パソコンから突然音が出なくなった、Realtek Audio Consoleが開けない、音質がおかしい——そんなときは、Realtek Audioドライバの再インストールが必要かもしれません。
ドライバーとは、パソコンとオーディオ機器(スピーカーやマイクなど)をつなぐ「通訳」のようなもの。このドライバーに問題があると、音が出なくなったり、設定ができなくなったりします。
この記事では、Realtek Audioドライバを再インストールする方法を、初心者の方でもわかるように、画像なしでも理解できるよう丁寧に解説します。
こんな症状が出たら再インストールが必要

音が出なくなった
- スピーカーやヘッドホンから全く音が出ない
- 音量アイコンに「×」マークが表示される
- 「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」と表示される
Realtek関連のソフトが使えない
- Realtek Audio Consoleが起動しない
- Realtek HD Audio Managerが見つからない
- 「このマシンはサポートされていません」と表示される
音質に問題がある
- 音が途切れる、ノイズが入る
- マイクの音が小さい、認識されない
- 音がおかしい、歪んでいる
その他の症状
- Windowsアップデート後に音が出なくなった
- デバイスマネージャーに「!」マークが表示される
- ドライバーの更新に失敗した
再インストールが必要になる主な原因
Windowsアップデートの影響:
Windows Updateによって、ドライバーが自動的に更新され、互換性の問題が発生することがあります。
ドライバーの破損:
何らかの理由でドライバーファイルが壊れてしまった場合。
誤ってアンインストールした:
間違ってドライバーを削除してしまった場合。
ソフトウェアの競合:
他のオーディオソフトとの競合で正常に動作しなくなった場合。
古いドライバー:
長期間更新していないドライバーが、新しいWindowsや他のソフトと合わなくなった場合。
再インストール前の準備と注意点
準備するもの
- 安定したインターネット接続
- ドライバーをダウンロードするため
- パソコンのメーカー名とモデル名
- システム情報で確認可能
- Windowsキー + R → 「msinfo32」と入力 → Enter
- 管理者権限
- ドライバーのインストールには管理者権限が必要
注意点
重要なデータをバックアップ:
再インストール中に問題が起きる可能性は低いですが、念のため重要なデータはバックアップしておきましょう。
電源を確保:
ノートパソコンの場合は、充電しながら作業してください。途中でバッテリーが切れると、問題が発生する可能性があります。
他のオーディオソフトを閉じる:
Zoom、Skype、Discordなど、音声を使うアプリは全て閉じてください。
現在のドライバー情報をメモ:
再インストール前に、現在のドライバーのバージョンをメモしておくと便利です。
方法1:Windowsの自動再インストール(最も簡単)
この方法は、最も簡単で初心者におすすめです。Windowsが自動的にドライバーを再インストールしてくれます。
手順
1. デバイスマネージャーを開く
- Windowsキー + X を押す
- 「デバイスマネージャー」をクリック
2. サウンドドライバーを探す
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックして展開
- 「Realtek(R) Audio」または「Realtek High Definition Audio」を探す
3. ドライバーをアンインストール
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
4. アンインストールオプションを設定
重要な選択肢が表示されます:
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れない
- 「アンインストール」ボタンをクリック
※チェックを入れないことで、Windowsが自動的に再インストールします。
5. ハードウェア変更をスキャン
- デバイスマネージャーのメニューバーから「操作」をクリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
6. 自動的に再インストールされる
- 数秒〜数十秒で、Realtek Audioが再び表示されます
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の下に「Realtek(R) Audio」が表示されていることを確認
7. パソコンを再起動
- 念のため、パソコンを再起動してください
この方法が適している場合
- ドライバーが軽度に破損している
- 単純な不具合の修正
- 手っ取り早く試したい
この方法で解決しない場合
方法2以降の、完全な再インストール方法を試してください。
方法2:メーカーサイトから最新ドライバーをインストール
この方法では、パソコンメーカーやマザーボードメーカーのサイトから、正しいドライバーをダウンロードして手動でインストールします。
手順
1. 現在のドライバーを完全にアンインストール
デバイスマネージャーを開く:
- Windowsキー + X → 「デバイスマネージャー」
