「ゲーム中のFPSをリアルタイムで確認したい!」
「GPU温度や使用率も同時に見たいんだけど…」
ゲームをプレイしていると、「今どれくらいのFPSが出ているのか」「GPUは何度まで上がっているのか」気になりますよね。そんなときに便利なのが、GeForce Experience(またはNVIDIAアプリ)のパフォーマンスオーバーレイ機能です。
この記事では、パフォーマンスオーバーレイの使い方から、詳細な設定方法、表示されない場合の対処法まで、初心者にも分かりやすく完全解説します。
パフォーマンスオーバーレイとは?

パフォーマンスオーバーレイは、ゲーム画面上にFPS(フレームレート)やGPU/CPU使用率、温度などのパフォーマンス情報を表示する機能です。
表示できる主な情報:
- FPS(フレームレート):1秒間に何フレーム描画されているか
- GPU使用率:グラフィックボードがどれくらい働いているか
- GPU温度:グラフィックボードの温度
- GPU クロック速度:現在の動作周波数
- GPU メモリ使用量:VRAMの使用状況
- CPU使用率:プロセッサーの使用状況
- システムメモリ使用量:RAMの使用状況
- 消費電力:GPUの電力消費
- ファン速度:GPUファンの回転数
- システムレイテンシー(対応ゲームのみ):入力遅延
これらの情報をゲーム中にリアルタイムで確認できるため、グラフィック設定を調整する際の参考になります。
どんな時に便利?
- ゲームの最適な設定を探す(画質とFPSのバランス)
- GPU温度が高すぎないか確認
- ボトルネック(性能の足を引っ張る部分)を特定
- オーバークロック時の動作確認
- 配信中のパフォーマンス監視
対応GPU
パフォーマンスオーバーレイは、以下のNVIDIA GPUで利用できます。
対応GPU:
- GeForce RTX 50シリーズ
- GeForce RTX 40シリーズ
- GeForce RTX 30シリーズ
- GeForce RTX 20シリーズ
- GeForce GTX 16シリーズ
- GeForce GTX 10シリーズ
- GeForce GTX 900シリーズ
- GeForce GTX 800シリーズ(ノートPC)
- GeForce GTX 700シリーズ
- GeForce GTX 600シリーズ以降
ほとんどの現行のGeForceグラフィックボードで使用できます。
GeForce ExperienceとNVIDIAアプリの違い
2024年11月、NVIDIAは「NVIDIAアプリ」という新しいソフトウェアをリリースしました。これはGeForce Experienceの後継版です。
主な違い:
- NVIDIAアプリ:ログイン不要、UIが改善、動作が高速
- GeForce Experience:従来版、ログインが必要
パフォーマンスオーバーレイの基本的な機能は両方で使えますが、設定方法に若干の違いがあります。この記事では、両方の設定方法を解説します。
パフォーマンスオーバーレイの設定方法(GeForce Experience)
まずはGeForce Experienceでの設定方法を説明します。
ステップ1:GeForce Experienceを起動
- タスクバーの検索窓、またはスタートメニューから「GeForce Experience」を検索
- アプリを起動
- NVIDIAアカウントでログイン(まだの場合)
ステップ2:ゲーム内オーバーレイを有効化
- GeForce Experienceの右上にある歯車アイコン(設定)をクリック
- 「全般」タブを選択
- 下にスクロールして「ゲーム内のオーバーレイ」を探す
- スイッチをオン(緑色)にする
これでオーバーレイ機能が有効になります。
ステップ3:パフォーマンスオーバーレイの設定
- 「ゲーム内のオーバーレイ」の横にある「設定」ボタンをクリック
- オーバーレイ設定画面が開く
- 左側のメニューから「HUDレイアウト」を選択
- 「パフォーマンス」セクションを探す
- 表示位置を選択(左上・右上・左下・右下)
- 表示モードを選択:
- FPS:フレームレートのみ表示
- Basic:FPS + 基本的な情報
- Advanced:詳細な情報をすべて表示
ステップ4:ゲーム中に表示
設定が完了したら、ゲームを起動してください。
表示方法:
- Alt + R キーを押す → オーバーレイが表示/非表示
- Alt + Shift + R キーを押す → 表示モードを切り替え(FPS → Basic → Advanced → オフ)
パフォーマンスオーバーレイの設定方法(NVIDIAアプリ)
次に、NVIDIAアプリでの設定方法を説明します。
ステップ1:NVIDIAアプリを起動
- スタートメニューまたはタスクバーから「NVIDIA App」を起動
- ログインは不要(NVIDIAアプリの大きな特徴)
ステップ2:オーバーレイを有効化
- 左側のメニューから「設定」(歯車アイコン)を選択
- 「機能」タブまたは「Features」を開く
