「パソコンに入っている『Realtek Audio』って何?削除していいの?」「インストールした覚えがないのに勝手に入ってる…」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
Realtek Audioは、多くのWindowsパソコンに標準で組み込まれているオーディオドライバー(音を出すためのプログラム)です。でも、自分でインストールした覚えがないため、「これって本当に必要なの?」「削除しても大丈夫?」と不安になる方も多いでしょう。
この記事では、Realtek Audioの正体から、削除しても良い場合・悪い場合、そして安全な削除方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Realtek Audioとは?なぜ最初から入っているの?
Realtek Audioの正式名称は「Realtek High Definition Audio Driver」または「Realtek(R) Audio」といいます。
これは台湾のRealtek社が開発したオーディオドライバーで、あなたのパソコンから音を出すための重要なプログラムです。
パソコンに最初から入っている理由
多くのパソコンのマザーボード(パソコンの基盤)には、Realtek社製のオーディオチップが搭載されています。このオーディオチップを動かすために、Realtek Audioドライバーが最初からインストールされているんです。
つまり、あなたがインストールした覚えがなくても、パソコンメーカーが工場出荷時に組み込んでいるため、最初から入っているというわけです。
Realtek Audioの役割
このドライバーがあることで、以下のようなことができます。
- スピーカーやヘッドホンから音を出す
- マイクで音声を録音する
- オーディオの音質を調整する
- 複数のオーディオデバイスを切り替える
パソコンで音楽を聴いたり、動画を見たり、オンライン会議をしたり…こういった日常的な作業の裏側で、Realtek Audioが働いているわけです。
Realtek Audioは削除しても大丈夫?判断基準を解説
結論から言うと、「場合による」というのが答えです。
あなたの環境によって、削除しても大丈夫な場合と、削除すると困ってしまう場合があります。それぞれ見ていきましょう。
削除してはいけない場合
以下のような状況の方は、Realtek Audioを削除してはいけません。
パソコンのオンボードオーディオを使っている方
ほとんどの一般的なパソコンユーザーがこれに該当します。パソコン本体のイヤホンジャックやスピーカーから音を出している場合、Realtek Audioを削除すると音が出なくなってしまいます。
外部のオーディオ機器を使っていない限り、このドライバーは必須です。
外部オーディオ機器を持っていない方
USB DACや専用のサウンドカードなど、外付けのオーディオ機器を使用していない場合は、Realtek Audioが唯一の音声出力手段です。削除すると、パソコンから一切音が出なくなります。
トラブルなく使えている方
現在、音に関して何も問題がない場合は、わざわざ削除する必要はありません。「動いているものには触らない」というのが、パソコンの基本です。
削除しても良い場合
以下のような方は、Realtek Audioを削除しても問題ありません。
外部サウンドカードやUSB DACを使っている方
より高音質な音を求めて、専用のサウンドカード(ASUS Xonar、Creative Sound Blasterなど)やUSB DAC、外付けのオーディオインターフェースを購入して使用している場合は、Realtek Audioは不要です。
むしろ、使っていないドライバーを削除することで、システムリソースを節約できたり、ドライバー間の競合を防げたりします。
音声機能を一切使わない方
非常にまれなケースですが、パソコンで音を出す必要が全くない場合(サーバー用途など)は、削除しても問題ありません。
Realtek Audioに不具合がある方
ドライバーが破損していて音が正常に出ない、ノイズが入る、頻繁にクラッシュするといった問題がある場合は、一度削除して再インストールすることで解決できる可能性があります。
Realtek Audioを削除するとどうなる?