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック → 「デバイスのアンインストール」
- 重要:「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
2. ソフトウェアコンポーネントも削除
- デバイスマネージャーで「表示」→「非表示のデバイスの表示」をクリック
- 「ソフトウェアコンポーネント」を展開
- 以下を右クリックしてアンインストール:
- Realtek Hardware Support Application
- Realtek Audio Effects Component
- Realtek Audio Universal Service
- 全て削除したら、パソコンを再起動
3. 正しいドライバーをダウンロード
パソコンのメーカー別に手順が異なります:
デスクトップPC(自作PC)の場合:
マザーボードメーカーのサポートサイトにアクセス:
- ASUS:https://www.asus.com/jp/support/
- MSI:https://jp.msi.com/support
- Gigabyte:https://www.gigabyte.com/jp/Support
- ASRock:https://www.asrock.com/support/index.jp.asp
手順:
- サポートページで自分のマザーボード型番を検索
- 「ドライバー」または「ダウンロード」セクションを開く
- 「オーディオ」または「Audio」のドライバーを探す
- Windows 10/11用の最新版をダウンロード
ノートPC・メーカー製PCの場合:
各メーカーのサポートサイトにアクセス:
- DELL:https://www.dell.com/support/home/ja-jp
- HP:https://support.hp.com/jp-ja
- Lenovo:https://support.lenovo.com/jp/ja/
- 富士通:https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/
- NEC:https://support.nec-lavie.jp/
手順:
- 製品名またはシリアル番号で検索
- 「ドライバー・ソフトウェア」セクションを開く
- 「オーディオ」ドライバーを探す
- Windows 10/11用の最新版をダウンロード
4. ドライバーをインストール
ZIPファイルの場合:
- ダウンロードしたZIPファイルを右クリック
- 「すべて展開」を選択
- 展開先を選んで「展開」をクリック
- 展開されたフォルダを開く
- 「Setup.exe」または「install.exe」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
EXEファイルの場合:
- ダウンロードした.exeファイルを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
5. インストールウィザードに従う
- 「次へ」をクリックして進む
- 使用許諾契約に同意
- インストール先はデフォルトのままでOK
- 「インストール」をクリック
- 完了まで数分かかる場合があります
6. 再起動
インストールが完了したら、必ずパソコンを再起動してください。
7. Realtek Audio Consoleをインストール(必要に応じて)
ドライバーをインストールした後:
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- 「インストール」をクリック
または、自動的にインストールされる場合もあります。
重要なポイント
「Setup.exe」を必ず使う:
- ZIPファイルを展開したら、必ず「Setup.exe」や「install.exe」を実行してください
- デバイスマネージャーから「ドライバーの更新」で.infファイルを指定する方法では、必要なソフトウェアコンポーネントがインストールされません
管理者権限で実行:
- インストーラーは必ず「管理者として実行」してください
方法3:Microsoft Update Catalogからインストール

メーカーサイトでドライバーが見つからない場合や、古いパソコンの場合に有効です。
手順
1. 現在のドライバーを完全削除
方法2の手順1〜2と同じ手順で、既存のドライバーを完全に削除します。
2. Microsoft Update Catalogにアクセス
- ブラウザで「https://www.catalog.update.microsoft.com/」にアクセス
3. Realtekドライバーを検索
- 検索ボックスに「Realtek Audio」または「Realtek SoftwareComponent」と入力
- 検索ボタンをクリック
4. 適切なドライバーを選択
検索結果から選ぶポイント:
- 「SoftwareComponent」と書かれているもの
- バージョン番号が「11.0.6000.xxx」以降のもの
- 「Windows 10」または「Windows 11」対応のもの
- 自分のシステムに合ったもの(64ビット or 32ビット)
5. ダウンロード
