タスクスケジューラを開く
- Windowsキーを押す
- 「タスクスケジューラ」と入力して検索
- 「タスクスケジューラ」を選択
- Nahimic関連のタスクを探す
左側のツリーから「タスクスケジューラライブラリ」を展開し、Nahimic関連のタスクを探します。 例:
- NahimicTask64
- Nahimic Update Task
- A-Volute関連のタスク
- タスクを無効化
- タスクを右クリック
- 「無効化」を選択
- 複数ある場合は全て無効化
見つけたNahimic関連のタスクは全て無効化してください。 - タスクスケジューラを閉じる
ウィンドウを閉じます。
コマンドプロンプトで無効化する方法(上級者向け)

コマンドラインから一発で無効化することもできます。
手順
- コマンドプロンプトを管理者として開く
- Windowsキー + Xを押す
- 「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力
sc config NahimicService start= disabled
重要:start=の後に半角スペースが必要です。
- サービスを停止
sc stop NahimicService
- コマンドプロンプトを閉じる
exitと入力してEnterキーを押します。 - PCを再起動
設定を反映させます。
PowerShellで無効化する方法(上級者向け)
PowerShellを使った方法もあります。
手順
- PowerShellを管理者として開く
- Windowsキー + Xを押す
- 「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを実行
Set-Service -Name NahimicService -StartupType Disabled
Stop-Service -Name NahimicService -Force
- PCを再起動
設定を完全に適用します。
スタートアップから完全に削除する手順
無効化しても復活してしまう場合は、より徹底的な削除が必要です。
ステップ1:全ての経路を無効化する
上記の方法1〜5を全て実行します。
- タスクマネージャーのスタートアップから無効化
- Nahimic Companionの設定で自動起動をオフ
- services.mscでサービスを無効化
- システム構成でサービスのチェックを外す
- タスクスケジューラからタスクを無効化
ステップ2:自動更新を無効にする
Windows Updateが自動的にNahimicを再インストールしないように設定します。
方法1:Windows Updateを一時停止
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新の一時停止」を最大期間(5週間)に設定
方法2:グループポリシーで制御(Windows 11 Pro以上)
- Windowsキー + Rを押す
- 「gpedit.msc」と入力
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「デバイスのインストール」→「デバイスのインストールの制限」
- 「Windows Update でドライバーを検索しない」を有効にする
ステップ3:BIOSでオンボードオーディオの拡張機能を無効化(最終手段)
警告:BIOSの設定変更は慎重に行ってください。
- PC起動時にDel、F2、F10などのキーを押してBIOS設定に入る
- 「Advanced」または「詳細設定」タブを開く
- 「Integrated Peripherals」または「統合周辺機器」を探す
- 「HD Audio Controller」または「Nahimic」という項目を無効にする
- 設定を保存して再起動
注意
この方法を実行すると、オンボードオーディオ自体が無効になる可能性があります。外付けのUSB DACやオーディオインターフェースを使っている場合のみ、この方法を試してください。
スタートアップで起動してもまた復活する場合
無効化しても、何度も復活してしまうことがあります。
原因1:Windows Updateによる再インストール
Windows Updateが、Nahimicを「重要なドライバー」として自動的に再インストールしている可能性があります。
対策
- 前述の「グループポリシーで制御」する方法を実施
- デバイスマネージャーから「ドライバーの自動更新を無効」に設定
原因2:メーカー製ソフトウェアによる再インストール
MSI Dragon Center、ASUS Armoury Crateなどのメーカー製ソフトウェアが、Nahimicを自動的に再インストールしている可能性があります。
対策
- メーカー製ソフトウェアの自動更新を無効にする
- メーカー製ソフトウェア自体をアンインストールする(他の機能も使えなくなる)
原因3:レジストリに残骸がある
