タスクマネージャーやスタートアップアプリを見ていると、「Realtek HD Audio Universal Service」や「RtkAudUService64」という項目を見かけたことはありませんか?
「これって何?無効にしても大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、Realtek Audio Universal Serviceの正体、役割、そして無効にした場合の影響について詳しく解説していきます。
Realtek Audio Universal Serviceとは?

まず、このサービスの正体を理解しましょう。
Realtek Audio Universal Serviceは、Realtek製オーディオチップを搭載したパソコンで、Windowsとオーディオハードウェアの間の通信を可能にするバックグラウンドサービスです。
基本情報
正式名称:
- Realtek HD Audio Universal Service(表示名)
- RtkAudUService64.exe(プロセス名・64bit版)
- RtkAudUService.exe(プロセス名・32bit版)
開発元:
Realtek Semiconductor Corp.(瑞昱半導体・台湾)
関連製品:
- Realtek Audio Console
- Realtek HD Audio Manager
- Realtekオーディオドライバー
どこで確認できる?
このサービスは以下の場所で確認できます:
タスクマネージャーのスタートアップタブ:
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「Realtek HD Audio Universal Service」が表示される
タスクマネージャーのプロセスタブ:
プログラムが実行中の場合、プロセス一覧に表示されます。
Windowsのサービス:
- Windowsキー + R を押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- サービス一覧に表示される
Realtek Audio Universal Serviceの役割
このサービスは、パソコンのオーディオ機能において重要な役割を果たしています。
主な役割1:ハードウェアとソフトウェアの橋渡し
最も基本的な役割は、WindowsとRealtekオーディオチップの間の通信を仲介することです。
具体的には:
- オーディオ信号の処理
- 音量調整の管理
- オーディオデバイスの認識と制御
- 入力(マイク)と出力(スピーカー)の管理
つまり、パソコンから音を出したり、マイクで音を拾ったりする基本的な機能を支えているんですね。
主な役割2:Realtek Audio Consoleの動作基盤
Realtek Audio Console(またはRealtek HD Audio Manager)を使うには、このサービスが必要です。
このサービスが無効だと:
- Realtek Audio Consoleが起動できない
- 「RPCサービスに接続できません」というエラーが出る
- オーディオの詳細設定ができなくなる
つまり、Realtek Audio ConsoleとWindowsの間で通信を行うための必須コンポーネントなんです。
主な役割3:オーディオエンハンスメント機能の管理
Realtekオーディオドライバーには、様々な音質向上機能が搭載されています:
サウンドエフェクト:
- イコライザー
- バーチャルサラウンド
- 低音ブースト
- 音場拡張
ノイズ処理:
- ノイズ抑制
- エコーキャンセリング
- マイク音質向上
マルチチャンネル対応:
- 5.1chサラウンド
- 7.1chサラウンド
- 各スピーカーの個別制御
Realtek Audio Universal Serviceは、これらの機能が正しく動作するように管理しています。
主な役割4:システムの安定性維持
このサービスは、オーディオ関連の設定を監視・調整して、システムの安定性を保つ役割もあります。
具体的には:
- オーディオデバイス間の競合を防ぐ
- 適切なサンプリングレートの設定
- ドライバーとアプリケーション間の調整
Realtek Audio Universal Serviceは必要?
「結局、このサービスって必要なの?」という疑問にお答えします。
必要な人
以下のような方には必要です:
Realtek Audio Consoleを使っている人
イコライザーやサウンドエフェクトなど、Realtekの高度な設定機能を使う場合は必須です。
このサービスが無効だと、Realtek Audio Consoleが起動できません。
マルチチャンネルオーディオを使っている人
5.1chや7.1chのサラウンドスピーカーシステムを使っている場合、スピーカー構成の設定にこのサービスが必要です。
マイクのノイズ抑制などを使っている人
Realtekのノイズキャンセリングやエコーキャンセリング機能を使う場合も、このサービスが必要になります。
不要かもしれない人
以下のような方は無効にしても問題ない可能性があります:
基本的な音量調整だけで十分な人
Windowsの標準サウンド設定だけで音量調整ができれば良い、という場合は無効にしても構いません。
外付けオーディオインターフェースを使っている人
USB接続のDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)やオーディオインターフェースを使っている場合、Realtek製のオンボードオーディオは使わないので、このサービスは不要です。
パソコンの起動を少しでも速くしたい人
スタートアップの項目を減らして起動を高速化したい場合、このサービスを無効にすることも選択肢の一つです。
ただし後述するように、いくつかの制限があります。
無効にするとどうなる?
