GeForce Experience(ジーフォース エクスペリエンス)で録画する時、「ビットレートって何?」「どう設定すればいいの?」と迷ったことはありませんか?
ビットレートは、録画の画質とファイルサイズを決める最も重要な設定です。高すぎると容量が膨大になり、低すぎると画質が悪くなってしまいます。
この記事では、GeForceのビットレート設定について、基本知識から用途別のおすすめ設定、トラブル対策まで徹底解説します。YouTube投稿用、配信用、保存用など、目的に合わせた最適なビットレートが分かりますよ!
初心者でも理解できるように、専門用語も分かりやすく説明していくので、安心してくださいね。
ビットレートとは?基本を理解しよう

まずは、ビットレートの基本から説明します。
ビットレートの定義
ビットレート(Bitrate)とは、1秒間あたりのデータ量のことです。
単位には「bps(Bits Per Second)」または「Mbps(Megabits Per Second)」が使われます。
例えば:
- 10Mbps = 1秒間に10メガビット(約1.25MB)のデータ
- 50Mbps = 1秒間に50メガビット(約6.25MB)のデータ
つまり、ビットレートが高いほど、1秒あたりに記録される情報量が多くなるということです。
ビットレートが影響するもの
ビットレートは、以下の2つに大きく影響します:
1. 画質
ビットレートが高い → 情報量が多い → 高画質
ビットレートが低い → 情報量が少ない → 画質が粗い、ブロックノイズが目立つ
2. ファイルサイズ
ビットレートが高い → データ量が多い → ファイルサイズが大きい
ビットレートが低い → データ量が少ない → ファイルサイズが小さい
具体例で理解しよう
1080p/60fpsで4分間録画した場合:
| ビットレート | ファイルサイズ | 画質 |
|---|---|---|
| 10Mbps | 約284MB | 標準的な画質 |
| 20Mbps | 約568MB | 良好な画質 |
| 50Mbps | 約1,420MB(約1.4GB) | 高画質 |
| 130Mbps | 約3,692MB(約3.7GB) | 最高画質 |
同じ4分間でも、ビットレートによってファイルサイズが13倍以上も変わるんです。
しかし、「高ければ高いほど良い」というわけではありません。ある程度以上は画質向上が実感できず、ファイルサイズだけが大きくなってしまいます。
GeForce Experienceのビットレート設定方法
それでは、実際にビットレートを設定してみましょう。
基本的な設定手順
ステップ1: GeForce Experienceを起動
ゲーム中またはデスクトップでAlt + Zキーを押します。
または、タスクバーのGeForce Experienceアイコンから起動してもOKです。
ステップ2: 設定を開く
画面右上の歯車マーク(設定アイコン)をクリックします。
ステップ3: ビデオキャプチャを選択
左側のメニューから「ビデオキャプチャ」または「録画」の項目を選びます。
ステップ4: クオリティ設定を変更
ここで録画の品質を設定できます。
プリセット設定:
- 低: 約10Mbps
- 中: 約20-30Mbps
- 高: 約50Mbps
- カスタム: 10〜130Mbpsの範囲で自由に設定
ステップ5: カスタムで詳細設定
「クオリティ」のドロップダウンメニューから「カスタム」を選択すると、ビットレートを細かく調整できます。
ビットレートのスライダーが表示されるので、希望する値に設定しましょう。
ステップ6: その他の設定も確認
- 解像度: 「ゲーム内」がおすすめ(ゲームの解像度に自動で合わせる)
- フレームレート: 30fpsまたは60fps
- 保存先: ストレージ容量に余裕のあるドライブを指定
ステップ7: 設定を保存
「保存」または「完了」ボタンをクリックして設定を確定します。
これで、次回からは設定したビットレートで録画されます!
