パソコンから音が出ない、音質が悪い、ノイズが入る、マイクが認識されない…このような音声トラブルの多くは、Realtek Audioドライバーが古いことが原因です。
ドライバーを最新版に更新することで、これらの問題が解決することがよくあります。また、新しい機能が追加されたり、音質が向上したりすることもあります。
今回は、Realtek Audioドライバーを更新する方法を、初心者でも分かるように詳しく解説していきます。
ドライバーを更新する前に知っておくべきこと

ドライバー更新が必要なケース
以下のような場合、ドライバーの更新を検討してください。
音声トラブルがある場合
- 音が出ない
- 音質が悪い、ノイズが入る
- マイクが認識されない
- イヤホンやヘッドホンが検出されない
- スピーカーから音が出るのに遅延がある
機能的な問題がある場合
- Realtek Audio Consoleが起動しない
- イコライザーが使えない
- サラウンドサウンドが設定できない
セキュリティや安定性向上のため
- メーカーから更新が推奨されている
- Windows Updateで更新が通知された
更新しなくても良いケース
逆に、以下のような場合は無理に更新する必要はありません。
- 音声に何も問題がない
- すべての機能が正常に動作している
- 最新版のドライバーが既にインストールされている
「動いているものはいじらない」という原則もあります。問題がなければ、無理に更新しなくてもOKです。
現在のバージョンを確認する方法
まず、今インストールされているドライバーのバージョンを確認しましょう。
手順
- Windowsキー+Xを押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックして展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーのバージョン」を確認
バージョン番号の例
- 6.0.9735.1
- 6.0.9661.1
- 6.0.9394.1
このバージョン番号をメモしておき、更新後に変わったか確認しましょう。
ドライバー更新方法【5つの方法】
Realtekオーディオドライバーを更新する方法は複数あります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。
方法1:Windows Updateで更新(最も簡単)
Windows Updateを使えば、最も簡単にドライバーを更新できます。
メリット
- 操作が簡単
- 安全性が高い
- 自動的に最適なドライバーを選んでくれる
デメリット
- 最新版ではない場合がある
- メーカー独自の機能が含まれていない場合がある
Windows 11の場合
- 「設定」を開く(Windowsキー+I)
- 左側メニューから「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があれば自動的にダウンロード開始
オプションの更新を確認
- 「詳細オプション」をクリック
- 「オプションの更新プログラム」を選択
- 「ドライバーの更新」セクションを確認
- Realtekドライバーがあればチェックを入れる
- 「ダウンロードしてインストール」をクリック
Windows 10の場合
- 「設定」を開く(Windowsキー+I)
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「Windows Update」タブを選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- オプションの更新がある場合は「オプションの更新プログラムを表示」をクリック
- Realtekドライバーがあればインストール
更新後の確認
インストール完了後、パソコンを再起動して、音が正常に出るか確認してください。
方法2:デバイスマネージャーから更新(推奨)
デバイスマネージャーを使って、Windowsに最適なドライバーを自動検索できます。
手順
ステップ1:デバイスマネージャーを開く
- Windowsキー+Xを押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
ステップ2:Realtekデバイスを探す
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックして展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
ステップ3:ドライバーを更新
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリック
ステップ4:インストール
Windowsが最適なドライバーを検索してインストールします。
- 「最適なドライバーが既にインストールされています」と表示された場合は、更新の必要はありません
- 新しいドライバーが見つかった場合は、自動的にインストールされます
ステップ5:再起動
インストール完了後、パソコンを再起動してください。
方法3:メーカーサイトからダウンロード(最も確実)
パソコンやマザーボードのメーカー公式サイトから、最新版のドライバーをダウンロードする方法です。
メリット
- 最新版のドライバーが入手できる
- メーカー独自の機能が含まれている
- 確実に対応したドライバーが手に入る
デメリット
- 手順がやや複雑
- どのドライバーをダウンロードすべきか判断が必要
メーカー別のダウンロード先
メーカー製PC(Dell、HP、Lenovoなど)の場合
自分のパソコンメーカーの公式サイトからダウンロードします。
Dellの場合
- Dell サポートサイト(https://www.dell.com/support/)にアクセス
- サービスタグまたはモデル名を入力
- 「ドライバーおよびダウンロード」をクリック
- 「オーディオ」カテゴリを探す
- Realtekドライバーをダウンロード
HPの場合
- HP サポートサイト(https://support.hp.com/jp-ja/)にアクセス
