「Nahimicはスマホでも使える?」「AndroidやiPhoneでNahimicをインストールできる?」「スマホでサラウンドやイコライザーを使いたい」――このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、NahimicとスマートフォンAの対応状況、そしてスマホでNahimicと同等の機能を使う方法を徹底解説します。
結論:Nahimicはスマートフォンでは使えない

残念ながら、NahimicはAndroidやiPhoneでは使えません。
Nahimicは、Windows PC専用のオーディオソフトウェアであり、スマートフォン向けのアプリは存在しません。
Nahimicがスマホで使えない理由
1. Windows専用に設計されている
Nahimicは、Windowsのオーディオドライバーと深く統合されており、システムレベルで動作します。Android OSやiOSとは根本的に動作の仕組みが異なるため、移植できません。
2. ハードウェア依存
Nahimicは、特定のPCメーカー(MSI、Lenovo、Dell、ASUS、Gigabyteなど)との提携により、マザーボードやサウンドチップと連携して動作します。スマートフォンのハードウェアでは、この連携ができません。
3. SteelSeriesの戦略
Nahimicを開発したA-Volute社は、2020年にSteelSeriesに買収されました。SteelSeriesは、スマートフォン向けには別のソリューション(SteelSeries Sonar)を提供しているため、Nahimicをスマホに展開する予定はないと考えられます。
NahimicはMacやLinuxでも使えない
Nahimicは、Windows以外のOSでも使えません:
- Mac:使えない(代替: Boom 3D、SoundSource)
- Linux:使えない(代替: EasyEffects、PulseEffects)
- Android:使えない(代替: 後述のアプリ)
- iPhone/iPad:使えない(代替: 後述のアプリ)
スマホでNahimicのような機能を使う方法
Nahimic自体はスマホで使えませんが、Nahimicと同等の機能(バーチャルサラウンド、イコライザー、ベースブースト)を持つアプリが多数存在します。
Nahimicの主な機能とスマホでの代替方法
| Nahimicの機能 | Android代替アプリ | iPhone代替アプリ |
|---|---|---|
| 7.1chバーチャルサラウンド | Boom 3D、Poweramp | Boom 3D、Apple Music空間オーディオ |
| 10バンドイコライザー | Equalizer FX、Poweramp | Equalizer+、Boom |
| ベースブースト | Bass Booster、Music Volume EQ | Boom、Equalizer+ |
| ノイズキャンセリング | AirPodsシリーズ(内蔵) | AirPodsシリーズ(内蔵) |
| マイクエフェクト | Krisp、NVIDIA Broadcast(PC経由) | AirPodsシリーズ(内蔵) |
| サウンドトラッカー | 該当アプリなし | 該当アプリなし |
Android向け:Nahimicの代替アプリ5選
Androidでは、システムレベルで動作するイコライザーアプリが豊富に揃っています。
【1位】Equalizer FX(無料)
おすすめ度:★★★★★
特徴:
- 完全無料(広告あり)
- 5バンドイコライザー
- ベースブースト、バーチャライザー(サラウンド)搭載
- すべての音楽アプリ、YouTube、ゲームに対応
- バッテリー消費が少ない
使い方:
- Google Playストアから「Equalizer FX」をダウンロード
- アプリを起動
- 「有効にする」をタップ
- 好みのプリセットを選ぶ、または手動で調整
- ベースブースト、バーチャライザーをオンにする
推奨設定(ゲーム用):
- プリセット:「Bass & Treble」
- ベースブースト:+50%
- バーチャライザー:+30%
メリット:
- 動作が安定している
- 広告が少ない
- 音質劣化が少ない
デメリット:
- 5バンドのみ(10バンドではない)
- デザインがシンプルすぎる
【2位】Poweramp Music Player(有料、試用版あり)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- 10バンドイコライザー(Nahimicと同等)
- ハイレゾ音源対応(FLAC、APE、WAV、M4A)
- 独自のオーディオエンジンで高音質
- 有料(約1,000円)だが、15日間の試用版あり
使い方:
- Google Playストアから「Poweramp」をダウンロード
- アプリを起動して音楽ファイルをスキャン
- 設定→オーディオ→イコライザーを開く
- 10バンドイコライザーで細かく調整
推奨設定(Nahimic風):
32Hz: +3dB
64Hz: +6dB
125Hz: +5dB