用途別おすすめビットレート設定
目的や環境に応じた、おすすめのビットレート設定を紹介します。
YouTube投稿用(最もバランスが良い)
おすすめ設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 60fps
- ビットレート: 10〜15Mbps
理由:
YouTubeは動画を再エンコード(再圧縮)するため、元動画が高ビットレートでも最終的な画質はYouTube側の処理に依存します。
YouTubeが推奨する1080p/60fpsのビットレートは約12Mbpsなので、10〜15Mbpsあれば十分な画質が得られます。
これより高くしても、YouTube上での見た目はほとんど変わりません。むしろアップロード時間が長くなるだけです。
メリット:
- ファイルサイズが適度(10分で約900MB)
- アップロード時間が短い
- 編集時の動作も軽快
動画編集前提(高品質保存)
おすすめ設定:
- 解像度: 1080pまたは1440p
- フレームレート: 60fps
- ビットレート: 30〜50Mbps
理由:
編集後に再エンコードすると画質が劣化するため、元素材は高品質で保存しておくのが理想です。
ただし、130Mbpsのような最高設定にすると、編集ソフトが重くなりすぎて作業しにくくなります。30〜50Mbpsが、画質と編集のしやすさのバランスが取れた設定です。
メリット:
- 編集後も高画質を維持
- カラーグレーディングなどの処理にも耐えられる
- 編集ソフトでもスムーズに動作
注意点:
ストレージ容量は多めに必要です。外付けHDD/SSDの使用を検討しましょう。
個人保存・視聴用(軽量)
おすすめ設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 30fpsまたは60fps
- ビットレート: 10Mbps
理由:
自分で見返すだけなら、10Mbpsで十分綺麗に見えます。
ストレージを圧迫せず、長時間録画しても安心です。
メリット:
- ファイルサイズが小さい(10分で約750MB)
- ストレージを節約
- 再生時の負荷も軽い
こんな人におすすめ:
- ハイライトシーンを残したい
- 自分の上達を確認したい
- ストレージ容量が限られている
配信用(ライブストリーミング)
おすすめ設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 60fps
- ビットレート: 3〜6Mbps(配信サイトによる)
理由:
配信は視聴者の回線速度も考慮する必要があります。
主要配信サイトの推奨ビットレート:
- YouTube Live: 1080p/60fpsで6〜9Mbps
- Twitch: 最大6Mbps(それ以上は非推奨)
- Twitch(パートナー): 最大8Mbps
Twitchでは6Mbpsを超えると視聴者が見れない可能性があるため、3〜6Mbpsに抑えるのが無難です。
注意点:
配信と同時に録画(アーカイブ)する場合、録画側は別途高ビットレート(15〜30Mbps)に設定できます。
4K録画(ハイエンドPC向け)
おすすめ設定:
- 解像度: 4K(2160p)
- フレームレート: 60fps
- ビットレート: 80〜130Mbps
理由:
4Kの高解像度では、情報量が1080pの4倍になります。そのため、高ビットレートが必須です。
注意点:
- ハイスペックPC必須(RTX 3070以上推奨)
- 膨大なストレージ容量が必要(10分で約6〜10GB)
- 編集は非常に重い
- YouTube以外では4Kの恩恵が少ない
一般的には、1080pで十分なケースがほとんどです。
ゲームジャンル別の推奨設定
ゲームの種類によっても、最適なビットレートは変わります。
FPS・バトルロイヤル系(Apex、Valorant、Fortnite)
推奨設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 60fps(必須)
- ビットレート: 15〜30Mbps
理由:
動きが速いゲームでは、フレームレートが低いと残像やカクつきが目立ちます。60fps必須です。
また、素早い動きを綺麗に記録するには、やや高めのビットレートが効果的。15Mbps以上あれば、激しい戦闘シーンも鮮明に記録できます。
RPG・アドベンチャー系(エルデンリング、FF14)
推奨設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 30fpsまたは60fps
- ビットレート: 10〜15Mbps
理由:
動きが比較的ゆっくりで、風景や演出を楽しむゲームです。
30fpsでも違和感は少なく、ビットレートも標準的な値で十分美しく記録できます。
ただし、ボス戦など激しいシーンを重視するなら60fpsがおすすめ。
レースゲーム・スポーツゲーム
推奨設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 60fps(必須)
- ビットレート: 20〜40Mbps
理由:
高速で動く背景を滑らかに記録するには、高フレームレートと高ビットレートが重要です。
特にレースゲームは、低ビットレートだとブロックノイズが目立ちやすいため、やや高めに設定しましょう。
ストラテジー・パズルゲーム
推奨設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 30fps
- ビットレート: 5〜10Mbps
理由:
動きが少ないゲームなので、低めの設定でも問題ありません。
ファイルサイズを抑えられるので、長時間のプレイを録画する時に便利です。
フレームレートとビットレートの関係

ビットレートを考える時、フレームレートも重要な要素です。
30fps vs 60fps
30fps:
- 動画がやや「カクカク」して見える
- ファイルサイズが小さい
- ビットレートは低めでOK
60fps:
- 動画が「ヌルヌル」滑らかに見える
- ファイルサイズが大きい
- ビットレートは高めが推奨
フレームレートを下げてもファイルサイズが減らない?
