「GeForce Experienceで配信しようとすると失敗する…」
「『YouTubeへのブロードキャストに失敗しました』というエラーが出る!」
GeForce ExperienceのShadowPlayブロードキャスト機能は、手軽にゲーム配信ができる便利な機能ですが、突然使えなくなることがあります。特にYouTubeやTwitchへの配信時にエラーが出て、困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、GeForce Experienceでブロードキャスト(ライブ配信)ができない原因と、確実に解決する方法を詳しく解説します。
よくあるブロードキャストのエラーと症状

まず、どのような症状が出ているか確認しましょう。
「YouTubeへのブロードキャストに失敗しました」
配信開始から数秒で自動的に停止し、このエラーメッセージが表示されます。最も多いエラーです。
「Your broadcast to Twitch failed」
Twitchへの配信が開始できない、または開始直後に失敗するエラーです。
「HDRをオフにしてブロードキャストを始めます」と表示されるが開始されない
HDRの警告が出るだけで、配信が実際には開始されません。
ブロードキャスト機能が見つからない
NVIDIAアプリに更新後、Alt+Zメニューからブロードキャスト項目が消えてしまった状態です。
配信は開始できるが、すぐに停止する
一瞬配信できたように見えるが、数秒~数分で勝手に停止してしまいます。
ブロードキャスト停止ができない
配信を停止しようとしても「ブロードキャストを停止してこの機能を使用する」と表示され、停止できません。
ブロードキャストができない主な原因
問題が起きる原因はいくつかあります。
GeForce Experienceのバージョン問題
古いバージョンや、一部のバージョンでブロードキャスト機能に不具合があることがあります。特定のアップデート後に問題が発生することが多いです。
NVIDIAアプリへの移行
2024年11月以降、GeForce Experienceの後継として「NVIDIAアプリ」がリリースされました。このアプリではブロードキャスト機能が削除されており、従来の方法では配信できません。
YouTube/Twitchの設定問題
配信サイト側でライブストリーミング機能が有効になっていない、または認証が切れていることがあります。
Windows Aero(透明効果)が無効
Windowsの透明効果がオフになっていると、ブロードキャスト機能が正常に動作しないことがあります。
ファイアウォールやセキュリティソフトのブロック
ファイアウォールやウイルス対策ソフトが、GeForce Experienceの通信をブロックしている可能性があります。
HDR設定の問題
ゲームやWindowsでHDRが有効になっていると、ブロードキャスト機能が正常に動作しないことがあります。
接続サーバーの問題
Twitchの場合、接続先のIngestサーバーに問題があることがあります。
解決方法を順番に試してみよう
それでは、具体的な解決方法を紹介します。簡単なものから順に試してください。
【最優先】Alt+F8で配信を直接停止してから再開
エラーが出て配信が停止できない場合、この方法が最も簡単です。
手順:
- Alt + F8 キーを同時に押す
- これで強制的にブロードキャストが停止される
- 再度配信を開始する
通常のオーバーレイ(Alt+Z)からは停止できないように見えても、Alt+F8なら直接停止できます。これで解決することが非常に多いです。
GeForce Experienceを最新版に更新
古いバージョンでは既知の不具合があります。
更新手順:
- GeForce Experienceを起動
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「全般」タブで現在のバージョンを確認
- 「アップデートを確認」をクリック
- 新しいバージョンがあればダウンロード&インストール
- インストール完了後、パソコンを再起動
特に2020年10月頃のバージョンで大規模な不具合があり、v3.20.5.70で修正されました。必ず最新版を使いましょう。
Windows透明効果をオンにする
この設定がオフだと、ブロードキャスト機能が起動しないことがあります。
設定手順(Windows 10/11):
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「個人用設定」→「色」を選択
- 「透明効果」をオンにする
- パソコンを再起動
- 再度ブロードキャストを試す
この設定は「Windows Aero」とも呼ばれ、GeForce Experienceのオーバーレイ表示に必要です。
YouTube側でライブストリーミングを有効化
YouTube側の設定が必要な場合があります。
確認・設定手順:
- YouTubeにブラウザでログイン
- 右上の自分のアイコンをクリック
- 「YouTube Studio」を選択
- 左メニューから「設定」→「チャンネル」→「機能の利用資格」
- 「ライブ配信」が有効になっているか確認
- 無効の場合は「有効にする」をクリック
初めて配信する場合、24時間の待機時間が必要なことがあります。
HDR設定をオフにする
HDRが有効だとブロードキャストが正常に動作しないことがあります。
Windows側のHDRをオフにする:
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」
