スピーカー(Realtek Audio)って何?

Windowsのサウンド設定を開いたとき、「スピーカー(Realtek Audio)」や「スピーカー(Realtek High Definition Audio)」という表示を見たことはありませんか?
これは一体何を意味しているのでしょうか?
簡単に言うと、「スピーカー(Realtek Audio)」は、パソコンから音を出すための出力先の名前です。正確には、Windowsが認識している「音声再生デバイス」の名前なんです。
この記事では、「スピーカー(Realtek Audio)」とは何か、どこで確認できるのか、どう使うのか、わかりやすく解説していきます。
どこで「スピーカー(Realtek Audio)」を見られるか
「スピーカー(Realtek Audio)」は、Windowsのサウンド設定で確認できます。
Windows 10/11での確認方法:
方法1:設定アプリから
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」をクリック
- 「出力デバイスを選択」の下に表示されます
- 「スピーカー(Realtek Audio)」
- 「スピーカー(Realtek High Definition Audio)」
- 「スピーカー(Realtek(R) Audio)」
方法2:サウンドコントロールパネルから
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンド」を選択(または「サウンドの設定」→「サウンドコントロールパネル」)
- 「再生」タブを開く
- ここに「スピーカー(Realtek High Definition Audio)」などが表示されます
「スピーカー(Realtek Audio)」は何を意味しているか
この表示は、3つの部分から成り立っています。
1. スピーカー
これは、音を出す装置の種類を示しています。
- 「スピーカー」:内蔵スピーカーまたは外付けスピーカー
- 「ヘッドホン」:ヘッドホンやイヤホン
- 「デジタル出力」:光デジタル出力
- 「HDMI出力」:HDMIケーブル経由の音声出力
2. Realtek Audio(またはRealtek High Definition Audio)
これは、どのオーディオドライバーが管理しているかを示しています。
Realtekは、パソコンのオーディオチップを作っている会社の名前です。ほとんどのパソコンにRealtek製のオーディオチップが搭載されているため、この表示が出ます。
3. 括弧内の表示
括弧の中は、「このデバイスを管理しているドライバーやシステム」を示しています。
- (Realtek Audio)
- (Realtek High Definition Audio)
- (Realtek(R) Audio)
これらはすべて、Realtek製のオーディオドライバーによって管理されていることを意味します。
内蔵スピーカーと外付けスピーカー
「スピーカー(Realtek Audio)」という表示は、以下のどちらかを指しています。
ノートパソコンの場合
- パソコン本体に内蔵されているスピーカー
- 外部スピーカー端子(3.5mmジャック)に接続したスピーカー
デスクトップパソコンの場合
- 背面のスピーカー端子(緑色のジャック)に接続したスピーカー
- 前面のスピーカー端子に接続したスピーカー
どちらの場合も、Realtek製のオーディオチップを通して音が出力されるため、「Realtek Audio」という名前が付いています。
「既定のデバイス」とは
サウンド設定で、「スピーカー(Realtek Audio)」の横に「既定のデバイス」または緑色のチェックマークが付いていることがあります。
既定のデバイスとは:
- Windowsが通常使う音声出力先のこと
- 音楽、動画、ゲーム、システム音などは、すべて既定のデバイスから再生されます
- 複数の音声出力デバイスがある場合、どれを優先的に使うかを決めるための設定
既定のデバイスに設定する方法:
- サウンドコントロールパネルを開く
- 「再生」タブで、使いたいデバイスを右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」をクリック
これで、そのデバイスから音が出るようになります。
ヘッドホン接続時の動作
ヘッドホンやイヤホンを接続したとき、どうなるかはパソコンの設定によって異なります。
パターン1:自動的に切り替わる
- ヘッドホンを挿すと、自動的にスピーカーからヘッドホンに音声出力が切り替わる
- ヘッドホンを抜くと、スピーカーに戻る