重要な注意点:
GeForce Experienceでは、フレームレートを60fpsから30fpsに下げても、ビットレートは自動で変わりません。
つまり、60fpsと30fpsで同じビットレート設定なら、ファイルサイズはほぼ同じになります。
ファイルサイズを小さくしたい場合:
フレームレートを下げたら、ビットレートも手動で半分程度に下げる必要があります。
例:
- 60fps / 20Mbps → 30fps / 10Mbps
こうすることで、画質を維持しつつファイルサイズを半減できます。
ビットレート設定のコツと注意点
より良い録画をするためのコツを紹介します。
1. 解像度を「ゲーム内」に設定する
解像度を手動で「4K」などに設定すると、実際のゲーム解像度と異なる場合があります。
「ゲーム内」設定のメリット:
- ゲームの解像度に自動で合わせてくれる
- 余計な処理が入らない
- GPU負荷が最小限
2. 高ビットレートでも実際は低ビットレートになる場合
実は、GeForce Experienceには隠れた制限があります。
解像度を「ゲーム内」に設定すると、ビットレートの上限が約85Mbpsに制限されます。
対策:
130Mbpsなど最高ビットレートで録画したい場合は、解像度を手動で「4K」などに設定します。すると、実際のゲーム解像度が1080pでも、130Mbpsで録画できるようになります。
ただし、通常は85Mbpsでも十分すぎる画質です。
3. GPU使用率が100%に近い時の対策
ゲームでGPU使用率が100%に達していると、録画用のリソースが不足してカクついたり、録画が破損することがあります。
対策方法:
A. ゲーム内のFPS制限を設定
無制限ではなく、144fpsや120fpsなど余裕を持った上限に設定。
B. グラフィック設定を少し下げる
影やエフェクトの品質を下げて、GPU負荷を5〜10%下げる。
C. ビットレートを下げる
50Mbps以上に設定していたら、30Mbpsに下げてみる。
D. 解像度を下げる
4K録画を1080pにする、または1080pを720pにする。
4. VRAM不足に注意
高ビットレート録画は、VRAM(ビデオメモリ)も消費します。
VRAMが不足すると、録画がカクついたり失敗します。
対策:
- テクスチャ品質など、VRAM使用量が多い設定を下げる
- ゲーム内設定で「VRAM使用量」を確認し、上限の80%以下に抑える
5. 保存先はSSDがおすすめ
録画中は常にデータを書き込むため、書き込み速度が重要です。
HDDの場合:
- 50Mbps以上だと書き込みが間に合わない可能性
- 録画が途切れたり、カクつくことがある
SSDの場合:
- 高速書き込みが可能
- 130Mbpsでも安定
できれば、ゲーム本体とは別のSSDを録画用に用意するのが理想です。
よくある問題とトラブルシューティング
ビットレート設定で起こりがちな問題と解決策です。
問題1: 高ビットレートなのに画質が悪い
原因:
- ゲーム自体の画質設定が低い
- 元の解像度が低い(720p以下)
- エンコーダーの問題
解決策:
- ゲームのグラフィック設定を「高」以上に
- 解像度は最低でも1080pに設定
- GeForce Experienceを最新版に更新
問題2: ビットレートを上げたらカクつく
原因:
- GPU/CPU能力不足
- VRAM不足
- ストレージの書き込み速度不足
解決策:
- フレームレートを60fps→30fpsに下げる
- ビットレートを段階的に下げて最適値を探す
- 保存先をSSDに変更
- バックグラウンドアプリを閉じる
問題3: 録画ファイルが大きすぎる
原因:
- ビットレートが高すぎる
- 録画時間が長い
- 解像度が高すぎる
解決策:
- ビットレートを10〜15Mbpsに下げる
- インスタントリプレイを活用(必要な部分だけ保存)
- 解像度を1080pに統一
- 30fpsで録画
- 不要な録画ファイルを定期的に削除
問題4: YouTubeにアップすると画質が悪くなる
原因:
- YouTubeの再エンコード処理
- 元動画のビットレートが低すぎる
- YouTube側の処理待ち
解決策:
- アップロード後、高画質版の処理完了を待つ(数時間かかることも)
- ビットレートは最低10Mbps以上に
- 可能なら1440pでアップロード(YouTube側の処理優先度が上がる)
- H.264コーデックを確認
問題5: 録画中にFPSが大幅に下がる
原因:
- システム全体のリソース不足
- ビットレートが高すぎる
解決策:
- 電源プランを「高パフォーマンス」に
- NVIDIAコントロールパネルで「電源管理モード」を「パフォーマンス最大化」に
- ビットレートを20Mbps以下に
- 不要なバックグラウンドアプリを終了
インスタントリプレイ使用時の推奨設定
インスタントリプレイ(過去の映像を保存する機能)を使う場合、設定が少し異なります。
インスタントリプレイとは
常に録画し続けて、良いシーンがあった時に「Alt + F10」を押すことで、過去数分〜20分の映像を保存できる機能です。
推奨設定
時間:
- FPS・バトロワ: 5〜10分
- MOBA: 10分
- RPG: 15〜20分
ビットレート:
- 10〜15Mbps(最もおすすめ)
理由:
インスタントリプレイは常に一時ファイルを作り続けるため、高ビットレートにすると:
- ストレージの書き込み量が膨大になる
- SSDの寿命に影響する可能性
- GPU/VRAMへの負荷が増える
10〜15Mbpsなら、画質も十分で負荷も少ないです。
注意:初期設定は高すぎる
デフォルトでは「高(50Mbps)」に設定されていることが多く、これは日常使いには高すぎます。
20分のインスタントリプレイ:
- 10Mbps: 約1.5GB(常時保存)
- 50Mbps: 約7.5GB(常時保存)
50Mbpsだと、SSDへの書き込み量が5倍になります。
カスタム設定で10〜15Mbpsに下げましょう。
よくある質問
Q1: ビットレートは高ければ高いほど良いですか?