- 「HDRを使用」または「Windows HDゲームを使用する」をオフにする
- 設定を保存
ゲーム内のHDRをオフにする:
- ゲームの設定画面を開く
- グラフィック設定やビデオ設定を探す
- HDRまたはHDR10の項目をオフにする
- ゲームを再起動
HDRをオフにすると、通常の表示に戻りますが、ブロードキャストは正常に動作するようになります。
ファイアウォールの例外設定を追加
ファイアウォールがGeForce Experienceをブロックしている可能性があります。
Windows ファイアウォールの設定:
- 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」
- 左側メニューから「アプリケーションの許可」をクリック
- 「設定の変更」をクリック
- 「別のアプリの許可」をクリック
- 「参照」から以下のファイルを追加:
C:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVIDIA GeForce Experience\NVIDIA GeForce Experience.exeC:\Program Files\NVIDIA Corporation\NVIDIA GeForce Experience\NVIDIA Share.exe
- プライベートとパブリック両方にチェックを入れる
- 「OK」で保存
セキュリティソフトの設定:
ウイルス対策ソフトを使っている場合、GeForce Experienceを例外リストに追加してください。
Twitch Ingestサーバーを変更する
Twitchの場合、接続先サーバーに問題があることがあります。
サーバー変更手順:
- Alt + Z でオーバーレイを開く
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「ブロードキャストライブ」を選択
- 「送信先サーバー」または「Ingest Server」を確認
- 「自動」になっている場合は、手動で別のサーバーを選択
- 日本の場合:Tokyo、Osaka、Seoul などを試す
- 設定を保存して配信を試す
サーバーの混雑や一時的な障害が原因の場合、これで解決します。
GeForce Experienceを再インストール
ソフトウェア自体に問題がある場合は、クリーンインストールが効果的です。
再インストール手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「NVIDIA GeForce Experience」を見つけてアンインストール
- パソコンを再起動
- NVIDIA公式サイトから最新版のGeForce Experienceをダウンロード
- インストール
- 再度ログインして配信設定を行う
再インストール後は、YouTubeやTwitchの再認証が必要になります。
YouTubeの再認証を行う
認証情報が古くなっている、または期限切れの場合があります。
再認証手順:
- Alt + Z でオーバーレイを開く
- 「ブロードキャストライブ」→「起動」
- 「送り先」でYouTubeを選択
- 「ログアウト」をクリック(既にログインしている場合)
- 再度「ログイン」をクリック
- ブラウザが開くので、YouTubeアカウントでログイン
- GeForce Experienceへのアクセスを許可
認証をやり直すことで、接続の問題が解決することがあります。
デスクトップキャプチャの設定を確認
ゲームが正しく認識されていない場合、デスクトップキャプチャの設定が必要です。
設定手順:
- Alt + Z でオーバーレイを開く
- 「ブロードキャストライブ」→「起動」
- 「デスクトップキャプチャをONにして、ブロードキャストを開始しますか?」と表示される場合
- ゲームがフルスクリーンで起動している場合:「いいえ」を選択
- ウィンドウモードや、対応していないゲームの場合:「はい」を選択
注意点:
「はい」を選ぶと、デスクトップ画面全体が配信されます。ブラウザや個人情報が見えてしまう可能性があるので注意してください。
グラフィックドライバーをクリーンインストール
ドライバーの不具合が原因の場合もあります。
クリーンインストール手順:
- GeForce Experienceを起動
- 「ドライバー」タブを開く
- 最新ドライバーをダウンロード
- インストール時に「カスタムインストール」を選択
- 「クリーンインストールを実行」にチェック
- インストール
- パソコンを再起動
クリーンインストールすることで、古い設定ファイルの影響を受けずに済みます。
NVIDIAアプリでブロードキャストができない場合

2024年11月に正式リリースされた「NVIDIAアプリ」では、ブロードキャスト機能が削除されています。
NVIDIAアプリの状況:
NVIDIAアプリは、GeForce Experienceの後継として開発されましたが、ライブ配信(ブロードキャスト)機能は搭載されていません。
録画機能(ShadowPlay)は引き続き使えますが、YouTubeやTwitchへの直接配信はできなくなりました。
解決策:
1. GeForce Experienceに戻す
NVIDIAアプリをアンインストールして、GeForce Experienceを再インストールすることができます。
手順:
- NVIDIAアプリをアンインストール
- NVIDIA公式サイトからGeForce Experienceをダウンロード
- インストール
- ログインして配信設定を行う
2. OBS Studioを使う
