「Chromebookのサポート期間が終わったら、もう使えないの?」
そんな不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
Chromebookには「自動更新の有効期限(AUE)」という独自のサポート期間があり、この期限を過ぎると様々な制限が発生します。
今回は、Chromebookのサポート期間終了後について、何ができなくなるのか、そして終了後の活用方法まで詳しく解説します。
Chromebookの自動更新ポリシー(AUE)とは?

AUE(Auto Update Expiration)とは、Googleが各Chromebookモデルに対してChromeOSの自動更新を提供する期限のことです。
他のOSと異なり、Chromebookのサポート期間はOSのバージョンではなく、ハードウェアの機種ごとに設定されているのが特徴です。
自動更新で提供されるもの
AUE期間中、Chromebookには以下のアップデートが自動的に提供されます。
ChromeOSの更新
新機能の追加やパフォーマンスの改善が含まれます。
セキュリティパッチ
新しく発見された脆弱性への対策が定期的に配信されるんです。
ハードウェアのサポート
デバイス固有のハードウェアとソフトウェアの互換性が保たれます。
ブラウザの更新
Chrome OSに組み込まれているChromeブラウザも最新の状態に保たれます。
これらの更新は現在、約4週間ごとにリリースされています。
Chromebookのサポート期間はどのくらい?
2021年以降にリリースされたChromebookでは、サポート期間が大幅に延長されました。
現在のサポート期間(2021年以降のモデル)
最大10年間の自動更新が保証されています。
これは、プラットフォームのリリース日から起算されます。
例えば、2023年にリリースされたモデルなら、2033年まで自動更新が受けられる計算です。
以前のサポート期間(2021年より前のモデル)
2021年より前のモデルは、発売から約6.5〜8年のサポート期間でした。
ただし、一部のモデルは延長オプションが利用可能です。
古いモデルでも、オプトイン(選択制)で10年間のサポートに延長できる場合があります。
サポート期間の注意点
同じハードウェアプラットフォームのモデルは同じAUEになります。
例えば、発売日が数ヶ月違っても、基本的なハードウェア構成が同じなら、同じ自動更新期限が設定されるんです。
これは、Googleが各ハードウェアメーカーと連携してサポートを提供しているためです。
自分のChromebookのAUEを確認する方法
「自分のChromebookはいつまで使えるんだろう?」
そんな時は、以下の方法で簡単に確認できます。
Chromebook本体から確認する方法
- 画面右下の時刻をクリック
- 「設定」アイコン(歯車マーク)をクリック
- 左側のメニューから「ChromeOSについて」を選択
- 「詳細」をクリック
- 「更新スケジュール」の項目を確認
ここに「このデバイスでは○○年○月まで自動更新が行われます」と表示されます。
これがあなたのChromebookのAUEです。
Googleの公式ページで確認する方法
中古品を購入する前などに、機種のAUEを事前に確認したい場合は、Googleの公式ページで調べられます。
- Google「自動更新ポリシー」ページにアクセス
- 「Google認定ChromeOSデバイス」の項目までスクロール
- メーカー別に展開されているので、該当メーカーを選択
- 機種名を探して、AUEの日付を確認
ここには、これまでに発売されたほぼすべてのメーカーのすべての機種のAUEが掲載されています。
サポート期間終了後(AUE到達後)はどうなる?

