ソフトウェアのインストール画面で「カスタムインストール」を選んだものの、次に何をすればいいのかわからず困ってしまった経験はありませんか。
画面にはチェックボックスや設定項目がたくさん並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、カスタムインストールの実際の手順を初心者の方でもわかるように、ステップバイステップで解説していきます。失敗しないためのポイントやトラブル対策も紹介しますので、安心してカスタムインストールに挑戦できますよ。
カスタムインストールを始める前の準備
いきなりインストールを始めるのではなく、まずは準備をしておきましょう。
事前準備をしっかり行うことで、トラブルを未然に防げます。
システム要件を確認する
ソフトウェアが正常に動作するには、パソコンが一定の条件を満たしている必要があります。
確認すべき項目は以下の通りです。
- オペレーティングシステム(Windows 10/11など)のバージョン
- 必要なメモリ容量(RAM)
- 必要なストレージ空き容量
- CPUの種類や性能
これらの情報は、ソフトウェアの公式サイトやダウンロードページに記載されていることが多いんです。
ストレージ容量を確認する
カスタムインストールでは、どのドライブにインストールするかを選択できます。
事前に各ドライブの空き容量を確認しておきましょう。Windowsなら「エクスプローラー」から「PC」を開くと、各ドライブの容量が表示されますよ。
バックアップを取っておく
万が一インストールに失敗した場合に備えて、重要なデータのバックアップを取っておくと安心です。
特に既存のソフトウェアを更新する場合は、現在の設定やデータを保存しておくことをおすすめします。
ウイルス対策ソフトで確認する
ダウンロードしたインストールファイルに問題がないか、ウイルス対策ソフトでスキャンしておきましょう。
公式サイトからダウンロードした場合でも、念のため確認しておくと安全です。
カスタムインストールの基本的な流れ
実際のカスタムインストールは、おおよそ次のような流れで進みます。
ソフトウェアによって細かい部分は異なりますが、基本的な構造は似ているんですよ。
ステップ1:インストーラーを起動する
ダウンロードしたインストールファイル(通常は.exe形式)をダブルクリックします。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」をクリックしましょう。
ステップ2:インストールタイプを選択する
インストール方法の選択画面が表示されます。
ここで「カスタムインストール」「詳細設定」「Custom Install」などの項目を選んでください。ソフトウェアによって表記は異なります。
ステップ3:インストール場所を指定する
インストール先のフォルダを選択する画面が表示されることが多いです。
デフォルトでは「C:\Program Files」や「C:\Program Files (x86)」が選択されていますが、別のドライブにインストールすることもできます。
ステップ4:インストールするコンポーネントを選ぶ
ソフトウェアに含まれる各機能(コンポーネント)が一覧表示されます。
チェックボックスにチェックが入っている項目がインストールされるので、不要なものはチェックを外しましょう。
ステップ5:追加オプションの設定
ソフトウェアによっては、以下のような追加設定を求められます。
- デスクトップにショートカットを作成するか
- スタートメニューに登録するか
- 自動アップデートを有効にするか
- 使用状況データの送信に同意するか
これらは後から変更できることが多いので、迷ったらデフォルトのままで大丈夫です。
ステップ6:インストール内容の確認
最終確認画面で、選択した内容が正しいかチェックします。
問題なければ「インストール」ボタンをクリックして、実際のインストールを開始しましょう。
ステップ7:インストールの完了
インストールが終わったら、「完了」ボタンをクリックします。
多くの場合、パソコンの再起動が必要になるので、作業中のファイルは保存しておいてくださいね。
各項目の選び方のポイント
カスタムインストールの画面に表示される項目について、どのように判断すればいいかを解説します。
インストール場所の選び方
基本的には、デフォルトの場所で問題ありません。
ただし、以下のような場合は変更を検討してもいいでしょう。
- Cドライブの容量が少ない場合 → Dドライブなど別のドライブを指定
- SSDとHDDの両方がある場合 → よく使うソフトはSSDに、そうでないものはHDDに
フォルダ名には日本語や特殊文字を使わず、半角英数字にしておくのが無難ですよ。
コンポーネント選択の基準
どのコンポーネントが必要かわからない場合は、以下を参考にしてください。
必須と書かれているもの
チェックを外せない、または外すべきでない項目です。ソフトウェアの動作に必須なので、必ずインストールしましょう。
推奨と書かれているもの
多くのユーザーに必要とされる機能です。特別な理由がなければインストールしておくのが安全です。
オプション・追加機能
使う予定がなければチェックを外しても構いません。例えば、サンプルファイルや言語パック、プラグインなどがこれにあたります。
データ送信設定について
「カスタマーエクスペリエンス向上プログラム」「使用状況データの送信」といった項目が表示されることがあります。
これは、ソフトウェアの使用状況を開発元に送信する機能です。プライバシーが気になる方はチェックを外しても問題ありませんよ。
よくあるトラブルと対処法
カスタムインストール中に起こりがちなトラブルと、その解決方法を紹介します。
インストールが途中で止まる
インストールの進行状況バーが動かなくなった場合、まずは少し待ってみましょう。
大きなファイルを処理している場合は、数分かかることもあります。10分以上変化がない場合は、以下を試してください。
- タスクマネージャーで他のアプリケーションを終了する
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする
- パソコンを再起動してやり直す
「管理者権限が必要です」と表示される
インストールファイルを右クリックして、「管理者として実行」を選択してください。
これでほとんどの場合は解決します。
