PCゲームを快適に遊ぶための技術として知られるG-Syncですが、実は場合によっては無効にした方が良いケースもあります。
「G-Syncをオンにしたら画面がちらつく」「特定のゲームで動作がおかしくなる」といった経験はありませんか?
この記事では、G-Syncを無効化する方法と、オフにする理由について詳しく解説していきます。
G-Syncとは?基本を理解しよう

G-Sync(ジーシンク)は、NVIDIAが開発したディスプレイ同期技術です。
通常、ゲームの映像を表示する際、グラフィックカード(GPU)とモニターのリフレッシュレート(画面の更新頻度)がズレると、画面にティアリング(映像の横ズレ)やスタッタリング(カクつき)が発生します。
G-Syncは、GPUとモニターのリフレッシュレートをリアルタイムで同期させることで、これらの問題を解消してくれるわけです。
例えば、ゲームのフレームレートが60FPSから100FPSまで変動する場合、G-Sync対応モニターはそれに合わせてリフレッシュレートを60Hzから100Hzへと自動調整します。これにより、滑らかで快適な映像表示が実現できます。
G-Syncを無効化する理由
便利なG-Syncですが、実はオフにした方が良いケースもあります。
理由1:画面のフリッカリング(ちらつき)
G-Syncを有効にすると、一部のモニターで画面がちらついてしまうことがあります。
特にVAパネルやOLEDパネルを搭載したモニターでは、フレームレートが変動すると画面の明るさも変化してしまうため、ちらつきとして認識されるんです。
フレームレートが60FPS以下に落ちたときや、逆に急激に上昇したときに、画面が一瞬暗くなったり明るくなったりする現象が起きることがあります。これが繰り返されると、目が疲れたり、ゲームプレイに集中できなくなったりします。
理由2:特定のゲームやアプリでの不具合
一部のゲームでは、G-Syncが有効になっていると動作がおかしくなることがあります。
例えば、ゲームを終了したときに画面が真っ黒になってしまい、パソコンの再起動が必要になるケースや、ゲーム内のFPS制限が正しく機能しないケースなどが報告されています。
また、ゲーム開発ツールや一部のアプリケーションでも、G-Syncが原因で画面全体がちらついたり、動作が不安定になったりすることがあるんです。
理由3:eスポーツタイトルで高FPSを維持したい
競技性の高いゲーム(eスポーツタイトル)をプレイする場合、できるだけ高いフレームレートを維持したいことがあります。
G-Syncは基本的にモニターの最大リフレッシュレートに制限されるため、例えば144Hzモニターを使っている場合、144FPS以上は出せなくなります。
しかし、CS:GOやValorantなどの競技性の高いゲームでは、200FPSや300FPSといった高フレームレートを出すことで、より滑らかな映像と低い入力遅延を実現できることがあるんです。このような場合は、G-Syncを無効にした方が有利になります。
理由4:FPS制限が効かない問題
G-Syncを有効にしていると、ゲーム内でFPS制限を設定しても正しく機能しないことがあります。
例えば、「60FPSに制限したのに、実際には140FPS以上出ている」といった現象が起きることがあるんです。これは、G-SyncがWindows設定やゲーム内設定よりも優先されてしまうために発生します。
FPS制限をかけることでGPUの発熱を抑えたい場合や、消費電力を節約したい場合には、G-Syncを無効にする必要があります。
理由5:マルチモニター環境での干渉
複数のモニターを使用している場合、G-Syncが有効だと他のモニターにも影響を与えることがあります。
特に、G-Sync対応モニターと非対応モニターを混在させていると、画面のちらつきや表示の不具合が発生しやすくなるんです。
G-Syncの無効化方法
それでは、実際にG-Syncを無効にする方法を見ていきましょう。全体的に無効にする方法と、特定のゲームだけで無効にする方法の2つがあります。
方法1:G-Syncを完全に無効化する
すべてのアプリケーションでG-Syncをオフにする方法です。
手順:
- デスクトップの何もない場所で右クリックし、「NVIDIAコントロールパネル」を選択します
- 左側のメニューから「ディスプレイ」の項目を展開します
- 「G-SYNCの設定」をクリックします
- 「G-SYNCを有効化、G-SYNCとの互換性を有効化」のチェックボックスを外します
- 画面下部の「適用」ボタンをクリックします
これで、G-Syncが完全に無効になります。
方法2:特定のゲームやアプリだけでG-Syncを無効化する
全体的には有効のまま、特定のゲームだけでG-Syncをオフにしたい場合の方法です。
手順:
- デスクトップの何もない場所で右クリックし、「NVIDIAコントロールパネル」を選択します
- 左側のメニューから「3D設定の管理」をクリックします
- 上部の「プログラム設定」タブを選択します
- 「カスタマイズするプログラムを選択する」のドロップダウンメニューから、G-Syncを無効にしたいゲームを選択します
- リストにゲームが表示されない場合は、「追加」ボタンをクリックして手動で追加できます
- 設定リストの中から「モニター技術」という項目を探します(下にスクロールする必要があるかもしれません)
- 「モニター技術」を「G-SYNC互換」から「固定リフレッシュ」に変更します
- 画面下部の「適用」ボタンをクリックします
これで、選択したゲームでのみG-Syncが無効になります。他のゲームやアプリでは引き続きG-Syncが機能します。
方法3:Windows設定で動的リフレッシュレートを無効化する
Windows 11では、OS側でも可変リフレッシュレート機能が用意されています。
手順:
- Windowsの「設定」を開きます
- 「システム」→「ディスプレイ」と進みます
- 「グラフィックス」をクリックします
- 「既定のグラフィックス設定を変更する」を選択します
- 「動的リフレッシュレート」をオフにします
この設定を無効にすることで、Windows側での可変リフレッシュレート機能がオフになります。
G-Sync無効化後の注意点
G-Syncを無効にした後、いくつか気をつけたいポイントがあります。
画面のティアリングが発生する可能性
G-Syncを無効にすると、ゲームのフレームレートとモニターのリフレッシュレートが同期しなくなります。
その結果、画面の横ズレ(ティアリング)が発生することがあるんです。特に、フレームレートが大きく変動するゲームでは目立ちやすくなります。
ティアリングが気になる場合は、ゲーム内設定で垂直同期(V-Sync)を有効にするか、NVIDIAコントロールパネルで「高速」垂直同期を有効にすることで改善できます。
モニター側の設定も確認する
NVIDIAコントロールパネルでG-Syncを無効にしても、モニター本体の設定で「Adaptive Sync」や「G-SYNC」がオンになっている場合があります。
モニターのOSD(オンスクリーンディスプレイ)メニューから、該当する設定を確認して無効にしておきましょう。
垂直同期との組み合わせに注意
G-Syncと垂直同期(V-Sync)は、通常は同時に使用しないことが推奨されています。
G-Syncを無効にした場合、必要に応じてV-Syncの設定を見直すようにしてください。V-Syncを有効にすると入力遅延が増えることがあるため、競技性の高いゲームでは注意が必要です。
G-Syncが再び有効になってしまう場合の対処法