レジストリにNahimicの起動設定が残っていて、それが原因で復活している可能性があります。
対策(上級者向け)
- レジストリエディタを開く(Windowsキー + R → regedit)
- Ctrl + Fで「Nahimic」を検索
- 見つかったRunキーを削除
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
警告:レジストリの編集は、誤ると深刻な問題を引き起こします。必ずバックアップを取ってから実行してください。
スタートアップを無効化した場合の影響
Nahimicのスタートアップを無効化すると、どんな影響があるのでしょうか。
メリット
1. PC起動が速くなる
スタートアップから外すことで、PC起動時の負荷が減り、起動が速くなります。特に低スペックPCでは顕著な効果があります。
2. CPU使用率が下がる
バックグラウンドでNahimicが動作しなくなるため、CPU使用率が下がります。特に、Nahimicが原因でCPU使用率が高かった場合は、劇的に改善します。
3. メモリの空き容量が増える
Nahimicサービスが消費していたメモリが解放され、他のアプリケーションに使えるようになります。
4. ソフトウェアとの競合がなくなる
B’s Recorder、Houdini、ZBrushなど、Nahimicと競合するソフトウェアが正常に動作するようになります。
5. バッテリー持ちが良くなる(ノートPCの場合)
バックグラウンドでの処理が減るため、バッテリーの消費が抑えられます。
デメリット
1. オーディオ機能が使えなくなる
以下の機能が使えなくなります。
- 仮想7.1サラウンドサウンド
- イコライザー設定
- マイクノイズキャンセリング
- Sound Tracker(音の方向表示)
- Bass Boost(低音強化)
2. Nahimic Companionアプリが起動しない
手動でNahimic Companionアプリを起動しようとしても、サービスが無効になっているため起動できません。
3. 一部のゲームで音質が変わる
ゲームによっては、Nahimicの処理を前提とした音作りがされている場合があり、無効化すると音が物足りなく感じることがあります。
対策:必要な時だけ有効にする
「普段は無効で、ゲームをする時だけ有効にしたい」という場合は、以下の手順で切り替えられます。
有効化する手順
- services.mscを開く
- Nahimic Serviceのプロパティを開く
- スタートアップの種類を「手動」または「自動」に変更
- 「開始」ボタンをクリック
- Nahimic Companionアプリを起動
無効化する手順
- services.mscを開く
- Nahimic Serviceのプロパティを開く
- スタートアップの種類を「無効」に変更
- 「停止」ボタンをクリック
スタートアップを無効化すべき人
以下のような人は、Nahimicのスタートアップを無効化することをおすすめします。
無効化をおすすめする人
1. PCの起動が遅い人
スタートアップに登録されているプログラムが多いと、PC起動が遅くなります。Nahimicを無効化することで、起動時間を短縮できます。
2. CPU使用率が常に高い人
タスクマネージャーで確認して、NahimicServiceがCPUを大量に消費している場合は、すぐに無効化しましょう。
3. メモリ不足に悩んでいる人
8GB以下のメモリを搭載したPCでは、バックグラウンドで動くプログラムを減らすことが重要です。
4. ゲームをしない人
ゲームをしないなら、Nahimicの恩恵はほとんどありません。無効化してリソースを節約しましょう。
5. 音楽制作や録音をする人
DTMやポッドキャスト録音では、余計なオーディオ処理は邪魔です。完全に無効化して、クリーンな環境を作りましょう。
6. 外部オーディオ機器を使っている人
USB DACやオーディオインターフェースを使っている場合、PC内蔵のオーディオ機能は使わないため、Nahimicは不要です。
7. Nahimicと競合するソフトを使っている人
B’s Recorder、Houdini、ZBrush、1Password、ゆっくりムービーメーカー4などを使っている場合は、無効化が必須です。
スタートアップを有効のままでも良い人
1. FPSゲームをよくプレイする人
Sound Tracker機能で敵の足音の方向を把握したい場合は、Nahimicが役立ちます。
2. 特に問題を感じていない人
CPU使用率も正常で、起動も速く、特に不便を感じていないなら、わざわざ無効化する必要はありません。
3. サラウンドサウンドを楽しみたい人
ステレオヘッドフォンで7.1chサラウンドサウンドを体験したい場合は、Nahimicが便利です。
よくある質問
Nahimicのスタートアップについて、よく聞かれる質問をまとめました。
スタートアップを無効化しても音は出る?
