「突然パソコンの画面に『0x80070005』って表示されたんだけど、これって何?」「Windowsアップデートが失敗して、よく分からない番号が出てきた…」
こんな経験、ありませんか?
Windowsを使っていると、時々現れる謎の数字と英字の組み合わせ。これがWindowsの「エラーコード」です。一見すると意味不明な暗号のように見えますが、実はこれ、パソコンが「こんな問題が起きてるよ」と教えてくれている大切なメッセージなんです。
この記事では、Windowsでよく出るエラーコードを分かりやすくまとめて、それぞれの原因と解決策を初心者の方にも分かるように説明していきます。
エラーコードって何?基本を理解しよう

Windowsのエラーコードは、パソコンの中で問題が起きた時に表示される「問題の識別番号」です。
人間同士なら「ファイルが見つかりませんでした」と言葉で伝えられますが、コンピューターは効率よく情報を管理するために、問題を番号で分類しています。これがエラーコードというわけです。
エラーコードの表記方法
Windowsのエラーコードは、通常「0x」から始まる16進数で表示されます。例えば「0x80070005」「0xc000021a」といった形式です。
この「0x」という部分は「ここから先は16進数ですよ」という目印で、その後ろに続く数字とアルファベット(A~F)の組み合わせが、実際のエラー内容を示しています。
エラーコードの主な種類
Windowsのエラーコードには、大きく分けて3つのタイプがあります。
Win32エラーコード
「0x8007」から始まるエラーコードです。ファイルが見つからない、アクセスが拒否されたなど、Windows内部の基本的な問題を示します。最もよく見かけるタイプのエラーです。
HRESULTエラーコード
「0x8000」や「0x8007」から始まるエラーコードです。アプリケーションやWindowsのシステムが詳しい情報を伝えるために使います。Win32エラーコードよりも、より詳細な情報が含まれています。
NTSTATUSエラーコード
「0xC」から始まるエラーコードです。Windowsの中核部分(カーネル)で発生した深刻なエラーを示します。ブルースクリーンで表示されることが多く、システムに重大な問題が起きている可能性があります。
よく見るエラーコード一覧と対処法
ここでは、実際によく表示される代表的なエラーコードを、カテゴリー別に紹介していきます。
Windows Updateのエラーコード
0x80070002(ファイルが見つからない)
Windows Updateや他のアプリケーションが必要とするファイルが見つからない時に表示されます。
主な原因として、更新プログラムのダウンロードが途中で中断された、システムファイルが破損している、一時ファイルに問題があるなどが考えられます。
対処法としては、Windows Update troubleshooter(トラブルシューティングツール)を実行する、SoftwareDistributionフォルダを削除してダウンロードをやり直す、システムファイルチェッカーを実行するといった方法があります。
0x80070005(アクセス拒否)
ファイル、レジストリキー、またはサービスにアクセスする権限がない時に表示される、非常によく見かけるエラーです。
主な原因は、管理者権限が不足している、ファイルやフォルダのアクセス権限の設定が不適切、Windows Updateサービスが適切に動作していないことなどです。
対処法は、管理者として実行する、ファイルやフォルダのアクセス権限を確認・変更する、Windows Updateサービスを再起動するなどが効果的です。
0x80070057(パラメータが正しくない)
指定されたパラメータや設定値が正しくない場合に表示されます。
原因として考えられるのは、ディスク容量が不足している、レジストリに問題がある、システムの日時設定が正しくないといったことです。
ディスクの空き容量を確保する、Windows Updateのトラブルシューティングを実行する、日時設定を確認して正しい時刻に設定するといった対処が有効です。
0x80004005(不明なエラー)
原因が特定しにくい一般的なエラーで、様々な状況で表示される可能性があります。
ネットワーク接続の問題、Windows Updateコンポーネントの破損、レジストリの問題、ウイルス対策ソフトの干渉などが原因として挙げられます。
Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する、ネットワーク接続を確認する、一時的にウイルス対策ソフトを無効にしてみる、システムの復元を試みるといった対処法があります。
システム起動とブルースクリーンのエラーコード
0xc000021a(重大なシステムプロセスが失敗)
Windowsの起動に必要な重要なシステムプロセスが正常に動作しなかった場合に表示される深刻なエラーです。
システムファイルの破損、ドライバの問題、最近インストールしたソフトウェアやアップデートの影響などが原因となります。