実際にRealtek Audio Universal Serviceを無効にした場合、どんな影響があるのか見ていきましょう。
影響1:Realtek Audio Consoleが使えなくなる
最も大きな影響がこれです。
無効にすると:
- Realtek Audio Consoleが起動できない
- 「RPCサービスに接続できません」エラーが表示される
- イコライザーなどの高度な設定ができなくなる
ただし、Windowsの標準サウンド設定は引き続き使えます。
影響2:基本的な音は問題なく出る
重要なポイントとして、このサービスを無効にしても、音自体は普通に出ます。
なぜなら:
- Windowsが基本的なオーディオドライバーを持っている
- 音量調整はWindowsの機能でも可能
- スピーカーやヘッドホンは問題なく動作する
つまり、「音楽を聴く」「動画を見る」といった基本的な用途なら、まったく支障はありません。
影響3:オーディオエンハンスメントが使えなくなる
Realtekが提供する以下の機能が使えなくなります:
- カスタムイコライザー設定
- バーチャルサラウンド効果
- 低音ブースト
- マイクのノイズ抑制(Realtek提供のもの)
- エコーキャンセリング
ただし、これらの機能を使っていない場合は影響ありません。
影響4:メモリ使用量がわずかに減る
タスクマネージャーで見ると、このサービスの「影響」は通常「小」と表示されます。
無効にすることで:
- メモリ使用量がわずかに減る(数MB程度)
- CPU使用率がわずかに減る(ほぼ体感できないレベル)
- パソコンの起動がわずかに速くなる可能性がある
ただし、体感できるほどの変化ではないことが多いです。
影響5:一部のアプリで問題が出る可能性
稀に、以下のような問題が報告されています:
- 特定のゲームで音が正しく出力されない
- 一部の音楽制作ソフトで不具合が出る
- ヘッドホン接続時の自動切り替えがうまく動かない
ただし、これらは限定的なケースで、多くの場合は問題ありません。
無効化する方法
もし無効にしたい場合の手順を説明します。
方法1:スタートアップから無効化(推奨)
手順1:設定を開く
Windowsキー + I を押して、「設定」を開きます。
手順2:スタートアップアプリを開く
Windows 11の場合:
- 「アプリ」をクリック
- 「スタートアップ」をクリック
Windows 10の場合:
- 「アプリ」をクリック
- 「スタートアップ」をクリック
手順3:Realtek HD Audio Universal Serviceを無効化
アプリ一覧から「Realtek HD Audio Universal Service」を探します。
右側のトグルスイッチをクリックして「オフ」にします。
手順4:パソコンを再起動
設定を反映させるため、パソコンを再起動してください。
方法2:タスクマネージャーから無効化
手順1:タスクマネージャーを開く
Ctrl + Shift + Esc を押します。
手順2:スタートアップタブを開く
上部の「スタートアップ」タブをクリックします。
Windows 11の場合は、左側のメニューから「スタートアップアプリ」を選択します。
手順3:Realtek HD Audio Universal Serviceを無効化
一覧から「Realtek HD Audio Universal Service」を探します。
右クリックして「無効化」を選択します。
手順4:パソコンを再起動
再起動すると、設定が反映されます。
方法3:サービスから停止(上級者向け)
注意:この方法は、パソコンに詳しい方向けです。
手順1:サービス画面を開く
- Windowsキー + R を押す
- 「services.msc」と入力してEnter
手順2:Realtek Audio Universal Serviceを探す
サービス一覧から「Realtek Audio Universal Service」を探します。
手順3:サービスを停止
サービスをダブルクリックしてプロパティを開きます。
「スタートアップの種類」を「無効」に変更します。
「適用」→「OK」をクリックします。
手順4:再起動
パソコンを再起動すると、サービスが停止した状態で起動します。
再度有効化する方法

無効にした後、やはり必要だと分かった場合の再有効化方法です。
スタートアップから有効化
- 設定またはタスクマネージャーを開く
- スタートアップアプリ一覧を表示
- 「Realtek HD Audio Universal Service」を見つける
- トグルスイッチを「オン」にする(またはクリックして「有効化」)
- パソコンを再起動
これで、再びサービスが起動するようになります。
もしスタートアップに項目がない場合
無効化後、スタートアップの一覧から項目自体が消えてしまうことがあります。
その場合:
- Realtekオーディオドライバーを再インストール
- または、Realtek Audio Consoleを再インストール
これで、スタートアップに再び登録されます。
よくあるトラブルと対処法
Realtek Audio Universal Serviceに関連する問題と解決策をまとめました。