より高機能な配信ソフト「OBS Studio」を使うことを検討しましょう。
メリット:
- 無料で使える
- カスタマイズ性が高い
- 複数のシーンや画面を切り替えられる
- チャット表示やアラートなどの機能が豊富
- NVENCエンコードも使える(GeForce同様に低負荷)
OBS Studioは初期設定が少し複雑ですが、長期的にはこちらの方が便利です。
3. Streamlabs Desktop
OBSベースで、初心者向けにUIが改良されたソフトです。配信に便利な機能が最初から組み込まれています。
配信設定の最適化
ブロードキャストが動作するようになったら、設定を最適化しましょう。
推奨設定(YouTube Live):
- 解像度:1080p(1920×1080)
- フレームレート:30fps または 60fps
- ビットレート:6~9 Mbps(1080p/60fpsの場合)
- エンコーダー:NVIDIA NVENC(デフォルト)
推奨設定(Twitch):
- 解像度:1080p または 720p
- フレームレート:30fps または 60fps
- ビットレート:最大6 Mbps(Twitchの上限)
- エンコーダー:NVIDIA NVENC
ビットレートが高すぎると、視聴者側でバッファリングが発生する可能性があるので注意しましょう。
よくある質問
Q1. ブロードキャストが数秒で勝手に停止してしまいます
A. 最も多い原因は、YouTube側でライブストリーミング機能が有効になっていない、またはGeForce Experienceのバージョンが古いことです。まずはYouTube Studioで「ライブ配信」機能が有効か確認し、次にGeForce Experienceを最新版に更新してください。それでも解決しない場合は、Alt+F8で停止してから再開を試してください。
Q2. 「HDRをオフにしてブロードキャストを始めます」と出ますが配信が開始されません
A. WindowsまたはゲームでHDR設定が有効になっている可能性があります。Windowsの「設定」→「システム」→「ディスプレイ」でHDRをオフにし、ゲーム内の設定でもHDRを無効にしてください。その後、ゲームとGeForce Experienceを再起動してから配信を試してください。
Q3. NVIDIAアプリに更新したらブロードキャスト機能がなくなりました
A. NVIDIAアプリ(2024年11月リリース)には、ブロードキャスト機能が搭載されていません。ライブ配信を行いたい場合は、GeForce Experienceに戻すか、OBS StudioやStreamlabs Desktopなどの配信ソフトを使用する必要があります。
Q4. Twitchへの配信だけ失敗します
A. Twitchの場合、接続先のIngestサーバーに問題があることがよくあります。GeForce Experienceの設定で「ブロードキャストライブ」を開き、「送信先サーバー」を手動で変更してみてください。Tokyo、Osaka、Seoulなど、近くのサーバーを試すと改善することがあります。
Q5. 配信は開始できますが、カクカクします
A. ビットレートが高すぎるか、パソコンのスペックが不足している可能性があります。解像度を1080pから720pに下げる、フレームレートを60fpsから30fpsに下げる、ビットレートを下げるなどの調整を試してください。また、ゲームの画質設定を下げることも効果的です。
Q6. ブロードキャストを停止できません
A. Alt+F8キーを押すことで、オーバーレイから停止できない場合でも強制的にブロードキャストを停止できます。それでも停止できない場合は、GeForce Experienceを再起動するか、パソコン自体を再起動してください。
Q7. 配信にマイク音声が入りません
A. Alt+Zのオーバーレイから、マイクアイコンが「オフ」になっていないか確認してください。また、設定でマイクが正しく選択されているか、音量が0になっていないかも確認しましょう。
まとめ
GeForce Experienceでブロードキャストができない問題は、適切な対処をすることで解決できます。
最も効果的な解決方法:
- Alt+F8で配信を停止してから再開(エラーで停止できない場合)
- GeForce Experienceを最新版に更新
- Windows透明効果をオンにする
- YouTubeでライブストリーミングを有効化
- HDR設定をオフにする
多くの場合、これらの方法のいずれかで問題が解決します。
NVIDIAアプリユーザーへの注意:
2024年11月リリースのNVIDIAアプリには、ブロードキャスト機能が搭載されていません。ライブ配信を行いたい場合は:
- GeForce Experienceに戻す
- OBS Studioを使う
- Streamlabs Desktopを使う
のいずれかを選択する必要があります。
長期的には、OBS Studioなどの専用配信ソフトを使う方が、より高度な配信が可能になります。GeForce ExperienceのブロードキャストはシンプルでV手軽ですが、機能は限定的です。
配信を本格的に行いたい方は、この機会にOBS Studioへの移行を検討するのも良いでしょう。OBS StudioでもNVIDIAのNVENCエンコーダーを使えるため、GeForce Experienceと同様に低負荷で配信できます。
この記事の方法を試して、快適なゲーム配信を楽しんでください!


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