250Hz: +3dB
500Hz: 0dB
1kHz: +2dB
2kHz: +4dB
4kHz: +6dB
8kHz: +8dB
16kHz: +6dB
メリット:
- 音質が非常に高い
- 10バンドイコライザーで細かく調整可能
- プロ仕様の機能が豊富
デメリット:
- 有料(約1,000円)
- 設定画面が複雑
- Spotifyなど外部アプリには効かない
【3位】Boom: Bass Booster & Equalizer(無料)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- 3Dサラウンドサウンド(Nahimicのバーチャルサラウンドに相当)
- 16バンドイコライザー
- ベースブースター
- Spotify、YouTube、すべての音楽アプリに対応
使い方:
- Google Playストアから「Boom」をダウンロード
- アプリを起動
- 「3D Surround Sound」をオンにする
- イコライザーで好みに調整
推奨設定(映画鑑賞用):
- 3D Surround Sound:オン
- ベースブースト:+60%
- プリセット:「Cinema」
メリット:
- 3Dサラウンドの効果が高い
- 16バンドイコライザーで細かく調整可能
- デザインが美しい
デメリット:
- 一部機能は有料(約1,500円)
- バッテリー消費がやや多い
【4位】Wavelet(無料)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- 完全無料・広告なし
- ヘッドホンモデル専用の最適化(5,000種類以上)
- グラフィカルイコライザー
- AutoEQ機能(自動調整)
使い方:
- Google Playストアから「Wavelet」をダウンロード
- アプリを起動
- ヘッドホンモデルを検索して選択
- 自動的に最適化される
推奨設定:
- ヘッドホンモデルを選択(例:Sony WH-1000XM5)
- Bass boost:+3dB
- Virtualization:+30%
メリット:
- 完全無料、広告なし
- ヘッドホンに特化した最適化
- AutoEQで自動調整
デメリット:
- Spotify、YouTube Musicには効かない(Android 10以降)
- 上級者向けで初心者には難しい
【5位】Music Volume EQ + Equalizer(無料)
おすすめ度:★★★☆☆
特徴:
- 5バンドイコライザー
- ベースブースター、バーチャライザー
- 音量ブースター(通常の音量以上に上げられる)
- 完全無料(広告あり)
使い方:
- Google Playストアから「Music Volume EQ」をダウンロード
- アプリを起動
- イコライザーをオンにする
- 音量ブースターで音量を上げる
推奨設定:
- プリセット:「Heavy Metal」または「Hip Hop」
- 音量ブースター:+30%
- バーチャライザー:+50%
メリット:
- 音量を通常以上に上げられる
- 動作が軽い
- すべてのアプリに対応
デメリット:
- 音量を上げすぎると音割れする
- 広告が多い
- デザインが古い
iPhone向け:Nahimicの代替アプリ5選
iPhoneは、システムレベルでのイコライザーアプリが制限されているため、Androidほど選択肢は多くありません。
【1位】Apple Music内蔵イコライザー(無料)
おすすめ度:★★★★★
特徴:
- 完全無料(iPhoneに標準搭載)
- 22種類のプリセット
- すべてのアプリに対応(YouTube、Spotifyも含む)
- バッテリー消費なし
使い方:
- 「設定」アプリを開く
- 「ミュージック」をタップ
- 「イコライザ」をタップ
- 好みのプリセットを選択
推奨設定:
- ゲーム・映画:「Late Night」(低音強調)
- 音楽(ポップス):「Pop」
- 音楽(ロック):「Rock」
- クラシック:「Classical」
メリット:
- 完全無料、追加インストール不要
- すべてのアプリに効果が適用される
- バッテリー消費なし
デメリット:
- プリセットのみで、細かい調整ができない
- サラウンドサウンドには非対応
【2位】Boom: Bass Booster & Equalizer(一部有料)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- 3Dサラウンドサウンド
- 16バンドイコライザー
- ベースブースター
- iPhone版は一部機能が有料(約1,500円)
使い方:
- App Storeから「Boom」をダウンロード
- アプリを起動
- 音楽ファイルをインポート
- 3D Surround Soundをオンにする
推奨設定:
- 3D Surround Sound:オン
- プリセット:「Cinema」または「Gaming」
メリット:
- 3Dサラウンドの効果が高い
- デザインが美しい
- ローカルファイルに対応
デメリット:
- Spotify、Apple Musicには効かない(アプリ内の音楽のみ)