セーフモードで起動して最近の変更を元に戻す、システムの復元を実行する、スタートアップ修復を実行するといった対処が必要です。
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
ドライバやプログラムが不適切なメモリアクセスを試みた時に表示される、ブルースクリーンエラーの一種です。
不適切なドライバ、ハードウェアの不具合、メモリの問題などが原因として考えられます。
最近インストールしたドライバをアンインストールする、メモリ診断ツールでRAMをチェックする、ハードウェアの接続を確認するといった対処が効果的です。
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)
メモリ管理に関する問題で、新しいハードウェアを追加した後によく発生します。
RAMの不良、不適切なドライバ、システムサービスの問題、ウイルス対策ソフトの干渉などが原因です。
最近追加したハードウェアのドライバを再インストールする、メモリ診断を実行する、システムファイルチェッカーを実行するといった対処法があります。
ネットワーク関連のエラーコード
0x80072EFD(接続の失敗)
ネットワーク接続の問題により、サーバーへの接続が失敗した時に表示されます。
インターネット接続の問題、ファイアウォールやプロキシの設定、DNS設定の問題などが原因となります。
インターネット接続を確認する、ファイアウォール設定を一時的に無効にして確認する、DNSキャッシュをクリアする、プロキシ設定を確認するといった対処が有効です。
0x80070035(ネットワークパスが見つからない)
ネットワーク上の共有フォルダやコンピューターにアクセスできない時に表示されます。
ネットワーク接続の問題、共有設定の不具合、ファイアウォールによるブロック、対象のコンピューターがオフラインなどが原因です。
ネットワーク接続を確認する、共有設定とアクセス許可を確認する、ネットワーク探索を有効にする、対象のコンピューターが起動しているか確認するといった対処法があります。
インストールと互換性のエラーコード
0x80070643(インストールの失敗)
ソフトウェアやWindows Updateのインストール中に致命的なエラーが発生した時に表示されます。
.NET Frameworkの問題、システムファイルの破損、インストーラーサービスの問題、ディスク容量不足などが原因となります。
.NET Frameworkを修復または再インストールする、Windows Installerサービスを再起動する、ディスクの空き容量を確保する、システムファイルチェッカーを実行するといった対処が効果的です。
0xC0000005(アクセス違反)
アプリケーションが許可されていないメモリ領域にアクセスしようとした時に表示されます。
メモリの問題、ドライバの不具合、ウイルス感染、プログラムのバグなどが原因として考えられます。
問題のアプリケーションを再インストールする、メモリ診断を実行する、ドライバを最新版に更新する、ウイルススキャンを実行するといった対処法があります。
デバイスとハードウェアのエラーコード
0x8007045D(I/Oデバイスエラー)
ハードディスクやUSBメモリなどのストレージデバイスとの通信に問題がある時に表示されます。
ケーブルの接続不良、ドライブの物理的な故障、ドライバの問題などが原因です。
ケーブルの接続を確認して挿し直す、別のUSBポートを試す、チェックディスクユーティリティを実行する、ドライバを更新するといった対処が有効です。
エラーコードが表示される主な原因
エラーコードが表示されるタイミングや原因は様々ですが、代表的なパターンを理解しておくと対処しやすくなります。
Windows Updateの問題
Windows Updateが正常に適用されない場合、様々なエラーコードが表示されます。ネットワーク接続が不安定だったり、システムの一部が破損していると、アップデートに失敗しやすくなります。
ドライバの不具合
古いドライバや不適切なドライバがインストールされていると、エラーが発生することがあります。特に、Windowsの新しいバージョンにアップデートした後は、古いドライバが原因で互換性の問題が起こりやすくなります。
ソフトウェアのインストール失敗
アプリケーションをインストールしようとした際に、互換性の問題やファイルの不足が原因でエラーが発生することがあります。特に、レジストリの不具合やインストールフォルダのアクセス権限が適切でない場合に問題が起こりやすいです。
システムファイルの破損
Windowsが正常に起動・動作するために必要な基本プログラムや設定ファイルが破損すると、様々なエラーコードが表示されます。
ハードウェアの故障
HDDやSSDの物理的な故障、メモリの不良、その他のハードウェアトラブルもエラーコードの原因となります。HDDでは「カチカチ」「ガリガリ」といった異音が故障の前兆として現れることがあります。
システムの負荷
メモリやCPUの使用率が高くなりすぎると、システムが正常に動作できなくなり、エラーが発生することがあります。
エラーが出た時の基本的な対処法