トラブル1:CPU使用率が異常に高い
タスクマネージャーを見ると、このサービスがCPUを大量に消費していることがあります。
原因
- ドライバーのバグ
- 古いバージョンのドライバー
- 他のオーディオソフトとの競合
解決策
方法1:ドライバーを更新
- メーカーサイト(ASUS、MSI、GIGABYTEなど)にアクセス
- 最新のRealtekオーディオドライバーをダウンロード
- インストールして再起動
方法2:一時的にサービスを停止
タスクマネージャーで該当プロセスを右クリック→「タスクの終了」
ただし、再起動すると再び起動します。
方法3:スタートアップから無効化
前述の方法で無効にすれば、起動しなくなります。
トラブル2:「RPCサービスに接続できません」エラー
Realtek Audio Consoleを起動しようとすると、このエラーが出ることがあります。
原因
Realtek Audio Universal Serviceが無効になっている、または正しく起動していない。
解決策
- タスクマネージャーのスタートアップタブを開く
- 「Realtek HD Audio Universal Service」を探す
- 右クリックして「有効化」を選択
- パソコンを再起動
詳しくは、RPCエラー専用の記事を参照してください。
トラブル3:スタートアップに項目が表示されない
Realtek Audio Universal Serviceを有効にしたいのに、スタートアップの一覧に見つからない。
原因
- ドライバーが正しくインストールされていない
- サービスが削除されている
解決策
- デバイスマネージャーでRealtekオーディオデバイスを確認
- メーカーサイトから最新ドライバーをダウンロード
- セットアッププログラムを実行してインストール
- 再起動
トラブル4:アイコンが表示されない
スタートアップにRealtek Audio Universal Serviceはあるが、アイコンが表示されていない。
答え
これは正常です。
このサービスは、もともとアイコンを持っていません。
アイコンが無くても、機能に問題はありません。
代替ソリューション
Realtek Audio Universal Serviceやその関連ソフトに問題がある場合、代替手段もあります。
サードパーティ製イコライザーアプリ
Realtek Audio Consoleの代わりに、以下のアプリが使えます:
無料アプリ:
Equalizer APO
- 完全無料、オープンソース
- 強力なイコライザー機能
- システム全体に適用可能
- ダウンロード:https://sourceforge.net/projects/equalizerapo/
FxSound
- 無料
- プリセットが豊富
- 簡単操作
- ダウンロード:公式サイトから
有料アプリ:
Boom 3D
- 3Dサラウンド機能
- 高品質イコライザー
- 価格:約2,000円程度
Voicemeeter
- オーディオミキサー機能
- 複雑な設定が可能
- 基本機能は無料、上位版は有料
外付けDAC/アンプの使用
根本的な解決として、外付けのオーディオ機器を使う方法もあります。
USB DAC(デジタル・アナログ・コンバーター):
- PC内蔵のオーディオチップを使わない
- より高音質
- Realtekのサービスやドライバーが不要
- 価格:数千円〜数万円
まとめ:Realtek Audio Universal Serviceは重要だが必須ではない
ここまで、Realtek Audio Universal Serviceについて詳しく見てきました。
重要なポイントをまとめましょう:
Realtek Audio Universal Serviceとは:
- RealtekオーディオチップとWindowsの橋渡しをするサービス
- Realtek Audio Consoleの動作に必要
- オーディオエンハンスメント機能を管理
役割:
- オーディオハードウェアとソフトウェアの通信
- サウンドエフェクトの管理
- システムの安定性維持
必要な人:
- Realtek Audio Consoleを使う人
- マルチチャンネルオーディオを使う人
- ノイズ抑制などの機能を使う人
無効にしても問題ない人:
- 基本的な音量調整だけで十分な人
- 外付けオーディオ機器を使う人
無効にした場合の影響:
- Realtek Audio Consoleが使えなくなる
- 基本的な音は問題なく出る
- オーディオエンハンスメント機能が使えなくなる
- メモリ使用量がわずかに減る
結論として:
Realtek Audio Universal Serviceは、Realtekオーディオの高度な機能を使うには必要ですが、基本的な音の再生だけなら必須ではありません。
自分の使い方に応じて、有効・無効を判断すると良いでしょう。
- 高度な設定を使いたい→有効のまま
- 基本的な音だけで十分→無効でもOK
ただし、無効にした後に問題が出た場合は、簡単に再有効化できるので、安心してくださいね!

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