「富士通のパソコンから突然音が出なくなった」「Windows 11にアップデートしたら音が鳴らなくなった」——富士通のFMVシリーズやLIFEBOOKをお使いの方で、こんなトラブルに遭遇していませんか?
富士通PCでRealtek Audioから音が出ない問題は、Windows 11のアップデートやドライバーの問題が原因で起こることが多く、適切な手順で対処すれば解決できることがほとんどです。
この記事では、富士通PC特有の解決方法を中心に、基本的なチェックから専門的な対処法まで、段階的にわかりやすく解説します。
- 富士通PCで音が出なくなる主な原因
- 症状の確認:どんな状態ですか?
- 【ステップ1】基本的なチェック(所要時間:3分)
- 【ステップ2】出力デバイスの設定確認(所要時間:3分)
- 【ステップ3】富士通サポートサイトからドライバーを再インストール(所要時間:15分)
- 【ステップ4】Windows Update経由でのドライバー更新を防ぐ(富士通PC重要)
- 【ステップ5】Realtek Audio Consoleの設定確認(所要時間:5分)
- 【ステップ6】Windows Audioサービスの再起動(所要時間:3分)
- 【ステップ7】ドライバーをMicrosoft標準ドライバーに切り替え(所要時間:5分)
- 【ステップ8】Windows Update のトラブルシューティング
- 【ステップ9】Windows 11 24H2特有の問題への対処
- 富士通PC特有の追加対処法
- 【最終手段】システムの復元
- よくある質問(富士通PC編)
- 富士通サポートへの問い合わせ
- まとめ
富士通PCで音が出なくなる主な原因

富士通PC特有の原因
1. Windows Updateによるドライバーの上書き:
- Windows Updateで配信される汎用ドライバーが、富士通専用のRealtekドライバーを上書き
- メーカー独自の機能が使えなくなる
- 音が完全に出なくなることがある
2. 富士通専用ドライバーとWindows 11の互換性問題:
- 古いFMVシリーズでWindows 11を使用している場合
- Windows 11 24H2アップデート後の不具合
- メーカーが提供していないバージョンのOSを使用
3. Realtek Audio Consoleの問題:
- 富士通PCにプリインストールされているRealtek Audio Consoleが正常に動作しない
- 設定が勝手に変更される
Windows 11全般の原因
4. Windows 11特有の問題:
- 特定のWindows Update(KB5051987など)による不具合
- Windows 11 24H2アップデート後の音が出ない問題
5. ドライバーの破損・欠損:
- ドライバーが正常にインストールされていない
- ドライバーファイルが破損している
6. 基本的な設定ミス:
- 音量がミュートになっている
- 出力デバイスが間違っている
- イヤホンジャックにプラグが挿さったまま
症状の確認:どんな状態ですか?
まず、自分の症状がどれに当てはまるか確認しましょう。
パターン1:音量アイコンに×マークがついている
症状:
- タスクバーの音量アイコンに×マークが表示
- 「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」と表示される
原因:
- ドライバーが完全に認識されていない
- デバイスマネージャーでRealtek Audioが表示されない
パターン2:音量は調整できるが音が出ない
症状:
- 音量アイコンは正常に表示される
- 音量バーも動く
- しかし実際には音が出ない
原因:
- 出力デバイスの設定が間違っている
- Realtek Audio Consoleの設定問題
- ドライバーが正常に動作していない
パターン3:Windows Update後に音が出なくなった
症状:
- Windows Updateの直後から音が出ない
- 更新前は正常だった
原因:
- Windows Updateでドライバーが上書きされた
- 特定のアップデート(KB5051987など)による不具合
パターン4:イヤホンからは音が出るが、スピーカーから出ない
症状:
- イヤホンやヘッドホンを接続すると音が出る
- 内蔵スピーカーからは音が出ない
原因:
- スピーカーが無効になっている
- Realtek Audio Consoleの自動切り替え設定の問題