- 製品番号またはシリアル番号を入力
- 「ソフトウェア、ドライバーおよびアップデート」をクリック
- 「オーディオ」セクションからダウンロード
Lenovoの場合
- Lenovo サポートサイト(https://support.lenovo.com/)にアクセス
- 製品の型番を検索
- 「ドライバーとソフトウェア」を選択
- OSを選択(Windows 10 64bit、Windows 11など)
- 「Audio」カテゴリからダウンロード
自作PC・マザーボード交換の場合
マザーボードメーカーの公式サイトからダウンロードします。
ASUSの場合
- ASUS公式サイト(https://www.asus.com/jp/)にアクセス
- マザーボードの型番を検索
- 「サポート」→「ドライバー・ツール」をクリック
- OSを選択
- 「Audio」カテゴリからダウンロード
MSIの場合
- MSI公式サイト(https://jp.msi.com/)にアクセス
- マザーボードの型番を検索
- 「サポート」→「ドライバー」をクリック
- OSを選択
- 「Audio」カテゴリからダウンロード
Gigabyteの場合
- Gigabyte公式サイト(https://www.gigabyte.com/)にアクセス
- マザーボードの型番を検索
- 「サポート&ダウンロード」をクリック
- 「ドライバー」→「Audio」からダウンロード
ASRockの場合
- ASRock公式サイト(https://www.asrock.com/)にアクセス
- マザーボードの型番を検索
- 「サポート」→「ダウンロード」をクリック
- 「Audio」ドライバーをダウンロード
インストール手順
ステップ1:ダウンロードしたファイルを解凍
- ダウンロードフォルダを開く
- ZIPファイルを右クリック
- 「すべて展開」を選択
- 「展開」をクリック
ステップ2:セットアップを実行
- 解凍されたフォルダを開く
- 「Setup.exe」または「Install.exe」をダブルクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
ステップ3:古いドライバーをアンインストール
インストーラーが起動すると、まず古いドライバーがアンインストールされます。
- 「次へ」をクリック
- アンインストールが完了したら、再起動を促されます
- 「はい、今すぐコンピューターを再起動します」を選択
ステップ4:新しいドライバーをインストール
再起動後、自動的にインストールウィザードが起動します。
- 「次へ」をクリック
- ライセンス契約に同意
- 「次へ」をクリックして進める
- インストール完了を待つ
ステップ5:再起動
インストール完了後、もう一度パソコンを再起動してください。
方法4:完全削除してから再インストール
ドライバーが破損している、または正常に動作しない場合は、一度完全に削除してから再インストールします。
手順
ステップ1:既存のドライバーを完全削除
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 重要:「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
ステップ2:パソコンを再起動
再起動すると、Windowsが基本的なドライバーを自動的にインストールします。
ステップ3:最新ドライバーをインストール
方法3の手順に従って、メーカーサイトからダウンロードした最新ドライバーをインストールします。
ステップ4:再起動
インストール完了後、もう一度再起動します。
方法5:Realtek公式サイトからダウンロード(非推奨)
Realtek公式サイトから汎用ドライバーをダウンロードすることも可能ですが、あまりおすすめしません。
理由
- パソコンやマザーボードに最適化されていない
- メーカー独自の機能が含まれていない
- インストールに失敗する可能性がある
どうしても必要な場合
- Realtek公式サイト(https://www.realtek.com/)にアクセス
- 「Download」→「PC Audio Codecs」を選択
- 「High Definition Audio Codecs (Software)」をダウンロード
- インストールを実行
ただし、基本的にはパソコンやマザーボードメーカーのサイトからダウンロードすることを強く推奨します。
更新後の確認
ドライバーを更新したら、以下の項目を確認しましょう。
バージョンが更新されたか確認
- デバイスマネージャーを開く
- 「Realtek」デバイスのプロパティを開く
- 「ドライバー」タブでバージョンを確認
- 更新前にメモしたバージョンと比較
音が正常に出るか確認
ステップ1:音量を確認
- タスクバーのスピーカーアイコンをクリック
- 音量が0またはミュートになっていないか確認
ステップ2:テスト音を再生
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 「出力デバイスを選択」で正しいデバイスが選ばれているか確認
- 「テスト」ボタンをクリック(Windows 11の場合)
ステップ3:実際に音楽や動画を再生
YouTubeなどで動画を再生して、音が出るか確認してください。
Realtek Audio Consoleを確認
- スタートメニューを開く
- 「Realtek Audio Console」を探してクリック
- 正常に起動すればOK
起動しない場合は、Microsoft Storeから再インストールしてください。
トラブルシューティング

更新時に問題が発生した場合の対処法です。
トラブル1:「最適なドライバーが既にインストールされています」と表示される
症状
デバイスマネージャーから更新しようとしても、「最適なドライバーが既にインストールされています」と表示されて更新できない。
原因
Windows が、現在のドライバーが最適だと判断している。
対処法
方法3(メーカーサイトからダウンロード)を試してください。メーカーサイトには、Windows Updateよりも新しいバージョンがある場合があります。