- 「ゲーム内オーバーレイ」(In-Game Overlay)をオンにする
ステップ3:統計情報の設定
- ゲームを起動
- Alt + Z キーを押してオーバーレイメニューを開く
- 「統計情報」または「Statistics」をクリック
- 「ヘッドアップディスプレイを設定」を選択
- 表示したい項目にチェックを入れる:
- FPS
- GPU使用率
- GPU温度
- GPU クロック速度
- GPU メモリ使用量
- CPU使用率
- システムメモリ
- レイテンシ(対応ゲームのみ)
- 表示位置、不透明度、サイズなどを調整
ステップ4:ゲーム中に表示
表示方法(NVIDIAアプリ):
- Alt + R キーを押す → オーバーレイが表示/非表示
- Alt + Shift + R キーを押す → 表示モードを切り替え
3つの表示モードの違い
パフォーマンスオーバーレイには、3つの表示モードがあります。
FPSモード
表示内容:
- FPS(フレームレート)のみ
特徴:
- 最もシンプル
- 画面を邪魔しない
- FPSだけ知りたい場合に最適
表示例:
60 FPS
Basicモード(基本)
表示内容:
- FPS
- GPU使用率
- GPU温度
- GPU クロック速度
特徴:
- 必要最小限の情報
- 画面占有率が小さい
- ゲームプレイの邪魔になりにくい
表示例:
FPS: 60
GPU: 85%
Temp: 72°C
Clock: 1800 MHz
Advancedモード(詳細)
表示内容:
- FPS
- GPU使用率
- GPU温度
- GPU クロック速度
- GPU メモリ使用量
- CPU使用率
- システムメモリ使用量
- 消費電力
- ファン速度
- レイテンシ(対応ゲームのみ)
特徴:
- すべての情報を網羅
- 詳細な分析が可能
- 画面の一角を大きく占有
表示例:
FPS: 60
GPU: 85% / 72°C
GPU Clock: 1800 MHz
GPU Memory: 6.2 GB / 8 GB
CPU: 65%
System Memory: 12 GB / 16 GB
Power: 180W
Fan: 65%
Latency: 25ms
どれを選ぶべき?
- 普段のゲームプレイ:FPSモード
- 設定調整時:Basicモード
- トラブルシューティング:Advancedモード
- オーバークロック検証:Advancedモード
ショートカットキー一覧

パフォーマンスオーバーレイ関連のショートカットキーをまとめました。
主要ショートカット:
- Alt + Z:オーバーレイメニューを開く/閉じる
- Alt + R:パフォーマンスオーバーレイの表示/非表示
- Alt + Shift + R:表示モード切り替え(FPS → Basic → Advanced → オフ)
その他の便利なショートカット:
- Alt + F9:録画開始/停止(ShadowPlay)
- Alt + F10:スクリーンショット撮影
- Alt + F8:ブロードキャスト開始/停止(GeForce Experienceのみ)
ショートカットキーを変更する方法:
- Alt + Z でオーバーレイメニューを開く
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「ショートカット」または「キーボードショートカット」を選択
- 変更したいショートカットをクリック
- 新しいキーを押す
- 保存
表示位置とカスタマイズ
オーバーレイの表示位置や見た目を調整できます。
表示位置の変更
GeForce Experience:
- オーバーレイ設定 → HUDレイアウト → パフォーマンス
- 4つの位置から選択(左上・右上・左下・右下)
NVIDIAアプリ:
- Alt + Z → 統計情報 → ヘッドアップディスプレイを設定
- 「位置」から選択
不透明度の調整
背景の不透明度を調整して、見やすさを向上できます。
- オーバーレイ設定を開く
- 「不透明度」または「Opacity」スライダーを調整
- 0%(完全に透明)~ 100%(完全に不透明)
サイズ変更
文字サイズを変更できます。
- オーバーレイ設定を開く
- 「サイズ」または「Size」を選択
- 小・中・大から選択
オーバーレイが表示されない場合の対処法
パフォーマンスオーバーレイが表示されない場合、以下の方法を試してください。
1. ゲーム内オーバーレイが有効か確認
最も基本的な確認です。
- GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリを開く
- 設定 → 全般(または機能)
- 「ゲーム内のオーバーレイ」がオンになっているか確認
2. 管理者権限で実行
権限の問題で表示されないことがあります。
- GeForce Experienceのショートカットを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ゲームを起動してオーバーレイを確認
3. ウィンドウモードを確認
