「Pixelに空間オーディオっていう機能があるらしいけど、どうやって使うの?」
最近、Google Pixelを使っている友人からこんな質問を受けました。空間オーディオは、スマホで映画や音楽を聴くときの音の聴こえ方を劇的に変えてくれる機能なんです。
でも、設定方法がちょっとわかりにくかったり、どの機種で使えるのかわからなかったりしますよね。この記事では、空間オーディオとは何か、どうやって使うのか、どんなことができるのかを詳しく解説していきます。
映画やドラマをスマホで見ることが多い人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
空間オーディオって何?どんな機能なの?

立体的な音が楽しめる技術
空間オーディオとは、立体的で臨場感のある音を楽しめる技術のこと。
普通のステレオ音声は「左右」の2方向から音が聞こえるだけですよね。でも空間オーディオを使うと、前後左右、さらには上下からも音が聞こえてくるような感覚が得られるんです。
映画館のサラウンドスピーカーシステムのような、360度から音が包み込んでくるような体験を、イヤホンやヘッドホンだけで楽しめるというわけです。
具体的にどう違うの?
例えば、アクション映画を見ているとします。
通常のステレオ音声だと、爆発音や銃声は左右のスピーカーから聞こえるだけ。でも空間オーディオなら、爆発が背後で起きたように感じたり、ヘリコプターが頭上を通過していくように聞こえたりします。
音楽を聴く場合も同じ。ボーカルが正面に定位して、ギターは左、ドラムは後ろから聞こえてくる…といった具合に、まるでライブ会場にいるかのような臨場感が味わえるんです。
GoogleのDolby技術ベース
Google Pixelの空間オーディオは、Dolby Atmosなどの技術をベースにしています。
つまり、映画館で使われているのと同じような音響技術を、あなたのスマホとイヤホンで体験できるということ。これがどれだけすごいことか、わかりますよね。
Pixelの空間オーディオが使える機種は?
対応しているPixelスマートフォン
空間オーディオを使えるPixelは、以下の機種です。
- Google Pixel 6
- Google Pixel 6 Pro
- Google Pixel 7
- Google Pixel 7 Pro
- Google Pixel 8
- Google Pixel 8 Pro
- Google Pixel 9
- Google Pixel 9 Pro
- Google Pixel 9 Pro XL
- Google Pixel 9 Pro Fold
- Google Pixel Fold
- Google Pixel Tablet
注意点:対応していない機種
以下の機種は空間オーディオに対応していません。
- Google Pixel 5以前の機種(Pixel 5、Pixel 4、Pixel 3など)
- Google Pixel 6a
- Google Pixel 7a
- Google Pixel 8a
Aシリーズ(廉価版)は残念ながら対応していないんです。
Androidのバージョンも確認
空間オーディオを使うには、Android 13以降が必要です。
お使いのPixelが対応機種でも、Androidのバージョンが古いと使えません。設定アプリから「システム」→「システムアップデート」で最新版にアップデートしておきましょう。
どんなイヤホン・ヘッドホンが必要?
基本的にはどんなイヤホンでもOK
嬉しいことに、空間オーディオはほとんどのイヤホンやヘッドホンで楽しめます。
- 有線イヤホン(3.5mmジャック + USB-C変換アダプター使用)
- Bluetoothワイヤレスイヤホン
- Bluetoothヘッドホン
- 有線ヘッドホン
Google純正のPixel Budsである必要はありません。お手持ちのイヤホンで大丈夫です。
Pixel Buds Proなら特別な機能も
ただし、Google Pixel Buds ProまたはPixel Buds Pro 2を使うと、さらに進化した機能が使えます。
それがヘッドトラッキング付き空間オーディオです。
ヘッドトラッキングとは?