トラブル2:更新後に音が出なくなった
症状
ドライバーを更新したら、音が全く出なくなった。
対処法1:既定のデバイスを確認
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 「出力デバイスを選択してください」で正しいデバイスを選択
- 「Realtek」が含まれるデバイスを選ぶ
対処法2:ドライバーをロールバック
- デバイスマネージャーを開く
- 「Realtek」デバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーを元に戻す」をクリック(ボタンがグレーアウトしている場合は使用不可)
対処法3:完全削除して再インストール
方法4の手順に従って、ドライバーを完全削除してから再インストールしてください。
トラブル3:インストールが失敗する
症状
ドライバーのインストール中にエラーが出る、または途中で止まる。
対処法1:管理者権限で実行
- セットアップファイルを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
対処法2:互換モードで実行
- セットアップファイルを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- 「Windows 8」などを選択
- 「OK」をクリック
- セットアップファイルを実行
対処法3:セキュリティソフトを一時的に無効化
セキュリティソフトがインストールを妨げている可能性があります。一時的に無効化してから、再度インストールを試してください。
トラブル4:Realtek Audio Consoleが起動しない
症状
ドライバーは正常にインストールされたが、Realtek Audio Consoleが起動しない。
対処法:Microsoft Storeから再インストール
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- 「入手」または「インストール」をクリック
トラブル5:音質が悪くなった、ノイズが入る
症状
更新後、音質が悪くなった、またはノイズが入るようになった。
対処法1:オーディオ拡張機能を無効化
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- スピーカーを選択して「プロパティ」をクリック
- 「拡張」または「エンハンスメント」タブをクリック
- 「すべての拡張機能を無効にする」にチェック
- 「OK」をクリック
対処法2:以前のバージョンに戻す
ドライバーのロールバック機能を使って、以前のバージョンに戻してください。
ドライバー更新の注意点
1. バックアップを取っておく
重要なデータは、更新前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
2. 電源を確保する(ノートPCの場合)
ノートパソコンの場合は、ACアダプターを接続した状態でドライバーの更新を行ってください。途中でバッテリーが切れると、ドライバーが破損する可能性があります。
3. インストール中は他の作業をしない
ドライバーのインストール中は、他のソフトウェアを起動したり、パソコンをシャットダウンしたりしないでください。
4. 再起動は必ず行う
ドライバーのインストール後は、必ずパソコンを再起動してください。再起動しないと、ドライバーが正しく動作しないことがあります。
5. 問題がなければ無理に更新しない
音声に問題がなく、すべての機能が正常に動作している場合は、無理に更新する必要はありません。
まとめ:Realtekドライバーを正しく更新しよう
Realtek Audioドライバーの更新について、重要なポイントをまとめます。
ドライバー更新が必要なケース
- 音が出ない、音質が悪い、ノイズが入る
- マイクが認識されない
- Realtek Audio Consoleが起動しない
- メーカーから更新が推奨されている
更新方法は5つ
- Windows Update:最も簡単、安全性が高い
- デバイスマネージャー:自動検索で最適なドライバーをインストール(推奨)
- メーカーサイト:最新版が入手できる、最も確実(推奨)
- 完全削除後に再インストール:トラブル時に有効
- Realtek公式サイト:汎用ドライバー(非推奨)
おすすめの方法
- 問題がない場合:Windows Updateで十分
- 音声トラブルがある場合:メーカーサイトから最新版をダウンロード
- ドライバーが破損している場合:完全削除してから再インストール
更新手順(メーカーサイトからの場合)
- パソコンまたはマザーボードの型番を確認
- メーカー公式サイトにアクセス
- 最新のRealtekオーディオドライバーをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- Setup.exeを実行
- 古いドライバーがアンインストールされる
- 再起動
- 新しいドライバーが自動的にインストールされる
- 再起動
更新後の確認
- バージョンが更新されたか確認
- 音が正常に出るか確認
- Realtek Audio Consoleが起動するか確認
トラブル時の対処
- 「最適なドライバー」と表示される→メーカーサイトから手動インストール
- 音が出なくなった→既定のデバイス確認、ドライバーのロールバック
- インストール失敗→管理者権限で実行、互換モードで実行
- Audio Consoleが起動しない→Microsoft Storeから再インストール
重要な注意点
- ノートPCはACアダプター接続必須
- インストール中は他の作業をしない
- 必ず再起動する
- 問題がなければ無理に更新しない
Realtekオーディオドライバーは、パソコンの音声機能を司る重要なソフトウェアです。正しく更新することで、音質の向上やトラブルの解決につながります。この記事の手順に従って、安全に更新を行いましょう!

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