AUEに到達すると、具体的にどのような変化があるのでしょうか。
更新が停止される
ChromeOSの自動更新が完全に停止します。
手動でアップデートを試みても、新しいバージョンには更新できません。
提供されなくなるもの
- 新機能の追加
- パフォーマンスの改善
- セキュリティパッチ
- バグの修正
セキュリティリスクの増大
これが最も深刻な問題です。
新しく発見されたセキュリティの脆弱性に対する修正プログラムが提供されなくなります。
具体的なリスク
- マルウェアやウイルスへの感染リスクが高まる
- フィッシング詐欺などへの対策が不十分になる
- 個人情報が漏えいする可能性がある
- サイバー攻撃の標的になりやすくなる
アプリやサービスの互換性問題
時間が経つにつれて、様々なアプリやサービスが使えなくなっていきます。
影響を受けやすいもの
- 銀行アプリやオンラインバンキング
- ビデオ会議アプリ(Zoom、Google Meetなど)
- 最新のWebアプリケーション
- Androidアプリの一部
最新バージョンのChromeOSが必要なアプリは、徐々に動作しなくなるんです。
管理機能が使えなくなる
Chrome Education UpgradeやChrome Enterprise Upgradeを使用している場合、管理コンソールで設定しているポリシーが正常に機能しなくなる可能性があります。
影響を受ける機能
- ユーザーとブラウザの設定
- デバイスの設定
- アプリの制限
- ネットワークの管理
技術サポートの終了
Googleからの公式な技術サポートが受けられなくなります。
問題が発生しても、サポートチームに問い合わせることができません。
AUE終了後でも使える機能
サポートが終了しても、すぐに使えなくなるわけではありません。
基本的な機能は継続して使える
引き続き利用できるもの
- ウェブブラウジング(既存のChromeブラウザ)
- オフラインでのドキュメント編集
- ローカルファイルの管理
- 既にインストール済みのアプリ(一部)
日常的な軽作業であれば、しばらくは問題なく使えることが多いです。
セキュアモード(確認付きブート)は継続
Chromebookの重要なセキュリティ機能である「確認付きブート」は、AUE後も機能し続けます。
これは、Chromebookが起動するたびにシステムの改ざんや破損をチェックし、問題があれば自動的に修復する機能です。
ただし、これは新しい脅威に対する防御ではなく、既存のシステムの整合性を保つものです。
AUE終了後のChromebookの活用方法
サポートが終了したChromebookでも、工夫次第でまだまだ活用できます。
限定的な用途での使用
インターネット接続を最小限にし、特定の用途に限定して使うのが安全です。
おすすめの活用方法
- オフラインでの文書作成
- 電子書籍リーダー
- 動画・音楽プレイヤー(ローカル保存ファイルの再生)
- デジタルフォトフレーム
- 子供用の学習端末(ローカルアプリのみ)
セカンドディスプレイとして活用
ChromebookをWindows PCやMacのセカンドディスプレイとして使う方法もあります。
拡張機能を使えば、サブモニターとして活用できるんです。
Linux環境として活用
ChromebookではLinuxコンテナ(Crostini)が利用できます。
開発環境やLinuxアプリの実行環境として使うことも可能です。
ただし、セキュリティアップデートが止まっている点には注意が必要です。
CloudReadyやChromeOS Flexへの移行
サポート終了後のChromebookに、代替OSをインストールする方法もあります。
ChromeOS Flex(旧CloudReady)
GoogleがNeverware社を買収して提供している、Chromium OSベースのOSです。
古いChromebookにインストールすることで、セキュリティアップデートを受け続けられる可能性があります。
注意点
- すべてのChromebookモデルで動作するとは限らない
- 一部の機能が使えなくなる可能性がある
- インストールには技術的な知識が必要
Linuxディストリビューションのインストール
より技術的な知識がある方は、Ubuntu、Debian、GalliumOSなどのLinuxディストリビューションをインストールする選択肢もあります。
ただし、これはChromebook本来の使いやすさを失う可能性があります。
サポート終了前にやるべきこと
AUEが近づいてきたら、計画的に対応しましょう。
残りのサポート期間を確認
購入時や定期的に、自分のChromebookのAUEを確認する習慣をつけましょう。
おすすめのタイミング
- Chromebook購入時
- 年に1回のIT監査時
- AUEの12〜18ヶ月前
データのバックアップ
サポート終了前に、重要なデータを必ずバックアップしておきましょう。
バックアップ先の選択肢
- Googleドライブ
- 外付けUSBドライブ
- 別のクラウドストレージサービス
新しいChromebookへの買い替え検討
最も確実な対策は、サポート期間が長い新しいChromebookへの買い替えです。
買い替え時のポイント
- AUEが10年間あるモデルを選ぶ(2021年以降のモデル)
- スペックは将来を見据えて選ぶ
- 教育機関や企業は計画的に予算を確保する
セキュリティソフトの導入検討
AUE後も使い続ける場合は、セキュリティソフトの導入を検討しましょう。
ただし、ChromeOSのセキュリティアップデートが止まっている以上、完全な保護は期待できません。
中古Chromebook購入時の注意点

中古でChromebookを購入する際は、必ずAUEを確認しましょう。
残りのサポート期間をチェック
確認すべきポイント
- 現在の年月からAUEまでの残り期間
- 最低でも2〜3年以上の期間が残っているか
- 用途に対して十分な期間か
例えば、2025年現在で2026年6月がAUEのモデルは、残り1年半程度しか使えません。
コストパフォーマンスを計算
安いからといって、AUEが短いモデルを買うのは避けましょう。
計算例
- 価格: 15,000円
- 残りAUE: 1年
- 実質コスト: 月額1,250円、日額約41円
- 価格: 30,000円
- 残りAUE: 5年
- 実質コスト: 月額500円、日額約16円
長期的に見ると、AUEが長いモデルの方がお得です。
性能とのバランスも重要
AUEが長くても、スペックが低いモデルは快適に使える期間が短くなる可能性があります。
目安
- エントリーモデル: 快適に使えるのは3〜5年程度
- ハイエンドモデル: 10年近く快適に使える可能性あり
AUEが来る前に「実質的な寿命」を迎えることもあるんです。
まとめ:Chromebookのサポート期間を理解して賢く使おう
Chromebookのサポート期間終了後について、重要なポイントをまとめます。
Chromebook AUEの基本
- AUE(自動更新の有効期限)はハードウェアの機種ごとに設定される
- 2021年以降のモデルは最大10年間のサポート
- 2021年より前のモデルは約6.5〜8年(延長オプションあり)
- Chromebook本体の設定で簡単に確認できる
サポート終了後に起こること
- ChromeOSの自動更新が完全に停止
- セキュリティパッチが提供されなくなる
- アプリやサービスが徐々に使えなくなる
- 管理機能が正常に動作しなくなる可能性
- 技術サポートが受けられなくなる
終了後でも使える機能
- 基本的なウェブブラウジング
- オフラインでの作業
- 確認付きブート(セキュアモード)
- 既存のローカルアプリ
サポート終了後の活用方法
- 限定的な用途での使用(オフライン中心)
- セカンドディスプレイとして活用
- ChromeOS Flexへの移行
- Linuxディストリビューションのインストール
購入時・使用時の注意
- 必ずAUEを事前に確認する
- 残りのサポート期間とコストを計算
- 中古購入時は特に慎重に
- AUEの12〜18ヶ月前から買い替えを検討
- 重要データは定期的にバックアップ
Chromebookは、WindowsやMacとは異なるサポート体系を持っています。
ハードウェアごとにサポート期間が決まっているため、購入時から「いつまで使えるか」を把握しておくことが重要です。
特に教育機関や企業で複数台を導入する場合は、AUEを確認し、計画的に更新していくことで、セキュリティを保ちながらコストを最適化できます。
サポート終了後も工夫次第で活用できますが、セキュリティリスクを考慮すると、インターネット接続を伴う用途での使用は避けるのが賢明です。
自分のChromebookのAUEを確認し、適切なタイミングで次の端末への移行を検討しましょう。

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