エラーコードが表示された時、まず試してほしい基本的な対処法を紹介します。
まずは再起動
意外かもしれませんが、多くのエラーは単純な再起動で解決することがあります。パソコンを一度完全にシャットダウンして、再起動してみてください。
エラーコードをメモする
エラーコードを正確にメモしておきましょう。スマートフォンで画面を撮影しておくのも良い方法です。後で調べたり、サポートに問い合わせる時に役立ちます。
Windows Updateを確認
Windowsやドライバが最新の状態になっているか確認しましょう。多くの問題は、システムを最新の状態に保つことで解決できます。
トラブルシューティングツールを実行
Windowsには問題を自動的に診断・修復するツールが用意されています。「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」から、該当する項目を選んで実行してみましょう。
システムファイルチェッカーを実行
システムファイルが破損している可能性がある場合は、システムファイルチェッカー(SFC)を実行します。
コマンドプロンプトを管理者として開き、「sfc /scannow」と入力して実行してください。システムファイルをスキャンして、破損しているファイルを自動的に修復してくれます。
DISM(展開イメージのサービスと管理)を実行
SFCでも解決しない場合は、DISMコマンドを試してみましょう。コマンドプロンプトで「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力して実行します。Windowsイメージを修復してくれます。
セーフモードで起動
通常の起動ができない場合は、セーフモードで起動してみましょう。セーフモードでは最小限のドライバとサービスだけでWindowsが起動するため、問題の原因を特定しやすくなります。
システムの復元
最近の変更が原因でエラーが発生している場合は、システムの復元を使って、問題が起きる前の状態に戻すことができます。
エラーを予防するための日常的な対策
エラーコードが表示されないように、日頃から気をつけたいポイントをまとめました。
定期的なWindows Update
毎月リリースされるWindows Updateは、セキュリティの問題を修正したり、システムの安定性を向上させたりします。自動更新を有効にしておくことをおすすめします。
ドライバの更新
グラフィックカード、ネットワークアダプター、その他のハードウェアのドライバは、定期的に更新しましょう。メーカーの公式サイトから最新版をダウンロードするのが安全です。
ディスクの空き容量を確保
ハードディスクやSSDの空き容量が少なくなると、Windowsが正常に動作しなくなることがあります。全体の容量の15~20%程度は空けておくようにしましょう。
定期的なメンテナンス
ディスククリーンアップやディスクデフラグ(HDDの場合)を定期的に実行して、システムを最適な状態に保ちましょう。
ウイルス対策ソフトの利用
マルウェアやウイルス感染もエラーの原因となります。信頼できるウイルス対策ソフトを使用して、定期的にスキャンを実行しましょう。
データのバックアップ
万が一の時に備えて、重要なデータは定期的にバックアップを取っておきましょう。外付けハードディスクやクラウドストレージを活用すると安心です。
それでも解決しない時は
上記の方法を試しても問題が解決しない場合は、次のような選択肢があります。
Microsoftサポートに問い合わせる
公式のサポートページでエラーコードを検索したり、直接問い合わせたりすることができます。
パソコンメーカーのサポート
特定のハードウェアに関連する問題の場合、パソコンメーカーのサポートに相談するのも良い方法です。
専門業者に依頼
ハードウェアの故障が疑われる場合や、データ復旧が必要な場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
PCのリセットまたはクリーンインストール
最終手段として、Windowsをリセット(初期化)するか、クリーンインストールを行うという方法があります。ただし、この方法を実行する前に、必ず重要なデータをバックアップしてください。
まとめ
Windowsのエラーコードは、一見すると難しそうに見えますが、それぞれに意味があり、適切な対処法があります。
エラーが表示されたら慌てずに、まずエラーコードをメモして、この記事で紹介した基本的な対処法を試してみてください。多くの場合、再起動やシステムファイルチェッカーの実行、Windows Updateの確認といった簡単な方法で解決できます。
それでも解決しない場合は、エラーコードで検索したり、専門家に相談したりすることで、必ず解決策が見つかるはずです。
大切なのは、エラーコードを「問題を解決するためのヒント」として前向きに捉えること。適切に対処すれば、パソコンは再び快適に動作するようになります。
この記事が、あなたのパソコントラブル解決の助けになれば幸いです。


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