これは、あなたの頭の動きに合わせて音の位置が変化する機能。
例えば、映画を見ているときに右を向くと、左側から聞こえていた音が正面に移動したように感じます。まるで、映画の世界の中に自分がいるような没入感が得られるんです。
対応機種の組み合わせ
ヘッドトラッキング付き空間オーディオを使うには:
- イヤホン:Pixel Buds ProまたはPixel Buds Pro 2
- スマホ:Pixel 6 Pro以降のProモデル、またはFoldモデル(Pixel 6a、7aなどAシリーズは非対応)
両方が揃って初めて、この機能が使えます。
Pixel Buds 2aは?
Google Pixel Buds 2aでも空間オーディオは使えますが、ヘッドトラッキング機能には対応していません。
ステレオ空間オーディオ(通常の空間オーディオ)のみ利用可能です。
どんなアプリやコンテンツで使えるの?
対応している動画配信サービス
空間オーディオを楽しめる主な動画配信アプリは以下の通りです。
- YouTube
- Netflix
- Disney+(ディズニープラス)
- Max(旧HBO Max)
- Amazon Prime Video
- Google TV
- Hulu
- Paramount+
- Peacock
これらのアプリで、5.1ch以上のサラウンド音声に対応している映画やドラマを再生すると、空間オーディオが自動的に適用されます。
対応している音楽配信サービス
音楽でも空間オーディオを楽しめます。
- Apple Music
- Amazon Music
- Tidal
ただし、すべての楽曲が対応しているわけではありません。各サービスで「Dolby Atmos」や「空間オーディオ」対応の楽曲を選ぶ必要があります。
Netflixは特別な設定が必要
Netflixで空間オーディオを使う場合、少し条件が厳しくなります。
- Netflixプレミアムプランに加入している
- Pixel Buds Proを使用している
- ヘッドトラッキングをオンにしている
この3つの条件を満たして初めて、Netflixの空間オーディオが楽しめます。他のイヤホンでは利用できないので注意してください。
すべてのコンテンツで使えるわけではない
重要なポイントとして、空間オーディオに対応したアプリを使っていても、コンテンツ自体が5.1ch以上のサラウンド音声に対応していないと意味がありません。
YouTubeの動画でも、通常のステレオ音声で作られているものがほとんど。5.1ch対応の動画は限られています。
空間オーディオの設定方法
それでは、実際に空間オーディオを設定してみましょう。
有線イヤホンで使う場合
- USB-C変換アダプターを使って、有線イヤホンをPixelに接続
- Pixelの設定アプリを開く
- 「音とバイブレーション」をタップ
- 「空間オーディオ」をタップ
- 「有線ヘッドホン」のスイッチをオンにする
これで完了です。有線イヤホンを接続すると、自動的に空間オーディオが適用されるようになります。
Bluetoothイヤホン・ヘッドホンで使う場合
- BluetoothイヤホンをPixelとペアリングしておく
- 設定アプリを開く
- 「接続済みのデバイス」をタップ
- ペアリング済みのイヤホンの横にある歯車アイコン⚙️をタップ
- 「デバイスの詳細」または「設定」をタップ
- 「空間オーディオ」のスイッチをオンにする
これで、そのBluetoothイヤホンで空間オーディオが使えるようになります。
Pixel Buds Proでヘッドトラッキングを使う場合
Pixel Buds ProまたはPixel Buds Pro 2でヘッドトラッキングを有効にするには:
方法1:設定アプリから
- 設定アプリを開く
- 「接続済みのデバイス」をタップ
- 「Pixel Buds Pro」の横の歯車アイコンをタップ
- 「デバイスの詳細」→「音」と進む
- 「空間オーディオ」をオンにする
- 「ヘッドトラッキング」もオンにする
方法2:Pixel Budsアプリから
- Google Pixel Budsアプリを開く
- 「デバイスの詳細」をタップ
- 「音」をタップ
- 「空間オーディオ」と「ヘッドトラッキング」をオンにする
注意:最新のファームウェアが必要
ヘッドトラッキング機能を使うには、Pixel Buds Proが最新のファームウェアにアップデートされている必要があります。
Pixel Budsアプリで「その他の設定」→「ファームウェアアップデート」から確認してください。
Pixel FoldやPixel Tabletは本体スピーカーでも使える