インストール先のフォルダにエラーが出る
指定したフォルダ名に使えない文字が含まれている可能性があります。
以下の文字は避けてください。
- 日本語(全角文字)
- スペース
- 記号(一部の記号は使用可能ですが、避けた方が安全)
半角英数字とハイフン(-)、アンダースコア(_)のみを使うようにしましょう。
インストール後にソフトが起動しない
必要なコンポーネントのチェックを誤って外してしまった可能性があります。
アンインストールしてから、もう一度カスタムインストールを行いましょう。今度は必須項目をすべて選択してください。
ディスク容量不足のエラーが出る
選択したドライブの空き容量が足りていません。
別のドライブを指定するか、不要なファイルを削除して容量を確保してからやり直しましょう。
具体例:一般的なソフトウェアのカスタムインストール
実際のカスタムインストールがどのようなものか、イメージしやすくするために具体例を紹介します。
グラフィックドライバーの場合
NVIDIAのグラフィックドライバーでは、カスタムインストールを選ぶと以下のような項目が表示されます。
- グラフィックドライバー(必須)
- PhysX システムソフトウェア(ゲームで使用)
- HD オーディオドライバー(HDMI経由で音声出力する場合に必要)
HDMI接続で音声を出力しない場合は、HDオーディオドライバーのチェックを外すことで、不要なトラブルを避けられるんです。
また、「クリーンインストールの実行」というオプションがあり、これをチェックすると古い設定を完全に削除してからインストールできます。
プログラミング言語の場合
Pythonのインストールでは、以下のようなオプション機能が選べます。
- Documentation(英語のドキュメント)
- pip(パッケージ管理ツール、ほぼ必須)
- tcl/tk(GUI作成用ライブラリ)
- Python test suite(テスト用)
pipは必ず選択しておきましょう。これがないとライブラリのインストールができず、Pythonの機能が大きく制限されてしまいます。
オフィスソフトの場合
Microsoft Officeなどでは、インストールするアプリケーションを個別に選べます。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Outlook
- Access
- Publisher
全部インストールすると容量を多く使うので、使わないアプリケーションは除外できますよ。
カスタムインストール時の注意点
失敗しないために、以下の点に気をつけてください。
インストール中は他の作業をしない
インストール中にパソコンの電源を切ったり、他のソフトウェアを起動したりすると、インストールに失敗することがあります。
完了するまで待ちましょう。
フォルダ名は短めにする
インストール先のフォルダ名が長すぎると、一部のソフトウェアで問題が起きることがあります。
シンプルで短い名前を選ぶのが安全です。
既存のソフトウェアとの競合を確認する
同じ機能を持つソフトウェアが既にインストールされている場合、競合する可能性があります。
例えば、複数のウイルス対策ソフトを同時にインストールすると、動作が不安定になることがあるんです。
設定は後から変更できることが多い
インストール時の設定は、多くの場合、後からソフトウェアの設定画面で変更できます。
あまり神経質にならず、わからない項目はデフォルトのままにしておいても大丈夫ですよ。
カスタムインストールで失敗したときの対処法
万が一失敗してしまった場合でも、落ち着いて対処しましょう。
アンインストールしてやり直す
一番確実な方法は、一度アンインストールしてから再度インストールすることです。
Windowsの「設定」→「アプリ」から該当のソフトウェアを選んでアンインストールできます。
システムの復元を使う
Windowsのシステムの復元機能を使えば、インストール前の状態に戻せます。
ただし、復元ポイントが作成されている場合のみ有効なので、事前に設定を確認しておくといいでしょう。
セーフモードで起動する
通常モードで起動できなくなった場合は、セーフモードで起動してからアンインストールを試みてください。
Windowsの起動時にF8キーを押すと、セーフモード選択画面が表示されます。
公式サポートに問い合わせる
どうしても解決できない場合は、ソフトウェアの開発元の公式サポートに問い合わせましょう。
エラーメッセージの内容や、行った操作の詳細を伝えると、適切なアドバイスがもらえますよ。
標準インストールとカスタムインストールの使い分け
最後に、どんな時にカスタムインストールを選ぶべきかをまとめておきます。
カスタムインストールを選ぶべき場合
以下のような状況では、カスタムインストールがおすすめです。
- ストレージ容量に余裕がなく、不要な機能を除外したい
- インストール場所を自分で決めたい
- プライバシー設定を細かく管理したい
- ドライバー更新でトラブルが起きている(クリーンインストールが必要)
- 複数の言語パックから必要なものだけ選びたい
標準インストールで十分な場合
一方、以下の場合は標準インストールの方が簡単で確実です。
- 初めて使うソフトウェアで、どの機能が必要かわからない
- 容量に十分余裕がある
- とにかく早くインストールして使い始めたい
- ソフトウェアの推奨設定を信頼できる
まとめ
カスタムインストールの手順について、準備から実際の操作、トラブル対策まで解説してきました。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な流れさえ理解すれば、初心者の方でも十分に対応できます。インストール場所の指定や不要なコンポーネントの除外など、自分好みの設定ができるのがカスタムインストールの魅力ですね。
ただし、どの項目を選べばいいか迷ったときは、無理にカスタムインストールにこだわらず、標準インストールを選ぶのも一つの方法です。
まずは簡単なソフトウェアから試してみて、慣れてきたら複雑なソフトウェアのカスタムインストールに挑戦してみてください。事前準備をしっかり行い、この記事で紹介した注意点を守れば、失敗のリスクを大きく減らせますよ。

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