- 選んだドライバーの「ダウンロード」ボタンをクリック
- ポップアップで再度「ダウンロード」をクリック
- .cabファイルがダウンロードされます
6. .cabファイルを展開
- ダウンロードした.cabファイルを右クリック
- 7-ZipまたはWinRARで「ここに展開」を選択
(Windows標準の機能では展開できない場合があります)
7. .infファイルをインストール
- 展開されたフォルダ内の「RealtekHSA.inf」を右クリック
- 「インストール」を選択
- 管理者権限を求められたら「はい」をクリック
8. 再起動
パソコンを再起動します。
9. Realtek Audio Consoleをインストール
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索してインストール
方法4:完全クリーンインストール(上級者向け)
これまでの方法で解決しない場合の最終手段です。全てのRealtek関連ファイルを完全に削除してから再インストールします。
手順
1. Realtek関連のプログラムをアンインストール
- 設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- 以下のプログラムを探してアンインストール:
- Realtek Audio Console
- Realtek HD Audio Manager
- Realtek Audio Effects Component
- その他Realtekと名前がついているもの
2. Microsoft UAA Bus Driverを無効化(必要な場合)
古いシステムでは、このドライバーがRealtekと競合することがあります。
- デバイスマネージャーを開く
- 「システムデバイス」を展開
- 「Microsoft UAA Bus Driver for High Definition Audio」を探す
- 見つかった場合:
- 右クリック → 「デバイスを無効にする」
- 確認ダイアログで「はい」
3. Realtekドライバーを完全削除
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェック
- 「アンインストール」をクリック
4. ソフトウェアコンポーネントを削除
- デバイスマネージャーで「表示」→「非表示のデバイスの表示」
- 「ソフトウェアコンポーネント」を展開
- Realtek関連を全てアンインストール
5. 残存ファイルを手動削除(オプション)
- エクスプローラーで以下のフォルダを開く:
C:\Program Files\Realtek
- Realtekフォルダごと削除
(存在する場合のみ)
6. レジストリをクリーンアップ(上級者のみ)
※レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとシステムが起動しなくなる可能性があります。
- Windowsキー + R → 「regedit」と入力 → Enter
- 以下のキーを検索して削除:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Realtek
- レジストリエディターを閉じる
7. パソコンを再起動
8. 新しいドライバーをインストール
方法2の手順3〜7に従って、メーカーサイトから最新ドライバーをインストールします。
インストール確認方法
デバイスマネージャーで確認
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」が表示されているか確認
- 「!」や「×」のマークがないことを確認
音が出るか確認
- タスクバーの音量アイコンをクリック
- 音量を上げて、テスト音が鳴るか確認
- YouTubeなどで実際に音楽を再生してみる
Realtek Audio Consoleが起動するか確認
- スタートメニュー → すべてのアプリ
- 「R」セクションから「Realtek Audio Console」を探す
- クリックして起動するか確認
ドライバーのバージョンを確認
- デバイスマネージャーで「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「ドライバー」タブを開く
- バージョン番号と日付を確認
再インストール後もよくあるトラブルと対処法
トラブル1:再起動しても自動的にインストールされない
原因:
Windowsが適切なドライバーを見つけられない。
解決方法:
- 方法2または方法3で、手動でドライバーをインストール
- パソコンメーカーのサポートに問い合わせる
トラブル2:「このマシンはサポートされていません」と表示される
原因:
Realtek Audio Consoleに対応するドライバーがインストールされていない。
解決方法:
以前の記事「Realtek Audio Control 必要なドライバーがありません エラー解決」を参照してください。
要点:
- メーカー提供のインストーラー(Setup.exe)を使用
- RealtekHSA.infファイルをインストール
トラブル3:インストール中にエラーが発生する
エラーの種類:
- Error 0xC0000374
- 「インストールに失敗しました」
- 「別のプログラムによってブロックされています」