Pixel Fold、Pixel 9 Pro Fold、Pixel Tabletに限り、本体の内蔵スピーカーでも空間オーディオが使えます。
Pixel Tabletの場合の注意点
Pixel Tabletで空間オーディオを使うには、充電スピーカーホルダーから取り外す必要があります。ホルダーに置いたままだと機能しません。
設定方法
- 音量ボタンを押す
- サイドバーの音量メニューが表示される
- 右側のその他アイコン(3点リーダー)をタップ
- 「空間オーディオ」をオンにする
空間オーディオを最大限に楽しむコツ

設定しただけでは、空間オーディオの真価を引き出せません。以下のコツを押さえて、最高の体験を得ましょう。
Dolby AtmosやDolby Audio対応コンテンツを選ぶ
空間オーディオの効果を最大限に感じるには、Dolby AtmosやDolby Audio、5.1ch以上と表記されているコンテンツを選びましょう。
NetflixやDisney+なら、作品の詳細ページに「Dolby Atmos」などの表記があります。YouTubeの場合は、説明欄に記載されていることがあります。
静かな環境で楽しむ
周囲の騒音が大きいと、空間オーディオの繊細な音の違いが聞き取りにくくなります。
可能であれば、静かな部屋で楽しむのがベスト。電車やカフェなどの騒がしい場所では、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンがおすすめです。
スマホを安定した場所に置く
ヘッドトラッキング機能を使う場合、スマホを安定した場所に置くことが重要です。
スマホを手に持って見ていると、スマホの位置も動いてしまうため、ヘッドトラッキングの効果が十分に発揮されません。
机やスタンドに固定して、自分の頭だけを動かすようにすると、より臨場感が増します。
オーバーイヤー型ヘッドホンがおすすめ
空間オーディオの効果は、大型のヘッドホンの方が感じやすいです。
耳全体を覆うオーバーイヤー型ヘッドホンなら、音の広がりや定位がより明確に聞き取れます。
イヤホンでも十分楽しめますが、「あまり違いがわからない」と感じる場合は、ヘッドホンを試してみてください。
音量を上げすぎない
空間オーディオをオンにすると、音量が大きくなったように感じることがあります。
無理に音量を上げると耳を傷める可能性があるので、適度な音量に調整しましょう。
うまく動かないときの対処法
「設定したのに、空間オーディオが効いている感じがしない…」
そんなときは、以下を確認してみてください。
対応機種と対応コンテンツを再確認
チェック1:スマホが対応機種か
Pixel 6以降の機種か確認してください。Pixel 6a、7a、8aは非対応です。
チェック2:Androidが最新か
設定アプリから「システム」→「システムアップデート」で最新版にアップデートしてください。
チェック3:コンテンツが5.1ch以上か
再生している動画や音楽が、5.1ch以上のサラウンド音声に対応しているか確認しましょう。通常のステレオ音声では、空間オーディオの効果はほとんど感じられません。
Bluetoothイヤホンが正しくペアリングされているか
Bluetoothの接続が不安定だと、空間オーディオが正常に機能しないことがあります。
- 設定アプリから「接続済みのデバイス」を開く
- イヤホンが「接続済み」になっているか確認
- 接続が不安定な場合は、一度ペアリングを解除して再接続
有線イヤホンがデジタルオーディオ対応か
USB-C変換アダプターを使う場合、そのアダプターがデジタルオーディオに対応している必要があります。
安価なアダプターだと対応していない場合があるので、Google純正のアダプターや、デジタルオーディオ対応と明記されている製品を使いましょう。
アプリが最新版にアップデートされているか
NetflixやYouTubeなどのアプリが古いバージョンだと、空間オーディオに対応していない場合があります。
Google Playストアで各アプリを最新版にアップデートしてください。
Pixel Buds Proのファームウェアが最新か
ヘッドトラッキングが機能しない場合、Pixel Buds Proのファームウェアが古い可能性があります。
Pixel Budsアプリを開いて、「その他の設定」→「ファームウェアアップデート」から確認してください。
一度オフにしてから再度オンにする
設定がうまく反映されていない場合、空間オーディオの設定を一度オフにして、もう一度オンにしてみましょう。
その後、アプリを完全に終了させて再起動すると、改善することがあります。
よくある質問Q&A
Q1. 空間オーディオをオンにすると音質は良くなりますか?