- これが最も一般的な動作
パターン2:別のデバイスとして表示される
- ヘッドホンを挿すと、サウンド設定に新しいデバイスが追加される
- 「ヘッドホン(Realtek Audio)」
- 「Realtek HD Audio 2nd output」
- 手動で既定のデバイスを切り替える必要がある
パターン3:同時に音が出る
- 設定によっては、スピーカーとヘッドホンの両方から同時に音が出ることもある
- Realtek HD Audio Managerで設定を変更できる
複数の再生デバイスがある場合
パソコンによっては、複数の再生デバイスが表示されることがあります。
よくある再生デバイスの例:
- スピーカー(Realtek High Definition Audio) → 内蔵/外付けスピーカー
- ヘッドホン(Realtek Audio) → ヘッドホン端子
- Realtek Digital Output → 光デジタル出力
- HDMI出力 → モニター/テレビのスピーカー
- Bluetooth Audio → Bluetoothスピーカー/イヤホン
- USB Audio Device → USBスピーカー/ヘッドセット
これらが複数表示されている場合、使いたいデバイスを「既定のデバイス」に設定する必要があります。
「スピーカー(Realtek Audio)」から音が出ない場合
「スピーカー(Realtek Audio)」が表示されているのに音が出ない場合の対処法です。
確認1:既定のデバイスに設定されているか
- サウンドコントロールパネルを開く
- 「再生」タブで、「スピーカー(Realtek Audio)」を確認
- 緑色のチェックマークが付いていない場合:
- 右クリック→「既定のデバイスとして設定」
確認2:ミュートになっていないか
- タスクバーのスピーカーアイコンを確認
- 「×」マークが付いている場合、ミュートになっています
- アイコンをクリックしてミュートを解除
- サウンドコントロールパネルでも確認
- 「スピーカー(Realtek Audio)」を右クリック→「プロパティ」
- 「レベル」タブで、音量が0%になっていないか、スピーカーアイコンに「×」が付いていないか確認
確認3:スピーカーが正しく接続されているか
デスクトップパソコンの場合:
- スピーカーケーブルが、正しい端子(通常は緑色)に挿さっているか
- スピーカーの電源が入っているか
- スピーカー本体の音量が上がっているか
確認4:デバイスが無効になっていないか
- サウンドコントロールパネルの「再生」タブで、何もないところを右クリック
- 「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」にチェックを入れる
- 「スピーカー(Realtek Audio)」が灰色で表示されている場合:
- 右クリック→「有効化」
確認5:ドライバーの再インストール
上記を試しても音が出ない場合は、ドライバーの問題かもしれません。
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- パソコンを再起動
再起動すると、自動的にドライバーが再インストールされます。
Realtek Audio Consoleでの設定

新しいバージョンのRealtekドライバーでは、「Realtek Audio Console」というアプリで設定を管理します。
Realtek Audio Consoleでできること:
スピーカーの音量調整
- メインボリュームの調整
- 左右のバランス調整
イコライザー設定
- 低音、中音、高音のバランスを調整
- 音楽、映画、ゲームなど用途に合わせたプリセット
サラウンド設定
- バーチャルサラウンドサウンドの設定
- 5.1ch、7.1chスピーカーの設定
デバイス詳細設定
- フロントパネルとリアパネルの管理
- ジャック検出の設定
- 音響効果の設定
Windows 11での表示の違い
Windows 11では、サウンド設定の表示が少し変わっています。
設定アプリでの表示:
- 「設定」→「システム」→「サウンド」
- 「出力デバイスを選択」の下に表示
- 「スピーカー(Realtek(R) Audio)」
- デバイス名の右側の「>」をクリックすると、詳細設定が開きます
サウンドコントロールパネル:
- Windows 10と同じように、「mmsys.cpl」で開けます
- 表示内容はWindows 10とほぼ同じ
よくある質問
Q: 「スピーカー(Realtek Audio)」と「スピーカー(High Definition Audio Device)」の違いは?