実際にRealtek Audioを削除すると、具体的にどんな影響があるのか見ていきましょう。
音が出なくなる
最も大きな影響は、パソコンから音が出なくなることです。
- YouTube動画の音声が聞こえない
- 音楽プレーヤーが再生できない
- ゲームの効果音やBGMが鳴らない
- オンライン会議で相手の声が聞こえない
- システム音(警告音など)も鳴らない
オンボードオーディオ(パソコン内蔵の音声機能)を使っている場合、これらすべてが使えなくなります。
マイクが使えなくなる
音声出力だけでなく、入力(マイク)も使えなくなります。
- ビデオ会議で自分の声が届かない
- 音声入力ができない
- ゲームのボイスチャットが使えない
これも大きな問題ですね。
音量調整ができなくなる
タスクバーのスピーカーアイコンをクリックしても、オーディオデバイスが認識されていないため、音量を調整できなくなります。
再インストールが必要になる場合がある
完全に削除してしまった場合、再度使いたいと思った時に再インストールが必要になります。通常は再起動すればWindowsが自動的に再インストールしてくれますが、場合によっては手動でのインストールが必要になることもあります。
Realtek Audioの削除方法【3つの方法を紹介】
ここからは、実際にRealtek Audioを削除する方法を紹介します。状況に応じて、適切な方法を選んでください。
方法1:デバイスマネージャーから無効化(推奨)
削除するのではなく、一時的に無効化する方法です。この方法なら、いつでも簡単に元に戻せるので、初心者の方には最もおすすめです。
手順
- デスクトップの「スタート」ボタンを右クリックする
- 「デバイスマネージャー」を選択する
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」をクリックして展開する
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリックする
- 「デバイスを無効にする」を選択する
- 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックする
これで、Realtek Audioが無効になり、使用されなくなります。削除したわけではないので、同じ手順で「デバイスを有効にする」を選べば、すぐに元に戻せます。
方法2:デバイスマネージャーからアンインストール
ドライバー自体を削除する方法です。ただし、再起動後にWindowsが自動的に再インストールしてしまうことがあります。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開する
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリックする
- 「デバイスのアンインストール」を選択する
- 重要:「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」のチェックボックスは外しておく
- 「アンインストール」をクリックする
- パソコンを再起動する
注意点
「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れると、ドライバーが完全に削除されます。これをしてしまうと、再起動しても自動的に再インストールされず、手動でのインストールが必要になる場合があります。
方法3:BIOSで無効化(上級者向け)
マザーボードのBIOS設定で、オンボードオーディオ自体を無効にする方法です。ハードウェアレベルで無効化するため、最も確実な方法です。
手順
- パソコンを再起動する
- 起動時にBIOS/UEFI設定画面に入る(通常はF2、Del、F10などのキーを押す)
- 「Advanced」や「Integrated Peripherals」などのメニューを探す
- 「Onboard Audio」「HD Audio Controller」などの項目を見つける
- これを「Disabled(無効)」に設定する
- 設定を保存して終了する
注意
BIOS設定は機種によって異なります。不安な場合は、パソコンやマザーボードのマニュアルを確認してください。
Realtek Audioを削除する前に確認すべきこと
削除を実行する前に、以下のポイントを必ず確認しましょう。
代替のオーディオデバイスがあるか確認
外部サウンドカードやUSB DACなど、Realtek Audio以外の音声出力手段があるか確認してください。なければ、削除後に音が出なくなります。
システムの復元ポイントを作成
万が一問題が起きた時のために、削除前にシステムの復元ポイントを作成しておくと安心です。
手順
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「システム」を選択
- 「システムの保護」をクリック
- 「作成」ボタンをクリック
- 適当な名前をつけて「作成」をクリック
他のユーザーへの影響を考慮
家族など他の人も同じパソコンを使っている場合、その人たちにも影響があります。事前に確認しましょう。
Realtek Audioを削除した後の注意点
削除を実行した後、以下の点に注意が必要です。
Windows Updateで自動的に再インストールされる可能性
Windows Updateが動作すると、「必要なドライバー」として自動的にRealtek Audioが再インストールされることがあります。
これを防ぐには、Windows Updateの設定で「ドライバーの更新を一時停止」するか、特定のドライバーの更新を除外する設定が必要です。
スタートアップの無効化も検討
デバイス自体は無効にしても、バックグラウンドで動作するRealtek関連のサービスが残っている場合があります。
タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで、以下のようなRealtek関連のサービスを無効にできます。
- Realtek HD Audio Universal Service
- RtkAudioService
これにより、システムリソースをさらに節約できます。
Realtek Audioに関するよくあるトラブルと解決策
削除以外にも、Realtek Audioに関してよくあるトラブルと、その解決方法を紹介します。
トラブル1:音が出ない・認識されない
原因
ドライバーの破損、デバイスの無効化、接続の問題などが考えられます。
解決策
- デバイスマネージャーでRealtek Audioが有効になっているか確認
- ドライバーを最新版に更新する
- スピーカーやヘッドホンの接続を確認する