音質が「良くなる」というより、「聴こえ方が変わる」という表現が正しいです。
空間オーディオは立体感や臨場感を追加する機能であって、音質そのものを向上させるものではありません。ただし、対応コンテンツを視聴する際の没入感は大幅に向上します。
Q2. 空間オーディオは音楽より動画の方が効果的ですか?
はい、一般的には映画やドラマなどの動画コンテンツの方が空間オーディオの効果を実感しやすいです。
アクションシーンや環境音が多いコンテンツだと、音が前後左右から聞こえてくる感覚がよくわかります。
音楽でも効果はありますが、通常のステレオ音源だとあまり違いが感じられないこともあります。
Q3. バッテリーの消費は増えますか?
空間オーディオの処理には演算が必要なため、わずかにバッテリー消費が増える可能性があります。
ただし、劇的に増えるわけではないので、通常の使用では気にならないレベルです。
Q4. 空間オーディオとアダプティブサウンドは違うものですか?
はい、全く別の機能です。
- 空間オーディオ:音を立体的にする機能
- アダプティブサウンド:周囲の環境に応じて音量やイコライザーを自動調整する機能
両方を同時にオンにすることも可能です。
Q5. プレミアムオーディオと同時に使えますか?
Pixel Buds Proのプレミアムオーディオと空間オーディオは、同時には使えません。
空間オーディオをオンにすると、プレミアムオーディオは自動的にオフになります。どちらか一方を選ぶ必要があります。
Q6. 通話中にも空間オーディオは効きますか?
いいえ、空間オーディオはメディア再生時のみ有効です。
電話の通話や音声通話アプリでは機能しません。
Q7. Pixel以外のAndroidスマホでも使えますか?
Android 13以降には空間オーディオの機能が組み込まれていますが、実際に使えるかどうかはメーカー次第です。
現時点では、Googleが公式に対応を表明しているのはPixelシリーズのみ。他のAndroidスマホで使えるかは、各メーカーに確認する必要があります。
Q8. AirPods ProをPixelで使ったら空間オーディオは使えますか?
AppleのAirPods Proを持っているなら、Pixelでも接続できます。ただし、AirPods Proの空間オーディオ機能は使えません。
代わりに、Pixel側の空間オーディオ設定をオンにすれば、Googleの空間オーディオ技術が適用されます。
まとめ:空間オーディオで映画鑑賞がもっと楽しくなる
Google Pixelの空間オーディオは、スマホでの映画鑑賞や音楽視聴を大きく変える機能です。
おさらい
- 対応機種:Pixel 6、6 Pro、7、7 Pro、8、8 Pro、9シリーズ、Fold、Tablet(Aシリーズは非対応)
- 必要なもの:イヤホンまたはヘッドホン(有線・無線どちらでも可)
- 対応アプリ:YouTube、Netflix、Disney+、Maxなど
- ヘッドトラッキング:Pixel Buds Proなら頭の動きに合わせた音響も楽しめる
設定方法は簡単で、有線なら「音とバイブレーション」→「空間オーディオ」から、Bluetoothなら「接続済みのデバイス」から各イヤホンの設定でオンにするだけ。
5.1ch以上のサラウンド音声に対応したコンテンツを選べば、映画館のような臨場感あふれる音響が、イヤホン一つで体験できます。
特に、Netflix、Disney+、YouTubeなどでよく映画を見る人には、ぜひ試してほしい機能です。一度体験すると、もう普通のステレオには戻れなくなるかもしれませんよ!
まだ使ったことがない人は、今すぐ設定して、お気に入りの映画で空間オーディオを体験してみてください。きっと新しい音の世界が広がるはずです!

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