解決方法1:セーフモードで削除
- Windowsをセーフモードで起動
- セーフモードで古いドライバーを削除
- 通常モードで再起動
- 新しいドライバーをインストール
解決方法2:Windows Defenderを一時的に無効化
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → Windowsセキュリティ
- 「ウイルスと脅威の防止」→「設定の管理」
- 「リアルタイム保護」を一時的にオフ
- ドライバーをインストール
- インストール後、必ず保護を再度オンにする
解決方法3:互換モードで実行
- インストーラーを右クリック
- 「プロパティ」→「互換性」タブ
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- 「Windows 8」または「Windows 7」を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
- 「適用」→「OK」
- インストーラーを実行
トラブル4:音は出るがマイクが認識されない
解決方法:
- Windowsのマイク権限を確認
- 設定 → プライバシー → マイク
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」をオン
- デバイスマネージャーで「録音デバイス」を確認
- Realtek Audio Consoleでマイク設定を確認
トラブル5:インストール後、音質が悪化した
解決方法:
- 音響効果を無効化:
- サウンド設定 → 「録音」または「再生」タブ
- デバイスを右クリック → 「プロパティ」
- 「拡張」タブ → 「すべての音響効果を無効にする」
- サンプリングレートを変更:
- デバイスのプロパティ → 「詳細」タブ
- デフォルト形式を変更(24ビット、48000Hzなど)
- 古いバージョンのドライバーに戻す
トラブル6:特定のメーカーPC(DELL、HPなど)で標準ドライバーが動かない
原因:
一部のメーカーPCは独自のオーディオシステムを使用しています。
解決方法:
DELLの場合:
- DELL専用のドライバーとDell Audio、Waves MaxxAudio Proをインストール
- 標準のRealtek Audio Consoleは使用できない
HPの場合:
- HP Audio ControlまたはBang & Olufsen Audio Controlを使用
- HP公式サイトから専用ドライバーをダウンロード
いずれの場合も:
メーカーのサポートサイトから正しいドライバーとアプリをダウンロードしてください。
どの方法を選ぶべきか:フローチャート

簡単なトラブルの場合:
→ 方法1:Windowsの自動再インストール
方法1で解決しない場合:
→ 方法2:メーカーサイトから最新ドライバーをインストール
メーカーサイトにドライバーがない、または古いPCの場合:
→ 方法3:Microsoft Update Catalogからインストール
全ての方法で解決しない、またはドライバーの競合がある場合:
→ 方法4:完全クリーンインストール
それでも解決しない場合:
→ サウンドカードの物理的な故障の可能性
→ パソコンメーカーのサポートに連絡
まとめ
Realtek Audioドライバ再インストールの重要ポイント:
- 簡単な方法から試す
- まずは方法1の自動再インストールを試す
- ダメなら段階的に方法2、3、4へ
- 正しいドライバーを選ぶ
- 必ずパソコンメーカーまたはマザーボードメーカーのサイトからダウンロード
- Windows 10/11対応の最新版を選ぶ
- Setup.exeを使う
- ZIPファイルは必ず展開してからSetup.exeを実行
- デバイスマネージャーからの.infファイル指定では不十分
- 完全削除してから再インストール
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェック
- ソフトウェアコンポーネントも忘れずに削除
- 再起動を忘れずに
- アンインストール後、インストール後、両方で再起動
各方法の特徴まとめ:
| 方法 | 難易度 | 所要時間 | 成功率 |
|---|---|---|---|
| 方法1:自動再インストール | 初級 | 5分 | 60% |
| 方法2:メーカーサイト | 中級 | 15分 | 90% |
| 方法3:Update Catalog | 中級 | 20分 | 75% |
| 方法4:完全クリーン | 上級 | 30分 | 95% |
最後に:
ドライバーの再インストールは、一見難しそうに見えますが、手順通りに進めば誰でもできます。
この記事で紹介した方法を試しても解決しない場合は、以下の可能性を考慮してください:
- サウンドカードの物理的な故障
- マザーボードの不具合
- Windowsシステムの深刻な問題
そのような場合は、専門家やパソコンメーカーのサポートに相談することをおすすめします。
また、定期的にWindowsとドライバーを最新の状態に保つことで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

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