一部のゲームでは、ウィンドウモードでオーバーレイが表示されないことがあります。
試すべき表示モード:
- フルスクリーン
- ボーダレスウィンドウ
- ウィンドウモード
ゲームの設定で表示モードを変更してみてください。
4. ゲームを3D設定に追加
ゲームが正しく認識されていない可能性があります。
- デスクトップで右クリック → 「NVIDIAコントロールパネル」
- 「3D設定の管理」を選択
- 「プログラム設定」タブ
- 「追加」をクリック
- ゲームの実行ファイル(.exe)を選択
- 適用して再起動
5. 他のオーバーレイとの競合を確認
複数のオーバーレイが同時に動作していると、競合する可能性があります。
競合する可能性のあるソフト:
- Discord(オーバーレイ機能)
- Steam(Steam オーバーレイ)
- Xbox Game Bar
- MSI Afterburner
- FRAPS
- Rivatuner Statistics Server
一時的に他のオーバーレイを無効にして、GeForceのオーバーレイだけを有効にしてみてください。
6. ドライバーを更新
古いドライバーでは正常に動作しないことがあります。
- GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリを開く
- 「ドライバー」タブを選択
- 「アップデートを確認」をクリック
- 最新ドライバーがあればダウンロード&インストール
- パソコンを再起動
7. GeForce Experienceを再インストール
ソフトウェアに問題がある場合は、再インストールが効果的です。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「NVIDIA GeForce Experience」をアンインストール
- パソコンを再起動
- NVIDIA公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール
8. Windows Game Modeを確認
Windows Game Modeが干渉している可能性があります。
- 「設定」→「ゲーム」→「ゲームモード」
- ゲームモードをオフにしてみる
- ゲームを再起動
9. フルスクリーン最適化を無効化
Windows 10/11のフルスクリーン最適化が原因の場合があります。
- ゲームの実行ファイル(.exe)を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブを開く
- 「フルスクリーン最適化を無効にする」にチェック
- 「OK」で保存
パフォーマンスへの影響は?
パフォーマンスオーバーレイを有効にすると、わずかにパフォーマンスに影響があります。
影響の目安:
- FPSモード:0~1 FPS程度の低下(ほぼ影響なし)
- Basicモード:1~2 FPS程度の低下
- Advancedモード:2~5 FPS程度の低下
ハイエンドGPU(RTX 4070以上)であれば、ほとんど影響を感じることはありません。ローエンドGPU(GTX 1650以下)では、Advancedモードで少し影響が出る可能性があります。
パフォーマンス低下が気になる場合:
- Advancedモードの代わりにFPSモードを使う
- 必要な時だけAlt+Rで表示する
- 配信や録画をしていない時はオーバーレイをオフにする
パフォーマンスデータの活用方法
オーバーレイで表示された情報をどう活用するか解説します。
FPSの目安
快適なFPSの目安:
- 30 FPS:最低限プレイ可能
- 60 FPS:快適(標準的な目標)
- 120 FPS:非常に滑らか(144Hzモニター向け)
- 240 FPS:極めて滑らか(240Hzモニター向け)
FPSが60を下回る場合は、グラフィック設定を下げることを検討しましょう。
GPU使用率の見方
GPU使用率の意味:
- 90~100%:GPUがフル稼働(正常)
- 70~90%:まだ余裕あり
- 50%以下:CPUボトルネックの可能性
GPU使用率が100%近くで、FPSが低い場合は、グラフィック設定を下げるか、より強力なGPUへのアップグレードを検討しましょう。
GPU温度の安全範囲
GPU温度の目安:
- ~70°C:安全(理想的)
- 70~80°C:正常範囲
- 80~85°C:やや高め(ファン速度を上げる)
- 85°C以上:高すぎ(冷却を改善すべき)
GPUは90°C以上になると、サーマルスロットリング(熱による性能低下)が発生します。
ボトルネックの見つけ方
GPU使用率が100%近く、FPSが低い
→ GPU性能が不足(グラフィック設定を下げる)
GPU使用率が50%以下、CPU使用率が100%近い
→ CPUボトルネック(画質を上げるかCPUをアップグレード)
GPU・CPU両方の使用率が低い
→ ゲームの最適化不足、またはフレームレート制限がかかっている
よくある質問
Q1. パフォーマンスオーバーレイとFPSカウンターの違いは?