A: 「High Definition Audio Device」は、Windowsの汎用ドライバーで認識されている場合の表示です。「Realtek Audio」は、Realtek専用のドライバーがインストールされている場合の表示です。
Realtek専用ドライバーの方が、より多くの機能が使えるため、できればRealtek専用ドライバーをインストールすることをおすすめします。
Q: 「スピーカー(Realtek Audio)」が表示されません。
A: 以下の原因が考えられます:
- Realtekオーディオドライバーがインストールされていない
→ パソコンメーカーのサイトからドライバーをダウンロードしてインストール - 別のオーディオデバイス(Conexant、Intel、VIAなど)を使っている
→ それは正常です。Realtek以外のチップが搭載されています - デバイスが無効になっている
→ サウンド設定で「無効なデバイスの表示」を有効にして確認
Q: 複数の「スピーカー(Realtek Audio)」が表示されます。
A: フロントパネルとリアパネルを別々のデバイスとして認識している場合、複数表示されることがあります。使いたい方を「既定のデバイス」に設定してください。
Q: 「Realtek Digital Output」とは何ですか?
A: 光デジタル出力(S/PDIF)のことです。光ケーブルを使って、AVアンプやサウンドバーに音声を送る場合に使います。通常のスピーカー接続では使いません。
Q: ヘッドホンを挿しても「スピーカー(Realtek Audio)」のままです。
A: これは正常な動作です。パソコンによっては、ヘッドホンを挿しても「スピーカー」という名前のまま、自動的にヘッドホンに音声が切り替わります。
別のデバイスとして表示させたい場合は、Realtek HD Audio Managerの「デバイス詳細設定」で設定を変更できることがあります。
Q: 音が両方から出てしまいます。スピーカーとヘッドホンの両方から。
A: Realtek HD Audio Managerまたはrealtek Audio Consoleで設定を変更できます。
「デバイス詳細設定」→「フロントパネルのジャックポップアップダイアログを無効にする」のチェックを外す
または
「フロントヘッドフォンを接続したときに、リア出力デバイスをミュートする」にチェックを入れる
Q: 既定のデバイスを変更しても、音が出るデバイスが変わりません。
A: アプリケーションによっては、独自に音声出力デバイスを設定しているものがあります。その場合、アプリの設定から音声出力デバイスを変更する必要があります。
例:
- Discord → 設定 → 音声・ビデオ → 出力デバイス
- Zoom → 設定 → オーディオ → スピーカー
- ブラウザ → サイト設定 → サウンド
アプリごとに音声出力を変える方法(Windows 11)
Windows 11では、アプリごとに異なる音声出力デバイスを設定できます。
手順:
- 「設定」→「システム」→「サウンド」
- 「音量ミキサー」をクリック
- アプリごとに出力デバイスを選択できます
例:
- 音楽プレイヤー → スピーカー(Realtek Audio)
- ビデオ会議アプリ → ヘッドセット
- ゲーム → USB サラウンドサウンド
まとめ
「スピーカー(Realtek Audio)」について、重要なポイントをまとめます。
スピーカー(Realtek Audio)とは:
- Windowsが認識している音声再生デバイスの名前
- Realtek製のオーディオチップを通して音を出す装置を指す
- 内蔵スピーカー、または外部スピーカー端子から出力される音
表示される場所:
- Windowsの「サウンド設定」
- サウンドコントロールパネルの「再生」タブ
- Realtek Audio ConsoleまたはRealtek HD Audio Manager
基本的な使い方:
- 既定のデバイスに設定することで、すべての音がそこから再生される
- 複数のデバイスがある場合、使いたいものを既定に設定
- ヘッドホン接続時は、自動的に切り替わる(設定による)
トラブル時の対処:
- 既定のデバイスに設定されているか確認
- ミュートになっていないか確認
- スピーカーケーブルが正しく接続されているか確認
- デバイスが無効になっていないか確認
- ドライバーを再インストール
「スピーカー(Realtek Audio)」は、パソコンで音を出すための基本的なシステムです。普段はあまり意識することはありませんが、音が出ない場合や、音声出力を切り替えたい場合に、この名前を理解しておくと役立ちます。
設定方法がわかれば、スピーカーとヘッドホンを使い分けたり、音質を調整したりと、より快適にパソコンを使えるようになりますよ。

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