G-Syncを無効にしたはずなのに、ゲームを起動すると再び有効になってしまうことがあります。
対処法1:モニター設定を確認する
前述の通り、モニター本体の設定でAdaptive SyncやG-SYNCがオンになっていないか確認してください。
モニター側でこれらの機能がオンになっていると、NVIDIAコントロールパネルでG-Syncを無効にしても、機能が働き続けることがあります。
対処法2:NVIDIAドライバーを再インストールする
稀にですが、NVIDIAドライバーの不具合によってG-Syncの設定が正しく反映されないことがあります。
DDU(Display Driver Uninstaller)などのツールを使ってドライバーを完全にアンインストールし、最新版を再インストールすることで改善する場合があるんです。
対処法3:ウィンドウモードでゲームをプレイする
フルスクリーンモードではG-Syncが強制的に有効になることがあります。
ゲームをウィンドウモードやボーダーレスウィンドウモードでプレイすることで、G-Syncを回避できる場合があります。ただし、ウィンドウモードではパフォーマンスが若干低下することもあるため、注意してください。
まとめ
G-Syncは画面のティアリングやスタッタリングを防ぐ便利な技術ですが、フリッカリング(ちらつき)の問題や、特定のゲームでの不具合、高FPSを維持したい場合など、無効にした方が良いケースもあります。
G-Syncの無効化は、NVIDIAコントロールパネルから簡単に行えます。全体的に無効にする方法と、特定のゲームだけで無効にする方法の両方があるため、状況に応じて使い分けましょう。
無効化した後は、画面のティアリングが発生する可能性があるため、必要に応じて垂直同期の設定を調整してください。
また、モニター本体の設定も忘れずに確認することが大切です。自分のプレイスタイルやゲームに合わせて、G-Syncのオン・オフを使い分けることで、より快適なゲーム環境を作ることができます。


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