【ステップ1】基本的なチェック(所要時間:3分)
まずは簡単なことから確認しましょう。これだけで解決することもあります。
1-1. 音量とミュートの確認
手順:
- タスクバーの音量アイコンをクリック
- 音量スライダーが0になっていないか確認
- ミュートボタン(スピーカーに×マーク)が有効になっていないか確認
富士通PCの場合の追加チェック:
- ノートPCの場合、Fnキー + 音量キーで音量調整ができるか確認
- キーボードにミュートボタンがある場合、それが押されていないか確認
1-2. イヤホン端子の確認
確認項目:
- イヤホンジャックに何も挿さっていないか確認
- イヤホンを挿したまま抜き忘れていることが意外と多い
富士通ノートPCの場合:
- イヤホン端子とマイク端子を間違えて挿していないか確認
1-3. 外部スピーカーの確認(使用している場合)
確認項目:
- スピーカーの電源が入っているか
- スピーカーのケーブルが正しく接続されているか
- スピーカー本体の音量が上がっているか
1-4. PCの再起動
重要:ここまでで解決しない場合、一度PCを再起動してください。
一時的な不具合であれば、再起動で解決することがあります。
【ステップ2】出力デバイスの設定確認(所要時間:3分)
2-1. 正しい出力デバイスが選択されているか確認
手順:
- タスクバーの音量アイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 「出力」セクションで、現在選択されているデバイスを確認
富士通PCで選択すべきデバイス:
- 「スピーカー(Realtek(R) Audio)」
- または「Realtek High Definition Audio」
- または「スピーカー(内蔵オーディオ)」
間違った選択例:
- HDMI Output
- Realtek Digital Output
- Bluetoothデバイス(使っていない場合)
2-2. 無効になっているデバイスを確認
手順:
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 下にスクロールして「サウンドの詳細設定」をクリック
- または、検索ボックスに「mmsys.cpl」と入力してEnterを押す
- 「再生」タブを開く
- 何も表示されていない場合、空白部分を右クリック
- 「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」にチェックを入れる
- 「スピーカー」や「Realtek Audio」が無効になっていないか確認
- 無効になっている場合、右クリックして「有効にする」を選択
2-3. 既定のデバイスに設定
手順:
- 上記の「再生」タブで、使いたいスピーカーを右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」を選択
- 緑色のチェックマークがつくことを確認
【ステップ3】富士通サポートサイトからドライバーを再インストール(所要時間:15分)
富士通PCで最も効果的な方法です。メーカー公式のドライバーを使うことで、多くの問題が解決します。
3-1. 富士通サポートサイトでドライバーを検索
手順:
- 富士通のサポートサイトにアクセス:https://azby.fmworld.net/
- 「ドライバ・ソフトウェア検索」を選択
- 自分のPCの型番を入力
- 例:「FMVA53E3W」「LIFEBOOK AH53/E3」など
- 型番は、PCの裏面や側面のシールに記載されています
- OSで「Windows 11」を選択
- 「サウンド」または「オーディオ」カテゴリを探す
- 「Realtek High Definition Audio オーディオドライバー」を見つけてダウンロード
ポイント:
- 必ず自分のPC専用のドライバーをダウンロードしてください
- 他の機種用のドライバーはインストールしないでください
3-2. 既存のドライバーをアンインストール
重要:新しいドライバーをインストールする前に、古いドライバーを削除します。
手順:
- 「Windowsキー + X」を押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」または「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックを外す(重要!)