はい、音は出ます。
Nahimicはあくまでオーディオ強化ソフトであり、基本的な音声出力はRealtekドライバーが担当しています。Nahimicを無効化しても、通常の音声出力に問題はありません。
タスクマネージャーのスタートアップに表示されない
Nahimicがタスクマネージャーのスタートアップタブに表示されない場合、Windowsサービスまたはタスクスケジューラとして起動している可能性が高いです。
services.mscやタスクスケジューラを確認してください。
無効化したのにまた有効になる
以下の原因が考えられます。
- 3つの経路のうち1つしか無効化していない
- タスクマネージャー、services.msc、タスクスケジューラの全てを確認
- Windows Updateが再インストールしている
- グループポリシーで自動更新を無効化
- メーカー製ソフトウェアが再インストールしている
- MSI Dragon CenterやASUS Armoury Crateの自動更新を無効化
一時的に無効化する方法は?
services.mscから、サービスを「停止」するだけでOKです。
ただし、PC再起動後はまた起動してしまうため、恒久的に無効化したい場合は「スタートアップの種類」を「無効」に変更してください。
ゲームの時だけ有効にしたい
以下の手順で切り替えられます。
- services.mscでスタートアップの種類を「手動」に設定
- 通常時はサービスを「停止」しておく
- ゲームをする時だけ、手動で「開始」する
少し面倒ですが、この方法なら必要な時だけNahimicを使えます。
Windows 11でも同じ方法で無効化できる?
はい、Windows 11でも同じ方法で無効化できます。
UIが少し異なる部分もありますが、基本的な手順は同じです。
無効化してもメーカー保証は切れない?
いいえ、保証は切れません。
ソフトウェアの設定変更は、ハードウェアの保証に影響しません。後で再度有効化することも可能です。
まとめ:状況に応じて適切に設定しよう
Nahimicのスタートアップを無効化するには、複数の経路をすべて遮断する必要があります。
スタートアップ無効化の手順まとめ
| 方法 | 対象 | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| タスクマネージャー | Nahimic Companionアプリ | アプリの自動起動を停止 | 簡単 |
| Nahimic設定 | Nahimic Companionアプリ | アプリの自動起動を停止 | 簡単 |
| services.msc | Nahimicサービス | サービスの自動起動を停止 | 中級 |
| システム構成 | Nahimicサービス | サービスの一時的な無効化 | 中級 |
| タスクスケジューラ | Nahimicタスク | タスクの自動実行を停止 | 中級 |
| コマンドプロンプト | Nahimicサービス | サービスの自動起動を停止 | 上級 |
| BIOS設定 | オーディオ機能全般 | ハードウェアレベルで無効化 | 上級 |
推奨される手順
- タスクマネージャーのスタートアップから無効化
- services.mscでNahimicサービスを「無効」に設定
- タスクスケジューラからNahimicタスクを無効化
- PCを再起動して確認
それでも復活する場合
- Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化
- メーカー製ソフトウェアの自動更新を無効化
- レジストリからRunキーを削除(上級者向け)
判断基準
- CPU使用率が高い → 今すぐ無効化
- ゲームをしない → 無効化をおすすめ
- 音楽制作をする → 完全無効化
- FPSゲームをする → 有効のまま
- 特に問題なし → そのままでOK
重要なのは、自分の使い方に合わせて適切に設定すること。Nahimicが原因でPCが重くなっているなら、迷わず無効化しましょう。快適なPC環境が何より大切ですからね。
この記事を参考に、自分に最適なスタートアップ設定を見つけてください!


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