A. FPSカウンターは、パフォーマンスオーバーレイの「FPSモード」のことです。パフォーマンスオーバーレイは、FPSだけでなく、GPU/CPU使用率、温度など、より多くの情報を表示できる上位機能です。
Q2. オーバーレイを表示するとFPSが下がりますか?
A. わずかに影響はありますが、ほとんどの場合、0~5 FPS程度の低下なので体感できません。FPSモードなら影響はほぼゼロです。Advancedモードでも、最新のGPUなら問題ありません。
Q3. Alt+Rを押しても何も表示されません
A. まず、GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリの設定で「ゲーム内のオーバーレイ」が有効になっているか確認してください。それでも表示されない場合は、管理者権限で実行する、ウィンドウモードを変更する、他のオーバーレイを無効にするなどを試してください。
Q4. DiscordとGeForceのオーバーレイを同時に使えますか?
A. 技術的には可能ですが、競合して正常に動作しないことがあります。どちらか一方を無効にするか、表示位置が重ならないように調整することをおすすめします。
Q5. ゲームごとにオーバーレイの設定を変えられますか?
A. 残念ながら、GeForce Experience/NVIDIAアプリでは、ゲームごとの個別設定はできません。すべてのゲームで同じ設定が適用されます。ゲームによって表示/非表示を切り替えたい場合は、Alt+Rで手動で切り替える必要があります。
Q6. NVIDIAアプリにしたらオーバーレイの設定方法が変わりました
A. はい、NVIDIAアプリではUIが大幅に改善され、設定場所も変わっています。基本的な機能は同じですが、GeForce Experienceより直感的に設定できるようになっています。「統計情報」から詳細な設定が可能です。
Q7. オーバーレイの色を変更できますか?
A. NVIDIAアプリでは、ある程度のカスタマイズが可能です。Alt + Z → 統計情報 → ヘッドアップディスプレイを設定から、色やサイズを調整できます。GeForce Experienceでは、カスタマイズオプションは限定的です。
Q8. 録画や配信中もオーバーレイは表示されますか?
A. はい、録画や配信にもオーバーレイが映り込みます。配信や録画では視聴者にもオーバーレイが見えるため、邪魔な場合はAlt+Rで一時的に非表示にすることをおすすめします。
まとめ
GeForce Experience/NVIDIAアプリのパフォーマンスオーバーレイは、ゲームのパフォーマンスをリアルタイムで監視できる便利な機能です。
重要ポイント:
- 設定は簡単:ゲーム内オーバーレイをオンにして、Alt+Rで表示
- 3つのモード:FPS、Basic、Advancedから選べる
- ショートカット:Alt+R(表示切替)、Alt+Shift+R(モード切替)
- パフォーマンス影響:ほぼ無視できるレベル(0~5 FPS程度)
- トラブル時:管理者権限で実行、他のオーバーレイを無効化
おすすめの使い方:
- 日常的なゲームプレイ:FPSモードで軽快に
- グラフィック設定の調整:Basicモードで確認しながら
- トラブルシューティング:Advancedモードで詳細分析
- 配信や録画:オーバーレイを非表示にして視聴者の邪魔にならないように
パフォーマンスオーバーレイを活用することで、自分のPCの性能を最大限に引き出せます。最適な設定を見つけて、快適なゲーミングライフを楽しんでください!

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