- 「アンインストール」をクリック
- 完了したら、PCを再起動しないでそのまま次の手順へ
注意:
「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れると、ドライバーが完全に削除され、次回起動時にメディアが必要になる場合があります。
3-3. ダウンロードしたドライバーをインストール
手順:
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- インストールウィザードの指示に従う
- インストールが完了したら、PCを再起動
- 再起動後、音が出るか確認
【ステップ4】Windows Update経由でのドライバー更新を防ぐ(富士通PC重要)

富士通のドライバーを入れても、Windows Updateで勝手に上書きされることがあります。これを防ぐ方法があります。
4-1. デバイスのインストール設定を変更
手順:
- 「設定」→「システム」を開く
- 下にスクロールして「バージョン情報」をクリック
- 「システムの詳細設定」をクリック
- 「ハードウェア」タブを選択
- 「デバイスのインストール設定」をクリック
- 「いいえ(デバイスが正常に動作しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」をクリック
注意:
この設定を変更すると、一部のデバイスで自動更新されなくなります。
【ステップ5】Realtek Audio Consoleの設定確認(所要時間:5分)
富士通PCにプリインストールされているRealtek Audio Consoleで、設定を確認します。
5-1. Realtek Audio Consoleを開く
手順:
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- すでにインストールされている場合は「開く」をクリック
(インストールされていない場合は「入手」をクリック)
5-2. スピーカー設定を確認
手順:
- Realtek Audio Consoleで「スピーカー」を選択
- 音量が上がっているか確認
- ミュートになっていないか確認
5-3. コネクタ設定を確認(重要)
手順:
- Realtek Audio Consoleで「デバイスの詳細設定」または「コネクタ設定」を探す
- 「AC97フロントパネルサポートを有効にする」のチェックを外す
- 設定を保存
これで解決することが多い:
富士通PCでは、この設定が原因で音が出ないことがよくあります。
【ステップ6】Windows Audioサービスの再起動(所要時間:3分)
Windowsの音声サービスが停止していると、音が出ません。
6-1. サービスを再起動
手順:
- 「Windowsキー + R」を押す
- 「services.msc」と入力してEnterを押す
- 一覧から「Windows Audio」を探す
- 「Windows Audio」を右クリック→「再起動」を選択
- 同様に「Windows Audio Endpoint Builder」も再起動
- PCを再起動
【ステップ7】ドライバーをMicrosoft標準ドライバーに切り替え(所要時間:5分)
富士通のドライバーでうまくいかない場合、一時的にMicrosoft標準ドライバーで動作させる方法があります。
7-1. 標準ドライバーに変更
手順:
- 「デバイスマネージャー」を開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」をクリック
- 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリック
- 「互換性のあるハードウェアを表示」にチェックが入っていることを確認
- 一覧から「High Definition Audioデバイス」を選択
(製造元:Microsoft) - 「次へ」をクリック
- 警告が出たら「はい」をクリック
- PCを再起動
注意:
この方法では、富士通独自の機能(イコライザーなど)は使えなくなります。
【ステップ8】Windows Update のトラブルシューティング
8-1. 特定のWindows Updateが原因の場合
最近のWindows Update(特にKB5051987など)が原因で音が出なくなった場合の対処法です。
手順:
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新の履歴」をクリック
- 下にスクロールして「更新プログラムのアンインストール」をクリック
- 問題のある更新プログラム(例:KB5051987)を見つける
- 右クリックして「アンインストール」を選択
- PCを再起動
8-2. Windows Update後の対処(推奨)
手順:
- 【ステップ3】の富士通公式ドライバーを再インストール
- 【ステップ4】のWindows Update経由での更新を防ぐ設定を実施
【ステップ9】Windows 11 24H2特有の問題への対処
Windows 11の2024年10月リリース版(24H2)で音が出ない問題が報告されています。
9-1. 24H2での既知の問題
症状:
- Windows 11 24H2にアップデート後、Realtekから音が出ない
- ドライバーが自動的にアンインストールされる
対処法:
- 【ステップ3】の富士通公式ドライバーを再インストール
- それでも解決しない場合、【ステップ7】のMicrosoft標準ドライバーを試す
- 最終手段として、Windows 11を24H2より前のバージョンにロールバック
富士通PC特有の追加対処法
方法1:富士通診断プログラムの実行
富士通PCには、ハードウェア診断ツールが搭載されています。
手順:
- PCの電源を入れた直後、F12キーを連打(機種により異なる)
- ブートメニューから「診断」または「Diagnostic」を選択
- 「サウンドテスト」を実行
- テスト結果を確認
結果の見方:
- テストが失敗:ハードウェアの故障の可能性。富士通サポートに連絡
- テストが成功:ソフトウェアの問題。他の対処法を試す
方法2:富士通アップデートナビの使用
富士通PCには「アップデートナビ」というツールがあります。
手順:
- スタートメニューから「アップデートナビ」を検索
- 起動して「更新プログラムの確認」をクリック
- Realtekオーディオドライバーの更新があれば、インストール
方法3:BIOSの初期化
注意:この方法は上級者向けです。慎重に行ってください。
手順:
- PCの電源を切る
- 電源を入れた直後、F2キーを連打してBIOSに入る
- BIOSメニューで「Load Setup Defaults」または「デフォルト設定の復元」を探す
- 実行してから「Save & Exit」で保存して終了
【最終手段】システムの復元
上記の方法で解決しない場合、音が出ていた時点にシステムを戻します。
システムの復元の手順
手順:
- 検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力
- 「システムのプロパティ」が開く
- 「システムの保護」タブで「システムの復元」をクリック
- 音が出ていた日付の復元ポイントを選択
- 「次へ」→「完了」をクリック
- PCが自動的に再起動
注意:
- 復元ポイントが作成されていない場合、この方法は使えません
- 復元後、その日付以降にインストールしたアプリは削除されます
よくある質問(富士通PC編)

Q1:富士通の型番がわからない場合は?