- 有料版が必要(一部機能)
【3位】Equalizer+(無料)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- 10バンドイコライザー
- 20種類以上のプリセット
- 無料版あり(広告あり)、有料版は約600円
使い方:
- App Storeから「Equalizer+」をダウンロード
- アプリを起動
- 音楽ファイルをインポート
- イコライザーで調整
推奨設定(ゲーム用):
32Hz: +3dB
64Hz: +6dB
125Hz: +5dB
250Hz: +3dB
500Hz: 0dB
1kHz: +2dB
2kHz: +4dB
4kHz: +6dB
8kHz: +8dB
16kHz: +6dB
メリット:
- 10バンドイコライザーで細かく調整可能
- プリセットが豊富
- 無料版でも十分使える
デメリット:
- アプリ内の音楽のみに対応(Spotify、YouTubeには効かない)
- 広告が多い(無料版)
【4位】Radsone Hi-Res Player(無料)
おすすめ度:★★★☆☆
特徴:
- ハイレゾ音源対応
- イコライザー搭載
- DCT機能(3つのバーで簡単調整)
使い方:
- App Storeから「Radsone Hi-Res Player」をダウンロード
- アプリを起動
- 音楽ファイルをインポート
- イコライザーまたはDCT機能で調整
メリット:
- ハイレゾ音源対応
- DCT機能で簡単に音質向上
- 無料
デメリット:
- アプリ内の音楽のみに対応
- インターフェースが複雑
【5位】Apple Music空間オーディオ(無料)
おすすめ度:★★★★☆
特徴:
- Dolby Atmos対応
- ヘッドトラッキング機能(AirPods Pro、AirPods Max)
- 完全無料(Apple Music契約者のみ)
使い方:
- 「設定」アプリ→「ミュージック」→「オーディオ」
- 「Dolby Atmos」を「自動」または「常にオン」にする
- Apple Musicで空間オーディオ対応の曲を再生
推奨設定:
- AirPods Pro、AirPods Maxで使用
- ヘッドトラッキング:オン
メリット:
- Nahimicのバーチャルサラウンドに近い体験
- AirPodsとの組み合わせで最高の効果
- 完全無料(Apple Music契約者)
デメリット:
- Apple Music契約が必要
- すべての曲が対応しているわけではない
- AirPodsシリーズ以外では効果が限定的
PCのNahimicとスマホを連携させる方法
Nahimic自体はスマホで使えませんが、PCのNahimicを経由して、スマホやBluetoothイヤホンで体験することは可能です。
方法1:Bluetoothイヤホンで接続
手順:
- PCとBluetoothイヤホンをペアリング
- Windowsの設定→デバイス→Bluetoothとその他のデバイス
- Bluetoothイヤホンをペアリングモードにして接続
- Nahimicでオーディオ設定
- Nahimicを起動
- バーチャルサラウンドをオンにする
- イコライザーを調整
- 音楽・ゲームを再生
- PCで音楽やゲームを再生
- Nahimicで処理された音が、Bluetoothイヤホンから聞こえる
メリット:
- PCのNahimicの機能をフル活用できる
- スマホ側でアプリをインストールする必要がない
デメリット:
- Bluetooth接続の遅延(約100~300ms)がある
- 音ゲーやFPSゲームには不向き
- PCの近くにいる必要がある
方法2:Easy Surround機能を使う(MSI、Lenovoのみ)
対応機種:
- MSI(Nahimic 4.x以降)
- Lenovo Legion(Nahimic 4.x以降)
手順:
- Nahimicを起動
- 「Easy Surround」タブを開く
- Bluetoothスピーカーを接続
- PCとBluetoothスピーカーをペアリング
- スピーカー設定
- フロントスピーカー:PC内蔵スピーカーまたは有線スピーカー
- リアスピーカー:Bluetoothスピーカー
- 音楽・映画を再生
- 5.1chまたは7.1ch音源を再生すると、リアルなサラウンド体験ができる
メリット:
- Bluetoothスピーカーをリアスピーカーとして使える
- 本格的なサラウンド環境を構築できる
デメリット:
- 対応機種が限定的
- Bluetoothスピーカーが必要
よくある質問と回答
Q1:NahimicのAndroid版やiPhone版は今後リリースされますか?
A: 現時点では予定されていません。
SteelSeriesがNahimicを買収した後も、スマートフォン版の開発は発表されていません。SteelSeriesは、スマホ向けには別のソリューション(SteelSeries Sonar)を提供しており、Nahimicはあくまでも「PCメーカーとの提携によるプリインストールソフト」という位置づけです。
Q2:AndroidとiPhone、どちらが音質向上アプリの選択肢が多いですか?