- サウンド設定で既定のデバイスが正しく設定されているか確認
トラブル2:ノイズが入る・音質が悪い
原因
ドライバーの設定、電気的なノイズ、ケーブルの問題などが考えられます。
解決策
- Realtek Audio Consoleで音質設定を調整する
- ドライバーを再インストールする
- オーディオケーブルを交換してみる
- 他のUSBデバイスとの干渉を疑い、配置を変える
トラブル3:Realtek Audio Consoleが開かない
原因
アプリの不具合、ドライバーとの不整合などが考えられます。
解決策
- Microsoft Storeから「Realtek Audio Console」を再インストールする
- ドライバーを最新版に更新する
- Windowsを再起動する
トラブル4:アンインストールしても再起動すると戻ってくる
原因
Windowsが必要なドライバーとして自動的に再インストールしているためです。
解決策
- アンインストール時に「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- BIOSでオンボードオーディオを無効にする
- ネットワークを切断した状態で再起動する(Windows Updateを防ぐため)
削除後に再インストールする方法
Realtek Audioを削除した後、やっぱり必要だと気づいた場合の再インストール方法を紹介します。
方法1:自動再インストール(最も簡単)
多くの場合、単にパソコンを再起動するだけで、Windowsが自動的にドライバーを再インストールしてくれます。
手順
- パソコンを再起動する
- 起動後、デバイスマネージャーでRealtek Audioが復活しているか確認
方法2:デバイスマネージャーから手動検索
手順
- デバイスマネージャーを開く
- メニューバーの「操作」をクリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」を選択
- Windowsが新しいハードウェア(Realtek Audio)を検出してドライバーをインストール
方法3:メーカーサイトからダウンロード
最新版や特定のバージョンが必要な場合は、公式サイトからダウンロードします。
手順
- パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトにアクセス
- 自分の機種名やマザーボードの型番で検索
- 「サポート」や「ドライバーダウンロード」のページへ
- 「Realtek Audio Driver」を見つけてダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
- 指示に従ってインストールを完了
- パソコンを再起動
主なメーカーサイト
- Realtek公式サイト
- パソコンメーカーのサポートページ(Dell、HP、Lenovoなど)
- マザーボードメーカーのサポートページ(ASUS、MSI、GIGABYTEなど)
よくある質問(FAQ)
Q1:Realtek AudioとRealtek Audio Consoleの違いは?
A:Realtek Audio(またはRealtek High Definition Audio Driver)はドライバー本体で、Realtek Audio Consoleはそれを操作するための管理アプリです。
ドライバーは実際に音を出すためのプログラムで、Consoleは音質やデバイスの設定を変更するためのユーザーインターフェースです。Consoleだけを削除しても音は出ますが、細かい設定ができなくなります。
Q2:Realtek Audioを削除するとパソコンが軽くなる?
A:若干の効果はありますが、劇的な改善は期待できません。
バックグラウンドで動作するサービスが減るため、メモリやCPUの使用率がわずかに減少する可能性はあります。ただし、現代のパソコンでは、その影響はごくわずかです。
パソコンを軽くしたい場合は、他の不要なスタートアッププログラムを無効にしたり、ディスクのクリーンアップを行ったりする方が効果的です。
Q3:外部スピーカーを使っていますが、Realtek Audioは必要?
A:外部スピーカーの接続方法によります。
パソコンのイヤホンジャックやライン出力に接続している場合は、Realtek Audioが必要です。一方、USB接続のスピーカーやBluetooth接続の場合は、そのデバイス専用のドライバーを使用するため、Realtek Audioは必ずしも必要ありません。
Q4:Bluetoothイヤホンを使っているからRealtek Audioは不要?
A:Bluetoothイヤホンには別のドライバーが使われるため、Realtek Audioは直接関係ありません。
ただし、Bluetoothイヤホンが使えなくなった時の予備として、パソコン内蔵のオーディオ機能(Realtek Audio)は残しておいた方が安心です。
Q5:会社のパソコンでもRealtek Audioを削除していい?
A:会社のパソコンの場合は、IT部門に確認してからにしましょう。
会社のパソコンは、IT部門が一括で管理している場合が多く、勝手にドライバーを削除すると、セキュリティポリシーに違反したり、サポートを受けられなくなったりする可能性があります。
まとめ
Realtek Audioについて、削除の判断から実際の方法まで詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
基本的には削除しない方が良い
ほとんどの一般ユーザーにとって、Realtek Audioは必要なドライバーです。特に問題がない限り、そのままにしておくことをおすすめします。
削除しても良いのは限られたケース
外部の高品質なオーディオ機器を使っている場合や、オーディオ機能が一切不要な場合のみ、削除を検討しましょう。
削除より無効化がおすすめ
完全に削除するのではなく、デバイスマネージャーから「無効化」する方が安全です。いつでも簡単に元に戻せるからです。
削除前には必ずバックアップを
万が一に備えて、システムの復元ポイントを作成してから作業しましょう。
トラブルがあるなら再インストールを検討
音が出ない、ノイズが入るなどの問題がある場合は、削除ではなく「再インストール」で解決できることが多いです。
Realtek Audioは、あなたのパソコンで音を楽しむための大切なドライバーです。削除が本当に必要かどうか、この記事の情報を参考にしっかり判断してください。
そして、もし削除して問題が起きても、再インストールすれば元に戻せますので、過度に心配する必要はありませんよ。

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