A: いいえ。ある程度以上は画質向上が実感できません。1080p/60fpsなら15〜30Mbpsで十分です。むやみに高くすると、ファイルサイズと処理負荷だけが増えます。
Q2: YouTube用なら何Mbpsがベストですか?
A: 1080p/60fpsなら10〜15Mbpsが最適です。YouTubeが推奨する約12Mbpsに近い値で、アップロード後の画質も良好です。
Q3: 30fpsと60fps、どっちを選ぶべき?
A: ゲームの種類次第です。
- FPS/レースゲーム: 60fps必須
- RPG/アドベンチャー: 30fpsでもOK(60fps推奨)
- ストラテジー/パズル: 30fpsで十分
迷ったら60fpsにしておけば間違いありません。
Q4: 解像度とビットレート、どちらが画質に影響しますか?
A: 両方重要ですが、影響度は解像度の方が大きいです。1080p/15Mbpsと720p/50Mbpsなら、前者の方が高画質に見えます。
Q5: OBSとGeForce Experience、どちらがおすすめ?
A: 用途次第です。
- GeForce Experience: 手軽、低負荷、ゲーム録画に最適
- OBS: 細かい設定が可能、配信に強い、カスタマイズ性が高い
初心者や気軽に録画したい人はGeForce Experience、本格的な配信や細かい調整をしたい人はOBSがおすすめです。
Q6: ビットレートを変更したのに画質が変わりません
A: 以下を確認してください:
- 設定を「保存」したか
- ゲームやGeForce Experienceを再起動したか
- 実際に録画して確認したか(録画前は変化が見えません)
- 元のゲーム画質が十分高いか
Q7: HDDしかないのですが、録画できますか?
A: 可能ですが、ビットレートは30Mbps以下に抑えましょう。50Mbps以上だと、書き込み速度が追いつかず録画が失敗する可能性があります。
まとめ:目的に合わせて最適なビットレートを選ぼう
GeForceのビットレート設定について、詳しく解説してきました。
重要なポイントをおさらい:
- ビットレートは画質とファイルサイズを決める重要な設定
- 高ければ良いわけではない – 適切な値を選ぶことが大切
- YouTube用なら10〜15Mbpsが最適バランス
- 編集前提なら30〜50Mbpsで高品質保存
- 個人保存なら10Mbpsで軽量化
- フレームレートを下げてもビットレートは自動で変わらない点に注意
- インスタントリプレイは10〜15Mbpsがおすすめ
- ゲームジャンルに応じて設定を調整
おすすめ設定(再掲):
初心者・汎用設定:
- 解像度: 1080p
- フレームレート: 60fps
- ビットレート: 15Mbps
この設定なら、ほとんどの用途で満足できる画質とファイルサイズのバランスが得られます。
上級者向け:
複数のプロファイルを作成して、用途別に使い分けるのもおすすめです:
- YouTube投稿用: 10Mbps
- 編集素材用: 40Mbps
- インスタントリプレイ用: 12Mbps
最初は推奨設定から始めて、実際に録画してみて、画質とファイルサイズを確認しながら自分好みの値を見つけていきましょう。
ストレージ容量とGPU性能、そして目的のバランスを取ることが、快適な録画環境への近道ですよ!


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