A: Androidの方が選択肢が豊富です。
Androidは、システムレベルで動作するイコライザーアプリが許可されているため、Spotify、YouTube、ゲームなど、すべてのアプリに効果を適用できます。
一方、iPhoneは、セキュリティとプライバシーの観点から、システムレベルのアプリが制限されています。そのため、イコライザーアプリは「アプリ内の音楽のみ」に効果が限定されます。
Q3:スマホのイコライザーアプリは、音質を劣化させますか?
A: 適切に使えば、劣化はほとんどありません。
ただし、以下の点に注意してください:
- イコライザーで周波数を上げすぎると、音割れする
- 複数のイコライザーアプリを同時に使うと、音質が劣化する
- ベースブースターを+100%にすると、歪む
適切な範囲(±6dB以内)で調整すれば、音質劣化はほとんど感じられません。
Q4:Nahimicと同じ7.1chサラウンドをスマホで体験できますか?
A: ある程度は可能です。
以下の方法で、Nahimicに近いサラウンド体験ができます:
Android:
- Boom 3D(3Dサラウンド)
- Equalizer FX(バーチャライザー)
iPhone:
- Apple Music空間オーディオ(Dolby Atmos)
- Boom 3D(3Dサラウンド)
ただし、Nahimicの7.1chバーチャルサラウンドほど精密ではありません。
Q5:スマホのイコライザーアプリは、バッテリー消費が増えますか?
A: わずかに増えますが、気になるほどではありません。
イコライザーアプリは、音声信号をリアルタイムで処理するため、CPUを使用します。しかし、消費電力は非常に少なく、バッテリー消費は1日あたり1~3%程度の増加です。
Q6:Bluetooth接続の遅延を減らす方法はありますか?
A: 以下の方法で遅延を減らせます:
- Bluetooth 5.0以降に対応したデバイスを使う
- aptX、aptX Low Latency、LDACコーデック対応のイヤホンを使う
- Bluetooth接続中は、Wi-Fiを2.4GHzから5GHzに切り替える(干渉を防ぐ)
- ゲームモード搭載のイヤホンを使う(遅延60ms以下)
ただし、完全に遅延をゼロにすることはできません。
Q7:AndroidでもiPhoneでも使えるイコライザーアプリはありますか?
A: はい、以下のアプリがAndroidとiPhoneの両方で使えます:
- Boom: Bass Booster & Equalizer
- Poweramp(Androidのみ音楽プレイヤー、iPhoneはイコライザーのみ)
- Equalizer+
ただし、AndroidとiPhoneで機能が異なる場合があります。
Q8:PCのNahimicとスマホのアプリ、どちらが音質が良いですか?
A: PCのNahimicの方が音質は良いです。
理由:
- 処理能力:PCのCPUの方が高性能で、より複雑な音声処理ができる
- ドライバー統合:Nahimicは、PCのオーディオドライバーと深く統合されているため、劣化が少ない
- ビット深度:Nahimicは32ビットフロート処理が可能(スマホアプリは16~24ビット)
ただし、スマホアプリでも十分な音質向上が期待できます。
まとめ:スマホでNahimicと同等の体験を得るには
Nahimic自体はスマートフォンでは使えませんが、代替アプリで同等の機能を実現できます。
最もおすすめの組み合わせ
Android:
- イコライザー:Equalizer FX(無料)
- サラウンド:Boom 3D(一部有料)
iPhone:
- イコライザー:Apple Music内蔵イコライザー(無料)
- サラウンド:Apple Music空間オーディオ(無料、AirPods推奨)
それぞれの用途に応じた推奨アプリ
| 用途 | Android推奨 | iPhone推奨 |
|---|---|---|
| ゲーム | Equalizer FX | Apple Music内蔵イコライザー |
| 映画鑑賞 | Boom 3D | Apple Music空間オーディオ |
| 音楽(ハイレゾ) | Poweramp | Radsone Hi-Res Player |
| 音楽(ストリーミング) | Equalizer FX | Apple Music内蔵イコライザー |
| 完全無料 | Equalizer FX | Apple Music内蔵イコライザー |
PCのNahimicを活用する場合
- Bluetoothイヤホンでペアリングして、PCの音をスマホのように持ち運ぶ
- Easy Surround機能(MSI、Lenovoのみ)でBluetoothスピーカーをリアスピーカー化
NahimicはPC専用ですが、スマホでも同等の音質向上を実現できます。ぜひ、自分に合ったアプリを試してみてください!


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