A:以下の方法で確認できます。
- PCの裏面や側面のシールを確認
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「システムの型番」を確認
- 富士通のサポートツール「パソコン情報ビューア」を使用
Q2:富士通サポートサイトに自分の機種のドライバーがない場合は?
A:
- 機種が古すぎてWindows 11に非対応の可能性があります
- 【ステップ7】のMicrosoft標準ドライバーを試してください
- それでも解決しない場合、富士通サポートに問い合わせてください
Q3:Windows 10からWindows 11にアップグレードしたら音が出なくなった
A:
- Windows 11用の富士通公式ドライバーが提供されているか確認
- 提供されていない場合、Windows 10に戻すことを検討
- または【ステップ7】のMicrosoft標準ドライバーを使用
Q4:富士通のLIFEBOOKで、イヤホンから音が出ない
A:
- Realtek Audio Consoleの「コネクタ設定」を確認
- 「フロントパネルジャック検出を無効にする」を試す
- イヤホン端子を何度か抜き差しする
Q5:ESPRIMO(富士通デスクトップ)で音が出ない
A:
- 外部スピーカーの接続を確認
- ディスプレイ内蔵スピーカーを使用している場合、HDMIケーブルで音声が出力されているか確認
- 富士通純正のスピーカーを使用していない場合、そのスピーカーのドライバーも確認
富士通サポートへの問い合わせ
上記の方法を試しても解決しない場合、富士通のサポートに問い合わせることをおすすめします。
富士通パーソナル製品サポート
電話サポート:
- ナビダイヤル:0570-557-161
- 受付時間:9:00〜17:00(土日祝日を除く)
Webサポート:
- 富士通My Cloud サポート:https://azby.fmworld.net/support/
問い合わせ前の準備:
- PC の型番を確認
- OSのバージョンを確認(設定→システム→バージョン情報)
- 症状が発生した時期や状況をメモ
- 試した対処法をメモ
まとめ
富士通PCでRealtek Audioから音が出ない問題の対処法をまとめます。
基本的な対処の流れ:
- 【ステップ1】音量・ミュート・イヤホン端子を確認(3分)
- 【ステップ2】出力デバイスの設定を確認(3分)
- 【ステップ3】富士通公式ドライバーを再インストール(15分)←最も効果的
- 【ステップ4】Windows Update経由の更新を防ぐ(富士通PC重要)
- 【ステップ5】Realtek Audio Consoleの設定確認(5分)
- 【ステップ6】Windows Audioサービスの再起動(3分)
- 【ステップ7】Microsoft標準ドライバーに切り替え(5分)
- 【ステップ8】Windows Updateのトラブルシューティング
- 【ステップ9】Windows 11 24H2特有の問題への対処
富士通PC特有のポイント:
- 必ず富士通サポートサイトから専用ドライバーをダウンロード
- Windows Updateで勝手に上書きされないよう設定変更
- Realtek Audio Consoleのコネクタ設定を確認
- 富士通診断プログラムでハードウェアをチェック
最も効果的な方法:
富士通PCの場合、【ステップ3】富士通公式ドライバーの再インストールが最も効果的です。他の対処法を試す前に、まずこの方法を試してみてください。
どうしても解決しない場合:
- システムの復元を試す
- 富士通サポートに問い合わせる
- ハードウェア故障の可能性もあるため、修理を検討
予防策:
- 定期的に富士通サポートサイトでドライバーの更新を確認
- Windows Updateの自動更新設定を見直す
- 復元ポイントを定期的に作成しておく
富士通PCは、メーカー専用のドライバーとWindows 11の互換性の問題が起こりやすいため、適切なドライバー管理が重要です。この記事の手順に従って対処すれば、ほとんどの音が出ない問題は解決できるはずです。
それでも解決しない場合は、ハードウェアの故障も考えられますので、富士通のサポートに相談することをおすすめします。

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